ダフロン

2010年03月29日

迷い猫オーバーラン! 8/松智洋

4086305380迷い猫オーバーラン!〈8〉I’ll let you adopt me! (集英社スーパーダッシュ文庫)
松 智洋
集英社 2010-03

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更なる飛躍を目指す迷い猫同好会。ところが、いつものように人助けに出かけた乙女が、突然行方不明に。しかもそこは本物の紛争地帯だったのだ。心配で仕方ない巧は、ついにある決断をする。しかし、それは更なる事件への序曲となるのだった。中東の小国を舞台に彼らは奇跡を起こせるのか?

 世界を変えた女神たち

 ひとりぼっちではぐれた迷い猫の少年少女たちが繰り広げる、恋と友情の日常系ラブコメディ。

 戦争根絶を目指し某国の内乱に武装介入する私設オタク組織「迷い猫同好会」、みたいなカンジ。
 紛争地域で行方不明になった乙女姉さんを捜しに巧と千世が現地へと赴く一方で、残された仲間たちが自分にできることで世界を動かしていく光景にすごくワクワクしました。
 ここにきていつもとスケールの大きさが違いすぎる。なにこの無駄に壮大なストーリーwww

 夏コミに向けてみんなでワイワイ同人誌を作っていたところから、行方不明の一報が入って心配する巧の心情を思うと辛いものがありますが、乙女姉さんの捜索へ巧を送り出す迷い猫同好会や商店街の人々の人情味溢れる心遣いが泣けてきます。
 周囲に黙って巧についてきてしまった千世の行動は確かに軽率ではありますが、財力に頼らずに自分は巧の役に立てるのだろうかと、彼女なりに思い悩んだ末の行動だったんじゃないかなぁ。

 日々の生活に不自由する難民キャンプの過酷な状況を目にして、自分たちがどれだけ恵まれた国にいるかを実感する巧と千世ですが、どんな場所であろうと変わらない乙女姉さんの笑顔にホッとさせられる。多少自分勝手で自由奔放で困った人だけど、本当に強い人ですよねぇ。
 乙女姉さんが凄いのは、ただ助けて終わりではなく、その人の生き方すら変えてしまうところでしょう。
 いままで彼女に救われてきた人々が、彼女のために世界中で立ち上がり始め、大きなうねりとなっていくところには胸が熱くなった。情けは人の為ならずとはまさにこのこと。

 一応は千世メインですが、表紙を飾ったクリスや駆けつけてきた夏帆、愛するお嬢様を守るべく戦う執事・田中さんやメイド隊の鈴木&佐藤さん等々、メンバー総出演で誰も彼も格好良かった。
 人助けどころか、ひとつの国を救ってしまった巧たち。今回はやけに話がデカすぎますが、ストレイキャッツの女の子たちに相応しい男に成長するキッカケとして世界を知ることが必要だったのかな。
 いずれは彼も乙女姉さんのように世界を飛び回って活躍するようになる日も近いかもしれませんね。

 あとがきで作者も言っているように、これはよい『劇場版』でした。またはアニメの最終回のノリかな。
 しかし、このシリーズの本質はあくまでもラブコメなので、次回また日本に戻ってくるとなると今度は激しいギャップが待っているが……。柴田の本心が覗けましたし、そろそろ動き始めるのかなー。
 コミック版が早くも話題をさらっていますが、今後のアニメ放送も大変楽しみです。

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2010年03月10日

どらごん・はんたぁ 1/清水文化

4086305364どらごん・はんたぁ〈1〉―ちいさなドラゴン使い (集英社スーパーダッシュ文庫)
集英社 2010-02-22

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とある国のお姫様・ノルンは魔法を使おうとすると自爆してしまう困った体質。魔法を学ぶため、世界最高峰の学舎・ユニベルシタース学園へ、侍女のマキナをお供に、素性を隠して入学するノルン。学園への道中で出会った少年魔導師・エリオに教わって、自爆しながら飛行魔法の練習にはげみます

 ちびっこ魔法少女、ご入学

 魔法を使うと爆発してしまう小さなお姫様が巻き起こすドタバタ学園マジカルファンタジー。

 低年齢層の読者向けなのか、文章も読みやすくキャラクターがとても愛らしかった。
 魔力は人一倍あるのにいつも失敗して自爆してしまう魔法オンチなお姫様・ノルンが、素性を隠して魔法学園に入学し、慣れない寮生活や変わった生徒たちに戸惑いながらも学園生活をスタートさせる。
 何度も失敗しても挫けずに挑戦し続ける姿に、魔法を使う楽しさが伝わってきます。

