ダフロン

2012年11月01日

覇剣の皇姫アルティーナ/むらさきゆきや

4047284602覇剣の皇姫アルティーナ (ファミ通文庫)
むらさきゆきや himesuz
エンターブレイン 2012-10-29

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剣も弓も苦手で、本ばかり読んでいる落ちこぼれ軍人のレジス。左遷された辺境で、彼は運命を変える少女と出会う。赤い髪、紅い瞳を持ち、覇者の大剣を携えた皇姫アルティーナ。落胤が故に、十四歳にもかかわらず、辺境軍の司令に任じられていたが、彼女は己の境遇を嘆くことなく、大望を抱いていた。

 少年少女よ、野望を抱け!

 読書狂の軍師と伝説の宝剣を振るうお姫様が織り成す戦記ファンタジー。

 軍師主人公の王道戦記モノとか、俺得でした。最近はこういう作品がまた少しずつ出てきて嬉しい。
 敗戦の責任を取らされて北の辺境へと左遷された主人公・レジスが、落胤であるが故に同じく辺境へ飛ばされた第四皇姫・アルティーナと出会い、戦争の絶えない帝国に真の平和をもたらすため、次期皇帝の座を狙う彼女の頭脳となり、大きな野望を掲げて立ち上がる壮大なロマンに胸がときめきました。

 平民であるというだけで軽んじられ、敗戦の責任を一人で被らされて、失意のまま北の辺境砦へと赴任したレジスですが、そこで彼の才能を認める新たな主人との出会いを果たすのが運命的だった。
 お転婆なお姫様アルティーナもまた政略的に島流しにされた身で、それでもレジスとは違って野望に燃え、現状を打破するために無茶もするパワフルな行動力があって、その大胆さと力強さに魅せられました。

 しかし立場上は砦の司令官でも、所詮はお飾りにしか過ぎなくて、兵士たちは本来の領地の主である将軍ジェロームにしか従わず、ままならぬ歯痒さに焦れるアルティーナの姿がもどかしかった。
 野党退治で実績を出したレジスにジェロームも興味を示して、それに対してアルティーナの取った思わぬ行動にはヒヤヒヤさせられましたが、それが野望への足掛かりになっていく光景に胸が踊りました。

 まあ今回やったことは世界観の解説と大雑把なキャラクターの紹介だけで、レジスの才もあまり伝わらず、オチもイマイチ物足りないものの、続きはちゃんと出るみたいだし、焦らず先の展開に期待かなぁ。
 ときにこの作者の名前どこかで聞いたなと思って調べてみたら、GA文庫の『ゆうれいなんか見えない』の人か! えっ、ちょ、作風ちがいすぎぃ! (; ・`д・´) と、とりあえずロリキャラはよロリキャラはよ。

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2012年08月01日

僕の学校の暗殺部/深見真

4047282073僕の学校の暗殺部 (ファミ通文庫)
深見真 ふゆの春秋
エンターブレイン 2012-07-30

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深作零士は同じ高校に通う美少女、未但馬裕佳梨が、人を殺す場面を目撃してしまった。人間社会に徒なすとある存在を密かに抹殺する「暗殺部」。彼女はその部員だった。そして零士は、そんな彼女に恋をしてしまった。

 放課後の暗殺者

 暗殺部に入部し、銃をもって殺し合う世界に足を踏み入れた少年少女の恋と闘争の思春期物語。

 うわあ、なんだこれ血飛沫や脳髄が飛び散る容赦ない殺戮劇なのに、青春小説としてまとまってる。
 社会に潜み人間に害をなす"いるか人間"を殺すため、全国に極秘裏に創設された暗殺部に入った主人公・零士が、壮絶な修羅場をくぐり抜けて暗殺者として成長していく姿に息を呑みました。
 青春を殺し合いに捧げた若者たちの、線香花火のように儚くも苛烈な生き様が胸に沁みます。

 暗殺部のエース・裕佳梨の殺人現場を目撃し、勢いで入部してしまったものの暗殺者になるためのハードな特訓に閉口する零士でしたが、段々と暗殺者として鍛えあげられていく実感を得るごとに自信をつけて、コンプレックスであった背の低さを克服して精神的にも強くなっていくところがよかったです。
 厳しいけれども零士のことをそれとなく気にして、適切なフォローをしてくれる先輩たちも素敵だった。

 邪悪な"いるか"に寄生され理性や常識を失い、些細な事で人間に危害を加えるようになり、悪徳の限りを尽くす"いるか人間"たちの悪逆非道っぷりは不快感でいっぱいでした。これは殺さないとマズイ。
 "いるか人間"との戦いを前に裕佳梨と零士の仲が急接近したのは、正直、嫌な予感しかしてなかったんだけれど、案の定、二人を襲った悲劇はあまりにも救いがなく、唖然として言葉を失いました。

 いつもの深見真作品のように娯楽作品のようにも受け取れるし、何か哲学を訴えかけてくるようにも思えるし、これはどう受け取ればいいのか。口の中で何度反芻してもうまく飲み込めないもどかしさ。
 主人公もヒロインもすごい淡白で、それが作品に独特な雰囲気を醸し出しているんだけれども、それだけにキャラの個性が希薄に感じてしまうのが否めない。どうやら私には『シークレットハニー』みたいな、わかりやすい娯楽作品の方が向いているようです。

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2012年07月30日

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 3/鳳乃一真

4047282049龍ヶ嬢七々々の埋蔵金3 (ファミ通文庫)
鳳乃一真 赤りんご
エンターブレイン 2012-07-30

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俺と七々々ちゃんが住む二○二号室を訪ねてきた戦場なる男は、冒険部の元部長にしてこの部屋の元住人だった! 七々々ちゃんとの関係は……? 一方ツクヨミ街の鉄くんが転校してきて、ゆんちゃんも後輩と分かり喜んだのも束の間、ゆんちゃんを監視する怪しい影が――えっ、戦場が、なぜ?

