ダフロン

2012年07月22日

下ネタという概念が存在しない退屈な世界/赤城大空

4094513523下ネタという概念が存在しない退屈な世界 (ガガガ文庫)
赤城 大空 霜月 えいと
小学館 2012-07-18

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国民から粗暴な言葉が喪われた時代。国内有数の風紀優良校に入学した奥間狸吉は、入学早々、反社会的組織「SOX」の創設者・華城綾女から勧誘を受ける。弱みを握られメンバーとなった狸吉は、憧れの存在である八面玲瓏な生徒会長・アンナの裏をかく下ネタテロに協力することになるのだが……!

 変態という名のテロリスト

 性知識が抑圧された世界で規制と戦う変態テロリストたちのノンストップYトークコメディ。

 タイトルによると存在しないはずの下ネタだらけで酷すぎるwww最高に頭がおかしい(褒め言葉)
 政府によって性知識が規制対象となった社会で、主人公・奥間狸吉が下ネタ大好き少女・華城綾女率いる反社会的組織「SOX」にスカウトされ、世の中に正しい性知識を流布させるためにレジスタンス活動を繰り広げるんだけれど、その言動がいちいち変態的で超くだらなすぎて斬新すぎました。

 性知識を排斥する「公序良俗健全育成法」に反対したテロリストの息子である奥間狸吉は、普通なら知ってて当然の保健体育の知識を知っているにすぎないんだけれど、規制側から見れば犯罪者予備軍の危険分子で、そんな彼に近づいてくる人々もどこか頭のネジが一本抜けた変人・変態ばかりで、片思いの生徒会長の側にいたい彼の思いとは裏腹に引き返せない泥沼にどんどん沈んでいく姿が愉快。

 正しい性知識を教わらないで育ってきてしまったために、健全と卑猥の区別もつけられず、大人の植え付ける偏った認識を信じこまされて純粋培養されている生徒たちが、ちょっと不気味でしたね。
 規制のせいではけ口のない情欲を持て余して、歪んでいってしまう若者たちが続出しても、規制側は当人たちを顧みずに締め付けを強めるばかりという独裁一歩手前の狂気に背筋が寒くなりました。

 確かに規制側の大人たちに抵抗しなくてはと思うのだけれども、その抵抗活動を導くのは日本全国のエロ本愛好家たちというから素直に賛同できねーよ! なんだよ華城綾女のあの下ネタ好きっぷりは!
 猥談なしで話が進まないし、他の登場人物もどんどん変態になっていくし、もうどこからツッコンバッコンしていいのやら……脳を卑猥に侵されたい人と、すでにもう手遅れの人にオススメですわー。
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2012年07月21日

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。5/渡航

4094513566やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。5 (ガガガ文庫)
渡 航 ぽんかん8
小学館 2012-07-18

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長いようで短い夏も、もうすぐ終わり。小町といつもの日々を過ごす八幡の家に、結衣が訪れる。さらには戸塚からの誘い、クラスメイトからの頼み事……そして花火大会で偶然再会したのは、雪乃の姉・陽乃だった!

 孤独の太陽は輝かない

 ひょんなことから美少女と部活動をすることになったヒネクレ高校生の一風変わった青春ラブコメ。

 夏休みだってのに一人で引きこもってるとか人生を浪費してるなぁ……あれ、なんだか眼から水が。
 夏休みも半ばを過ぎて、相変わらず予定も何もない八幡が、それでも行く先々で知り合いと遭遇して繰り広げるちょっと青春っぽい、でも活力の欠けたエピソードの数々が面白可笑しかった。
 八幡と愉快な仲間たちオールスターズ出演の短篇集で、これまでの人間関係の広がりを感じさせる。

 八幡のひねくれているけれども、始終一貫したぼっちの信念と人間としての潔癖さが好きです。
 周囲と馴染めないのもハリボテの友情や偽りの仮面を被る自分が許せないからというのは、現代社会では誰しも感じた経験のある葛藤でしょう。八幡が正しいけれど、社会ではそれは異端なんだよなぁ。
 八幡が戸塚が好きすぎるのも、可愛いからというだけでなく素直で裏表がないからじゃないのかな。

 まあそれはあくまで八幡の視点であって、周りの人間たちからすると、彼が勝手に意地を張って周囲と敵対しているいるように見えてしまうのは悲しいですね。身内である小町以外の理解者は、年増の教師だけだし……なんであの人って結婚できないんでしょうね。面白くて素敵な女性だと思うんだけど。
 八幡に惚れている由比ヶ浜も彼を理解しているとは言いがたく、微妙なすれ違いがもどかしい。

 そしてまたしても雪ノ下さんの空気感……。巻を重ねるごとに存在感が希薄になっていくメインヒロインとか斬新すぎるぞ。そもそも雪なんとかさんはメインヒロインだったのだろうか。このモブ可愛いなー。
 この二人って、お互いに自分と重ねた上で自分とは異なる部分を認められずに同類嫌悪してますよね。
 まったく仲が良いのか悪いのか。嫌いでも無関心ではいられない二人の関係の行方が気になります。

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2012年07月20日

狩りりんぐ!/森月朝文

4094513507狩りりんぐ! (ガガガ文庫)
森月 朝文 いわさき たかし
小学館 2012-07-18

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モンスターを狩るゲームの勇者に憧れた俺・鈴鹿翔馬が入学したのは日本初の「狩猟専門課程」がある萩乃森学園。新しい人生の始まりだと思ったのに、入学初日にクマに襲われるし、実習は体力勝負のサバイバルだし、ゲームと違うリアルの「獣」ハントは、とんだマゾゲーだ!