 お城でお姫様暮らしをしていたわりには偉ぶったところもなく、素直でハキハキとした性格なノルンにはすぐに好感を持ちましたね。侍女のマキナさんは、ちょっとおまぬけさんだけどそこがイイ。
 エリート級の魔法使いでありながら魔法が嫌いな少年・エリオも、そんなノルンに頼み込まれ魔法の練習に付き合ううちに幼なじみのジェリーと供に仲良しグループを形成していくのが微笑ましい。

 その強すぎる魔力が暴走し、偶然にも太古の地層に眠っていたドラゴンを蘇らせてしまったことで大騒ぎになりますが、魔法を使う怖さも学ぶいい機会になったんじゃないかな。
 再び化石に戻ってしまうドラゴンに胸を痛め、自分のやったことを悔んだその気持ちもずっと忘れないで欲しいですね。

 ようやく正式に新学期も始まって、ちゃんとした魔法学園らしい授業が始まるんでしょうけど、あの自爆グセが治らない限りは大騒動の連続でしょうね。ちゃんとやっていけるのか興味は尽きない。
 他の読者の評判を見ると、この作品は『地学ファンタジー』というジャンルらしい、なんぞそれ……。いやまあ、確かに鉱石や化石の発掘しかしてないですけど。

 鉱石の中ではラピスラズリがMy萌えです。黄鉄鉱を含んで星空のようにキラキラしているのが好きです。

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2010年03月09日

アスカ 麻雀餓狼伝/吉村夜

4086305356アスカ―麻雀餓狼伝 (集英社スーパーダッシュ文庫)
集英社 2010-02-22

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憧れだった祖父の背中を追い、少年・アスカは麻雀の世界へ飛び込んだ。そこに今への漠然とした不安を覆す、本当の生き方があると信じて。そして、一人の美女との出会いが、少年を博打の更なる深みへと誘う。想像もしなかったような一世一代の大勝負。全てをつぎ込んだ戦いの結果は…!?

 艶麗に咲かせ、人生の華

 平凡な日常に飽いた少年が波乱万丈な人生を夢見て賭け麻雀の世界へ挑む。

 これは……すごい。騙し騙されのシビアな展開の連続に息を呑みました。
 競技目的としての麻雀勝負ではなく、あくまでも金を得るための手段としたイカサマや裏技アリの麻雀賭博。金のためなら仲間をも裏切る雀鬼たちの殺伐とした生き様にシビレます。
 選択を誤ればすぐさま金を毟られ地獄へと突き落とされる。その緊迫感がたまらない。

 シノブの指導で荒稼ぎできるようになって日常の生活が乱れていく部分は、「調子に乗んな、お前」と苦々しく思いましたが、その信頼していた相手に裏切られるとなるとさすがに同情を禁じえない。
 捨てられていたところをユキに拾われ、美少女中学生との同棲生活が幕を上げる!と、ようやくラノベらしくなってきたと期待したのに、たった一日で彼女も裏切りますか、駄目だコイツ……。

 もう一度這い上がるチャンスをくれたユキのため、いまよりも強くならなければいけないからといって持ち逃げはないわ。正直に事情を説明すれば、ユキも理解してくれたかもしれないのに。
 帰る家のあるアスカと違って家出人のユキには、生活のための同盟相手という以上に、一緒に暮らして安らぎを与えてくれる家族としてアスカを必要としていたんじゃないのかな。
 金を倍にして返すとかそういう問題ではないよ。例えそれでもユキの傷ついた心は治らないだろう。

 最後のリベンジ戦では追い込まれつつも、ギリギリの瀬戸際で勝利を拾いましたが、勝てたのは本当に運でしたね。これだからギャンブルは恐ろしい。
 しかし、アスカを嵌めたシノブですが、彼の実力と将来性を考えれば、裏切って目先の数百万を騙し取るよりも、信用を保っていた方が後々で得じゃないかな。彼女はそういう計算はできるタイプに見えたけど。もしかすると自分の利益よりも彼の才能に危機感を感じていたのかもしれないと思った。

 どこまでリアリティがあるのかは人それぞれだけれど、ラノベとしてはこれでいい。
 かなり麻雀をやってる人でないと牌効率とか、置いていけぼりにされるので素人にはお勧めできないのが残念ではあるが、雰囲気だけでも熱い臨場感を楽しめるのでそれでもイイと言う方は是非どうぞ。

