ダフロン

2012年08月26日

一年十組の奮闘 クラスメイトの清浄院さんが九組に奪われたので僕たちはクラス闘争を決意しました/十文字青

4840146756一年十組の奮闘 ~クラスメイトの清浄院さんが九組に奪われたので僕たちはクラス闘争を決意しました~ (MF文庫J)
十文字青 しらび
メディアファクトリー 2012-08-23

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学生のすべてが何らかの“能力"を有する特別な学校、私立天命学園。「人をなごませる程度の能力」を持つ花咲皆人は、今日も茂や幸子ら一年十組の仲間たちと、バカバカしい、だけど最高に楽しい日々を過ごしていた。だが、“吹きだまり"の九組生徒に委員長の荒浪が怪我をさせられ

 ひとりはみなのために、みなはひとりのために

 落ちこぼれ能力者ばかりが集められた一年十組が繰り広げる学園群像劇。

 クラスメイトが全員変な奴らばかりだけれど、みんな友達思いで( ;∀;) イイヤツラダナー
 能力者の集まる学園内でも、微妙な能力しか持っていない落ちこぼれ十組の生徒たちが、不良ばかりの九組に奪われた大切な仲間を取り戻すため、クラス一丸となって挑む光景に胸が熱くなった。
 一人一人の力は弱くとも、全員の思いが一つになって生まれる友情パワーが素晴らしかった。

 それぞれ能力者としては、何に活用できるのか微妙な能力だったり、分類しづらいカテゴリーエラーの能力しか持っていない落ちこぼれの十組の生徒ですが、そんなことはを気にせず毎日バカ騒ぎをして、みんな仲良く充実した学園生活をおくっている和気藹々としたクラスの雰囲気が微笑ましかった。
 超絶美少女のマリカだけはちょっと浮いてしまってるものの、打ち解けようと頑張ってる姿が初々しい。

 そんな十組のゆとりっぷりが、お隣の不良集団九組は面白くなくて、度重なる嫌がらせの末にマリカを奪われてしまい、自分たちの無力さを痛感した十組の生徒たちが、それでも九組でイジメ同然の扱いを受けている一人ぼっちのマリカのためにクラスが一致団結してリベンジに立ち上がるから燃えるんだ。
 お互いの弱点をフォローしあって、勝利の糸口を見出していく集団能力バトルは新感覚で面白かった。

 取るに足らない能力しかないが故の悩みと、それとは逆に過ぎた力を持ってしまったが故の苦しみと、両極端の苦悩を双方の面から描いているのが印象深かったなぁ。周囲からは能力で自分の価値を判断され、本当の自分とは何かを見失いがちな現代の世の人々の姿と重なる点が多かったように思う。
 主人公の皆人はとりあえずリア充爆発として、映がマジファインプレーやった。続きに期待している。

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2012年08月25日

緋弾のアリア XIII/赤松中学

4840146829緋弾のアリアXIII (MF文庫J)
赤松中学 こぶいち
メディアファクトリー 2012-08-23

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慣れない〈一般人〉の生活の中で、自分の本質を悟ったキンジは、一度は退学した武偵高に戻ってくる。そして、戦いの中ににまた身を投じることになる。彼を中心とするバスカービルの面々は、修学旅行IIを利用して、急襲を仕掛けてきた藍幇の本陣に乗り込むことを決意する。戦いの舞台は、敵地・香港へ

 世界に飛躍せよ

 武装する探偵、『武偵』の卵の少年少女たちが凶悪犯に立ち向かう学園アクション&ラブコメディ。

 孫悟空ちゃんかわええ。俺もバナナを咥えさせてはむはむさせたいっす!!
 シャバの生活から武偵高に戻ってきて意気を新たにしたキンジが、修学旅行を利用して香港の犯罪組織・藍幇へと乗り込み、そこで繰り広げられる映画スターばりのスタントアクションに瞠目しました。
 敵の組織の構成員や幹部を次々とタラシこんでいくキンジさんパネェっす! さすがジゴロ武偵!

 一般人の生活を体験したことで自分を見つめ直し、どうあがいても武偵にしかなれない自分を悟り、逆に吹っ切れたのか、武偵高に戻ってからいつになく好戦的で積極的なキンジが逞しくて格好良かった。
 前向きになったキンジの変化を喜ぶアリアと、緋弾によって運命を歪められてしまった彼女の境遇を改めて思いやるキンジの優しさが微笑ましい。この二人はもっとコミュニケーションを取るべきだと思う。

 初の海外遠征、慣れない土地柄故に痛い失敗をしでかしてしまったキンジだけれど、そのお陰で新しい女の子に出会ったり、探し求めていた猴と接触できたりと、相変わらずフラグ誘発体質してんなぁ。
 案の定、女の子と密会してたことがアリアにバレて痴話喧嘩とか、いつもながらお約束すぎる。
 そして今回も読者の度肝を抜くド派手な戦闘シーンがノンストップ連発でまったく飽きさせない。

 人間の欲望のままに道具として利用される猴/孫が哀れですね。何千年もの間、自由に生きることも死ぬことも許されずに、強者と戦う時ぐらいしか喜びを得られないなんて、どんなに辛いんだろう。
 戦いの中で敵に同情してしまうキンジは戦士として甘いけれど、男としては彼女を救うのが正しい。
 完全に標的として狙われてしまったキンジがレーザーを相手に如何にして勝つのか。乞うご期待。

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2012年08月24日

魔法戦争 V/スズキヒサシ

4840146780魔法戦争III (MF文庫J)
スズキヒサシ 瑠奈璃亜
メディアファクトリー 2012-08-23

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転入以来初の魔法の試験で好成績を修めた武たちは、六の兄・十奪還作戦に参加することとなる。しかし、そんな彼らの前に立ちはだかったのは、〈トレイラー〉の五格・鷲津吉平だった。

 凍てつく心と溶ける氷

 普通の少年と魔法使いの少女が出会い、別世界での魔法戦争に巻き込まれていく魔法アクション。

 うわぁ、なんか登場人物の恋愛関係が一気にドロドロしてきた! こういうすれ違う愛憎劇はイイ!
 新米魔法使いながら初めての魔法試験で好成績を残した武たちが、学園長の計画する相羽十奪還作戦に参加することになり、さらにその裏で武たちの人間関係が変化していく光景が胸に詰まった。
 魔法の飛び交う戦闘パートだけでなく、三角関係がこじれていく日常パートの応酬も見逃せない。

 くるみは普段の強気な態度とは裏腹にメンタルが脆くてとても重い子なんだけれど、幼馴染として一番に理解して支えてあげなくちゃいけない武本人がまったくフォローできてないのが腹立たしいな。
 くるみに優しくするばかりで鍛えることをせず、依存を助長させてしまったのはコイツじゃないのか?
 それで一方的に自分だけ幼馴染離れをしようとしているのだから、その鈍感さはもはや罪だよ。

 そして六の泥棒猫っぷりがやばい。冬休みでくるみが帰省して武と離れているのをこれ幸いと、訓練という口実で二人だけでイチャイチャして、かつ仲違いする彼氏彼女の共通の友人という立場から助言をしてみたりして、これは美味しいポジションすぎる! 無自覚でやってるのだから、悪女の才があるな!
 六がくるみの逆鱗に触れるせいで、次第にくるみがヤンデレ化していく……いいぞもっとやれ!

