ダフロン

2015年09月16日

魔法少女育成計画 ACES/遠藤浅蜊

4800245869魔法少女育成計画 ACES (このライトノベルがすごい!文庫)
遠藤 浅蜊 マルイノ
宝島社 2015-09-10

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盟友リップルの行方を探しながら、「魔法少女狩り」としての活動を続けるスノーホワイトに、「魔法の国」の国の中枢たる「三賢人」の一人から呼び出しがかかる。指定された屋敷に赴いたスノーホワイトを待ち受けていたのは、高貴そうな雰囲気を身に纏った、幼い外見の少女だった。

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 悪魔は笑顔でやってくる

 本物の魔法の力を得た魔法少女による理不尽で無慈悲なマジカルサスペンスバトル。

 祝アニメ化! ずっと前から期待してた! はい、本当にアニメ化できるとはカケラも思ってませんでした
 魔法少女の重鎮「三賢人」から呼び出されたスノーホワイトが、「魔法の国」にとって重要な儀式の鍵となる少女の護衛を依頼され、様々な勢力の思惑がぶつかり合う陰謀劇に巻き込まれる。組織のパワーゲームのコマとして、使い捨ての道具のように不毛な争いで命を散らしていく魔法少女たちの悲鳴と慟哭が美味しい(ゲス

 この世界は仲間思いのイイ奴から死んでいく。殺し合い始まってんのに甘っちょろいこと言ってる子は、「あ、死にそう」って思ってしまう。ブルーベル・キャンディさん表紙は死亡フラグや、次あたりヤバイですよ!
 でも、役立たずは意外としぶとい。ツンデレ属性も生存率高い。そして仲間が死んでから後悔する、これよ! 親友を失って絶望するツンデレ! これが味わいたかったんだ! 今回も期待を裏切らない酷い展開だ!

 うるるや宇宙美のように魔法の概要だけ読むと、どうやって戦いに活かすのかわからないような能力でも、戦いが始まってみると思ってもみない戦いぶりを見せてくるから展開が読めなくて、良くも悪くも盛り上がる。
 政治という本人たちの意思とはかけ離れたところで人生を左右されるデリュージやシャドウゲールの姿が不条理だ。プフレのクールな酷薄さは好きなんだけど、綱渡りを進んで挑んでいくから危なっかしいんだよなぁ。

 「三賢人」はわかっていたけど悪い人だった。トップの人格からしてダメなんじゃん「魔法の国」。
 スノーホワイトとリップルの再会の後味の悪さときたら、なんのために魔法少女たちが命をかけていたのかと思ってるんだ! 彼女たちの苦労を台無しにするフレデリカさんマジゲスの極みいいぞもっとやれ!
 よく考えるとロクに事態が好転も悪化もせずに、人が死んだだけだった! リップルさんの悪堕ちに期待。

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2015年08月26日

スカイ・ワールド 11/瀬尾つかさ

4040706382スカイ・ワールド (11) (富士見ファンタジア文庫)
瀬尾 つかさ 武藤 此史
KADOKAWA/富士見書房 2015-08-20

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最終試練ゲート・オヴ・ファーに突入したジュンたちは、ついに第一軌道島『アイオーン』の地を踏み、サクヤの復活と地球への帰還という願いを叶えるべく、邁進していた。一方、リザードマンの帝国クネッティによるスカイワールド各地への侵攻が加速。さらに『神秘の座』の襲撃が全プレイヤーを震撼させる事態を巻き起こし

 帰還者たちの見上げる空

 オンラインMMORPG世界に閉じ込められた少年少女の仮想現実冒険ファンタジー。完結

 ついに終ってしまった……。好きなシリーズの完結は、いつも喜ばしいながらも実に悲しいものです。
 最終ボス・ラストガーディアンを突破し、ついに第一軌道島アイオーンに到達したジュンたちが、帰還を果たすため、全プレイヤーの力を借りてリザードマンと『神秘の座』、カリムに挑む最終決戦が燃えました。
 いや、ジュン達の戦いはこれからだ! 次回アップデート編突入で続けてもいいじゃないか!(バンバン

 世界各地に迫るクネッティの侵攻に抗うべく、最後の大規模戦闘に挑むジュン達、ギルドの垣根を越えたギルメン連合軍の息を合わせた戦い振りは、これぞMMORPGのレイドバトルの究極形!というべき熱戦でした。
 ジュン達のアイオーン到達を知って、リザードマンとの戦争に怯えていた各地のプレイヤーに再び闘志が蘇り、それぞれにできるやり方で帰還を目指して奮起する"祭り"の光景に胸が熱くなりますね。これもMMORPGだ!