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2010年02月04日

ベン・トー 5/アサウラ

4086305283ベン・トー〈5〉北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円 (集英社スーパーダッシュ文庫)
集英社 2010-01-22

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ある日、佐藤のかつての憧れのクラスメイト、現在芸能アイドルとして活躍する広部さんが転校生として現れる。傍若無人の振る舞いをする彼女に、案の定巻き込まれる佐藤は、徐々に弁当争奪戦から遠ざかってしまう。さらに、再び立ちはだかる猟犬群たちの乱入で戦闘は激化していき…!

 愛しきは、勝利の一味

 半額弁当を求め、夜な夜なスーパーの弁当売り場に集まる狼たちの誇りと魂をかけた戦いの物語。

 狼たちは、何故それほどまでに半額弁当を追い求めるのか。今再び原点を振り返る。
 確かに広部さんの言う通り、傍から見たら半額弁当なんかを真剣に奪い合っている佐藤たちは馬鹿かもしれないけれど、そんな馬鹿なことに情熱を燃やしているからこそ格好いいんですよ。
 なにより、ただの大量生産のロケ弁と半額神たちが精魂込めて作ったスーパーの弁当を同列に語っちゃいけねぇ! ピーマンの肉詰め食いてぇえええええええ!!!

 半額弁当に関わることを禁じられた佐藤も、アイドルとしてファンの望むキャラを演じなくてはいけない広部も、猟犬でありながら狼としての勝負を渇望する山原も、それぞれが抑圧される「本当の自分」を抑えきれず苦悩と葛藤を繰り返してしまうのは、まさに割り切ることのできない若さ故の未熟さなのだけれども、純粋だからこそ誤魔化せないがむしゃらな衝動が眩しい。

 広部さんがことさら著莪を嫌う態度を取るのも、窮屈な日々を送っている彼女にとって、自由奔放に生きている著莪の存在が気に食わない相手であると同時に羨ましくもあるんだろうなぁ。
 佐藤を引きとめる広部さんも、もしかしたら心のどこかで自分を振り切っても行くだろう、昔のままの馬鹿正直な佐藤を期待していたのかもしれない。一時は半額弁当から遠ざかっていた佐藤が、再びスーパーという戦場に戻ってきたときには、思わずこみ上げる興奮に奮い立ちました。

 オルトロス姉妹のボケっぷりに和んだり、佐藤がこなくてしょんぼり気味の先輩も可愛かった。
 相変わらずセガ熱も弾けてるが、半額弁当とセガだったら佐藤はどっちを選ぶんだろうか。現状では、「半額弁当≧セガ>色気」くらいだろうか。『悠久幻想曲』は神ゲーだったよね。
 次巻はそろそろ伏線で引っ張ってきたHP同好会の過去が明かされてくる頃合いかなぁ。

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2009年12月03日

迷い猫オーバーラン! 7 拾ったらいいじゃないですか!/松智洋

4086305151迷い猫オーバーラン!〈7〉拾ったらいいじゃないですか! (集英社スーパーダッシュ文庫)
ぺこ
集英社 2009-11

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二年生になった巧たち迷い猫同好会は、意外な展開に驚いていた。部室に入りきらない程入部希望者が集まったのだ。大喜びの千世だがそのために他の部に人が集まらず、部員を選抜することに。結果、新入部員は二名に絞られてしまう。しかもその二人、一癖も二癖もある迷い猫だったのだ。

 そこは自分が自分でいられる場所

 ひとりぼっちではぐれた迷い猫の少年少女たちが繰り広げる、恋と友情の日常系ラブコメディ。

 新ヒロイン登場、さらには巧を巡る恋のレースの参戦によってラブコメの勢いは止まらず?
 二年生に進級した迷い猫同好会だけれども、学園の問題児集団なのは相変わらず。騒動と迷惑を巻き起こしながらも、みんなお節介焼きで人助けに奔走してるから憎めないんですよね。
 今回の彼らは新入生たちに楽しい高校生活を過ごして欲しいと試行錯誤する素敵な先輩でした。

 腐女子であることを理由にイジメられていたから、自分の趣味を打ち明けるのには勇気がいると思いますが、好きなことを好きと言えないことの方がもっと辛いんじゃないかな。
 自分を押し殺してムッツリしてるよりもBL話にヒートアップしてる方が活き活きしていい。
 でもやっぱりオタクと腐女子は似て非なる存在で、例えば同じ都内でも秋葉原と池袋くらいの距離感が心理的にはありますね。山手線というラインで繋がってはいるけれども、遠いんだぜ……。