 すべての生命は繋がっている

 狩猟専門の学科で狩猟を学ぶ猟師見習いたちのハンティングライフ学園コメディ

 人は何かの犠牲なしに生きていくことはできない。命は他の命を頂いて生きている。
 熊の化身にして山の神・ミカに気に入られた主人公・鈴鹿が、共に狩猟を学ぶ仲間たちと山での狩りを通じ、人間と野生動物との付き合い方、大自然との向きあい方を身に着けていく姿が素晴らしかった。
 この世界に生きるすべての動物たちへの敬意と生命を育む大自然への感謝が込められていました。

 モンスターを狩るゲームに憧れ、狩猟を学ぶ「鳥獣義科」に入学した主人公・鈴鹿が、初めての狩りで野生動物を自分の手で殺すことを体験し、それまでの甘えた自分を見つめ直していくのがよかった。
 農家の子女である他のクラスメイトからみれば、弓も扱えず体力もない都会のモヤシっ子な彼が、真面目になって過酷なスパルタ特訓を経て少しずつレベルアップしていくところが読んでて楽しい。

 それなりに狩りに自信がついてきた矢先、自分の失態で女の子に大怪我をさせてしまい、さらに新たな被害まで生み出して、野生動物の恐ろしさを知り仲間と無力感に打ち拉がれる光景は辛かった。
 しかし、そこで一方的にやられるばかりではなく、立ち上がってリベンジを挑む闘志が熱い。
 仲間と力を合わせ、作戦を練って強敵を仕留める! 狩りのドキドキ、ワクワクが伝わってきました。

 鈴鹿の中二病とゲーム脳には共感しましたね。彼には真の勇者の魂とゲーマー魂とがあったよ。
 鈴鹿以外の狩り友も、性格はそれぞれ個性的だったり、ちょっぴり残念だったりするんだけれど、農業従事者への優しさや動物への愛情を心に秘めていて、みんなイイ奴ばっかりじゃねぇか……。
 それにしてもミカはなんでまたエロ本を奉納すると喜ぶんだろう、エロも生命の営みだからですねはい。
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2012年07月19日

GJ部 中等部 2/新木伸

4094513515GJ部中等部 2 (ガガガ文庫)
新木 伸 あるや
小学館 2012-07-18

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いつもの放課後、いつものせまい部室。梅雨の脇汗にも、残念いじりにもマケズ、元気いっぱいのGJ部中等部メンバーを見つめる冷徹な視線……それは小森さん! 早くも新メンバー加入!? みんなに、紅茶を振る舞う小森さん。終わったら、パイプ椅子に座って「サスペンド」。その正体は果たして……!?

 夏を遊び尽くせ

 個性豊かなメンバーのゆるふわなひとときを描いた萌え四コマ的コメディ。中等部編。

 夏だ! 水着だ! 女子中学生が濡れ濡れだ! 素晴らしいね! 夏よくやった、GJ!
 小さな"森さん"、転校生の小森さんを新入部員に加え、ますます狭っ苦しくなったGJ部中等部のメンバーたちが、いつも通り何事も無く、賑やかにほのぼのと繰り広げる中学生トークに和みます。
 夏を迎えて、ちょっとした些細な出来事でお互いに異性を意識し始める光景も微笑ましい。

 見た目はミニチュアサイズの"森さん"の小森さんが、"森さん"とそのまんま同じキャラで(゚д゚)ポカーン
 ここにきて森さん一族は果たして人間なのかという疑問が湧いてきた! 肉体はクローン端末で本体は統合思念体で、すべての森さんは情報を共有してるだろ。全員別人とは思えないんだけれど……。
 そしてその森さん一族を使役する天使家も一体何者……代々続く異能者の家系とか夢があるよな!

 そろそろGJ部メンバーとしても馴染んできた男子組ですが、周囲の聞き耳お構いなしの女子陣の赤裸々トークに困惑したり、女子陣も男子たちの何気ない仕草に男の子らしさを感じ取ったり、突発的なニアミスで男女の差を意識してしまったりして、近かったり遠かったりの距離感に戸惑う姿が初々しい。
 姉と弟のじゃれ合いみたいなものなんですが、ケンケンもジンジンも将来は女ったらしになるな。

 しかし、俺の目が黒いうちはシスターズは誰一人としてわたさん(#^ω^)ビキビキ 三人とも俺の妹だー!
 生活習慣の違いから、他人には理解し難い悩みを抱えるジルが、その悩みを克服するためにみんなの力を借りて乗り越える姿がよかった。前巻は聖羅ちゃんが頑張ったけれど、このGJ部中等部はみんなが少しずつ成長していくのがテーマなのかな。さてアニメ化も決まった『GJ部』ですが、シスターズ登場が待ちきれない。

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2012年07月18日

人類は衰退しました 7/田中ロミオ

4094513531人類は衰退しました 7 (ガガガ文庫)
田中 ロミオ 戸部 淑
小学館 2012-07-18

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「クスノキの里に学校を!」歴史を逆再生するスローガンによってわたしに回ってきた教師役。三人の問題児は、妖精さんの道具を使ってやりたい放題? わたしも暴走!?

 妖精さんは誰の心にも住んでいる

 衰退した人類と"妖精さん"との間を取り持つ"調停官"のわたしのほのぼの活動記録。

◆妖精さんたちの、ちいさながっこう
 クスノキの里に学校を作ろうという要望に応え、"わたし"が教師役として児童を預かることになるんだけれども、それが小生意気な問題児ばかりで、おまけに親たちは一方的に文句ばかりを言ってきて、教師ばかりが批判の板挟みになる光景がリアルで、相変わらず現実を皮肉った痛烈な社会風刺がたまらない!
 教師が規則で雁字搦めの教育制度って、何なんですかね。制度を決めてる側は教師経験あんの?

 上と下から与えられるストレスでついにブチキレてしまう"わたし"ですが、ワガママ放題の子供たちにも、期待できない大人たちへの失望感や、人類が衰退しつつあって未来の見えない世界への絶望など、彼らなりの悩みがあって心の余裕を大人たちが奪っていたんだとわかってくると可哀想ですね。
 自分の幼い頃を思い返すと、塾や習い事だらけの今の子供たちって不幸だなと思っちゃいます。

◆人類流の、さえたやりかた
 気づいたら荒野のど真ん中で放置されて、記憶を失っていた"わたし"が、国連からやってきた黒服に追われつつ、クスノキの里の壊滅の真実を追い求めていくのだけれど、あまりに意外な真相に愕然。
 そういえば、珍しくこの話ではタイトルが『妖精さんたちの、〜』で始まってませんでしたね。これは今回の騒動ばかりは妖精さんは介入していないと気づくべきでしたか。いやぁ、すっかりだまされたわー。

 "わたし"や親友Yたちの使う、超々高水準プログラミング言語はおもちゃとして遊ぶ分には面白いけれど、公的事業の情報処理で使用するにはファジーすぎてまったく信用ができないなぁ。
 対話型人工知能には、まずロボット三原則を教え込もうぜ。そこら辺が抜けているのが人間らしい失敗ですけれど。無理をして未知の技術に頼ると我が身を滅ぼす。身の丈にあった技術を使えということかな。