 いつか越える世界

 最強地縛霊少女(ただしニート)の"埋蔵金"をめぐる、奇想天外トレジャーハント・ロワイヤル。

 よくもまあ即死トラップだらけの迷宮に嬉々として挑んでいけるなぁ、Anotherなら死んでた。
 重悟と七々々の住む部屋に元冒険部の部長だった男・戦場が現れ、現冒険部のメンバーとの因縁も絡んだ宝の眠る遺跡の謎解き、七々々コレクションを駆使した熱きバトルに血沸き肉踊りました。
 またしても七々々コレクションを狙うライバル出現で混迷を深める財宝争奪戦にすっかり見入りました。

 名探偵として優秀でも、くだらないことですぐにスネる面倒くさい天災ですが、そこがウザかわええ。
 七々々ちゃんの昔の男登場に嫉妬したり、天災にときめいたりしている重悟だけれど、でも、お前の本命はダルクなんだろ。雪姫姉さんを泣かせておいて他の女とイチャついてるとか、重悟もげろ!
 普通の学生として過ごす日常生活ではただの変態だが、本気でキレているときは格好良いですね。

 七々々コレクションのためならどんな犠牲を厭わない現実主義者な戦場と比べれば、重悟の覚悟は甘ちゃんもいいところだけれど、どちらが正しいとか、どちらが強いとかではなく、どちらが七々々コレクションの持ち主に相応しいかという勝負だったと思う。使えない道具はガラクタと切り捨てる戦場に対して、道具の新しい使い道や可能性を見出してみせた現冒険部の閃きと発想力が素晴らしかったです。

 今回は財宝に到るまでの謎解きや遺跡に仕掛けられたトラップよりもライバルの存在が脅威だった。
 争奪戦のスケールも徐々に広がっていくにつれ、敵も味方も増えてきて殺伐としてきましたねぇ。
 鉄くんとゆんちゃんもレギュラー化だけど、実際にトレジャーハントに絡み始めるのは次回以降かなぁ。最後の最後でビックイベントが持ち上がってきたが、さらに血で血を洗う争奪戦が始まってしまうのか?
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2012年07月01日

ゆとりガジェット 1 一之瀬ゆとりのヒロシヒーロー化計画始動!/月本一

4047281662ゆとりガジェット 1 一之瀬ゆとりのヒロシヒーロー化計画始動! (ファミ通文庫)
月本 一 himesuz
エンターブレイン 2012-06-30

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俺の前に突如、現れた謎の発明少女・一之瀬ゆとり。嫌だよ、ヒーローごっことか、もう。って、おい! 何をする!? お前のせいで、愛しの明神さんに嫌われて、家まで追い出されたじゃねーか!! くそぅ、俺は一之瀬の言いなりにならざるをえないのか――。

 少年は、英雄になる

 悪の組織(妄想)に対抗するためのヒーロー(実験台)になった少年の電波系妄想発明ラブコメディ!

 正義のヒーローになって女の子を助けるとか、男なら一度は夢見たことがある厨ニb……ロマンだよ。
 天才少女・ゆとりにヒーローの素質を見込まれた主人公・ヒロシが、彼女の創りだしたトンデモ発明品の実験台になったり、ヒーローごっこに付き合わされたり、黒歴史を掘り起こされたり、騒動に巻き込まれながらも、正義のヒーローとして目覚めて人々や街を守るために立ち上がる姿が凛々しかったです。

 嘘のバイト広告に釣られ、天才科学者にして発明少女ゆとりの元へやってきたヒロシが、何の役に立つのか使い道がさっぱり分からないけれどオーバーテクノロジーの詰まった数々のヘンテコな発明品の実験台として、吹っ飛ばされたり、痛い目にあったり、様々な災難に見舞われていく光景が愉快でした。
 ゆとりの助手・まふゆやその妹のこはるなど、可愛いのにどこかおかしい女性陣も個性的で面白い。

 ヒロシを悪の組織と戦うヒーローに育てあげようとするゆとりですが、そもそも悪の組織が彼女の妄想の中にしかいなくて、勝手な期待を背負わされるヒロシとしてはいい迷惑で、おまけに過去の黒歴史まで穿り返され、真剣なゆとりの思いとは裏腹に次第に溝が広がっていってしまうのは読んでいて辛かった。
 彼女ももうすこし常識があればよかったのに、常識を教える人が誰もいなかったのが彼女の不幸かな。

 凡人には理解できない天才であるが故に、誰もゆとりのワガママを止めようともしなくて、甘やかすばかりだったから間違った方向へ暴走してしまったんじゃないのかな。自分の妄想の世界に篭ってしまった彼女と真正面から向きあったヒロシは厳しくて、でもとても優しかったと思いました。
 ときに、盛大にスルーされてたけど本当に怪人いたよな……。悪の組織との戦いはマジであるのか?
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2012年05月31日

東雲侑子は全ての小説をあいしつづける/森橋ビンゴ

4047280771東雲侑子は全ての小説をあいしつづける (ファミ通文庫)
森橋ビンゴ Nardack
エンターブレイン 2012-05-30

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自分のやりたい事が分からずに迷う。小説家という夢を既に実現してしまっている東雲と自分を比べて、漠然とした焦燥に駆られる英太だが、東雲と過ごしてきた時間が、彼の望む未来をほのかに照らし始める……。もどかしく苦いラブストーリー、決心の先へ。

 永遠に刻まれる想い

 長編小説を書けない作家少女と男子高校生の甘く切ないラブストーリー。

 誰も彼もが恋に悩み、恋に苦しい思いをしていて、それでも前に進もうとしている姿が愛おしい。
 3年生になり、大学進学を考えている東雲侑子とは違い、未だに進路が定まらない主人公・英太の元に、同級生や下級生たちから次々と恋愛相談が持ち込まれ、彼らに関わっていくうちに恋人のために、夢のために自分が何をすべきか、将来の道を見出していく英太の決意が素晴らしかった。

 すでに作家として立派に活躍している東雲侑子と比べて、何の取り柄もない平凡すぎる自分に劣等感を抱いてしまう英太の気持ちは仕方がないよなぁ。男としちゃ、女に上をいかれてるのは辛いわな。
 しかし、それで終わらずに彼女に相応しい存在になろうと願い。それまで何をするにも醒めて、情熱が持てずにいた英太に向上心が芽生え、東雲侑子への愛が彼を成長させていくところが素敵でした。

 友人たちから立て続けに舞い込む恋愛相談も、真剣な想いに満ちていて胸が苦しくなります。
 コントロールできない、誰かを想う好きという気持ちに振り回されて、自分がどうすればいいのか見失いかけてしまうけれど、答えを出さないわけにはいかなくて……。まさに青春を謳歌している若者たちの弾けんばかりの若々しさ、輝くばかりの瑞々しいエネルギーの嵐の本流に、ただただ圧倒されました。

 英太が旅行にこだわっていたのは、東雲侑子との思い出を作っておきたかったのかもしれない。
 暫しの別れは切ないけれど、英太が成長して二人が対等の存在として付き合うにはどうしても必要なことだったんでしょう。側に居ないからと、お互いの愛がなくなるわけではない。むしろ会えない時間が、愛を育む。二人ならそうして今以上に絆を強めてくれると信じている。ピュアな純愛を描いた良い青春物語でした。

