2006年11月03日

BLEACH THE HONEY DISH RHAPSODY/松原真琴 久保帯人

408703173XBLEACH THE HONEY DISH RHAPSODY
松原 真琴
集英社 2006-10-27

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【愛染の反乱から4日。救護詰所にいるルキアは寸胴鍋に向っていた。そして白哉のために作ったはずの料理が、次々と護廷十三隊を駆けめぐりはじめて!?】
(あのルキアが、こんな旨いものを・・・)

それが『義妹の手料理』効果!

尸魂界編終盤。血の繋がらないブラコンこと朽木ルキアが、
療養中の白哉ために作った料理が様々な人々の間を巡る。
護廷十三隊のほのぼのとした日常を描いた番外編です。
最初は白玉ぜんざいを作ってみたが、白哉が辛党と知り、
次はカレーを作り始めるも、「兄様にカレーは似合わない!」
と愕然とするルキアのブラコンっぷりにニヤニヤでした。

ルキアの料理の進歩に密かに感動する恋次。
あいかわらず仕事をサボってばかりの乱菊と京楽隊長。
そんな二人の尻拭いに追われっぱなしの日番谷と七緒。
浮竹隊長の子供好きに、やりたい放題の草鹿やちる。
濃い面子に囲まれて、すっかり影の薄くなってしまう檜佐木がちょっと可哀相で笑えます。

現世組の一護は、カレールーを求めて夜一を訪ねた先で砕蜂にプチ殺されかけたり、剣八に斬魄刀を抜かれたりと散々。
雨竜は女性死神たちの専属デザイナーにされて疲労困憊。
どこでもマイペースな不思議ちゃん織姫にほんわかしつつ、
シバタ少年と遊んでばかりのチャドも何気に天然だよなぁ。

キャラの相関図がそのまま浮き彫りにされて非常に楽しい。
一人一人の出番は少ないものの、護廷十三隊の面々が賑やかに大騒ぎを繰り広げる様子がとても和みます。
最後にルキアに優るとも劣らない見事なシスコンっぷりを垣間見せる白哉へ、女性読者は黄色い悲鳴でも出して下さい。
日番谷隊長のナイショ撮り写真集は私も欲しいです。

そして狛村隊長のふわふわ、もこもこは俺のものです。
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2006年11月02日

武装錬金 // /黒崎薫 和月伸宏

4087031713武装錬金//(ダブルスラッシュ)
黒崎 薫
集英社 2006-10-27

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【カズキの戦いは終わり、平和な日常が訪れた。しかしパピヨンの核鉄を回収するため火渡が動き出した。再び戦いが始まるのか。斗貴子と防人の過去がいま語られる】
「ア──ハハハッ!全滅だ!誰も生きちゃいねェ」
「ごめんなさい・・・・・・ごめんなさい・・・・・・」
「今できることをするんだ。あきらめるな!
 オレたちは、一人でも多くの命を守るんだ」

蝶号泣・・・(ノ∀;)

防人、火渡、千歳。照星部隊の初めての任務失敗。
惨劇に巻き込まれた斗貴子が戦団に保護されたときの話。
斗貴子の故郷、赤銅島で起きた事件を通し、防人がキャプテン・ブラボーと名乗るようになった経緯が明かされます。
戦士として成長していく防人の姿が熱く、切ない。

「努力をすれば世界だって救える」と理想に燃える防人。
「自分の才能はすべての悪を滅ぼせる」と豪語する火渡。
どちらも青くて眩しくて。だからこそ、自分たちの力が及ばない結末に無力感と挫折感にうちひしがれる様子がもの悲しい。
自分の油断から惨劇を防げなかった千歳の絶望感を思うと、
しょっぱい苦さもこみ上げてきます。

案外、火渡サンは根が真面目なんだろうか。
なまじっか天才型で最強の武装錬金を持っていたがために、
不条理な運命に抗えなかった自分の力不足がどうしても許せなったんでしょうね・・・。
だからといって、自分がそれ以上の不条理な存在になろうとまで思い詰めてしまうのは、さすがに行き過ぎですが。