 相羽十の問題は、かなりあっさり解決しちゃった感があるんだけれど、鷲津さん新しいおもちゃを見つけちゃったから用済みだったのか。こいつも愉悦部のケを感じる。信念のない悪役は下品だな。
 武の無神経さのせいで、くるみに裏切りフラグが立ってしまったけれど、マジ反省してください。
 作者は気に入っても、読者は月光を好きにはなれないなぁ。気持ち悪いし。さて次回もどうなる?

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2012年07月27日

星刻の竜騎士 \/瑞智士記

4840146454星刻の竜騎士IX (MF文庫J)
瑞智士記 〆鯖コハダ
メディアファクトリー 2012-07-23

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ユリエル第三王子とオスカーによる王位争いは、シェブロン王ザカライアスIII世の崩御、およびエスパーダ聖庁教皇ラクエルIV世の介入により、いったんは収まったかに見えた。帰国するオスカーとそのメイドであるセレスを見送る。だが数日後、アッシュの前に、傷だらけのセレスが現れて……!?

 天空を駆ける王国

 人間の女の子の姿をした竜とそのご主人様になってしまった竜騎士見習いの学園ファンタジー。

 さらっとロリ妹系女教皇キター! そしてついにアッシュのハーレム王国の建国! やってくれたなぁ!
 教皇ラクエルの仲裁により、一旦は引いたユリエル王子とオスカーでしたが、仕掛けられた罠に嵌って捕られてしまった彼女を、自らの地位を捨ててでも助けに行く仲間たちの心意気に痺れます。
 毎度毎度、サービスシーンとアクションが派手に自重しなくなっていくけれど、それがいいです。

 エーコと共に王都を守った救国の英雄として一躍VIPになったアッシュだけれど、シェブロン王国での王位争いは未解決のままで、気がかりでそれどころではないというのが正直なところかな。
 そんな状況でもシルヴィア、ミラベル、ヴェロニカの美少女三姉妹にフラグ立ちまくり、イベント起きまくりで楽しい。さらに教皇であるラクエルにまでお兄ちゃんと慕われて、年上から年下まで完璧な布陣だ!

 しかし、父親の葬儀のために帰国していたオスカーが窮地に陥り、救出に向かおうにも騎士国の竜騎士であるアッシュが勝手に国境を越えると大問題になるから、行くに行けないのがなんとも歯がゆい。
 それでも思いがけない奇策を用いて、八方塞がりの状況を覆して高慢なユリエルの鼻をあかしてみせたのは痛快だった。魔人化は予想外だったが、力を持った途端に態度を変えるのは小物の証拠だなぁ。

 結果的にこれまでの立場を捨て去ることになってしまったけれど、アッシュさんマジハーレム王。
 むしろ前よりも大出世してるじゃん。美女と美少女はべらしまくりの生活つかマジ羨ましっすわー。
 一区切りついた雰囲気だけれど、女であるオスカーが即位できるとはまだ決まってないんじゃ?
 勢い任せに国を飛び出した彼らが、今後どのような旅を繰り広げるのか、次回が待ち遠しい。

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2012年07月26日

聖剣の刀鍛冶 13/三浦勇雄

4840146462聖剣の刀鍛冶13 (MF文庫J)
三浦勇雄 屡那
メディアファクトリー 2012-07-23

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騎士団のみならず残っていた市民たちからも結婚を祝福されるセシリーとルーク。その宴の片隅に佇む聖剣アリアは困惑していた。たとえ聖剣と呼ばれようとも"凶器"であることにかわりない自分に対して、親しげに声をかけてくる者たち。彼らは“魔剣の"アリアや銘無しと一体どんな関係だったのだろうか?

 心ある剣の存在意義

 すべてを守りたいと願う女騎士が、気合とド根性で成長していく熱血ファンタジー。

 聖剣完成っ!と思ったらさっそく暴走フラグがビンビンだぜ! いったいどうなっちゃうの!
 ついに聖剣を完成させ、帝国相手に堂々と啖呵を切ったまでは良かったものの、未だに眠る聖剣の力を目覚めさせるために、かつてのアリアと過ごした痕跡を思い返す人々の姿が切なかった。
 戦いの準備を進めるほんの束の間のセシリーとルークの新婚生活が初々しかった。

 自我の確立が未熟なために聖剣の力を発現できないアリアに対して、周囲の人々は温かく迎え入れるんだけれど、みんな過去のアリアや"銘無し"を重ね合わせて見ているために、求められているのは自分ではない気がして、かえって彼女の自我というものをわかりにくくしているのがもどかしいなぁ。
 でも、それだけ多くの人々に必要とされて、期待されて誕生したんだと、思ってくれないですかね。

 帝国側の立場も、ホレーショーやノアといったキャラの視点で描かれるんだけれど、彼らは人として間違ってる自覚はあるのに、一度間違ったらもう何度間違えても結果は変わらないからと、そのまま奈落まで真っ逆さまで現実逃避してるんだよな。そこがセシリーたちとは相容れない人間性が現れている。
 シーグフリードは、マジキチなのか幼稚なのかその両方なのかまったく理解できないのが恐ろしい。

 巻末の番外編の短編2話は、どっちもいまとなっては微笑ましいエピソードですね。
 意外と芸達者だったルークのツンデレっぷりが垣間見れたり、軍国でのシャーロットとゼノビアのお姫様同士の大喧嘩が可愛らしかったり、脇役たちも立っていてよかったです。
 最終決戦だけれど、帝国との戦いよりも、ヴァルバニルをどうにか倒せないのかなぁ。

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2012年07月24日

疾走れ、撃て! 7/神野オキナ

4840145962疾走れ、撃て! 7 (MF文庫 J か 3-25)
神野オキナ refeia
メディアファクトリー 2012-07-23

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富士山麓での激戦から一転。クリスマスを前に人々が浮かれ気分のころ、田神理宇はリヴァーナを守って戦った学生兵士としてメディアの取材を受けていた。しかし、その裏には理宇を「英雄化」しようとする軍上層部の思惑があるようで……!?