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2012年05月20日

空知らぬ虹の解放区/秀章

4094513450空知らぬ虹の解放区 (ガガガ文庫)
秀章 綾歌 リュウイチ
小学館 2012-05-18

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恋愛厳禁の全寮制高校・聖ヶ原学園。高校二年の主人公・軒原拓馬は、学園の秩序を守る風紀委員会のホープだ。同じく堅物な風紀委員の相棒・小瀬村衣舞とともに、幼少時よりこの学園で厳格に育てられた拓馬だが、この学園には彼らが知らない学生地下組織が存在していた。

 妄想は日々の糧

 学園の闇で行われる同人誌サークルと地下組織との密かな戦いを描く学園青春クライムアクション。

 厳格な風紀委員として不良の取締りを行なってきた主人公・拓馬が、学園内で密かに活動する同人誌サークル『脳内解放区』の少女・山吹と出会い、他人には理解されにくい性癖を抱えた生徒たちの悩みと向き合い、自分にも気づかなかった一面を発見し、徐々に見識を広げていく姿がよかったです。
 醜悪で奇怪で歪んではいるけれど、それに魅せられて、それを恥じない誇り高さを感じました。

 品行方正と堅物を絵に描いたような拓馬が、学園で起きた事件を解決するために、同人誌サークル『脳内解放区』に接触するも、違法所持で摘発した二次ロリ同人誌にハマってしまい、ミイラ取りがミイラになって、悪趣味だとは認識しつつ自己嫌悪に陥っていく姿が可笑しい。ロリコンは生命礼賛だってばよ。
 拓馬と組んで、彼の道を踏み外させる『脳解』の作家・山吹さんの底意地の悪さがなんともいえない。

 非営利団体を貫く『脳解』に対して、犯罪行為で生徒から営利を貪る『与会』の非合法活動を目の当たりにし、学園に蔓延る真の悪と戦う決意を決めるのだけれども、自分も『脳解』という後ろめたい力を借りている手前、おおっぴらの騒動にはできなくて、表には見えない攻防を繰り広げるアウトロー同士の駆け引きが見物でした。それでも隠そうとすればするほど大惨事を招いていく大騒ぎが愉快w

 妄想と現実を切り分けられない奴は、ただの犯罪者。自分たちは節度とマナーを守って誰にも迷惑をかけない範囲で、そういう妄想を楽しんでいるのだという変態たちのプライドが感じられました。
 厳しすぎる社会は、かえって反発と軋轢を生む。濁った水の中でしか、生きられない魚もいる。大切なのは自分の本性とどう向き合うか。それに気づけた拓馬が今後どう変わっていくかが気になる。
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2012年04月24日

森の魔獣に花束を/小木君人

4094513345森の魔獣に花束を (ガガガ文庫)
小木 君人 そと
小学館 2012-04-18

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剣と魔法が大きな力として存在する世界。クレヲは絵を描くことだけを生きがいに孤独な日々を過ごしていた。だが、名家に生まれた彼は、跡継ぎになるための試練の旅に出なければならなくなる。禁断の森へ踏み込み、そこで半人半植物の魔獣の少女と出逢う。

 僕が君に伝えたい言葉

 禁断の森に迷い込んだ貴族の少年と魔獣の少女の恋を描いた心温まる異色ファンタジー。

 これはイイハナシダナー(;∀;) 綺麗に一巻完結でまとまっていて、素直な心地良い感動をくれました。
 家督を継ぐために青い薔薇を求めて魔獣の棲む森に入った貴族の息子・クレヲが、喰人花の少女ロザリーヌと出会い、人と魔獣の垣根を越えて恋に落ちていく展開がロマンチックでときめきました。
 ちょっと怖い童話のような、でも、ピュアなラブストーリーを描いたファンタジーでした。

 特技といえば絵を描くことだけという貧弱で臆病なクレヲと、見た目は人間の女の子そっくりでとびきり愛らしくて無邪気で自由奔放なロザリーヌの組み合わせが、お互いに初々しくてなんとも可愛らしい。
 食べない代わりにペットとして飼われることになるのだけれど、ロザリーヌの気分を損ねると食べられかねないから、絵を描いたり、話相手になったりして必死にご機嫌をとる緊張感溢れる関係もよかった。

 これまで自分が見てきた人間とは違うクレヲのことをロザリーヌも徐々に大切に思うようになっていって、本能のままに孤独に森で生きてきた魔獣の少女に人間らしい恋心が芽生えていく姿がいじらしい。
 貴族の跡継ぎというプレッシャーに押しつぶされていたクレヲも自分の絵を認めてくるロザリーヌとの関係が次第に心地よくなっていって、お互いを思いやるようになっていく二人の姿がいとおしかった。

 それでも二人の種族の違いから、いつしか別れる時が来るんだろうなとは薄々予想はしていたけれど、過酷な冬を迎える前に別れようとしてた二人に突然起きたことは衝撃的だった。
 クレヲもロザリーヌもお互いに自分の身を犠牲にしてまで相手をかばい合う姿が純粋で、読んでいて温かい気持ちが胸にこみ上げてきました。最後はこれ以上ないハッピーエンドで満足。地味だけどいい作品に出会えた。
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2012年04月22日

GJ部 中等部 1/新木伸

4094513361GJ部中等部 1 (ガガガ文庫)
新木 伸 あるや
小学館 2012-04-18

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いつもの放課後、いつもの部室。中学二年生のあたし、四ノ宮霞が過ごすのは、個性的な四人の友達との、ゆるふわな時間。さあ! あたしたちのターンだ!中学生の霞たちが、本家「GJ部」への憧れから設立してしまった「GJ部中等部」。

 GJ部に、俺はなる!