失敗しても、青空を見上げてあお向けに倒れるか、
それとも地面を睨んでうつ伏せに倒れるか。
それもブラボーと火渡の方向性の違いなんでしょう。
自分よりも、ホムンクルスの殲滅を。そして世界の平和を。
カズキに意思を託して『ブレイズ・オブ・グローリー』に焼かれたブラボーの覚悟も、この辺りからあったのかも知れません。

カズキ、斗貴子、パピヨンの出番は抑えめ。
再殺部隊の面々が勢揃いして再就職話で盛り上がったりと、
一冊分、コミック版の補完エピソードみたいなカンジです。
オリジナリティこそありませんが、最終巻でまったりしているファンには十分楽しめるんじゃないでしょうか。
でもパピヨン度がたりねぇなぁ・・・とか思えば最後にヤッテクレタ!

やっぱりこのシリーズの主人公はパピヨンでした。
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2006年09月07日

D.Gray‐man 1,2/城崎火也

408703156XD.Gray‐man 旅立ちの聖職者
星野 桂 城崎 火也
集英社 2005-05

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4087031659D.Gray‐man 2 四十九番目の名前
星野 桂 城崎 火也
集英社 2006-07

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【AKUMAを作り出し世界を滅亡させようと企む千年伯爵。それに対抗するため集まった黒の教団のエクソシスト。コミック版では語れなかった彼らの活躍と過去が描かれる小説版!】
「お前らのボスだろうが!なんで止めないんだよ!」
「室長を止められる奴がいるってんなら、
 いますぐここに連れてこい。バーカ!」

コムイ室長最高ッ!w

アニメ化も間近なので読んでみましたよ。
1,2巻とも短編三本立て。入団前のアレンの関わった事件、
彼と出会う前の神田とラビをメインにしたエピソード。
そしてコムイ室長のハッチャケぶりがおかしい、黒の教団のバカ騒ぎを描いた番外編といった構成になっています。

遊んでいても奥深いコムイ室長のキャラが好きです。
コムイ室長を一方的に敵視するアジア支部長バクちゃんが、毎度挑んでいっては返り討ちにヒドイ目にあうのも笑える。
『バクちゃんハゲ疑惑』では、部下に親しまれてるのか、威厳がないだけなのか微妙な彼の"いじられ属性"が発覚。

コムイ室長が濃すぎて、彼ばかり眼が行ってしまいますが、
小説版では、ブックマンである自分自身に葛藤するラビ。
戦いに赴く神田の隠された事情も垣間見え、普段は陽の当たらない探索部隊との関係にスポットを当てています。
肝心のアレンはアレンでイカサマしたりイカサマしたり・・・

黒い、黒いよアレン・・・

コミック版では詳しく書かれなかった裏側の設定を前面に取り上げるのが小説版の基本のコンセプトになのでしょう。
注目したいのは、飾らない文章の読みやすさ。
キャラの主観と地の文が整理できていて、無理に表現をヒネらず、あるがままを素直に描写している。
物足りない感はありますが、ノベライズとしては原作に余計な我を混入させないこの筆者の抜擢は正解でしたね。

ときに本編で神田初登場時、ツンデレヒロインだと思って勢い勇み、後でこっそり泣いたのは俺だけですか?

D.Gray-man -POP WEB JUMP-
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2006年03月12日

Fiss/冬瀬まのと

4757516177Fiss
冬瀬 まのと 小島 あきら 恵 三朗
スクウェア・エニックス 2006-01-27

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【占いと呪いを生業とする天壬家の当主蒼夜。占呪師としての力に優れ、頭脳明晰、スポーツ万能、おまけに眼鏡の似合う美少年。そんな彼の唯一の弱点が幼なじみの御流緋奈。二人にはある秘密があるのだが】

魔術師の存在が世の中に認められてきた現代。
代々、人の運氣を操る占家に生れた天壬蒼夜と御流緋奈。
この二人に眼をつけた政府の魔術監査官である藤沢綾は、彼らを取り巻く「絶対運命」の宿命に巻き込まれていく・・・。

無敵じゃね?