 戦場のホワイトクリスマス

 異次元から現れる怪物に魔法の戦車に乗って戦う少年少女の軍隊青春ラブコメ。

 いつもながら物語が進んでいないようで裏では着々と陰謀が進んでいる。汚い、さすが大人汚いな。
 激戦の疲れを癒す暇もなく、歌姫リヴァーナを救った英雄として祭り上げられる主人公・理宇ですが、彼の今後の処遇を巡って軍上層部で様々な思惑や駆け引きが繰り広げられている間に、またしても敵の予想外の攻勢に被害が広がって……と、ますます危機感が高まっていく状況にやきもきさせられる。

 どんなに素晴らしい功績を上げても、それで天狗になったりせずに、いつも通り控えめで大人しい草食系男子のままでいるのが理宇の美徳というか、常に自分を客観視できているのがタフで強いところですね。
 でも、そんな理宇に秘められた力を軍内部の政治争いに利用しようとする不届きな人たちもいて、彼を思い通りに動かそうとこそこそ嫌なチョッカイを出してくるから腹が立つんだ。そんなことしてる場合か!

 進化を続けるダイダラの中に数式魔法としか呼べない力を使う敵ユニットが現れ始め、ついに人間側の唯一のアドバンテージを失い、一気に劣勢に陥ってしまう最前線の部隊の光景が辛いですね。
 先端が民間人の住む市街地まで迫って、病院で治療を受ける虎紅やミズキまで窮地に陥っていくのには、もうこの世界に安全な場所などどこにもないかのような恐怖と絶望を味合わされました。

 理宇たちが上層部に振り回されるのも、それだけ彼の中に眠っている力が大きいからですよね。
 次第に追い詰められていく今だからこそ、彼には人類に希望を与える英雄になって欲しい。
 ラスボスの真の姿も登場し、いよいよ物語もラストスパートかな。戦いの趨勢も気がかりですが、理宇と虎紅、ミズキの三角関係に五巳さんも参戦して、恋愛模様の行方もどうなるのか気になるところ。

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2012年05月28日

緋弾のアリア XII 狼狗に降る雪/赤松中学

4840145792緋弾のアリアXII (MF文庫J)
赤松中学 こぶいち
メディアファクトリー 2012-05-24

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『師団』と『眷属』の争いに身を投じたアリアとキンジ。その最中、キンジは突然、武偵高を退学になってしまう。武偵を辞めたいと思っていたキンジだが、慣れない〈一般人〉としての生活に悩まされていた。武偵への未練を感じるキンジ。そんなキンジの前に、かつての同級生が引き起こした新たな事件が

 力を持つ者の責任

 武装する探偵、『武偵』の卵の少年少女たちが凶悪犯に立ち向かう学園アクション&ラブコメディ。

 武偵校を離れてシャバに移った途端、新しい嫁が向こうから寄ってくるとか、キンジさんパネっす!
 はれて武偵校を退学し、念願の一般校へと転校したキンジと、何故かついてきてしまったレキが、平穏な日常に馴染もうと努力を始めた矢先に、美少女絡みの厄介事に巻き込まれてと、どこへ行ってもトラブルから逃れられないキンジの不幸体質とフェロモン体質に隙はなかった。さすが主人公だZE!

 始終、殺伐とした武偵校とは違って争いも喧嘩もない、穏やかで平和な一般校の空気に違和感と居心地の悪さを感じて、周囲と馴染めないギャップに悩むキンジだけれど、それはただお前のコミュニケーション能力が足りないせいじゃ。元から愛想良くないし、武偵校でも浮いてたじゃないですかー。
 一般人の前で実力を隠して弱く振る舞う演技はクサかったけれど、また新しい嫁ゲットか……お約束だなー。

 それはそうとキンジの実家に何食わぬ顔で住み着いちゃってるジーサードにずっこけたわ。一応、ワールドクラスの武偵だろ。無邪気に兄貴兄貴と慕ってくる姿が、ちょっと可愛いと思っちゃっただろ!
 キンジの回想ではちょこちょこ触れられていたヒロインも登場しましたが、これまた愛が重そうな子だなぁ。昔の女と別れる時は綺麗に縁を切っておけよ。事勿れで逃げるからいつまでも未練を持たれるんだと。

 しかし、このシリーズは、よくある『敵のときは強いのに、味方になると弱い法則』に忠実ですね。
 戦力比較も出来ないとか、素人かよ。ジーサードェ……。パワーインフレの暴落っぷりが果てしない。
 今回で銃弾に対してはほぼ無敵になったキンジもついにお手上げか。いや、それでも彼のことだからなんとかしちゃうんだろう。相手が女の子なら、とりあえずデレさせれば大丈夫だ。問題ない。

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2012年05月25日

剣神の継承者/鏡遊

4840145784剣神の継承者 (MF文庫 J か 10-6)
鏡遊 みけおう
メディアファクトリー 2012-05-24

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剣の達人・剣聖ヒョウカに魅入られ、修行を積んだ少年・クロウは〈ソーディ〉の市民権を獲得するために、〈剣の学院〉に通うことになる。しかし、学院に通う直前に出会った反ソーディ組織の少女・桜井日奈子や、幼なじみのソーディ・セフィとの再会により、彼の日常は波乱に満ちた日々へと変わっていく。

 剣の道こそ我らの道

 人間の少年と剣に生きる乙女の一族で贈る、剣に恋する大スケールソードアクション&ラブコメディ

 恋に落ちた女の子は主人公のことが恋しくて、恋しくて、つい剣を持って襲いかかっちゃうの……怖っ!
 すべての者が剣の達人として生まれてくる異世界人ソーディによって占領された日本で、人間でありながらソーディのための学院へ通うことになった主人公・クロウが、鍛え上げた剣の腕一本を頼りに身体能力では圧倒的に上回るソーディの乙女たちを相手に戦いを繰り広げていく姿が痛快でした。