 個性豊かなメンバーのゆるふわなひとときを描いた萌え四コマ的コメディ。中等部編。

 シスターズ可愛いの! そして男子部員2名から漂う、そこはかとないBL臭┌(┌^o^)┐ ホモォ……。
 高校生の姉や兄たちのGJ部に憧れて、自分たちでGJ部を作ってしまった霞、ジル、聖羅と新入男子部員たちの、高等部とはまた少し違う中学生らしい初々しい雰囲気にほのぼの和みました。
 いつも賑やかで楽しい中学生たちの放課後の光景にまったり癒されました。

 シスターズ三人娘に加えて、熱血少年のケンケン、クール眼鏡のジンジンという二人の男子部員が入部したわけですが、長年連れ添った親友同士の気のおけない関係が、とても香ばしいですね。はい。
 おバカなケンケンが弟キャラとしてイジられたり、ジンジンがむっつり扱いされて凹まされたり、女子に振り回されるばかりだけれど、女の子たちも男子を意識しているところもあり、ちょっと照れますな。

 中等部のメンバーと比べると、今更ながら高等部の面子もあれはあれで大人だったんだなぁと思わせる、中学生たちの少し背伸びをしている感が垣間見えて、女の子も男の子もちっちゃ可愛い。
 スカートめくりや銀玉鉄砲遊びに興じる様子が、まだまだ子供ですね。あ、でもこれ、高等部のGJ部メンバーがやっててもそれほど違和感無い気がする。童心を忘れない、それがGJ部魂。

 聖羅ちゃんのお面の仕組みが明かされたのが見所でした。弱気な聖羅ちゃんをprprしたあとで、お仕置きされたいです。ところで、聖羅ちゃんだけ制服が違うのは、なんか意味があったんだっけ?
 GJ部シリーズは、無理をせずときには自然体とか、マイペースでいることの大切さを思い出しますね。 4月も半ばを過ぎて、新学期や新しい職場でいろいろと気を張って疲れてきた読者にオススメです。

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2012年04月21日

人生 第2章/川岸殴魚

4094513353人生 第2章 (ガガガ文庫)
川岸 殴魚 ななせ めるち
小学館 2012-04-18

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夏。第二新聞部の赤松勇樹は、部長の二階堂彩香から、人生相談コーナーのメンバーで合宿に行くよう命じられる。理系担当の梨乃、文系担当のふみ、体育会系担当のいくみの三人にメールで打診するも、三者三様に断られてしまう。しかし彩香は、第一新聞部の活動に対抗しているようで……。

 人生を輝かせる出会い

 生徒から寄せられた人生相談に答える主人公と三人のヒロインの超☆感性・人生相談ラブコメ。

 Q.泊まりがけで女の子と海辺のバカンスに行ってるリア充を爆発させるにはどうしたらいいでしょう?
 第二新聞部のメンバーで合宿に行くために、生徒から寄せられた人生相談に答えつつ、ヒロインたちの抱える問題も解決して、ひと夏の楽しい思い出を作って友情を深めていく光景が素晴らしかった。
 ライバルの第一新聞部も登場し、お互いのプライドを賭けた人生相談バトルが興味深かったです。

 普段、自信満々でも自転車にも乗れないダメな子全開の梨乃が残念可愛いくてたまりません。
 ワンマンな祖父に言いたいことが思うように言えない控えめな性格のふみさんもいじらしい。
 いくみは……果てしなくバカだけれど、うん、君はそのままでいいんじゃないかな(手のつけようがない
 赤松? えっ、この作品に男性キャラなんかいませんよいるのは女湯を覗いてる痴漢野郎だけです。

 合宿に来たはいいものの、肝心の溜まった人生相談を放り出して海水浴やレジャーに興じてしまうメンバー一同が愉しげで何より。人の悩みなんて、でっかい海を見ればどうでもよくなるもの、ですよねー。
 第二新聞部の人生相談コーナーをパクッた第一新聞部が勝負を挑んでくるんだけれども、トコトンまでにイロモノだなぁ。あまりの回答の酷さに、これと比べれば三人娘がどんな回答をしてもマシだと思えた。

 第二VS第一の人生相談三本勝負を、最後にふみさんが感動的に締めてくれて、心が温まりました。
 ヒロインたちも人生相談に応えていくうちに少しづつ成長していっているのが読み取れて素敵ですね。
 ときに部長の彩香さんも攻略対象にしたいわー。人生相談コーナーに入っても三人娘とはまた違ったエキセントリックな視点で面白い回答が得られると思うんですけどね。ガールズトークがホントに楽しい。

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2012年03月22日

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4/渡航

4094513337やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4 イラスト集付き限定特装版 (ガガガ文庫)
渡 航 ぽんかん8
小学館 2012-03-16

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夏休み。誰とも会わず、遊ばず、働かず。一人悠々自適な生活を送る八幡だが、平塚先生から招集がかかり、奉仕部として雪乃や結衣たちとともにキャンプ場でのボランティアを強制される。強制的に発動された青春っぽいイベントに、八幡たちはどう立ち向かう?

 美しくも残酷な世界

 ひょんなことから美少女と部活動をすることになったヒネクレ高校生の一風変わった青春ラブコメ。

 ぼっちあるある、小学生あるある…おい、やめろ……やめてください。それ以上、掘り下げるな。
 奉仕部の活動として強引にキャンプ場でのボランティアに連れ出された八幡が、引率する小学生グループ内にあるイジメ問題を解決するために周囲と協力し合う姿がヒネクレてるけど青春していました。
 ちょっぴり青春っぽいんだけれども、そんな雰囲気でもぼっちオーラを失わない八幡さんパネェっす!

 相変わらず八幡は妹を溺愛してたり、彩加にベタ惚れだったり、そのくせヒロインである雪ノ下や由比ヶ浜の純ヒロインの存在を黙殺していて、確かにお前の青春ラブコメは間違っているぞ!八幡!
 どこに来ても、誰といても精神的に孤立し、ぼっちを貫く八幡に比べ、雪ノ下はもう全然ぼっちじゃないよな。ただ友達が少ない面倒くさい奴になってしまっている。由比ヶ浜は安定してバカカワイイかった。

 それはそうとリア充組の見方が変わりましたね。これまで八幡たちぼっち組のフィルターを通して見てたせいか、ちょっと偏見があったかもしれない。海老名さんがいい具合に醗酵していて好きだなぁ。
 八幡や雪ノ下が勝手に苦手意識持っているだけで、リア充組もまったく話が通じないわけでもないし、価値観の違いはあっても、お互いにラインを踏み越えないようにすれば共存できるんじゃないかな。

 真っ当な社交性と言わないまでも、自分と合わない相手とも問題解決のためにビジネスライクに付き合ってうまく受け流すスキルを身につけた八幡が、ますますぼっち道を究めんとしていてよかった。
 私が購入したのは限定版でしたが、ぽんかんG神のイラスト集は神の御業だったわー。水着hshs
 さらに異郷と変貌していく千葉の国と共に、変わりつつある八幡たちの関係性から目が離せない。

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2012年03月21日

GJ部 9/新木伸

4094512926GJ部(9) (ガガガ文庫)
新木 伸 あるや
小学館 2012-03-16

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いつもの放課後、いつもの昼休み。四ノ宮京夜は、いつものように部室の扉を開けた。個性的な五人の彼女たちとの、ゆるふわな時間。いつもよりすこしだけ、ゆっくり進むひととき。真央、紫音、綺羅々たち三年生の卒業とともに、四コマ小説「GJ部」完結です。2年間ありがとう!