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2012年05月30日

も女会の不適切な日常 2/海冬レイジ

4047280763も女会の不適切な日常2 (ファミ通文庫)
海冬レイジ 赤坂アカ
エンターブレイン 2012-05-30

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ある日ちだね先輩の〈卒業生を送る会〉の予行演習(本番は一年後)をしていると、僕たちは吹雪で学校に閉じ込められてしまった。そこで始まったのはなぜか肝試し。もちろんいつもの無軌道な活動の一環のはず……だが、それはリアル密室ホラー事件の始まりだった。

 その想いは、遙かなる時空を越えて

 モテない女子たちが青春を謳歌するために頑張ってる<も女会>を舞台にした否日常系ラブコメ。

 サスペンス? ホラー? いいや、これは相手を殺したいほどに愛し合っている男と女のラブロマンスだ!
 突然の大雪によって校舎に閉じ込められてしまった<も女会>のメンバーが、何者かに次々と惨殺されていく不可解な事件に巻き込まれ、かけがえのない大切な人となった少女を守りながら、事態を影で操る黒幕の正体を暴き、いつもの日常を取り戻すために奔走する主人公・リンネの勇姿に胸を打たれました。

 ストーカー全開な欲望のままに暴走する雛子相手にぷるぷる震えている繭ちゃんが可愛いです。
 モテない女の子同士でイチャイチャと楽しく盛り上がっている光景を眺めていると、<も女会>じゃなくて<百合女会>なんじゃないかと思うようになってきた。もうリンネは女の子でいいと思う。
 リンネを巡って張り合うユーリと愛の掛け合いも愉快。幼馴染と妹との三角関係美味しいです。

 <も女会>に愛が混ざっていることに違和感を覚えつつも、彼女を含めた平穏な日常に幸せを感じていたリンネを突如として襲った惨劇は、彼の無力さをあざ笑うかのような悪意に満ちていてきつかった。
 急転直下で、またしても不適切な世界へと放り込まれたリンネでしたが、仕掛けられたトリックを冷静に見抜いて、黒幕を逆に出し抜く駆け引きは読んでいるこちらまで予想外の展開で、思わず唸らされました。

 リンネの浮気を誤解して自殺しちゃうなんて愛はいじらしいな。豆腐メンタルの意味を納得した。
 気が強いようでめちゃくちゃ弱い。リンネは愛に依存しているけれど、愛もリンネに依存してますね。
 強大な敵の姿が露わになりましたが、心を開いて信頼出来る味方も得て、一歩前進かな。愛との何気ない日常が誰にも邪魔されなくなるようになるまでには、あとどれくらいの苦労が待っていることやら。

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2012年05月27日

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 6/鈴木大輔

4840145814お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 6 (MF文庫J)
鈴木 大輔 閏月戈
メディアファクトリー 2012-05-24

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那須原アナスタシアは悩んでいた。「どちらがよりマシな選択なのかしらね―昨日から穿いたままのパンツで学校へ行くのと、いっそパンツを穿かずに学校へ行くのと」 アナスタシアはふと思い出す。六年前に出会った、誰より可憐で愛らしく、だけどその美貌をわずかに翳らせた転校生、有栖川秋子の姿を。

 女神の口づけと彷徨う恋心

 長い間、生き別れていた兄妹が綴る平凡よりは少し騒がしい日常系ラブコメ。短篇集。

 那須原さんの愛情表現は絡みづらいなぁ。もうこれツンデレじゃなくてただの面倒くさい人だ。
 秋人の居ないところで女子陣が悪口大会をしたり、メガネ嫌いの秋子のためにメガネファッションショーをしたり、那須原アナスタシアと有栖川秋子の馴れ初め話やら、読んでて気持ちがほっこりしました。
 秋子がますます頭の可哀想な子になっていくんだけれど、まあそれも含めて可愛いからいいか。

 秋人と秋子のイチャイチャ二人遊びは平和だなぁ。何かと兄への愛を囁いてくるのがウザい。
 二人っきりでお金のかからない会話遊びをする光景が牧歌的ではあるんだけれど、兄妹間のルールが妙にハイレベルだ。お前ら、どうしてそんなに魚に詳しいんだよ。メシテロやめろし。お腹が空くだろ。
 優秀な妹と遊ぶのにも兄の威厳を保つために必死にズルして勝とうとするお兄ちゃんカコワルイ。

 秋人をネタに盛り上がる回では、各ヒロインにとって彼がどういう風に見えているのか興味深かった。
 メガネの話でもそうだけれど、一見、人畜無害そうでいて周囲を出し抜く奇策を用意している実は抜け目の無い奴だよね。普段が隙だらけで油断してしまうからこそ、まさかのカウンターを食らってしまう。
 まったくどこまで計算しているのか。くせ者ぶりでは会長さんとも勝るとも劣らないんじゃないだろうか。

 最後の那須原さんと秋子の運命的な出会いのエピソードでは、那須原さんの見る目が変わったわ。
 なんて要領の悪い人なんだ。一目見た時から秋子にゾッコンだったのに、その好意の表し方が迂遠で回りくどい……。秋人との関係にしたって、ボケをボケで取り繕ってきたために、もう引くに引けなくなってるじゃねぇか。そんなキャラで大丈夫か? キャラが崩壊しつつある彼女の今後の行方に期待です。

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2012年05月01日

うさぎロボ 1 謎の妹と俺たちのUFO探索記/佐藤了

4047280321うさぎロボ1 謎の妹と俺たちのUFO探索記 (ファミ通文庫)
佐藤了 しゅがすく
エンターブレイン 2012-04-28

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ごく普通の高校生(←重要)の俺、篠原隆介はUFO研究会なる部活に属してはいるが、正直信じちゃいない。未だに信じてる幼なじみの美琴に付き合ってるだけだ。そんなある日、妙なうさ耳転校生がやってきて「我はカーリーンディア。月の裏側より来た異世界人だ」イタタタ。

 UFOは実在するか?

 UFOに乗ってやってきた自称・異世界人の美少女と元厨二病の少年の空想暴走青春物語。

 転校生はうさぎ耳の美少女で宇宙人で妹だったんだよ! な、なんだってー!(棒)
 月の裏側より来た異世界人を自称する転校生・カリンに、生き別れの兄と指名された主人公・隆介が、UFO研究会の仲間と共にUFO探しを手伝うかたわら、村に隠された奇妙な事実に気づいていってと、徐々に謎が生まれて真相を暴いていくミステリーファイルめいた展開が興味深かったです。

 自称・異世界人のカリンに妹として懐かれたり、部活動でもハーレム状態の隆介が妬ましい。
 しかし、UFOでやってきたと主張するカリンの空想が、かつて中二病患者だった隆介の眼には痛々しく映って、空想を暴走させるカリンに振り回されるたびに自らの古傷を抉られていく様が可笑しかった。
 幼馴染やらツンデレやら女王さまやら男の娘やらUFO研究会のキャラ濃いなぁ。でも主人公影薄いな。

