![]() | 「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻) 松岡 佑子 静山社 2008-07-23 by G-Tools |
「ときには、自分自身の安全よりも、それ以上のことを考える必要がある!ときには、より大きな善のことを考えなければならない!これは戦いなんだ!」
ハリー・ポッターよ、永遠なれ!
ヴォルデモートを倒すため旅を続ける三人は、ダンブルドアの残した形見から「死の秘宝」の手掛かりを見出す。
秘宝を追うと共に最後の「分霊箱」の行方を掴んだハリーは、ホグワーツへと戻る決意をするが・・・。
ついにヴォルデモートとの最終決戦。ハリポタ最終巻です。
ネビル・ロングボトムこそハリーの真の友です。
今回ハリーと並んぶ一番の活躍は、なんといってもネビル。
学校を牛耳るスネイプや『死喰い人』に抵抗してボロボロになっても、「誰かが抵抗すれば、それが周囲に勇気をあたえるんだ」なんて、離れてたうちにずいぶん逞しくなっちゃってまぁ。
ハリーに代わって見事にホグワーツのダンブルドア軍団をまとめあげてリーダーやってるんだもの。なにこのカリスマっ!
一巻の頃から最も成長したのも彼ですねぇ。
そういえば、少し運命が違えばハリーの立場にいるのはネビルだった可能性もあったんでしたっけ。
普段はハリーの陰に隠れてしまって見えないけれど、本来なら同じくらいの素質を持っていて当然なのかな。
ハリーを倒したと思って、完全に油断していたヴォルデモートに一太刀くらわせるところは痛快だったなぁ。
どこかの赤毛にも見習って欲しいよ。あの役立たずがっ!
魔法界を巡る長き旅は、最後の決戦の地ホグワーツへ。
ハリーがホグワーツに戻ったことを察知したヴォルデモートら『死喰い人』の侵攻に、不死鳥の騎士団、教師陣、ダンブドア軍団の生徒たちが一斉蜂起を仕掛けるところは燃えましたね。
『組み分け帽子』が、「団結せよ」と言っていたのはまさにこれだったんだなぁ。まさにホグワーツ大戦争。
もう最後の怒涛の展開は色々なものが迸って漲って大興奮しっぱなしでした。ここまで濃い内容は初めて。
ダンブルドアとスネイプの本音がようやく語られ、いままでの謎が一気に解き明かされる感覚はなんともいえないなぁ。
ってか、ダンブルドアは周囲が期待をかけすぎなんですよ。
本当は誰かに頼ることも出来ず、一人死ぬまで重荷を背負わなくてはいけなくなってしまった可哀相な老人だっだと思う。
スネイプの秘めた恋心については、共感できるところもなくはないけれど、初恋の彼女と仲違いしてしまった理由は、どんな理由があっても彼の方にあるような気がするんですよね。
結局、彼も不器用な一人の男だったということかな。
より大きな善のために、ヴォルデモートを滅ぼすために、大切な仲間と愛するジニーに別れを告げ、自ら死を受け入れる覚悟を決めるハリーの自己犠牲に心を揺さぶられる。
お馴染みキャラもずいぶんお亡くなり・・・ってか、死にすぎ!
あくまで子供の読み物なのに、ここまで真剣に死と向き合い、決して子供騙しにならないところが凄いですね。
そして全巻を通して散りばめられた布石と幾本もの交錯する伏線の連携技は実に見事でした。
ハリーたちの活躍とたくさんの尊い犠牲で勝ち取った魔法界の平和が、末永くいつまでも続くことを願ってやみません。


