 俺が、俺たちが、GJ部だ!

 個性豊かな5人の美少女たちとのゆるふわなひとときを描いた萌え四コマ的コメディ。

 いいエンディングだったよ……おめでとう卒業おめでとう(´ ;ω;`ノノ☆パチパチパチパチ
 三年生組に卒業の時期が迫り、6人でいられる時間もあと僅か、いつもと変わらないようでいて、その時を大切に噛み締めながら、ゆっくりと過ぎていくGJ部の風景が最後までまったりさせてくれました。
 高校生っていいですねぇ。まさに青春。人生で一番楽しい時間じゃないだろうか。学生に戻りたくなる。

 一時的にGJ部での記憶を失ってしまったキョロを心配して戸惑うヒロイン達が愛らしい。いつもおもちゃにされてるのにやっぱり愛されてるよなぁ。シリーズ当初からすると彼も少し逞しくなりましたよね。
 相変わらず会話の中にちょこちょこ差し込まれる、あるあるネタやサブカルネタがくすくすと小さな笑いを運んでくれる。女子が「キャーキャー」騒ぐのは、男子が「うおおおおお」って叫ぶのと一緒だと思う。

 兄や妹たちと仲睦まじいGJ部メンバーですが、家族愛は健全だよ。やっべーぞっていうくらい健全。
 草食系だけれど、ヒロインたちに寄り付く男にはノータイムでオレマン化するキョロはやっぱり男だねぇ。
 バレンタインデーを前にしてそわそわを隠せない姿は可愛らしいと思ってしまうけれど。協定解禁でようやく一人ずつ記念デートにも出かけて、いい思い出になったかな、って、マジで健全な交際だな君ら!

 そして卒業と共に、残された者たちへ受け継がれていくGJ部魂。青春を、日常を、過ぎていく時間の一瞬一瞬を目一杯楽しみ尽くす。それこそがGJ部魂! 読んでるうちにこちらまで魂が宿っていました。
 恋愛要素は最後まで発展しなかったけれど、それはそれとして、これでよかったんじゃないだろうか。
 完結の余韻に浸っていますが、来月にはすぐにGJ部中等部編が!うおおおお!GJ部は永遠に不滅!

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2012年02月20日

昼も夜も、両手に悪女 2/鳥村居子

4094513264昼も夜も、両手に悪女 2 (ガガガ文庫)
鳥村 居子 Tiv
小学館 2012-02-17

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表向き優等生の生徒会長・日向さんには「奴隷」として扱われ、さらに「魔女」こと月夜にはことあるごとに呪うと脅され……。こんな状況に嫌気が差した僕は、クラスメイトの不思議な少女・藤森文子に軽い気持ちで悩みを相談するが……。それが新たな「呪い」の始まりだった!

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 小悪魔な女の子たちと不思議な力に翻弄される少年の修羅場ラブコメ。

 誤解なきように言っておくと、私は好きですよこのシリーズ。1巻のときは、ガガガ文庫もようやくピュアなラブストーリーを書ける新人を出してきたか!と一人テンション上げていたのだけれど、1巻に比べて今回の2巻は面白くなかった。つまらないどころか、読んでいてイライラさせられっぱなしでした。
 主人公の庄助がこれまで積み上げてきた石を不条理に横から崩されて、また一から積み上げ直しているだけで、ストーリーの不毛感が果てしない。

 前巻でダブルヒロインにフラグを立てて、今回から一人の男を巡って二人の悪女による泥沼の愛憎劇が始まるぜヒャッハー!と期待したのに、蓋を開けてみればドロドロの修羅場どころか、これまでの関係がリセットされて無関心にシカトされ続けるばかりで、なにこれ期待してたんと違う、コレジャナイ……。
 俺らは冷たくあしらわれたいんじゃない、蔑んだ瞳で見下されて罵られたいんだ!

 他人から見れば羨ましい境遇の庄助だけれど、彼の愚痴もそれなりに当然の悩みだと理解できるし、ちょっと愚痴をこぼしただけで、この仕打ちはあんまりでしょう。藤森は偉そうに庄助が悪いって決めつけてるけれど、明らかに故意の悪意があったし、現にこの状況を面白がってるじゃん。
 いや、それが新たな悪女・藤森文子の悪女たる所以で、読者としてはそのドSっぷりに呼吸を荒らげないでもないんだけれど、被害者である庄助本人が納得してしまうのは、ちょっとおかしいよ。

 月夜とか、人の話を聞かずに逃げまわってばかりで面倒くせぇな! 相変わらず呪いとか、男女の仲とか、思い込みが激しくてコミュ不全なのが痛々しくて、ちょー可愛いじゃないですか!
 まあ私が勝手に過度な期待してて、裏切られたと思い込んでいるだけなんですが、それにしてもこのシリーズの見せ場は修羅場だというのに肝心の修羅場を描かないのは肩すかしもいいところ。

 もうお前らは忘れないように、お互いの写真とか、日記とか、ちゃんとつけておけよと。次回こそはちゃんとした修羅場が見たいです。
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2012年01月22日

競泳戦隊ミズギーズ/舞阪洸

4094513191競泳戦隊ミズギーズ (ガガガ文庫)
舞阪 洸 黒銀
小学館 2012-01-18

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競泳水着に身を包んだヒーローが密かに悪を倒す…そんな町に転校した神楽岡藻琴は、新しい高校で自分の殻を突き破ろうとしている。平凡な自分を変えようとしている。しかし、転校初日にいきなり度肝を抜かれてしまう。教室の中で競泳水着の女子が普通に授業を受けていたからだ。

 水着姿の正義の味方

 競泳水着に身を包み悪を倒す女子限定のヒーロー戦隊ミズギーズの百合風味な戦隊ストーリー。

 作品の方向性がいろいろ迷走している感じだけれど、ガガガ文庫はこれでいい。
 高校の転校を機にそれまでの平凡な自分を変えたいと思っている主人公・神楽岡藻琴が、転校先の女子高で個性あふれる少女たちと出会い、非日常の状況に巻き込まれていくトンデモ展開に胸躍る。
 しかし、『競泳水着』、『百合』、『戦隊』の3つのテーマの化学変化からくる世界観が独特すぎる。