 性格は不遜で趣味はセクハラの女好き、なれど変なところで律儀で真摯なクロウの掴みどころのないキャラに振り回されるソーディのツンデレお姫様・セフィとの掛け合いが可笑しかった。
 超人的なパワーとスピードと剣の才能を持つソーディの乙女相手に、本来敵うはずがない人間の男であるクロウが、見切りと先読みの古いサムライの剣術で周囲の偏見や常識を覆していくところが愉快。

 剣の腕に惚れるという習性を持つソーディの女の子を倒していけば、ソーディ社会で地位の低い人間の男でもハーレムを持つことも夢じゃないんだけれど、好きになった相手に真剣での斬り合いを挑みたくなってしまうという困った一面もあって、強いからと必ずしも良いことばかりではないというのもミソ。
 人間側にもソーディ側にも肩入れしない中立のスタンスで、己の大切な者を守り抜く姿が凛々しかった。

 いくら言い訳してもセフィがクロウにツンデレてるだけなのは確定的に明らかなのですが、クロウもセクハラで誤魔化しつつセフィのこと本気だろ。他人にはバレバレなんでしょうね。面倒くさいカップルだなぁ。
 ラーシュは今はまだクロウの悪友ポジションだけれど、いつか裏切るだろコイツ……信用できねぇ。そうなったらそうなったで良きライバルになりそうな気はする。日奈子の正体は保留ですか勿体ぶってんなぁ。
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2012年04月30日

まよチキ! 11/あさのハジメ

4840145474まよチキ!11 (MF文庫J)
あさのハジメ 菊池政治
メディアファクトリー 2012-04-23

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俺に告白した涼月やマサムネは、どうやら俺の女性恐怖症の治療を最優先にすることにしたらしく、彼女たちとひとつ屋根の下での治療プログラムが始まった。そんなわけで、俺はマサムネとクリスマスデートをしたり、正月に巫女服姿の涼月に迫られたり、近衛と星空を見に行ったりといった冬休みを過ごす。

 その煌めく輝きの名は

 女性に触れられると鼻血を噴いて失神する女性恐怖症の少年と男装執事少女の学園ラブコメディ。

 いや、もうこれハーレムエンドもありだろう。一人だけなんて絞れないですってマジで。
 女性恐怖症治療プログラムの最後の仕上げとして、スバル・奏・マサムネの3人との同居を始めたジローが、彼女たちと穏やかに冬休みの日々を過ごす姿が和みつつも、どこか物悲しく切なかった。
 ジローへ恋心を隠さずに、自分の思いをストレートにぶつけて来るヒロインたちの破壊力すげぇわ。

 ジローを悩ませていた女性恐怖症が治る兆しを見せて、彼女たちとの関係ももうすぐ終わりを迎える気配を察したのか、3人それぞれと二人っきりの時間を過ごす光景がひときわ眩しく輝いていました。
 両親と向き合う覚悟を決めたマサムネを強くなったなぁと感心していたのだけれど、彼女を襲った現実はさらに残酷だった。これじゃあ、マサムネのことがますます放っておけなくなっちゃいじゃないか。

 デレを極めて神月さんへと最終進化を果たした奏も、できればずっとそのままで、もう二度と自分を偽って一人で重荷を背負ったりしなくていいように、ジローが側にいてあげなくてはと思っちゃう。
 それでも、ジローの本命はスバルでしかあり得なくて、最後の告白でやっと思いが通じ合った二人の姿に幸せな気持ちになれたのだけれど、スバルは潔癖すぎた。ああ、その不器用さが愛おしいよ。

 とりあえず、スバルに男装を強いたスバルの父親だか、奏の父親をぶん殴りに行かねばなるまい。
 そもそも執事として男装を強制するとか面倒くさい事さえしていなければ、彼らもこんなに傷つかずにすんだのだろうし、ジローくんは男として、彼氏として、ガツンと一発かます権利があるはずである。
 一気に物語をまとめてきて次でいよいよ最終巻か。最後までラストスパートで駆け抜けて欲しい。

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2012年04月27日

ノーゲーム・ノーライフ 1 ゲーマー兄妹がファンタジー世界を征服するそうです/榎宮祐

4840145466ノーゲーム・ノーライフ1 ゲーマー兄妹がファンタジー世界を征服するそうです (MF文庫J)
榎宮祐
メディアファクトリー 2012-04-23

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ニートでヒキコモリ、だがネット上では都市伝説とまで囁かれる天才ゲーマー兄妹・空と白。世界を「クソゲー」と呼ぶそんな二人は、ある日“神”を名乗る少年に異世界へと召喚される。そこは神により戦争が禁じられ、“全てがゲームで決まる”世界だった――そう、国境線さえも。

 さあ 楽しいゲームのはじまりだ!

 ゲームですべてが決められる異世界へ召喚された廃人ゲーマーの兄妹による世界征服ファンタジー

 知恵と叡智とブラフとイカサマ、そして魔法を駆使した駆け引き! これぞまさしく真の知略バトル!
 幾多のゲームでランキングトップを飾る伝説級のゲーマー兄妹が、すべてがゲームで決まるファンタジー世界へと召喚されて、持ち前のゲームセンスひとつで成り上がっていく姿がワクワクしてきます。
 ゲームが強ければ世界征服だってできる! この設定で燃えない男がいようか! いや、いない!

 ペテンの才に長けた兄・空+天才的な頭脳を持つ妹・白。二人で一人のゲーマーとしてネット上で名を馳せながら、その実、兄妹してニートで社会不適格者の引きこもりというダメ人間っぷりが酷い!www
 典型的なゲーマー像をこれでもかと煮詰めたかのようなアクの濃さを醸し出し、お互いの苦手分野をフォローし合う関係が、さらにキャラの持ち味を引き出していて、この兄妹いいわーめっちゃ好きやわー。

 神によって戦争と暴力を禁じられ、ゲームでのみすべてが決まる世界とは言っても、それは楽しい和気藹々とした平和なゲームなんかではなく、騙し合いや陰謀が絡む立派な代理戦争そのもので、そうしたゼロサムゲームにチート能力や魔法の助けなしに頭脳オンリーで挑み、あの手この手を尽くして勝利を奪いにいくから熱いんだ。生物として絶対的弱者だからこそ持てる人間の強さ、そこにシビレる憧れる!