頭良くてスポーツ万能で女子にもモテモテで、頼りになる仲間もいて、御曹司で、さらに幸運の持ち主って最強じゃn。
それでも本人は幸せでいることに退屈していて、緋奈に捧げる溺愛ぶりは微笑ましいつーか、幼馴染馬鹿www

アクションになると完全に蒼夜のワンサイドゲームで、ヤラレ役がヤラレ役すぎて、なにやってもダメダメなのが面白い。
彼の一番のピンチがヒロインが招く不幸という、これは他人なんか眼中にない二人の世界ってことですね。熱いことで。

で、主人公って誰さ

話の視点が蒼夜と綾で半々くらいで描写されてて、どっちが主人公だがピンとこないんですが。
いや、もちろん蒼夜なんだろうけど、それにしては人間味が薄くて読んでいるうちに親しみがわかんのです。

序盤はわかりやすい純情少年っぽかったのに、中盤以降はクールな活躍ばかりで違和感を感じましたね。
ヒロインも出番は綾ばかりで。緋奈がおざなり気味。
もうちょい学生っぽさをキャラの前面に欲しかったな。

って、ちょいまち!

小島あきらのイラはどこに消えたんだよっ!?
そもそも小島あきらのイラストを元ネタに小説を書こうって企画のはずじゃ・・・あれ?
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2006年02月07日

屋上探偵/大崎 知仁

4087031667屋上探偵
大崎 知仁
集英社 2006-02

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どんな揉め事も解決する噂のトラブルシューター犬村元貞。
校内の機関紙『明スポ』の売り上げを伸ばすため、
屋上にいるという名探偵への取材に挑む新聞部員・周子。
だが、会った彼は俺様イズムの女好きで・・・。

推理研ファイア
【推理研究会の部室でボヤ騒ぎが起こる、燃えたのは発刊している文芸誌の最新号。犯人の目的とは?】

「もし犯人を突き止めたら、
 そのときは俺とデーツしてくれないか?
「デーツ?」
「俺の魅力は一度じゃ伝わらない。だからデーツ」
「頭わるっ!」

なにこのモッコリ男


お前はどこのシティハンターなのかと。
全国トップクラスの学力と知識の持ち主にして、読書家。
顔もイケてるのに、性格は唯我独尊のデリカシー絶無。
賢いはずなのにバカ丸出しな俺様ちゃん好きです。

私はどちらかというとミステリは、考えずにただ読む派。
本格モノは何も考えずに読むのが、良識的な楽しみ方かと。
スリラーのように、古典といちいち比べる読書は楽しいか?

放課後フィスト
【不良ばかりを狙う、闇討ち犯の正体をつきとめて欲しいと頼まれた犬村。自ら囮となる彼だが・・・】

海坊主かと


番長・辻原さん、硬派でカッケェな。
事件を解決した後の責任まで配慮できる犬村もイイ!
被害者と加害者。お互いに筋を通させる大岡イズムを感じる。

土壇場ミント
【これまでの事件に違和感を感じた犬村は、黒幕の影に気づくのだが・・・】

ああ、そうきたか・・・


濃いイメージが先行してたせいか結びつかなかった。
馬鹿ノリの冴子キャラを、あそこまで悪役にしなくても・・・。
とにかく顔が怖いのだよ、絵師。

主人公は後半になって、隠れた魅力が出てくるが、
鬼編集長・石岡部長や長谷川、番長・辻原といった。
アクの強い脇役を、もっと話の騒動にからめて欲しかった。
悪くはないレベルには届いてる学園ミステリといったところ。
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2005年12月03日

晴れときどき女子高生/渡辺浩弐




『晴れときどき女子高生
 ―プラトニックチェーン』
渡辺 浩弐 ジャンプ・J・ブックス


【渋谷にバラバラ死体が振ってきた。死体はすべて行方不明の女子高生。都市伝説「幽霊ビル」の真相をケータイを駆使して女子高生トリオが暴く!?】

近未来伝奇系

『幽霊ビルに呪われた』と言い残していなくなったカヤノ。
彼女を探すため、幽霊ビルの謎を追っているという少女ナルミの情報を元に、リカは単身幽霊ビルへと乗り込む。
そこで彼女たちが見た狂気の世界とは・・・。