 転校して早々、両刀使いの美少年風少女・百合原に見初められ、その繋がりで姉御肌の姫川や漫画家見習いの星置といった一風変わったメンバーのグループの中に溶けこんでいく姿に和む。
 自分たちが周囲と浮いてしまっている自覚はしっかりとあって、それでも折り合いをつけて周囲と馴染もうと努力している振る舞いが、やはり集団心理が支配する女子高の学生ならではだなぁと思ったり。

 そんな人とは違った彼らですら学校では普通に過ごそうとしているのに、競泳水着で平然と授業を受ける相内さんのインパクトが際立っていました。何なのこの子、近寄りがたくて逆に面白いんですけど。
 相内さんを始めとする水泳部の部員+顧問が、パワードスーツである競泳水着をの力を借りて競泳戦隊ミズギーズとして密かに悪を倒しているという設定がこれまたぶっとんでた。マジこれなんなん。

 水着姿の女子高生ヒーローというテーマだけみるとはっちゃけてて面白そうなんですが、中身はと言うと、百合原グループとの仲睦まじい様子だけが大部分を占め、肝心の競泳戦隊ミズギーズの活躍が冒頭部だけという、百合コメとバトルのいったいどっちを強調したいのかよく分からない仕様になっていて、ほぼキャラ紹介だけで1冊費やすあたりがなんとも勿体無い。悪の秘密結社とかいるんですかね?

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2012年01月20日

人生/川岸殴魚

4094513183人生 (ガガガ文庫)
川岸 殴魚 ななせ めるち
小学館 2012-01-18

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九文学園第二新聞部に所属する赤松勇樹は、入部早々に部長の二階堂彩香から、人生相談コーナーの担当を命じられる。生徒たちの悩みに答えるのは、理系の遠藤梨乃、文系の九条ふみ、体育会系の鈴木いくみ。三者三様の意見はいつもまとまらずに、とりあえず実践してみることになるのだが

 三人寄れば姦しい知恵

 生徒から寄せられた人生相談に答える主人公と三人のヒロインの超☆感性・人生相談ラブコメ。

 人生なんてその場の勢いとフィーリングと、あとは秘められた不思議パワーでなんとかなる!
 第二新聞部に持ち込まれた生徒からの人生相談をテーマに、主人公・勇樹と三人のヒロインが議論を交わしていくのですが、それぞれ違った視点を持った女の子たちの意見の数々が可笑しかった。
 学生にありがちな悩みをシュールな笑いで吹き飛ばす日常雑談系で気楽に読めました。

 理系で理屈屋の梨乃、文系で天然のふみ、体育会系で熱血家のいくみとタイプの異なる三人の美少女と人生相談コーナーを担当することになり、それぞれの経験や価値観からくるユニークな主義主張を司会進行役の勇樹がまとめていくのですが、ときにアクロバティックな方向へ議論が発展して行ってしまったり、そう言うなら試しにやってみようと相談そっちのけで遊んでしまったりするユルいノリに笑った。

 梨乃の回答はやたらとシビアでバッサリだし、ふみといくみの出す案も非常識だったり、根性論だったりで、相談する相手が間違ってる!しかし、なんのかんの最後はそれっぽくまとめている辺りが上手い
 他人の相談事に応じていくうちに、ヒロインたちの欠点や弱点なんかも垣間見えてきて、コミュニケーションスキルに難を抱えつつも意地を張る梨乃がちょっと残念な子クオリティを発揮して可愛かった。

 人生相談コーナーを通じて、それまで面識の無かった4人に友情が芽生えていくのが和みました。
 最初に部長の彩香が言っていた『恋人、親友、強敵』のうち、とりあえず親友はできたんじゃないかなぁ。その友情が愛情に発展していくのかどうかは、今後の展開次第ですが、みんな可愛くていい子たちばかりなので温かく見守りたい。ときに彩香さんは攻略対象外なんですかねぇ?

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2011年11月22日

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 3/渡航

4094513043やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。3 (ガガガ文庫)
渡 航 ぽんかんG
小学館 2011-11-18

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日々は相変わらず。友達もなく、彼女もなく、孤高の学園生活……のはずが、八幡の中に 生じた慣れない居心地の悪さ。それはやはり、部室にいない一人の女子が原因なのか……。 それを解決できる器用さが雪乃や八幡にあるはずもなく、発生するのは間違いだらけのイベントばかり。

 理想と現実の乖離性

 ひょんなことから美少女と部活動をすることになったヒネクレ高校生の一風変わった青春ラブコメ。

 八幡は戸塚のこと好きすぎだろう……。いやわかるけど、可愛いよ戸塚可愛いよ。だが男だ!
 些細なことで由比ヶ浜とギクシャクしてしまい、再び雪乃と奉仕部で二人っきりの時間を過ごすようになり、ぼっち同士で話が通じ合ったり、休日に出かけたり、距離を縮めていく二人の姿が微笑ましい。
 完璧主義者ながらも、ところどころ抜けていて不器用な一面を覗かせる雪乃が愛らしかったです。

 八幡のキャラはブレないなぁ。由比ヶ浜を突き放したのは自分なのに彼女を傷つけてしまったかもしれないと悔やむ八幡のひねくれているけれど根っこのところでは誠実な性分に好感が持てます。
 ぼっちだから自己中心的というわけではなく、誰も傷つけたくないからこそ孤独を好む彼の言動の裏には優しさが隠れている。その割に戸塚にだけは積極的に近づいていくのは、ガチですねわかります。

 己の好きな事に情熱を傾けて真剣に向き合っている人からすれば、にわかのくせに口先だけは大きい材木座はウザいよなぁ。遊戯部の態度もいいとは言えないけれど、材木座よりはマシだったと思う。
 すれ違ってしまっていた八幡と由比ヶ浜はきっとお互いに一方的すぎたんだろうなぁ。相手への理解が足りなかった。二人共それがよくわかっただろうし、今度こそちゃんと関係を結べるように願ってます。

 改めて考えると、八幡は無下にされてばかりで、雪乃は由比ヶ浜にデレていただけのような……。
 八幡の好感度って、結局は小町≧彩加>>>(越えられない壁)>>>由比ヶ浜>雪乃なんだな。
 この二人、本当に主人公とメインヒロインなのかぁ? 家庭環境がチラッと明かされたが、今後の展開に期待ですかね。そして相変わらず千葉のご当地ネタが多い。マニアックすぎて千葉民にしか役割をもてませんぞwww
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2011年11月21日