 しかし、ゲームでは敵なしなのに、こと三次元の恋愛においてはミス連発なところも人間臭くてよい。
 牙も力もない無力な人類種が、超感覚を持つ種族や魔法を使う種族を相手に、頭脳だけでどう渡り合っていくのか、今後のストーリー展開が大いに期待できる幕開けでした。
 汝、ゲーマーならばこれを読め!と久しぶりに文句なしにオススメできる作品でした。
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2012年03月29日

変態王子と笑わない猫。 5/さがら総

4840145288変態王子と笑わない猫。5 (MF文庫J)
さがら総 カントク
メディアファクトリー 2012-03-22

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ついに小豆梓の大攻勢が始まった! チアガール系ワンワンの笑顔に押され気味のぼくは、無表情ガール系月子ちゃんのプレッシャーに震える日々。……あっちもこっちも大変で、どうにかしようとしているうちに引き寄せてしまったのは、まさかの10年前の世界!

 記憶の中の君たちへ

 願いを叶える"笑わない猫"の力に巻き込まれた少年少女たちが織り成す爽やか変態ラブコメディ。

 月子ちゃんに定規で頭をペンペンされながら小一時間叱られたい。我々の業界ではご褒美です。
 イタリアに住む祖父母の元へ行ってしまうかもしれない筒隠姉妹の亡き母親の記憶を求めて、過去へとタイムスリップした陽人と月子が、失われた家族の絆を取り戻す光景に涙しました。
 しかし、時間まで飛び越えるとは、つくづくこの物語なんでもアリである。猫神便利だなー。

 ぺちゃぱいさん、最高に可愛いよ! 周囲に憚らずデレ全開モードの小豆梓のテンションが可笑しい。
 そしていつも一緒にいる小豆梓に嫉妬して、さりげなく一番をアピールする月子ちゃんがいじらしい。
 たくさんのヒロインに囲まれて、全員を幸せにしてやりたいと悩む陽人くんですが、内面で真面目な哲学思想を語りつつ、さらりと変態思考を混ぜるなよ。お前、本当にシリアスになりきれない奴だなあ。

 ライオンと子猫ちゃんの母親はハリネズミさんだったかー。仕様のない事情があったにせよ長い間、娘を外国で放置してしまった負い目から、大切な家族と向きあえない筒隠ツカサの苦悩が切ない。
 泣いている女の子を第一に考えるあたり、この頃から陽人は陽人だったのだなぁと感心した。しかし、これがいずれ変態に成長するんだよな、月子ちゃんの調きょ……調整が入らなかったのが残念だ。

 過去はいろいろあったけれど、和解してようやく家族に戻れた筒隠親子の姿が微笑ましい。
 しかし、その代償に陽人くんはこんなに大好きだった相手の記憶を忘れてるのかと思うと、辛いなぁ。
 ときに猫神は悪いやつなのか、ただの間の抜けた構ってちゃんなのかわからなくなってきました。
 女子を助けるためとはいえ、多角関係を広げ過ぎて制御できなくなりつつある陽人はそろそろ破綻フラグ?

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2012年03月27日

聖剣の刀鍛冶 12/三浦勇雄

4840145342聖剣の刀鍛冶12 (MF文庫J)
三浦勇雄 屡那
メディアファクトリー 2012-03-22

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全市民の耳目を集めることとなったセシリーのプロポーズから数日、市民の移住計画と平行して騎士団による封印の再強化計画もまた開始されていた。ブレア火山の洞窟奥深くに広がる“氷の間”に幾本もの聖剣のレプリカが突き立てられる。そしてこの計画が、新たな事態を引き起こすことに。

 私たちは何でもできる!

 すべてを守りたいと願う女騎士が、気合とド根性で成長していく熱血ファンタジー。

 うおおおおおおお!! 結婚キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! 聖剣もキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
 ブレア火山から降りてきた使者によって、聖剣製作の最後の手掛かりを得たルークとセシリー、リサたちが、聖剣を得る最後の大きなる試練と決断を乗り越えて、それまで手詰まりだった事態が徐々に好転の兆しを見せ始め、窮地にあっても諦めない彼らの姿に安堵と期待と興奮が胸にこみ上げてきました。

 ヴァルバニル復活間際の絶望的な状況にあって、セリシーの公開プロポーズによって市民たちに明るい希望が芽生えた光景がよかった。彼女は本当に市民たちの心の支えになってるんだなぁと実感。
 溶岩の噴出で都市が滅亡の危機に晒されるなか、唐突に現れた「彼女」の登場にはちょっと戸惑ったけれど、「彼女」がもたらした情報によって欠けていたピースが一気に埋まっていくのがゾクゾクした。

 知識と材料は揃った、しかし、肝心の技術がない。ルークに再び刀を打たせるために、「彼女」の思いついた案は有効な打開策にはなったけれど、それこそ大きな犠牲を強いる悪魔的な発想だったなぁ。
 小さくても心の強さだけは誰にも劣らないリサの覚悟にまたしても震えました。相変わらず、健気すぎて泣ける。セシリーとルークもベストカップルですが、リサとルークも理想の師弟だと思いますね。

 セシリーやルークたちのこれまでの行いが、すべて繋がった! 彼らのこれまでは無駄ではなかった! 希望を繋いで奇跡を成し得たのは、彼らのいままでの行動と活躍があってこそだったと思います。
 諦めさえしなければ、何でもできる。新たなる戦友を得て、戦いに挑む彼らの姿に期待感が高まる。
 しかし、結婚式で旦那を置き去りにして聖剣とランデヴューって、セシリーwww ルークかわいそす。

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2012年02月28日

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 5/鈴木大輔

4840143897お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 5 (MF文庫J)
鈴木大輔 閏月戈
メディアファクトリー 2012-02-23

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鷹ノ宮ありさ。このたび着任した、12歳の学生寮管理人。学業優秀、家事万能、そのうえ名門・鷹ノ宮家のご令嬢であり、しかも僕こと姫小路秋人の婚約者でもあったりする。そんな子がいきなり現れて、なんの騒ぎも起こらないはずがない。とりわけ、極度のブラコンである秋子の反応は過敏なようで

 舞い降りた天使

 長い間、生き別れていた兄妹が綴る平凡よりは少し騒がしい日常系ラブコメ。

 新しい妹が可愛すぎて生きているのが辛い。それに比べ、古い妹がクズすぎてもうね……。
 学生寮の新しい管理人としてやってきた、秋人の婚約者でもあり妹分でもあるありさの登場で、妹ポジションを奪われかける秋子が暴走してと、ますます賑やかになっていくラブコメディ具合が愉快でした。
 暴力的なまでの新妹の可愛さにフルボッコにされました。妹って、世界最強の存在だよな!

