![]() | カレイドメイズ 半熟姫のあかるい国家計画 (角川スニーカー文庫) 湖山 真 鵜飼 沙樹 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-12-28 by G-Tools |
古代魔法王国の遺跡を探索し隠された部屋を発見したカイルとレナートス。しかしそこには、王国最後の王女ネーフェが眠っていた! 二千年の時を越えて目覚めたネーフェは、王国復興を目指し、カイルに「子作りするのです!」と迫り!?
王国復興は子作りから!?
古代文明の遺跡に眠っていたお姫さまと現代の魔法使いの少年がおくる古代ロマンファンタジー。
別に『子作り』がメインテーマでもないのに、いい釣り針だな。『子作り』が嫌いな男子なんかいません!
古代魔法文明を研究する主人公・カイルが遺跡の探索中、魔法装置によって眠っていた王女・ネーフェと出会い、彼女や仲間たちと供に古代文明滅亡の謎を追っていく展開に引きこまれた。
学園もの要素を絡めながら魔法の飛び交う冒険ファンタジーとしてよくまとまっていました。
二千年前からやって来たとはいえ、ネーフェの世間知らずぶりは、お姫さまだからなんだろうなぁ。
世慣れていないからこそ純粋で健気で可愛いのですが、王国再興を掲げてカイルに『子作り』を迫って、カイルの方も奥手なものだからそんなネーフェから逃げ惑う姿にニヤニヤがおさえられない。
まあ、いきなり未来の世界に一人ぼっちで放り出されて、彼女も家族が恋しかったんじゃないかな。末裔であるカイルに迫るのも、ある種のホームシックで過去との繋がりが欲しかったんだと思います。
過去に囚われず現代で生きていかなければならないネーフェのためを思えばきついことを言ってしまったけれど、例え相手に嫌われようとも時には言うべきことを言う。それが人と正面から向き合うってことなんじゃないでしょうか。いつまでも特別扱いをするだけが、優しさではないですよね。
苦労を知らずに育ったお姫さまのネーフェも現代の生活を通して成長していってくれたらと願います。
典型的な道楽息子かに思えたレナートスの狂気めいた知的探究心が垣間見えるところはちょっとゾッとした。あんなマッドサイエンティストとよくカイルは友人やっていられる。魔法剣いいなー。
ネーフェや古代文明の遺産兵器の復活を巡って暗躍する者たちもいるようだけど、過去から学び、歴史の過ちを繰り返さないように今を生きる若者たちの活躍を応援したい。次巻に期待。


