![]() | 疾走れ、撃て! 7 (MF文庫 J か 3-25) 神野オキナ refeia メディアファクトリー 2012-07-23 by G-Tools |
富士山麓での激戦から一転。クリスマスを前に人々が浮かれ気分のころ、田神理宇はリヴァーナを守って戦った学生兵士としてメディアの取材を受けていた。しかし、その裏には理宇を「英雄化」しようとする軍上層部の思惑があるようで……!?
戦場のホワイトクリスマス
異次元から現れる怪物に魔法の戦車に乗って戦う少年少女の軍隊青春ラブコメ。
いつもながら物語が進んでいないようで裏では着々と陰謀が進んでいる。汚い、さすが大人汚いな。
激戦の疲れを癒す暇もなく、歌姫リヴァーナを救った英雄として祭り上げられる主人公・理宇ですが、彼の今後の処遇を巡って軍上層部で様々な思惑や駆け引きが繰り広げられている間に、またしても敵の予想外の攻勢に被害が広がって……と、ますます危機感が高まっていく状況にやきもきさせられる。
どんなに素晴らしい功績を上げても、それで天狗になったりせずに、いつも通り控えめで大人しい草食系男子のままでいるのが理宇の美徳というか、常に自分を客観視できているのがタフで強いところですね。
でも、そんな理宇に秘められた力を軍内部の政治争いに利用しようとする不届きな人たちもいて、彼を思い通りに動かそうとこそこそ嫌なチョッカイを出してくるから腹が立つんだ。そんなことしてる場合か!
進化を続けるダイダラの中に数式魔法としか呼べない力を使う敵ユニットが現れ始め、ついに人間側の唯一のアドバンテージを失い、一気に劣勢に陥ってしまう最前線の部隊の光景が辛いですね。
先端が民間人の住む市街地まで迫って、病院で治療を受ける虎紅やミズキまで窮地に陥っていくのには、もうこの世界に安全な場所などどこにもないかのような恐怖と絶望を味合わされました。
理宇たちが上層部に振り回されるのも、それだけ彼の中に眠っている力が大きいからですよね。
次第に追い詰められていく今だからこそ、彼には人類に希望を与える英雄になって欲しい。
ラスボスの真の姿も登場し、いよいよ物語もラストスパートかな。戦いの趨勢も気がかりですが、理宇と虎紅、ミズキの三角関係に五巳さんも参戦して、恋愛模様の行方もどうなるのか気になるところ。


