![]() | 銀色ふわり (電撃文庫 あ 13-23) 有沢 まみず アスキー・メディアワークス 2008-07-10 by G-Tools |
あなたは、そこにいますか?
冬のある日、安住春道は雑踏の中で少女とすれ違った。
再会した少女はデジタル機器を使わなければ、誰にも知覚されず、誰も知覚できない特異な子供だった。唯一、肉眼で彼女を見ることができる春道は、彼女と関わっていくことに・・・。
互いに孤独を秘めた少年と少女のボーイミーツガール。
なんというか銀花の過酷すぎる境遇に引きました。
ビデオカメラや補聴器といったデジタル機器を通さない限り、
誰にも気づいてもらえず、誰のことも見ることができない。
おまけに触ったり、聞いたりすることまで認識できないなんて、生きながら幽霊になっているようなものですね。
おまけに人間はおろか動植物までその効果範囲に入るというから恐ろしすぎる。まさに究極の孤独・・・。
そして何故か常人には感知できるはのない彼女に接することができる主人公、春道ですが、こいつもまた重い話を・・・。
お互いに一人ぼっちの二人が慰め合うようにして心を通じ合わせていく姿が無性にやるせなくて切ない!
春道だけが銀花を認識できる世界でたった一人の存在なのに、それすらも長くは続かなく、いつか繋がりを失って別れるときがくるというのだから、これはもう報われない!
うぐぁあああ!!! なんて救われない話ですかっ!
できれば読むんじゃなかったあああ!こんな話は嫌だ!
どう考えても絶望以外の未来を信じることが出来ません。
処女作の『インフィニティ・ゼロ』もそうでしたが、何故そんな登場人物に酷い設定を思いつくんだ、ブラック・有沢まみず!
とりあえず、これは泣かずにいられないっ・・・(´つω;`)
コメディでいいじゃないですか、有沢まみずといえば、バカと変態だらけのラブコメというのが大衆のイメージですよ。
いまさら真面目なのは読みたくないのです、だってこの人の本気シリアス路線はマジ容赦なくて辛いんだもんよ。
書いてもいいんですが、救済の道は用意しておいてください、こういう話に弱い私には、あまりにもショックが大きすぎる!
涙もろい自覚がある読者には到底オススメできません!



「クダンの話をしましょうか」と 似たようなプロットみたいですけど、内容は別物ですか?
「クダンの話をしましょうか」と違う点は、予言や縁とは関係なしに、誰にも見えないし、喋っても聞こえない、触れても気付かれないってことですね。
筆談やメールとかでも、ヒロインの銀花のような特殊な子供が書くと、それ以外の人間には意識の認識ができないものとなって無視されてしまうという無茶苦茶な設定なのですよ。
むぅ〜。激しく鬱度が高そうです><
もう買ってあるのですが、元気のある時にチャレンジしてみることとします。もしくは前後に召喚獣みたいのを挟むとか。orz
やはり、有沢まみず作品といえば、珍妙奇天烈な変態集団が出てこないことには、なにも始まらない気がします。
いっそ、一切なんら得るところのない無意味なラブコメが読みたい。