 頭脳明晰な天才少女で、良家の子女として礼儀作法が完璧なだけでなく、炊事洗濯掃除といった家事能力も兼ね備え、性格も慎み深く控えめで純真無垢でとパーフェクトなありさちゃんマジ天使!
 心優しいありさちゃんは、新しくできた姉とも歩み寄ろうと頑張っているのに、あれこれと難癖つける秋子は、どこの鬼姑だよ。12歳の幼女よりも大人げない女子高校生……戦わずして勝負あったな。

 初めは妹ポジションを巡って敵対していた秋子も、まるで小動物のようなありさの無害オーラにほだされて、巧みな懐柔や説得に次第に敵意をそがれて和解して行ってと、古い妹チョロい!
 新ヒロインのことだけでなく、会長さんは相変わらず格好良く、銀兵衛がネコ好きだったり、アナスタシアは人付き合いが不器用だったりと、これまでとは違った一面が描かれていてそれぞれ魅力的でした。

 それにしても妹に意地悪するだけやたら活き活きとするお兄ちゃん、最低だな。俺にもやらせろよ。
 学生寮メンバー全員での夜のピクニックの光景は、ほのぼのしてしまった。普段の自分たちがやらないことをやってみるときって妙にワクワク、ドキドキしますよねネコはかわいいですよね。
 今回はそれほどインパクトのある引きではなかったが、結局このシリーズどこへ向かってるんだろうね?

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2012年01月31日

神聖魔法は漆黒の漆原さん/森田季節

4840143706神聖魔法は漆黒の漆原さん (MF文庫J)
森田季節 Mitha
メディアファクトリー 2012-01-23

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生まれつき運が悪すぎる高校生の大介は、小学生の時に転校した幼馴染・眞如花との再会前日に崖から転落! これは死んだな……と思ったが、目を覚ますと目の前には眞如花の姿が。実は不老不死を研究している魔女の末裔という眞如花。かくして大介は仮の体で眞如花と同棲することになるのだけど

 しんえんからやってくるねくろまんさー

 死して幼馴染の魔術により仮の肉体で蘇った主人公が繰り広げる魂入れ替わりラブコメ。

 身の境遇だけ聞くと不幸なんだけど、端から見てると美少女に囲まれてるリア充にしか見えない罠。
 不幸にも事故で死んでしまったものの、幼馴染・眞如花の神聖魔法によって蘇った主人公・大介が、魔女同士の争いに巻き込まれていくうちに幼馴染の絆を取り戻していく姿が微笑ましかったです。
 若干のTSとか、一応の入れ替わりネタが使われているけれど、基本ラブコメでした。

 死んで蘇り、幼い頃に別れた幼馴染・眞如花と久しぶりに再会した大介ですが、魔女の末裔という彼女の正体よりも、外見はとんでもない美少女に成長していたのに、中身は昔のまま天然ボケで子供っぽくやたら無防備な眞如花との接し方に戸惑いまくりの同棲生活の様子が初々しかったです。
 仮の肉体のままで一緒に学校へと通うことになり、どこにいても騒動が絶えないのが可笑しかった。

 神聖魔法といいつつ、実際は邪神みたいな像を信仰してたり、二つ名が『漆黒の漆原』だったり、怪しげな超宇宙生命体を料理や触媒に使っていたり、どうみても暗黒魔法じゃないですかーやだー。
 眞如花も自分の扱っている魔法が他人の命を好き勝手に弄ぶこともできる禁忌の魔術だとわかってるからこそ、正しい魔女であろうとしてるんでしょうね。その気持ちを理解して汲んだ大介がよかった。

 というか、仮の肉体「ふらんけん君」の方が元の身体よりイケメンでスーパースペックだし、いくら傷ついても修理できるしで、むしろずっとそのままでもいいんじゃないかと思うんだけれど。
 いや、灰島さんに可愛がってもらえるならクマのぬいぐるみこそがベストじゃないだろうか!
 今回はキャラ紹介といった感じで、あまりパッとしない印象だったが今後の展開に期待かな。

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2012年01月30日

無気力勇者と知りたがり魔王/冬木冬樹

4840143692無気力勇者と知りたがり魔王 (MF文庫J)
冬木冬樹 水月悠
メディアファクトリー 2012-01-23

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大陸を混沌の渦に陥れた魔王を勇者が退けてから五十年。勇者の孫は周囲に期待されながらも無職をつらぬいていた。しかし世界は戦争の真っただ中。無職でい続けることが許されるはずもなく、ついに就職した先が『魔王城で魔王教育』。その仕事内容とは、魔王に『世界は平和だ』と信じ込ませること。
 日和見教育は世界を救う

 魔王の教育係となって世界を滅亡から救う勇者の孫の魔王城日常系ファンタジー。

 可愛い女の子と毎日イチャイチャ、エロエロして遊んで暮らすのが仕事とか、なにそれヒモ?
 人間同士の戦争が恒久化し、世界の悲鳴を力として復活した魔王・アイアリスに世界は平和だと思い込ませて滅亡を回避するため、無気力ニートな勇者の孫が魔王の教育係として共に暮らすことになるのですが、美少女揃いの魔王とその眷属たちとの些細な日常の騒動のアレコレがラブコメで楽しかった。

 争いの絶えない世界を救済するシステムとして、人を滅ぼす宿命を負って世界に顕れた魔王であるものの、人殺しを嫌い世間知らずなお姫様といったアイアリスが愛らしく、彼女の機嫌を損ねないよう、世界の真実を知られないように振る舞う勇者との対等な友人を思わせる関係がよかったです。
 ただ純真無垢な魔王に比べ肝心の勇者はやる気と根性の無さが非常にイラっとするのですが……。

 魔王に続き、その下僕であるレイラとミナギと二人の美少女も現れ、4人での魔王城の共同生活が始まり、勇者としては何事も無く怠惰に過ごしたいと願ってるんだけど、その気もないのに魔界のおかしなしきたりによって女の子たちに攻略済みフラグを立てていく展開がラブコメラブコメしていて愉快でした。
 結末が誤魔化された感があるが、可愛い女の子に戦争になんて関わって欲しくないとは思いました。
 
 相変わらず、この作者の作品はわかりやすくあざといな。そこが人によってはいいのかもしれないが。
 そんなに人類滅亡させたくないなら、戦争の原因になっている古代遺跡をぶっ壊せば戦争なくなるんじゃないのかね。いや、日常雑談系を貫くのであれば魔王城の内だけで物語を完結させるのが正しいのだけれども。そして問題をただ先延ばしにしただけのような今後の展開への期待が……これどうなの?