 ただ序盤から中盤にかけての中だるみがテンポ悪いですね。UFO話も完全に美琴やカリンの空想としか思えず、読むためのモチベーションがなかなか上がらなかった。それくらい捜索パートが地味なんだもん。
せめてもっと笑いやエロスがあれば楽しく読めるんだけれど、ただ資料を探したり、地面掘ったりしてるだけで、物語の展開を追うのに面白味が感じられないのは、ちょっと不味かったと思いました。

 本当にUFOがあるのか、本当にカリンは異世界人なのか、もっと妄想か真実か読者が推理できるようなヒントを出しつつ、内容ももっと練れば全体のページを半分くらいまでストーリーを圧縮出来たと思う。
 あと未開惑星の学生程度に負けちゃう、帝国軍人って弱すぎだろう。なんでパワードスーツとか着てないんだろうとか、警備ロボットとか配備してないんだろうとか、ちょっとリアリティを不思議に思ったり。

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2012年04月01日

も女会の不適切な日常 1/海冬レイジ

4047279277も女会の不適切な日常1 (ファミ通文庫)
海冬レイジ 赤坂アカ
エンターブレイン 2012-03-30

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部活名:「もっと学園生活を豊かにする善男善女の会 部」目的:青春を謳歌すること! そんな「も女会」の活動はヘンテコでドタバタだけど、それなりに平穏だった。あの頃は、そう思っていた。あの少女【アイ・ド・ラ】に出会うまで、僕らの日常が本当は”不適切”だったなんて、知らなかったから――。

 青春とは毎日が天変地異

 モテない女子たちが青春を謳歌するために頑張ってる<も女会>を舞台にした否日常系ラブコメ。

 これは意表を突かれた! なんだこれは! こんな殺伐とした日常雑談系は見たことがないwww
 <も女会>の唯一の男子部員である主人公・リンネが、破天荒なヒロインたちに振り回されつつ、そんな平和な日常を守るために、時空を越えてトライ&エラーを繰り返す驚愕の展開に息を飲みました。
 確かにこれは日常雑談系とは似て非なるもの、否(≠非)日常雑談系ですね。斬新すぎるわ!

 学園長を親戚に持ち権力で全生徒を振り回す先輩・ちだね、マッドサイエンティストの無表情娘・繭、引っ込み思案なストーカー・雛子、口より先に足が出る暴力的な義妹・ユーリ、そしてヘタレながらもれっきとした男子であるリンネら5人が、放課後の部室で青春を謳歌するという大義の元に表面上ではリンネを弄びつつ、内面ではみんなリンネのことを意識しているのが伺えて、なんとも可愛らしくて微笑ましい。

 ところが突発的な出来事から、時空を飛び越えて世界を操れる四次元人となってしまったリンネが、<も女会>の秘められた愛憎関係に気づいて、一気に非日常に叩き落とされる急展開に驚いた。
 薄氷の上で保たれていた平和を守るため、本来あるべき世界を作り出すため、四次元人としての力で過去へ過去へと遡っていき、ついに辿り着いた真実にまた物語を根底からひっくり返されて驚かされました。

 なんだろう、こういうのもセカイ系というのかな、時間を飛び越えてるんだから、ジカン系か。
 一人の女の子の嫉妬がこんな奇妙な事態を生み出してしまったわけですが、かといって不器用な愛を咎めるのも酷だし、被害者であるリンネを責めるのも筋違いだし、まだ見ぬ真犯人への怒りが沸きます。
 仮初の日常に戻ってきたとはいえ予断は許されず、これは今後の展開が非常に気になりますね。

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2012年03月31日

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 2/鳳乃一真

4047279250龍ヶ嬢七々々の埋蔵金2 (ファミ通文庫)
鳳乃一真 赤りんご
エンターブレイン 2012-03-30

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ニート地縛霊七々々ちゃんとの同棲にはだいぶ慣れたけど、ネトゲ三昧のせいで電気代がヤバイ。なのに仕送りを止められてしまった! 欲しければ《祭》に戻りなさいと雪姫姉さんは言うが、冗談じゃねえ! ……だが金もねえ。仕方なく探したバイトはとあるブツの宅配。凄く嫌な予感が……。

 いつかの日の約束

 最強地縛霊少女(ただしニート)の"埋蔵金"をめぐる、奇想天外トレジャーハント・ロワイヤル。

 七々々ちゃんと一日中ゲームしてプリン食ってイチャイチャしながら暮らしてー。重護このリア充が!
 怪しげなバイトを引き受けてヤバい暗黒街に足を踏み入れたり、新たな"七々々コレクション"を求めて温泉地にやってきたり、徐々に広がっていく世界観にワクワク、ドキドキ胸が躍って目が離せません。
 またまた個性的なキャラクターを一斉に出してきて、物語の展開がさらに複雑に、奥深くなってきました。

 怪盗稼業を営む実家から完全に離反したことで、親しくしていた雪姫とも仲違いしてしまい、仕送りも途絶えて悲嘆にくれる主人公・重護ですが、それでもどこか脳天気な姿がバカなのか大物なのか。
 冒険部のコミカルな掛け合いにクスリと笑わされ、天災に見惚れる自分を認めない重護にニヤニヤ。
 重護に出し抜かれて、悔しがるどころか「それでこそ我が好敵手」と嬉しがる天災のキャラがいい。

 "七々々コレクション"を手に入れる冒険や謎解きが見所ですが、"七々々コレクション"を巡って登場人物たちが、己の信念を熱く語り合ってぶつかり合っている人間ドラマがいいんだよなぁ。
 ダサくてもみっともなくても、最も信頼する女性にきっちりとケジメをつける重護はいままでより男らしく成長したと思いますよ。雪姫姉ちゃんの隠しきれない可愛さがにじみ出てキュンキュンしますた。

 いやぁ、天災が本命なのは明らかなんですが、意外や意外に雪姫姉ちゃん回でしたね。そして七々々ちゃんがどんどんメインヒロインから遠ざかっていくぅー↑ ほとんどゲームしかしてねぇじゃんか!w
 ばた子さん(仮)ファミリーは顔見せ程度でしたが、今後は冒険部とも、祭とも異なる新勢力として台頭してくるのかな。そして七々々ちゃん殺人事件の犯人とは…いったい誰なんだ……(; ・`д・´)
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2012年03月07日

ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件/野村美月

4047278432ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 (ファミ通文庫)
野村 美月 karory
エンターブレイン 2012-02-29

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『グリンダ・ドイルを廃業する』そんな言葉を残して、“万能の天才”グリンダは、同盟国への派遣を目前に失踪した。というわけで身代わりとして白羽の矢が立ったのが、グリンダの双子の弟、つまりこの僕、シャールだった。いや無理! 僕男だし! 天才の姉と違ってニート予備軍の浪人生なのに!

 天才になった僕がモテモテでヤバイ

 女装させられ同盟国の王様一家の家庭教師をやることになった少年のファンタジー家庭教師コメディ

 女装した男の娘が王子様王女様の家庭教師になってモテモテ、って、なにこれすげー変態だー!
 天才少女である姉の身代わりとして、同盟国の王族の家庭教師になった主人公・シャールが、周囲に正体がバレないように立ち回りつつ、王子様や王女様と信頼を深めていく姿が微笑ましかったです。
 並行しているもう一つのシリーズとは違ってコミカル風味で、何も考えずに読めて面白かった。

 教え子となる王族ファミリーがバラエティ豊かで、生真面目な第一王子や無表情な第一王女、おませでイタズラ好きな双子姫、おっとりとした第二王子と、美形揃いのお子様たちに振り回されるのが愉快。
 何をしても万能の天才である姉と比べると落ちこぼれもいいところのシャールですが、前評判の高さでドジを踏んで失敗しても周囲が良いように解釈してしまい、ますます評判を呼んでいく光景が可笑しい。

 頭のいい人間や位の高い人間にはない庶民感覚で一風変わったセレブファミリーに接していくうちに徐々に信頼を得ていき、一方で女装してからモテ期が到来してやたらと男からのラブコールを送られるようになって、喜ばしいこと面倒なことが同時に振りかかるシャールの毎日が刺激的で楽しい。
 っていうか、シャール自身もやたらと惚れっぽいよなぁ。立て続けにフラれるのがまた笑えるw

 天才であるが故に他人から理解されにくい第一王女・聖羅の孤独な心を解かしたのも、同じ天才の姉と付き合ってきたシャールだからこそできたんじゃないかなぁ。普段はダメダメでヘタレた少年だけれど、イザというときに逞しさと凛々しさを垣間見せるところが、なかなか格好良くて好感が持てました。
 コミック版もすでにあるみたいだけれど、これは面白そうだから購入を考えてみるかなぁ。続編はやくー

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2012年03月06日

犬とハサミは使いよう 4/更伊俊介

4047278424犬とハサミは使いよう4 (ファミ通文庫)
更伊俊介 鍋島テツヒロ
エンターブレイン 2012-02-29

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秋山忍の担当編集である鈴菜が相談を持ちかけてきた。夏野を外に連れ出したいと言うのだが……「先生のためです」って、お前一体何を企んでいる? 案の定、出かけた先では、アイドル作家の秋月マキシに絡まれるは、原稿を盗まれるは――って待て、大問題だろそれ!! 

 作家のあるべき作家論

 犬に転生し憧れの作家に飼われることになった読書狂の少年の不条理な同居生活コメディ。

 ビルを斬った…だと……!? いつから作家は人間兵器になった……って、ずっと前からだよ!
 鈴菜のヘマで奪われた秋山忍の原稿を取り戻すため、犯人からのヒントを手がかりに新稲葉を駆け回る夏野&犬と、ライバル作家・秋月マキシとの執筆勝負がハチャメチャで笑い転げました。
 夏野のハサミはいったいどういう宝具なんだ。宝具:A++クラス。そして相変わらずの胸囲:Aですねw

 夏野を黒とすれば、あっちは白。夏野が引きこもりだとしたら、あっちは露出狂()。夏野とはまったく正反対の属性を持つ新キャラ・秋月マキシが見事なギャグキャラ要員で可笑しかった。
 盗まれた原稿をどちらが先に手に入れるか、夏野に勝負を挑んでくるんですが、もう犯人を捕まえるとか、原稿を取り戻すとかそっちのけで張り合っていて、事件の解決は完全に二の次だよねこの人達!

 作家として対照的な二人の主張には、どちらにも頷けるものがありました。プロの作家なら読者が満足することを第一に作品を書くのは当然だし、それが自分の書きたいものと合致していないといけない。
 ただ読者に媚びた作品は見透かされて嫌われるし、読者を無視した作品は押し付けになって嫌がられる。理想を両立するのは難しい。だから作家という職業は簡単に思えて奥が深いんですよねぇ。

 夏野の振るう『約束された勝利の鋏』と秋月マキシが喚ぶ『黒服の軍勢』が激突する超人バトル展開は、いつもながらナニコレって感じでしたが、期待していましたよ。ええ。これ以外なにがあるとです?
 真犯人は、正直「だよなぁ」でした。いや、鞄に封筒をテープで貼られて気づかないわけがないだろ。しかし、この世界観だとそれをあっさりやってしまいそうなのがいそうで困る。新章突入、これからに期待。
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2012年02月06日

SUSHI-BU! 1貫目/西野吾郎

4047277894SUSHI-BU! 1貫目 (ファミ通文庫)
西野吾郎 よう太
エンターブレイン 2012-01-30

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どうも、イソノカツオです。高校入学早々、この名前のせいで、変な女に目をつけられました。「おれっちは世界一の寿司職人、すなわち世界一の江戸っ子になる女でぃ!」生粋の静岡産まれのくせにそう名のる江戸前素子。おかげで『江戸前寿司部』なんて部に入るはめになった。

 寿司に懸ける青春

 江戸前寿司で全国制覇を目指す『江戸前寿司部』の笑いと涙の学園寿司バラエティ。

 寿司をネタにしたラブコメ、いや、ラブコメをネタにした寿司なのか? お腹が空くじゃないですかー。
 某国民的アニメ番組のキャラを彷彿とさせる名前の主人公・井園カツオが、ちょっとした巡り合わせで『江戸前寿司部』に入部することになり、クセの強い部員たちと部のために奔走する姿が可笑しかった。
 度重なる妨害に屈せず、自分のやりたいことを貫き、なによりも仲間を大切に思うところが粋でした。

 カツオを強引に『江戸前寿司部』に勧誘した江戸前素子の人の話を聞かない短気な気性に最初は閉口しましたが、どこまでも真っ直ぐで積極的で感情の豊かなアホの子っぷりに次第に和むように。
 やることがいつもその場の思いつきで無茶苦茶なんだけれども、彼女のお陰ですれ違ったまま別れっぱなしだった幼馴染の葵とも和解できて、なんだかんだ世話のかかる素子の相手をするカツオも人がいい。

 部員を揃えてようやく部室を獲得し、『江戸前寿司部』も始動となった矢先に、『地上げ部』の陰湿な嫌がらせにあい、部活動どころではなく心身共に追い詰められていくのですが、それにしても『地上げ部』の連中のなかに真性の男の娘好きがいるようだな。可愛ければ性別なんてどうでもいい、ですよねー。
 寿司部らしく寿司で対抗しようまではよかったのに、こうきたか……心を粉砕する心寿司。ヤバイな。