 コノハの語ったSF超展開は、この作者ならこれくらいはするだろうという予想通り。ここまでがテンプレですわ。むしろ、この後、異世界からの侵入者や、上位存在とのバトルまでやるんじゃないかと期待していた。
 これまで散々振り回された因縁のある『神秘の座』のメンバーとヒロインたちとの決着に晴れ晴れとし、カリムとの決闘は、ゲーマーとしての格の違いを見せつけてジュンがきっちりと引導を渡してくれて清々しい。

 地球へと帰る者たちと、スカイワールドに残る者たちとの差は、一方が大人で社会人だからとか、子供でゲーマーだからとかではなく、自分の大切なものがなにか、自分の居場所がどこにあるかでしかないと思います。例えるなら日本で暮らすか、海外で暮らすか程度のものじゃないかと。現代では価値観や生き方は人それぞれ。
 ラストは感無量ですが、ああ、終って欲しくない…おわってぼじぐないよおおおおおおおおおお!!!!

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2015年07月23日

ロムニア帝国興亡記 6 迫り来る決戦の時/舞阪洸

404070519Xロムニア帝国興亡記 (6) ─迫り来る決戦の時─ (富士見ファンタジア文庫)
舞阪 洸 エレクト さわる
KADOKAWA/富士見書房 2015-07-18

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レムリガスの騙し討ちにより数人の部下とともに罠をかけられ、監禁されてしまったサイファカール。レムリガスの背後にいる第三皇子・ミラニエゥスの元へと身柄を送られてしまえば、命すら危うい。タイムリミットまでは、残りわずか。サイファを窮地から救うため、リ・イン、フレイヤらは決死の戦いを挑む

 忠義には恩賞を、裏切りに報復を

 帝国のうつけ皇子がはみ出し者の仲間と共に希代の英雄へと駆け上がる戦記ファンタジー。

 リ・イン……ただのおっぱい中華娘じゃなかった。笑って死地に赴く彼女が格好良かったです。
 レムリガスの裏切りによって囚われの身となったサイファカールを救出するため、リリィやギ・ジュカら幹部たちが知恵を巡らせ、身体を張って囮になるグラゥクスやリ・インたちの姿にハラハラしっぱなしでした。
 将の価値は忠臣の数で決まる。最大の窮地に一致団結して困難を乗り越える臣下の活躍が光ってました。

 サイファカール軍よりも数が多いミラニエゥス軍に脅され、裏切ったレムリガスですが、サイファカールに意見を聞いていたらまた変わったんじゃないかなぁ。でも、部下にするには危なっかしいからいらないか。
 皇子が捕われた事を知り、サイファカールに頼らず自分たちだけで方策を練る幹部組の議論も見所でした。サイファカールを見捨てるという意見が誰からも出ないのがほっとする。しかしヨーコがアホの子すぎて泣ける。

 そうして形になった救出作戦も役者に詐欺師にイロモノ揃いの幹部たちだからこそ実行できる策だ。サイファカールが部下に恵まれているのは単なる戦闘狂だけじゃなくて様々な分野の専門家がいるからと思います。
 サイファカールを逃がすために囮役をすすんで引き受けるグラゥクスとリ・インの主従の絆に胸が熱くなる。フレイヤやリ・イン、ネムネモ、ステラステラとの出会いのエピソードとかも短篇集でやって欲しいですね。

 サイファカールの頭脳チートの陰に埋もれがちな脇役のおっぱい以外の魅力を掘り起こした巻でした。
 リリィはおっぱいがない分、普段から超活躍してるしなぁ。果たしておっぱいがある方がキャラとして恵まれているのか、むしろない方が活躍を与えられて良いのか。これが世に有名な『舞阪パラドックス』である。
 なお男性キャラは(r さて次回は裏切りの代償を支払わせる番だ。激おこサイファカールの手腕に期待。

posted by 愛咲優詩 at 00:00 | TrackBack(0) | 富士見ファンタジア文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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