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2012年01月29日

あおはるっ!/内田俊

4840143714あおはるっ! (MF文庫J)
内田俊 Tiv
メディアファクトリー 2012-01-23

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ラノベ作家を目指す新堂有、ロックを追い求める住吉小町、編集者を目指す源いずみ。3人はそれぞれの目標のため日々努力をしながらも、ハチャメチャな毎日を過ごしている。そんな彼らに新たな入居者・葵すずが現れる。なぜか自分の夢を語らない彼女の登場により、謳歌荘の日々は少しずつ変化して

 歌え!青春の謳歌!

 夢を追いかけるバカな高校生4人が贈る、青春×群像×破天荒ラブコメ

 主人公もヒロインも全力で青春の謳歌を叫び、眩しいくらいに青春していた。
 高校生の男女が共同生活を営む下宿『謳歌荘』で、主人公・有を始めそれぞれに夢を持った仲間たちが、夢を追いかけつつも、シビアな現実に打ちのめされ、それでも必死にもがく姿が胸にせまった。
 自分が何者かもわからず、ただ沸き上がる情動のままに暴走する青臭いキャラクターが素敵でした。

 ラノベ作家を目指し創作の糧になるなら女装でもなんでもする有、ロックな生き様に憧れギターを振り回す小町、仲間たちを応援して見守りつつもドSで腐女子なお母さん役のいずみと、三者三様に奇行の目立つ高校生が暮らす『謳歌荘』に新しくやってきた入居者・すずが、彼らに刺激され己の夢を見出して、全力全開で青春を楽しんでやろうと前向きな気持ちを得ていくのが微笑ましかったです。

 クリエイターを目指し日々努力している彼らだけれども結果の出ない有やロックの意味に悩む小町、自分の欠落を自覚しているいずみ。今の自分が本当に正しいのかと苦悩し葛藤してさ迷う姿が若いなぁ。
 『謳歌荘』の青春人間との生活にも慣れてきて、甘くも酸っぱい青春を夢見始めたすずに突きつけられる現実は辛いものがあったけれど、大人の都合に負けじと団結する仲間たちが素晴らしかった。

 多少、展開としてハッピーエンドにまとめようと強引なご都合主義になってしまい、肝心の解決方法の詳細がボンヤリしてしまったのが片手落ちだったけれども、キャラに勢いはあったので許せるかなぁ。
 ロックじゃない人間には厳しいけれど、実は友達思いで優しい小町が可愛かった。これはいい岩デレ。夢をストイックに追い掛けるのもいいけど、もっと恋愛要素も欲しかったかな。
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2011年12月29日

豚は飛んでもただの豚?/涼木行

4840143331豚は飛んでもただの豚? (MF文庫J)
涼木行 白身魚
メディアファクトリー 2011-12-21

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春から高校生になる真宮逢人は、バイト先から逃走する食い逃げ犯を追いかけていた。逃げられそうになったところを、ポニーテールの美少女・藤室綾に助けられる。入学式当日、綾のことをなぜか忘れられずにいた真宮の目の前には、見覚えのあるポニーテールが揺れていて、思わぬ再会を果たす。

 春は出会いと恋と青春の季節

 元不良の少年と美少女三姉妹が織り成す青春×初恋×ぽんこつストーリー。

 中学時代、バイトとケンカに明け暮れていた元不良の主人公・真宮が、高校に入学し三つ子の美少女姉妹と親しくなり、初めて出来た異性の友人と初めての恋心に揺れる姿が初々しかったです。
 純朴な少年とそれぞれタイプの異なる三つ子のヒロインたちが交流を深めていき、その過程でいままで知らなかった感情を抱いて思い苦しむ光景が直球ストレートな青春もので素晴らしかった。

 男勝りな長女の稜、大人しい次女の雲雀、活発な三女の瑞姫と三者三様の三姉妹が魅力的でした。
 無愛想で負けず嫌いではあるが、根は純朴な少年である真宮が、次第にヒロインたちと仲良くなるにつれ、慣れない異性との人付き合いに困惑したり、初めて抱いた恋愛感情に戸惑う姿が甘酸っぱくもあり、なんとも若さに弾けていて瑞々しい。硬派なようでちょっとヘタレたところもあるのが好印象だった。

 真宮の本命はクラスメイトの長女の稜なんだけれども、ナンパされていたところを助けたことで次女の雲雀からは頼りにされ、バイト仲間である三女の瑞姫とは一番気軽に話せて一緒にいる時間が長くと、本命以外のそれぞれの姉妹とも親密度を深めていく過程がにやにや。三人とも可愛いくていい子だから悩ましい。
 稜に仲を誤解され、ぎくしゃくしてしまった真宮と瑞姫だけれど、幸い元の関係に戻れてよかった。

 ただこのタイトルだと指している主人公は風太郎になっちゃうよな。え、まさか真宮はモブキャラ?
 それとライトノベルとしては真っ当な青春ストーリーすぎて、インパクトやユーモアが足りてないような気がしてならないのは私がラノベ的展開に毒されているからだろうか。いや、完成度は高いんですが、あまりに清純派すぎて綺麗すぎて逆に落ち着かないこのもどかしさ・・・今回はあくまでキャラ紹介のようなので次回に期待。
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2011年12月28日

緋弾のアリア XI Gの血族/赤松中学

4840143315緋弾のアリア XI (MF文庫J)
赤松中学 こぶいち
メディアファクトリー 2011-12-21

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『師団』と『眷属』の争いに身を投じたアリアとキンジ。その最中、キンジは自称「妹」のかなめと同居生活中だ。この事態に黙ってはいられないバスカービル女子の面々が、かなめに「決闘」を申し込む。キンジはその決闘でかなめ側に付くことになり……?