最弱の支配者、とか。/竹内佑

4094513051最弱の支配者、とか。 (ガガガ文庫)
竹内 佑 明星 かがよ
小学館 2011-11-18

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「総統様!」空から落下してきたその少女は、地面に突き刺さったまま俺に叫んだ。 いや俺、高校一年生だし人違いですよ。放課後、担任の先生に呼び出された美術室で、その少女と不吉な再会を果たす。隣にはなぜか保健室登校のクラスメイトの姿も。「これで総統閣下の部下が三人、現代に 揃った!」

 間違えて人は初めてやり直せる

 未来の総統閣下である主人公を守るため、未来からやってきた少女たちとの学園ラブコメディ。

 地味な主人公が地味な活躍をして地味にハーレムを築いて地味に成長する地味だけどイイ話。
 30年後の未来の世界の支配者である主人公・松原ユキトを守るため、未来からやってきたという少女たちに平凡な日常生活をかき乱されつつ、弱い己を叱咤して立ち上がる姿が格好良かった。
 目立つことを恐れ、平凡な人生を志していた主人公が指導者へと変わっていく成長ぶりが見所か。

 平凡な小市民を目指し、理想の高校デビューを果たしたユキトの学園生活が、彼の意に反して現れた未来の部下たちのせいで、徐々に騒がしく賑やかなドタバタに彩られていくのが可笑しい。
 ところかまわず「総統様!」とユキトを呼んで慕ってくる空気の読めない桑畑がウザカワイイし、美人教師・新出のミステリアスな魅力や、いじめられっ子でメガネっ子の権藤の素朴な言動にも癒される。

 最初は空想じみた彼女らの話を信じず、教室では事なかれ主義を貫いていたユキトであるものの、クラスのアイドル渡邊さんの窮地を前にして何も出来なかった自分を恥じ、変わろうとする決意が胸にクる。
 ヒロインたちが従っているのは、未来の支配者としてのユキトであって、ただのヘタレ男子高校生ではないというのが明確で、困ったときに助けてくれる都合のいいキャラになってないのが逆によかった。

 ただ、このままで成長していくと命を狙われるような独裁者にはならないような気がするんだけど。
 いろいろ描きたいものはあるのだけれども、方向性が定まらずに迷走してしまっているカンジですね。
 面白いんだけれど、どの場面が一番に見せたいシーンなのかというのがブレてしまっていたかも。
 挿絵のページがラフなスケッチというのも斬新だけれど、赤一色のカラー口絵といい、勿体無いんじゃ。
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2011年09月20日

GJ部 7/新木伸

4094512977GJ部 (7) (ガガガ文庫)
新木 伸 あるや
小学館 2011-09-17

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哀愁ただよわせ、物思う二年目の秋。ゆったりと楽観的な性格で、落ち着きのある四ノ宮京夜が過ごすのは、個性的な五人の彼女たちとの、ゆるふわな時間。いつもの部室、いつものテンポでクールダウン。盛夏のテンションも落ちついて、そろそろ衣替えです……。

 秋惜しむ 去りゆく先達 侘びしげや

 個性豊かな5人の美少女たちとのゆるふわなひとときを描いた萌え四コマ的コメディ。

 タマたまんねえ。・・・・・・ちょっと言ってみたかっただけですよ。そしてタマ鍋はどこで見れますか?
 暑かった夏も過ぎ、GJ部に二度目の秋が訪れる。秋といえば美味しい食べ物や文化祭にハロウィンと楽しいイベント目白押し。だけど3年生たちの卒業が間近に迫る部活風景が、どこか物悲しい。
 そんなキョロの憂いを吹き飛ばすかのようにやってきたシスターズたちとの交流が楽しかった。

 恒例のGJ部ヘビーローテーションですが、みんな自分のことについては自覚がないんだなぁ。
 タマも気づくと狭いところに入りこんでいたり、脊髄反射で行動したり、あれも無意識でやってるのか。
 いまだにヒロインたちの乙女心が理解し切れずにおもちゃにされるキョロのキョドっぷりが可笑しい。
 女の子同士の手つなぎは萌え萌えなので全然オッケーじゃないですかね。男同士は香ばしいが。

 巻を経るごとに新たな可愛い部分が明らかになる「しおんさん」ですが、女の子モードの部長も負けてはいませんよね。ギャップの激しさでは、恵ちゃんでしょうか。ホワイトとブラックの落差がツボです。
 いつの間にか超雄の方々も、しばしばGJ部に訪れるようになっていたんですね。女子相手には敗北主義者のキョロですが、たまには男らしいところも見せてくれないと困りますね。ただJOJO立ちはねーよ。

 兄であるキョロに激甘な霞やキョロにゾッコンなジル、裏表の激しい聖羅とシスターズも姉ズに負けず劣らずみんな可愛かった。キャラの異なる3人だけれど、セットだとキャラのバランスがいいんですよね。
 真央たちは本当に卒業したらもうGJ部には来ないつもりなのかな。別れは寂しいですが、だからと言って笑顔まで無くしてはいけませんよね。卒業までのあと数カ月間、楽しく過ごせように願ってます。

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2011年09月19日

灼熱の小早川さん/田中ロミオ

4094512918灼熱の小早川さん (ガガガ文庫)
田中 ロミオ 西邑
小学館 2011-09-17

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人間関係も勉強もそつなくこなし、万事如才ない高校生となった飯嶋直幸。県下でもトップレベルの進学校に入学した彼は、なに不自由ない学園生活を手にした。伝統と自粛のバランス――そんな口当たりのいい雰囲気に突然水を差したのは、クラス代表となった小早川千尋だった。

 炎の剣を魂に宿せ!