無難にオカルト

さして可もなく不可もない出来のオカルト小説。
ただ問題としては、キャラの掘下げが浅いなぁ。
登場人物が場面ごとの状況に流されてしまってるカンジ。
萌えや燃えといったカタルシスは感じなかった。

女子高生が主人公としては、もう少しキャラパワーで展開を広げれなかったものか。残念。
物語のおどろおどろしい雰囲気に合わせたのかなぁ。
登場人物の内面をもっと爆発させるくらいで釣り合いをとった方がよりスピーディで面白くなると思う。

そこにアクセスすれば、どんな情報でも手にはいるという噂の検索サイト「プラトニックチェーン」。
元はエニックス系列発のコミックと小説のコラボ企画。
それがなんでジャンプJブックスに移植されてるのかは分からないが、このシリーズは長編よりも、短編が面白いらしい。

絵師もかなりレベル高いし、コミックも一応おさえておくかな。

プラトニックチェーン 1 Gファンタジーコミックス
プラトニックチェーン 01 エンターブレイン
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2005年11月07日

そして彼女は伝説へ…/松原真琴




『そして彼女は伝説へ…』
松原真琴 ジャンプJブックス


【人気特撮番組の撮影現場で、強力悪霊が甦り、友人の体を乗っ取った。悪霊を退治し、仲間を助けることができるか!? 霊媒少女・園原八重に、最大の危機到来!ほのぼのゴーストアクション完結!】

人類最強のドラマー保に悪霊が乗り移ってしまった。
かろうじて封印するも、そのためには保の魂が犠牲に。
当社比3.3倍の保@悪霊と命をかけたガチンコ勝負を挑む決意を高めた八重と十郎。そしてもう一人の八重。
仲間たちの危機にそれぞれが死の重みと向き合っていく。

 いつも一緒にいると悲しみは磨耗していく。
霊と日常的に過ごすことで「死」が軽くなっていく。
だからこそ、あの時の気持ちを忘れてはいけないのだ。
人が死ぬことは、とても重いものなのだから。


なんかヤケに真面目な語りなんですけど・・・。
1、2巻のシリアス分が一気にきちゃってるよ。
つか、このシリーズでシリアスエピソードなんてダメだよ!

ようやく十郎の死に向き合えて泣くメンバー。
改めてお互いの大切さを認識し、新たな夢を語りあう。
そして切なく悲しい思い出から救われた婆さん・・・。
(’A`)バーチャン・・・ウウッ・・・・・・ハッ!

な、泣いてなんかないんだからねっ!!!

こういうの汚いよ!マジ卑怯だよ!(⊃дT)
いつものアフォテンションのノリで読んでたらだまし討ち。
前々から捨てテーマだなぁと感じてた幽霊モノとしての本分が突如、予想の限界を超えて飛び出してきた。

最終巻ということで、シリアスな展開と読者への熱いメッセージを語って綺麗に締めたカンジですね。

でも萌え分は!? 七重たん分は!!

濃ゆい園原ファミリーの中で一番クールビューティな七重様との姉妹愛イベントが発生していませんよ!
嫌すぎるナルシス悪女っぷりを見せてくれよおぉぉおお!!
あと少しで「お姉ちゃん大好き」デレデレルートだったのに!