 人間は不完全であるが故に

 武装する探偵、『武偵』の卵の少年少女たちが凶悪犯に立ち向かう学園アクション&ラブコメディ。

 Gの血族はみんなツンデレか! 男のツンデレは可愛くないわー需要ないわー。
 かなめと名付けられたジーフォースとバスカービルの女の子たちの容赦のない熾烈なリベンジマッチと、それに続く最先端兵器を用いるジーサードとキンジの白熱した激戦に血肉が沸き立つ。
 このシリーズの最大のウリである超人バトルがパワーアップして帰ってきた。やっぱりこうでなくては。

 かなめに負けたこととキンジを取られたことへの女子陣の嫉妬が生々しいけれど、決闘でリベンジを果たした後の切り替えの速さは・・・なんでそんなすぐ仲良くなれる・・・女って怖いわー・・・。
 体育祭イベントは、よいインターバルにもなったしお約束のサービスシーンが美味しい。口絵と挿絵でバスカービル全員の水着カットがあるのが素晴らしい。こぶいちさんはいつも最高の仕事をするな。

 再来したジーサードからバスカービルと戦うように強制されるかなめだけれど、その行動に迷いが生まれたのは人間の心が芽生えたからで、その心が芽吹いたのもそれこそ最初から兵器なんかではなかった証拠でしょう。人間を否定するジーフォースだけれど、彼やキンジの発揮するHSSは紛れも無い感情の力で、感情があるからには彼もまた無機質な兵器ではない。完全な存在なんて夢物語。

 お互いに新たなHSSのモードの発揮、戦いの中で編み出される新必殺技の応酬が圧巻でした。
 いくら技術が発達しても、最後にモノをいうのは根性論という泥臭さが男臭くてかっちょええです。
 『眷属』との戦いはまだまだこれからだけれど、着実に味方を増やして勢力を増しているのが心強い。
 しかし、これまたクリフハンガーな引き・・・あざとい実にあざとい! 続きが気になって仕方がないぞ!

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2011年12月27日

オーバーイメージ/遊佐真弘

4840143374オーバーイメージ (MF文庫J)
遊佐真弘 さんた茉莉
メディアファクトリー 2011-12-21

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色を失った世界。純白の世界。彼はそこで、二人の少女が戦いを繰り広げているのを目撃する。ひとりは見たことのない金髪の少女(巨乳)。もうひとりは高校の先輩・魅影(貧乳)。そして現実世界に戻った彩の前に、金髪の少女が転校生としてやってきた。

 
bashingtag.jpg

 願いを叶えるゲーム『オーバーイメージ』に参加した少年少女のプログレッシブ学園バトルアクション。

 ルビ文字の二つ名とか、異能を使って異世界で殺し合うとか、中二病要素てんこ盛りな作品。
 勝ち進めば願いを叶えてくれるゲーム『オーバーイメージ』に巻き込まれた主人公・彩が、自分の願いのために誰かを踏みにじるのが当たり前のゲームの中で、自分の信念を貫く姿が格好良かったです。
 しかし、キャラは可愛いけれど、それ以外のストーリーやアクションにはなんの新鮮味も感じなかった。

 高飛車なお嬢様だけれど世間知らずで残念なツンデレのピリカと、かつて彩に救われたことで彼を慕って一途に尽くすクーデレな魅影先輩の犬猿の仲の二人の間で板挟みになる姿はラブコメでよかった。
 バトルロイヤル方式のゲームに一方的に放りこまれた彩が、互いに殺し殺されが当然のゲームの現状に嫌悪感を抱き、不殺の信念で戦い抜くというプレイスタイルも素直に好感が持てる。

 けれど、ピリカや魅影先輩が『オーバーイメージ』で叶えたい願いや参加した動機が明かされないままなので、どうして彼らが戦っているのかが、イマイチ共感できずに話の展開にノリきれないんだよなぁ。
 それと想像力がすべてだと、根性論や急な能力の覚醒が平然とまかり通る世界観になっちゃうのが・・・・・・。案の定、チート能力を発揮する彩には、「ああ、うん・・・すごいね・・・」としかリアクションの返しようがない。

 ありがちな中二病学園異能モノの話を作者なりに再構築する過程で、能力設定や世界観や面白味の所在がフワッと曖昧になってしまい、俺TUEEE系のテンプレになってしまってるのがどうにも勿体ない。
 相対評価ならレーティング方式にするとか、能力に代償をつけるとか、ゲームとして面白くするためにルールの縛りをもっと設ければ、もうちょっとバトルも盛り上がったんじゃないかなぁ。
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2011年12月26日

泳ぎません。2/比嘉智康

4840143439泳ぎません。 2 (MF文庫J)
比嘉智康 はましま薫夫
メディアファクトリー 2011-12-21

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その日、学校一の美少女と謳われる小田部桜子から呼び出され、交際を申し込まれた卵太郎は丁重にお断りしてしまう。その夜、卵太郎は、近所の女の子の美唄と一緒に、日課となっている近所の大型プール施設に行く。そこに現れた桜子が美唄とプールで遊びはじめ、卵太郎は振り回されることになる。

 脱ぎました。

 プールサイドで水着姿の美少女たちが繰り広げる日常系ガールズトークコメディ。

 ドキッ! 美少女だらけのプールサイド(ヒロイン増量200%) ポロリもあるよ!
 学校一の美少女からの告白を断った少年・神卵太郎が、水恐怖症を直すためにやってきたプールで赤裸々なガールズトークに巻き込まれて、純真な男心を揺さぶられる姿が可笑しい。
 もうこれ水着ハーレムじゃないか。ただし女性陣から男として見られてないんじゃないかという罠。

 完璧超人のお嬢様と言われていた桜子さんでしたが、意外に大ボケをかます面白い子でした。
 神卵太郎に丁重にフラれてしまったものの、偶然出会ったプールで彼を脅してでも再び交際を迫る根性はなかなか見上げたものがある。猛烈アピールを仕掛けてくる桜子さんや、たまたま居合わせた野々宮先生のあられもない痴態にダメだと思いつつも誘惑されてしまう思春期の男子の悲しい性が笑える。

 新聞部の取材として水泳部に体験入部したら、今度は男子に興味を持つ日唯に研究対象にされてしまったり、男子に無関心なもい子の無防備さに惑わされたり、水着姿の魅力的な美少女に振り回されつつも彼女たちと次第に交流を深めていく神卵太郎が羨ましいやら妬ましいやら。
 最後に男嫌いの八重との伏線もしっかり回収して、ちょっと男を見直すキッカケになってくれたかな。

 しかし、新キャラ登場したのに、もう打ち切りかよ! いや、視点変更からすると元々2巻構成のつもりだったのかもしれないけれど、それにしても比嘉智康はスロースターターだから、こういう短いシリーズは向いてないんですよね。もうちょっと書かせてあげて欲しかった。ヤンデレ化した水泳部ガールズを見てみたかったよ。かなり物足りない感が拭えないけれど、次回作に期待。

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