 あれこれ学園モノだよな? なんでどっかの下町寿司屋漫画原作ドラマみたいなノリなの……。
 しかし、幼馴染大勝利だったなー。カツオの好みはどうあれ、私的には葵のツンデレっぷりがたまりませんでした。ワサビは辛いが、その味を不味いという人はない。脇役ながらも強い存在感を発揮する子でした。一風変わったネタで面白かったが、一発ネタっぽいんだけれど、これからどう続けていくのか。
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2012年02月04日

明智少年のこじつけ 1/道端さっと

4047277878明智少年のこじつけ1 (ファミ通文庫)
道端さっと 春日 歩
エンターブレイン 2012-01-30

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幼なじみの明智京太郎は、今日もお決まりの台詞をつきつける―「小林くん。キミがこの事件の犯人だ!」ってオレを犯人扱いすんのはもうやめろ!おまけに文美は「すごいわ、名推理!」なんて合いの手打つし二重ちゃんに至っては「兄さんをイジめないで」と叫んでドロップキックを繰りだす始末。

 
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 主人公の小林くんが理不尽なイジメにあってるだけで、全然面白くないっす(´・ω・`)
 学校内で毎度巻き起こる怪奇事件に自称名探偵の明智がしゃしゃり出て犯人探しを始めるのですが、なにかと小林くんを犯人に仕立てあげようとする明智の推理が理不尽でイライラしました。
 小林くんが真犯人じゃないとわかっていて、ふざけてやっているところがタチ悪いです。なんだコイツ。

 いつも状況証拠だけで無理矢理小林くんを犯人に名指しして、確たる証拠も出せず、アリバイがあっても「双子トリックだ」と言い張る、いくら反論してもああ言えばこう言う会話にほとほと嫌気が刺しました。
 明智の推理を面白がって煽る文美、デタラメを信じ込んで暴力を振るう二重の女子二人も面倒くせぇ。
 いくら幼馴染みだからと言っても、どうしてこんな奴らとつるんでるのかまったくわかりません。

 そして事件自体の真相も関係者たちが勝手に深読みして噂話を膨らましているいるだけで、そもそも事件でも何でもなかったり、しょうもないオチだったりと、空騒ぎしているだけで徒労感がパネェ。
 小林くんは普通に友達思いの好青年なのに、迷惑な幼馴染たちのせいで周囲から白い目で見られるわ、教師からの心証は悪くなるわで、肝心のその友達が最低すぎる。これは立派なイジメだろう。

 何故に明智がことあるごとに小林くんを犯人扱いしたがるのかについては、一応目的があったことが最後に提示されるのですが、目的からするとすごく迂遠な方法すぎてリアリティに乏しい。
 とにかく明智の推理は読んでいて不愉快になるだけなので、1〜3章は読む価値すら無い。第4章だけは幼馴染の人間関係がやっと描かれるようになってきて、見所はそれぐらいだったかな。
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2012年02月03日

キュージュツカ! 1/関根パン

4047277886キュージュツカ!1 (ファミ通文庫)
関根パン 小路あゆむ
エンターブレイン 2012-01-30

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魔王封印のために創立された『ダミニチュア戦士養成学校』。この春、その『弓術科』に入学したわたしことミカの冒険に満ちた学園生活がまさに幕を開け……ってアトラっ、弓をそんな風に使っちゃダメ! ヌンキくん、弓術にクロスボウは反則だよっ。あぁっパルちゃんも的を爆破しないで!

 イマドキの射けてる奴ら

 戦士養成学校の弓術科に入学した問題児たちのドタバタ日常コメディ。

 ファンタジーにおいては絶賛不人気の職業弓使い。それでも斧よりマシって、そんなでいいのか?
 魔王復活に備えた戦士を育成する『ダミニチュア戦士養成学校』の弓術科に入学した主人公・ミカと問題だらけの同級生&教師たちの繰り広げるドタバタ騒動と笑顔のあふれる日常風景が愉快でした。
 肝心の魔王復活も50年後ということで、ゆるゆる日常雑談系ファンタジーの雰囲気が心地よかった。

 射法を型通り行えば百発百中でも連射が苦手なミカを始め、訓練場に榴弾矢をばら撒くパラボラ、改造クロスボウを持ち込むヌンキ、地味すぎてキャラが立ってないシゲタカ、レベルを上げて弓で殴るアトラ……せめて矢を使え! ザ・こんな弓使いは嫌だ決定戦でもしているのかというほどの問題児ぞろいの彼らの行動が可笑しい。
 おまけに寮の同室は鹿。鹿のくせにボクっ子でブラコン…だと……!? 鹿かわいいよ鹿(;´Д`)ハァハァ

 東西各地の国々から人間以外にも様々な種族の学生たちが集まるクラスで、それぞれの文化や風習のギャップに驚き、変わり者の教師たちの実態に呆れながら和気あいあい楽しく過ごしてる姿が和む。
 その身にかかった呪いのせいで自暴自棄になり、森に封印された魔物に囚われてしまったミカですが、ふとしたすれ違いで傷つけてしまった彼女を助けに現れる仲間たちの勇姿に友情を感じました。

 パーティ構成『弓弓弓弓弓弓』とか、バランスが偏ってるどころじゃないんだけれど、弓使いだけれどマトモな弓使いとは絶対に言えない彼らなら、一周して逆にいいバランスのパーティなのかも。
 今回は、ほとんど弓術科メインのお話ばかりでしたが、他の学科の様子やパーティ同士の対戦なども、見てみたくありますね。ややシュールなギャグセンスが大衆ウケするのかがちょっと難しいかも。
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2012年02月02日

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 1/鳳乃一真

404727786X龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1 (ファミ通文庫)
鳳乃一真 赤りんご
エンターブレイン 2012-01-30

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親父に勘当された八真重護が向かったのは、太平洋の人工学園島。そこで待ち受けていたのは極貧学生生活と、借りた激安アパートに取り憑いた美少女の霊だった! この奇妙な出会いから俺は島の各所に埋蔵された“七々々コレクション”なる宝物の争奪戦に巻き込まれていく!!

 人の夢は終わらない!

 最強地縛霊少女(ただしニート)の"埋蔵金"をめぐる、奇想天外トレジャーハント・ロワイヤル。

 夢やロマンを熱く語っていて、これは面白い!ページをめくるごとにワクワク、ドキドキがとまらない。
 親から勘当同然で学園島にやってきた主人公・八真重護が、アパートの部屋に住み着いた美少女幽霊・龍ヶ嬢七々々と出会い、生前の彼女が島の各地に遺した"埋蔵金"をめぐり、遺跡に仕掛けられた罠を掻い潜り、財宝目当てのライバルたちと敵味方入り乱れて繰り広げられる宝探し&争奪戦バトルに大興奮!

 主人公・重護の同居人であり、今では日がな一日中プリンを食べながらネトゲ三昧のニート地縛霊の七々々ですが、生前は学園島を作り上げた七人の天才の一人で、数十億単位の遺産を持った完璧超人というのも驚愕ですが、それよりもトレジャーハンターだった彼女が遺した不可思議な力を持つ魔法の道具"七々々コレクション"の存在に好奇心と冒険心をかきたてられました。

 自分勝手だけれど寂しがり屋な七々々を殺した犯人の手がかりを求めて、重護も宝探しに参戦するのですが、仲間として共に遺跡に挑む自称名探偵・壱級天災の言葉がいちいちかっこ良すぎる!
 代々続いた実家の家業を継ぐことを否定し、島に逃げてきた重護にとって、周囲に笑われても恥じることなく己を貫く天災の生き方が眩しく、でも自分は彼女のように一途に夢を追うことが出来なくて懊悩する姿がもどかしかった。もう名探偵メインヒロインだろこれ! 七々々さんまじ空気。

 謎を解き、遺跡の奥深くに眠る秘宝を手に入れる。今も昔もそれは人間の飽くなき欲望だけれど、欲望があるからこそ人間は成長でき、人は願いがあるからこそ己を切磋琢磨し、より強くあらんとする。
 敵も味方も、善も悪も区別なく、登場人物たちそれぞれが己の夢と信念のために命を賭け、魂を燃やして財宝を追い求める生き様に感動しました。これは久しぶりに傑作級の新人の予感。

 ときにPVも公開されているけれど、未読の方はネタバレに注意。

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2011年12月04日

その男、魔法使い”A” 1/榊一郎

404727643Xその男、魔法使い”A” 1 (ファミ通文庫)
榊一郎 藤城 陽
エンターブレイン 2011-11-30

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一九九九年、アメリカ合衆国・国防総省――俗称〈ペンタゴン〉は、かつてない脅威に晒されていた。世界最強の米海軍がなす術なく蹂躙されていく様を見せ付けられているのだ。しかも相手は、魔法を操り、強大な僕たちを従えるたった一人の男――魔法使い“A”!

 世界最強への挑戦

 最強国家アメリカに戦いを挑んだ謎の魔法使い"A"の繰り広げるハイブリット魔導戦記。

 アメリカ海軍第二艦隊と魔界から召喚された大怪獣のバトルとか、なんというB級映画感!
 ある日、北大西洋上に現れ、四体の召喚獣を従えて米軍の第二艦隊を全滅させた魔法使い"A"と名付けられた男と米国との大戦争を描いた話なのだけれど、あまりの設定の非常識っぷりに吹くw
 スケールはでかいが、やってることは絶賛中二病。なんでまた榊一郎はこんな作品を書こうと思った!

 一九九九年に来ると予言された『恐怖の大王』として現れた主人公がアメリカに戦いを挑み、戦艦やらミサイルやらの現代兵器を召喚獣や魔法で持って無双していくわけだが、アメリカ軍側のヒロイン・クラリッサたちも魔法に対抗しようとあれこれ策を練りつつ、熱の入った駆け引きを見せてくれる。
 ただ魔法の力に屈服してしまった現存兵器の代わりにアメリカ軍の打った奥の手が超能力兵器とか

 ハリウッドのよくある大スペクタクルをうたってコケる特撮映画のノリそのまんまだわぁ。
 そのくせ、さすがは榊一郎というべきか、考察が専門的で怪獣映画なのにちゃんとシリアスな戦闘シーンにまとまっているあたり、いい仕事をしている……だが、もっと仕事を選べよ。
 魔法使い"A"の本命の目的はアメリカではなかったようだが、さてどうなるのか。

 まあ馴れた榊一郎信者なら、魔法使い"A"の正体にもおのずと気づくと思うのですが、自分は例のお馴染みコンビが出てくるまで関連性に気づかなかったわ。完全に新シリーズかと思ってた。
 密かに関わりのあるクラリッサとの再会が何をもたらすのか。物語が何を目指しているのか正直、わけわかんないんですが、まあ腐ってもあの榊一郎だし、今後の展開を信じてみようか。

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2011年11月01日

犬とハサミは使いよう Dog Ears 1/更伊俊介

4047275840犬とハサミは使いよう Dog Ears1 (ファミ通文庫)
更伊俊介 鍋島テツヒロ
エンターブレイン 2011-10-29

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強盗に殺され犬になって蘇った俺。でも本は読めるので無問題。大人気作家秋山忍こと夏野霧姫の飼い犬として、読書三昧な毎日を送っているのだが――何!?本田書店が潰れるだと? 本が、本が買えなくなる……!? 犬と人、読者と作者がガチバトル!! 大好評の痛快不条理コメディ、短編集第1弾!!

 犬となるなら大家の犬になれ

 犬に転生し憧れの作家に飼われることになった読書狂の少年の不条理な同居生活コメディ。

◆雨降って犬固まる
 実家の本屋を切り盛りする本田姉妹が愛らしかった。俺この戦いが終わったら、幼女のペットになる!
 メガネ巨乳な女子高生と幼女が店番してる本屋とか最高じゃないですかー。そんな本田書店の美少女姉妹の喧嘩に巻き込まれた和人の奮闘ぶりと、子供には優しい夏野さんが素敵だった。
 それにしても生前、クレーマー相手に説法する和人は、やだ…この読書バカかっこいい……。

◆犬も鳴かずば撃たれまい
 お前ら、貧乳さんのことを夏野って呼ぶのやめろよ(✄ジャキジャキジャキジャキ✄)あばばばば!!
 犬としての嗅覚を利用し、夏野が無くしたブラジャーを探していたはずが、とんでもない秘密を掘り起こしてしまった和人にお約束の拷問を執行する夏野さん。この貧乳、相変わらずノリノリである。

◆親しき犬にも礼儀あり
 「この豚野郎」と「この犬」はご褒美。無表情と冷たい眼差しで言われるとなおいい。
 いつも黒一色のファッションの夏野さんを色々着せ替えてみようと、担当編集・鈴菜の持ち出すコスプレ衣装の方向性が実にマニアックで素晴らしい。『きれいな夏野さん』は清らかすぎてコレジャナイ感がハンパないが、それはそれとしてコレハコレデイイ感がしてきたぞー。ヒロインがゲロする作品は良作。

◆犬に刻みて剣を求む
 なんかずっとグダグダなのに最後だけイイ話っぽく落ちをつけたな!
 そして夏野さんはどれだけ黒歴史を抱えているというの……もう悲しみがとまらないよ。
 ちなみに自宅や仕事部屋が武器庫になっているラノベ作家はわりと多い。

◆犬追いやすく学成り難し
 新稲葉七不思議……変態の生息数が多い都市だなということはわかった。
 しかし、まあずっと追いかけられるくらいなら、捕まえられてあげるくらいはいいんじゃないだろうか。
 そして犬を追いかけるハサミ女……いったい何者なんだ(; ・`д・´)

◆犬振り合うも多生の縁
 桜さんはこのシリーズで唯一の癒しキャラだなぁ。もっと出番が増えるといい。おっちゃんはイラネ。
 怪盗二面相とか、やたら引っ張るなそのネタ、いずれは登場させるつもりなのか……。
 そして謎のジョジョ立ちを決める白服の女性……いったい何者なんだ(; ・`д・´)

 新キャラ大量投入のフラグだけ立てて終わりましたね。次回から第ニ部とのことで、若き天才作家たちのさらに熱いバトルに期待。
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2011年09月03日

放課後のアディリシア 百億の魔女語り外伝/竹岡葉月

4047274674放課後のアディリシア 百億の魔女語り外伝 (ファミ通文庫)
竹岡 葉月 中山 みゆき
エンターブレイン 2011-08-29

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カイゼル魔術学院を卒業すれば甲種魔術師になれて将来安泰!……のはずだったのに。どこにでもいそうな平凡な学生ジノ・ラティシュはアディリシア・グスタフと出会ったことで、珍妙だけど穏やかな彼女との日々が、彼を日常から遠ざけることに……。

 世界は自由で美しく

 百億の魔女語りの主人公アルトの妹アディの過去を描く外伝登場!

 アディとジノくんのキャラクターがようやくわかりました。二人ともこんな面白い子だったのか。
 魔力は強いが争いごとは苦手な平凡な少年ジノが、毒舌でマイペースな天才少女アディリシアと出会い、彼女の思いつきに振り回されながら、ちょっとずつ意識し合っていく姿が初々しかった。
 本編では語られていなかった、二人の物語や事情がわかってこれまでの印象が大きく変わりました。

 ジノくんは、ネイバーを名乗る前はごくごく普通のヘタレ少年だったのに、アディが部長を務める『乙研』に入部して、騒動や事件を解決していくにつれて、彼女の影響を受けて変わっていくのがいいですね。
 アディも本来は身体が弱いくせに好奇心の赴くままに暴走するんだから、どこか危なっかしくて放っておけない。何を考えているのか、とらえどころがない神秘的な魅力が男心を惹きつける。

 周囲の評価などどこ吹く風で自由奔放なアディに、自分はなんとも思われていないのではないかと思い悩むジノくんだけれど、当人が気づかないくらい微かだけれど確かに信頼を寄せているアディが良い。
 魔術学院での、騒がしくも長閑な日常やときたま巻き起こる事件も含めて、すごく楽しそうなんだけれど、世界の秘められた謎の一端に触れ、世界を敵に回すようになる終盤の急展開は衝撃的だった。

 可愛いくて勇敢なアディですが、それでも許せないのは、アルトに黙ってなにもかも決めてしまうところ。なんでもっとちゃんとアルトと話そうとしないんだよ!あんないい兄貴に心配かけさせんな!
 この兄妹は、お互いがお互いへの劣等感に囚われて怖気付いてしまっているんじゃないかなぁ。身体が弱くて兄に迷惑をかけている妹と、優秀な妹を理解してやれない兄、それぞれ自分に欠けているものを相手が持っていて、誰よりも自分と近い存在であるからこそ溝を感じてしまうのだと思う。

 それでもアディは唯一の肉親だけは巻き込まいとしたのかもしれないけれど、たった二人の家族でそんなのは水臭いじゃないですかねぇ。アルトだけは最後までアディの味方でいてくれると信じている。

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2011年08月30日

犬とハサミは使いよう 3/更伊俊介

4047274704犬とハサミは使いよう 3 (ファミ通文庫)
更伊 俊介 鍋島 テツヒロ
エンターブレイン 2011-08-29

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相も変わらずドSな夏野の飼い犬な日々を送る俺。そんなある日、夏野が誰かに見られていると言い出した。それ警察だろ、いつも犬【俺】をいじめてるから。だが夏野との外出後、帰宅して愕然。留守中に本が一冊増えていたのだ!誰かが忍び込んだのか?だが何で、どうやって!?

 戦わずしては書けないお仕事

 犬に転生し憧れの作家に飼われることになった読書狂の少年の不条理な同居生活コメディ。

 作家と書いてデュエリストと読m・・・・・・ねーよ。作家は誰と戦ってんだよ。あっ、〆切か!
 大人気作家・秋山忍こと夏野の周囲に現れ始めたストーカー。その正体を探って一人の新人作家の存在に辿り着き、そこで勃発する作家同士の意地と誇りをかけたバトルにまたしても愕然とさせられた。
 コメディなんだけど、作家の熱い信条と心情が描かれているところが胸にグッときます。

 相変わらず、和人の本と本屋への異常なこだわりが、本好きの習性を的確に表現していてニヤリと笑え、読書バカな彼を容赦なく虐げつつも、時折、デレを見せる夏野さんが可愛らしくてたまらない。
 夏野さんがどうしてあんなに強いのかは謎なのだが、まあ作家って非常識な存在ですもんね。
 しかし、いつもいつもハサミで毛を剃られていると、そろそろハゲるんじゃないか? むしろストレスで。

 本物か偽物か、作家としての在り様に苦悩する映見さんだけれど、誰に影響を受けていようと、話が面白くて読者が喜べばそれでいいんじゃないかなぁ。ときに既存作の劣化にしかなってないような作品も出まわるけれど、どうせつまらないし、それは書いてて楽しいのか?といつも疑問なんですが。
 もし作家の資格というものがあるとすれば、自分は作家だと誇りを持つことなんでしょうね。

 二人の作家によるライティングデュエル(笑)を自然に受け入れている自分がいて困る。
 まあこういう展開になると思ったよ。逆に期待してたわな。完全に予想通りだったよ。でも、作者の仕掛けた釣り針に釣られている気がしてならないんだよ! ・・・・・・これが癖になったらどうしよう。
 最後は美しく纏まりましたが、また増えた変人に生活を脅かされるようになった犬頑張れ。超頑張れ。

 ちなみに私は、この作家のこの作品が好きだというのはあるんですが、この作品を書いたこの作家が好きだというのはないんですよね。作品が読めれば、作家がどういう人間かは気にしないです。
 というか、私も稀にラノベ作家さんと交流を持つ機会があるんですが、自分はこんな感想ブログを書いてる身なので、正直、気まずい・・・・・・。どんな顔をして挨拶すればいいんですかね・・・・・・?
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