 無秩序を嫌う優等生の少女と人当たりの良い少年が体験する学級崩壊青春ストーリー。

 これのどこがラブコメなのかと小一時間。ラブとか、コメディとか、そんな甘いものはなかった。
 場の空気を読むのが得意で何事にも器用な主人公・直幸が、生真面目な優等生・小早川さんと出会い、クラス代表として学級崩壊寸前のクラスをまとめるために必死に藻掻く無残な姿が胸に迫った。
 普通だったクラスが些細な積み重ねで徐々に壊れていく過程に得体の知れない恐怖を感じました。

 イタい人の行動を観察するのを趣味とする闇属性の直幸と、自分にも他人にも厳しい苛烈な火属性の小早川さんの、自分こそが一番正しいと思い込んでいるパーソナリティが、どっちもどっちで痛かった。
 最初は校則順守を押し付ける小早川さんの横暴を止めるために近づいた直幸でしたが、誰よりも気高くて真っ直ぐだけれど、人付き合いが不器用で孤独な彼女に惹かれていくのが微笑ましい。

 クラス代表としての活動をこなしていくうちに、自分がよりどころとしていた「空気」は、高校という場所の、さらに1−Bの教室の中という狭くて幼稚な社会でしか通用しないんだとようやく気づいて、八方美人で都合のいい子供から、誰かのために行動できる大人へと成長していく直幸に気の晴れる想い。
 学園祭に向けて二人の距離も縮んだかに思えたのに、関係が崩れるのはあまりにあっけなかった。

 最近は、空気を読めないことを非難される風潮がありますが、もしクラスメイト全員が自分勝手にその場のノリだけで動いたらどうなるのかという、集団心理の恐ろしさをたっぷり刻みつけられましたね。
 しかし、この荒れ果てたクラスをどうやって更生させるんだと心配してみれば、最後の強引な軌道修正にぶったまげた。そこの展開まではすごくいいのに・・・・・・。この作品自体が大炎上しないかが心配である。

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2011年09月18日

魔王が家賃を払ってくれない/伊藤ヒロ

4094512969魔王が家賃を払ってくれない (ガガガ文庫)
伊藤 ヒロ 魚
小学館 2011-09-17

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十万余の魔物を従え、わずか数日で地上世界の六割を制圧した恐怖の魔王・アーザ十四世。だが、それもかつての話。伝説の勇者(当時、短大生だったウチの姉)に退治された魔王は、四畳半一間の安アパートに引きこもり、インターネットばかりしている完全なニートと化してしまった。

 ニート魔王と取り立て屋の勇者

 地球侵略に敗れニートとなってボロアパートで暮らす魔王と勇者の弟の少年のサブカルコメディ。

 まるでアメフトの名勝負を見るかのような見事なロングパスの応酬!←こう書けと言われた気がした。
 異世界からの侵略に失敗し、ニートとなってボロアパートで引き篭もるようになってしまった魔王・アーザと、滞納した家賃を取り立てる主人公・ヨシツネの掛け合いが下らなすぎて思わず笑ってしまった。
 オタク文化やラノベをメタるのはいいけれど、この作品自体を棚に上げた言動が釣りだよなぁコレ。

 ニートになってしまった、見た目は金髪美少女魔王のアーザですが、出不精だったり、掃除や洗濯といった家事ができなかったりと、ニートというか、ただの生活能力のない面倒臭がりじゃないのコレ?
 自分を養ってくれる、かつての部下からの仕送りをすべてDVDやオタクグッズの通販につぎ込んでしまうあたり、経済観念の欠けたダメ人間クオリティが果てしない。部下もわりとバカばっかだな!

 部屋がゴミだらけで汚かったり、コタツで寝起きしてたり、生活習慣がだらしなかったりしても、美少女なものだから余計に質が悪い。家賃の集金にやってきたヨシツネをパンチラで誤魔化したり、スク水で惑わしたりと、自分の魅力の活かし方を心得ていて、まったく悪びれない性格がなんとも小憎らしい。
 自分もオタクのくせにオタクをdisってますからね。もうツッコミどころが多すぎてツッコミきれねぇよ!

 そんなアーザを真人間に更生させるために魔物たちが力を合わせるんですが、人間界にとけこんで暮らす彼らが集まってワイワイと騒ぐ光景は、どこかお祭りのように楽しげて、ほのぼのとしてしまいました。
 最後のページを読むまでは・・・・・・いらないだろあのページ。そのロングパスはオフサイドだわー。
 結局パンツって何回言ったんでしょうね。魔王ものが流行ってるから書いたって、もうブーム終わるよ!
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2011年08月19日

羽月莉音の帝国 8/至道流星

409451290X羽月莉音の帝国 8 (ガガガ文庫)
至道 流星 二ノ膳
小学館 2011-08-18

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ロシアとの経済戦争にどうにか勝利した俺たち。だが出された条件は、対ロシア戦で資金繰りが火の車になった革命部グループにさらに追い打ちをかけるようなもの。絶体絶命のピンチ。しかも革命部が破たんの危機にあることを嗅ぎつけてきたジャーナリストが、俺と恒太にインタビューを申し込んできて。

 神が見えた

 自分たちの国を建国するため、ベンチャービジネスに乗り出す高校生たちのサクセス起業ストーリー。

 恒太の才能を見抜いていた俺に隙はなかった。天才は天才を知る。つまり俺も天才(洗脳されてます)
 ロシアとの経済戦争には勝利したものの、疲弊しきってしまった国際商業銀行を救うため、新規事業を立ち上げるか、それとも真相を暴かれて破綻するか、これまでで一番の焦燥感に苛まれました。
 いつものごとくバクチ展開ですが、負ければ世界恐慌が起きかねない規模での綱渡りが凄まじい。

 危機的な状況に瀕しながら、これまでの拡大方針を変えないのは、経済に詳しくない自分からしてみると、初志貫徹でいいことなのか、単に思考停止してしまってるだけなのか、判断し辛いところですね。
 またもや大胆な発想から起死回生の道を見出したものの、そのためには自分たちに思い出深い事業をすべて犠牲にしなくてはならず、身を切る痛みを堪えて突き進む彼らの姿に、こちらまで物悲しい気分に。

 革命部の破綻を暴こうと立ち上がった正義のジャーナリストは、旧世界の最後の良心だったんじゃないかな。相手が国家や企業ならともかく、一個人相手に最後の一線を越えないでくれてよかった。
 しかし、もし彼が革命部の真実を世界にぶちまけたとして、待ってるのは経済世界の滅亡だけだと思うんだけど、自分の正義が世界を滅ぼす引き金をとなっていたことに気づいているのかな?

 革命部の仕掛けた究極のボロ儲け法に関しては、これ詐欺じゃないんですか?と言いたくなるインチキ商法だけれど、真面目に金儲けをしたいと考えているわけじゃないから、ま、いっか。
 それよりも革命部の経営にのめり込むあまり、巳継が何かにつけて、「どうでもいい」を連発して、一般的な感性を失いつつあるのが不安だなぁ。さて、ついに世界の頂点に手をかけた彼らの出した答えは如何に。
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