幽霊モノとしては、ホーンデッドに続くバロスだった。
次回作も、もちろん幽霊でお願いシマス。

ホーンデッド! MF文庫J
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2005年10月27日

そして彼女は神になる/松原真琴


『そして彼女は神になる
 ヒーローはジャージに着替えて悪を討つ』
松原真琴 ジャンプ・ジェイ・ブックス




【先祖代々、霊媒体質を持つ主人公・園原八重は、ニ人の霊を「憑かせて」いる。間近に迫った文化祭に悪友から持ちかけられた企ては「ジャージ神になれ!」。…ていうか、ジャージ神て!?】

「はーい、注目。文化祭を目前にして、ついにジャージ神様が降臨されました!!」
部員から歓声があがった。なかには拝んでる奴もいる。
なんなんだ、この変なテンションは・・・。


ジャージ神様ナットウマスwwww

中途半端な霊媒能力を持ち、人気バンドのギタリスト十郎に作曲させて印税を稼ぎ。
十郎が鍛えてるせいでそこらの不良を一発で殴り倒せる腕力をもつ以外は平凡な女子高生園原八重。

なんの因果か文化祭の演劇で、
きぐるみを被ってジャージ神とやらになることになった八重。
アドリブだらけの仲間たちに呆れるも練習は進んでいく。
そんな折、軽音楽部の部員が不良たちに目をつけられてて。

さあジャージ神様出番だ!

ジャージ神様、キャラおいしいなぁ。
やたらユニークかつアホテンションでノリのいい脇役と、
パワーの高い周囲に振り回される彼女の掛け合いが面白い
一発ギャグではなく、コミカルに練りこまれた世界観が、
読み進むたびにニヤニヤ笑いをこみ上げさせて止まらない。

幽霊ネタ死んでるw

主人公の八重を中心とした日常生活を、
ありそうでありえなさそうなシュールなギャグにまとめている。
幽霊を話の本筋にしないで、それも日常の一部にしてしまってるあたりが独創的なキャラ回し。

前回が哲学分やメッセージ性に乏しかった分、
親友の霊に憑かれた先輩のシリアスなエピソードも絡み。
笑い、夢あり、友情あり、切なさあり。
多彩な味が楽しめる、ほのぼの日常系の一級品に進化。

読みやすいテンポのよさと、次第に明かされる八重の秘密。
強烈なインパクトはないはずなんだけど、
ぐぐっと引き込まれる不思議な魅力がありますな。
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2005年09月23日

そして彼女は拳を振るう/松原真琴

『そして彼女は拳を振るう』
松原真琴 ジャンプジェイブックス




【私の中には二人の「友人」がいる。元東大生の美菓姉さんと元ミュージシャンの十郎。そう、二人の「友人」とは霊。「来いっ! 立てなくなるまで殴ってやる!!」 死んだギタリスト・十郎はなぜか拳自慢。八重の体で殺人パンチを繰り出す! 霊媒美少女が新メンバーとなった人気バンドを舞台に描く、霊媒師の家に生まれた主人公と霊のハートフルストーリー。】

なんともはぁーとふるです

代々、霊媒師の一家の長女、八重
現役女子高生の彼女のモットー平凡ラヴ
元人気バンドのギタリスト十郎に曲を書かせて、
夢の印税生活を目指す。

あらすじのこのくだりで萎えてしまったが、
実際に読んでみると、幽霊を大切に思っていて、
まっすぐで活発な、なかなかに好感度ヒロインでした。
なにより、オレ口調なのが萌え!

「あーもうこんなカワイラシイ体になっちゃって」
亘が私の体に抱きついてくる。
同時に右手が拳を作り、すごい早さで腹に食いこんだ。
「おお、パワーは弱いけど十郎のパンチだ!」
「お前らミュージシャンだろ!なに拳でわかり合ってんだよ!」


ワロスっw

ノリのいい制服マニアと、格闘マニアの兄弟。
悪気がない分、よけいにたちの悪い無邪気
サンドバックがないと曲が書けない十郎もふくめ、

お前ら面白い!

そしてマイペース祖母ナルシス悪女
女性陣がやたら現実的でたくましい。

幽霊ネタなのに登場人物が実に活き活きとして、
まったりとして軽快なテイストで日常を描いている。
ほのぼのとしつつ、ニヤリとくるようなツボもおさえてます。

タイトルキャラのわりにアクションが足りないが、
明るくてさっぱりとしたガールズコメディ
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャンブJブックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする