![]() | Kaguya〈3〉月のウサギの銀の箱舟 (電撃文庫) 鴨志田 一 アスキーメディアワークス 2009-01-07 by G-Tools |
晴れて"おつきあい"が始まった宗太とひなた。しかしお互い初めての彼氏彼女という2人は、それをどう進展して良いかまったくわからず、なんだか悶々とする日々を送るばかり。さらに愛の巣にいろいろあって京まで居座ってしまって・・・
この想い、月に刻んで
ムーンチャイルドという不思議な能力をもった少年と少女のラブストーリー。
初っ端から惚気まくりですな! こいつらのノロケットは月まで届く勢いですな!
昨日までは普通に生活していたのに、恋人として付き合い始めてから、お互いに意識すぎて距離感が掴めず、途端に関係がギクシャクしてしまう二人の初々しさときたら!
ことごとく"惚気倒し"てくれるので、京先輩や黒田さんにしてみれば、少しぐらいからかいでもしなければ、バカバカしくてやってられんでしょうな。
相思相愛なのに、恋人としてどう接すればいいかわからず、自分に自信がなくて、不安なのはわかりますし、ひなたを海に連れて行こうとするのもよいことではあるのですが、それよりもっとコミュニケーションをとって、ひなたを安心させてやる方が先じゃんかなあ。
初めてのお付き合いに不安を感じているのは自分だけじゃないというのを気がついて欲しかった。
恋愛は付き合い始めが肝心だよ。諸君。
謀らずも海で水着でハレンチゴーゴーな機会に恵まれて喜ぶ宗太とひなたですが、プライベートビーチでイチャイチャしてないで、宗太はもうちょっと身辺に気を配りましょうよ。
かつて『かぐや姫』を殺害したとされる指名手配犯・福島礼司が現れ、またしても「八月にかぐや姫に迎えが来る」という言葉を残していきますが、まさにその予言どおりひなたの身に『かぐや姫』の宿命の危機が訪れることに・・・。
最後これはなんというか愛の奇跡? それもすべては一人残った宗太のひなたを失いたくない、ひなたと一緒にいたい、ひなたの「やりたいこと」を叶えてやりたいという気持ちがあったからこそだろうなぁ。
「やりたいこと」というのも、一般人にはごく普通の日常のことなんだけれど、そんな当たり前のことをするのが恋人にとっては一番重要で幸せなことなんですよね。
それが分かっているなら、もう二人はいまの関係に不安になったりすることもないでしょう。
とはいえ、一難去ってまた新たな謎が。愛を確かめ合った二人に、次はどんな困難が待ち受けているのでしょうか。それにしてもワールドワイドで惚気たものですねぇ、うふふふ。



そもそも、いつになってもくっつかずに巻だけ重ねていくという焦らしテクニックは、古来、少女漫画的な手法なんですが、男性読者が半数以上を占めるラノベでは、あまり受けなくなってきているというのが現状ですかね。
普通、告白して付き合い始めるというのは最終巻のエンディングで使われる定番のオチなのですが、カップル成立させてしまったあとも、そのままシリーズを続けるというのも逆に面白いですよね。
そういうシリーズって、どれくらいあるのかなぁ。こんど調べてみますね。