 もう一人の新キャラのイケメン柴田は、絶対になにかやらかすと睨んでましたが案の定だったなぁ。
 巧の説得でいい雰囲気にまとまりかけていたところでの失言は「空気読めよ!」と思ってしまった。
 ただ、いまのままだと普通にウザいだけのイケメンキャラなので、まだなにか裏があるんでしょうね。
 それにしても登場人物紹介の「何か下心があるのか……?」は酷いなw

 アニメ化、コミック化と喜ばしいニュースが続いているけれど、この刊行ペースで作者は大丈夫か?
 勢いを絶やさないようにと無理をしてマンネリ化しないかが心配なのですけれど。まあすでに立派にマンネリしているという意見もあるにはありますがね。
 むしろ『アキカン』や『よくわかる現代魔法』に続く失敗を重ねるだけにならないかと不安で仕方がない

 気になるといえば、次巻の表紙は誰だろう? 個人的にはそろそろ男の娘が来てもいいと思うの。

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2009年10月03日

逆理の魔女/雪野静

4086305062逆理の魔女 (集英社スーパーダッシュ文庫 ゆ 6-1)
集英社 2009-09

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冥月空白が出会った魔女はスカートのまま逆立ちする眼帯の少女だった。視えざるものを映す右眼を持っていたため、マシロは逆月雨坏というこの魔女の手伝いをすることになる。さらにマシロを溺愛する姉、歌姫ソラも雨坏に興味を抱き、積極的な接触を開始する。

 善き魔女の幻想の宴

 視えざるものを見る瞳をもった姉弟と世の理を覆す逆理の魔女がおくる幻想魔術小説。
 
 設定そのものはどこにでもあるような感じなのだけれど、質が高かったという印象でした。
 他人を寄せつけない眼帯少女・逆月雨坏が、怪異を視ることができる主人公・冥月空白を魔術の世界へ引き込んでいくと見せかけ、いつの間にか主導権が逆転していく人間模様が面白かった。
 っていうか、最初の出会いがヒロインパンツ丸出しって、なんだこれ(笑

 クールな外見の雨坏ですが、メッキが剥がれてドジっ子化していくところがなんともいえません。
 肩肘を張って魔術師として振る舞うほど半人前で普通の女の子らしさが露呈する残念な奴だなぁ。
 むしろ空白を溺愛してやまないブラコン姉ちゃんの方がよっぽど魔女でしたね。
 容姿絶世、頭脳明晰、運動神経絶大、おまけに芸能界トップの歌姫。これでもかというほどオーバースペックだが、それに見合ったとでもいうのか、常軌を逸してぶっとんだ性格が強烈でした。
 にこやかな笑顔で人の上に君臨する女王さまなお姉ちゃんの言いなりな光景が楽しい。

 常識人のようで徐々に意地の悪い性格が現れて雨坏をやり込めていくようになる空白もよかった。
 雨坏やお姉ちゃんと比べれば、怪異が視えるという以外は凡人なのだけれど、ヒロインの二人とも普通に社会で生きていくには不器用で息苦しいところがあって、さり気無くその溝を埋める気の利いたフォローやクライマックスでの切り札的な立ち回りは格好よかった。

 あからさまにギャグではないんだけれど、シリアスからちょっと外れたキャラが可笑しい。
 あくまでストーリーは読者の予測の域を出ていないはずなのに、何故か斜め上をいかれて「やられた!」と思わせるワンダーセンスがありました。
 少なくとも表紙やタイトルから想像する内容とはかけ離れてますので、中ニ病系シリアスが苦手な人もお試しに読んでみるといい意味で裏切られますよ。
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2009年08月31日

迷い猫オーバーラン! 6 拾った後はどうするの?/松智洋

4086305003迷い猫オーバーラン!〈6〉拾った後はどうするの? (集英社スーパーダッシュ文庫)
集英社 2009-08

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卒業式を経て、同好会は卒業旅行を計画。しかし、そこには夏帆の危険な思惑が。唯一、夏帆の策謀に気づいた文乃の孤独な戦いが始まる!?同好会の命運はいかに。文乃の親友、叶絵が投げつける課題に巧はついに、男の決断を迫られる!?日常系ハイテンション学園ラブコメ、第六幕開演。

 みんな大切だから、捨てられない

 親からはぐれた迷い猫の少年少女たちが繰り広げる、恋と友情の日常系ラブコメディ。

 季節は卒業シーズン。大きな決断を迫られた巧の成長ぶりが見所でした。
 周囲の人目をはばからずイチャつく大吾郎と珠緒先輩を羨ましく思いながらも、お互いに牽制し合ってばかりで巧との関係が進展しない文乃、千世、希ですが、恋のライバルでありながらも、同じ相手に恋する仲間としての連帯感というものを大切にしているあたり、やっぱり女の子ですねぇ。

 卒業していく珠緒先輩や夏帆の姿を見て、巧も、将来の進路を考えるようになり、自分は『ストレイキャッツ』で役に立っているだろうかと悩みだすところは、青春ですね。
 しかし、そこにつけこむ隙を見出し暗躍し始める夏帆の腹黒さは、手口が陰険すぎててちょっと引く。
 文乃だけは、彼女の裏の顔を見抜いていたんだけれども、普段の天邪鬼な言動のせいで周囲に信じてもらえず孤立していく姿が読んでいて辛かった。

 もはや夏帆の狙い通りに事が運ぶかに見えた場を断ち切った鳴子叶絵は、まさに予想外の伏兵でした。いつもおちゃらけているけれど、実は一番一筋縄ではいかなそうな相手だよなぁ。
 けれど、相手にとっては耳に痛くとも言うべき事を言えるのが本当の友達というものなんでしょうね。
 そして巧の決断は・・・・・・優柔不断は所詮は優柔不断でした。あそこまで毅然として言われたら、何も言い返せませんよね。ヘタレならではの気迫の勝利でした。

 というか、最後に家康がすべて持っていきやがった! オタクのくせに、格好良すぎだ!
 ともかくこれにて「第一部完」。考えると、デビューから隔月ごとに一冊出版してるって、快挙ですね!
 それでいて面白さは決して落ちていかなかったのは称賛に値します。物語は「もうちょっとだけ続くんじゃよ」らしいですが、とりあえずここまで乙でした。

 ちょうど区切りもつきましたし、できれば続編以外にも新シリーズや短編集にも挑戦して欲しいな。
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2009年08月30日

僕とヤンデレの7つの約束/みかづき紅月

408630502X僕とヤンデレの7つの約束 (集英社スーパーダッシュ文庫 み 3-1)
集英社 2009-08

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ツンデレ喫茶のメイドたちへ、正しい接客術を教えることになった高校生・零王。そんな中、刹那という少女だけは他のメイドたちと異なり、零王から積極的に学ぼうとする――。だが、刹那との距離が縮めば縮むほど彼女の愛が暴走しはじめヤンデレ状態になり、ついには彼を……。

 ヤンデレでも、好きでいてくれますか?

 ツンデレ喫茶の接客チーフとなった少年・零王と元ヤンデレの少女・刹那のヤンデレ純愛ストーリー。

 7人ものツンデレがいるのにヤンデレ勝訴という、ヤンデレスキー歓喜な一冊でした。
 ツンデレ喫茶『7人のツンデレ』に雇われた当初は、接客スタッフの少女たちのツンデレ接客に憤慨して「正しい接客術を教えてやる」と息巻いていた零王だけど、交流を深めていくうちにデレていく刹那を見て、「ツンデレってこんなに可愛いのか」と考えを改めていく姿にモニョモニョした。

 十文字刹那はツンデレ、ヤンデレというより、ちょっと電波の入った邪気眼な印象だったなぁ。どこというか普段のマイペースぶりとお得意様の傾向からして・・・・・・ねぇ。
 零王とは、あくまでスタッフとチーフとしてのドライな関係を貫こうとしていたものの、失敗をフォローされたり、特訓に付き合ったりといった出来事を重ねていくうちに惹かれていくところはピュア可愛かった。恋人関係をすっ飛ばして、いきなり一緒のベッドで寝る間柄になってしまうなんて、なにそれ羨ましい。 

 周囲が絶叫するほどの甘甘なバカップル状態から、いよいよヤンデレとしての本性が見えてくるころになると、ついに来るべき試練のときが来たかとテンション上がったなぁ。
 ヤンデレがヤンデレ化するのは、ヤンデレ本人こそ好きになった相手の愛を信じてないからというのは、まったくその通りかも知れない。ヤンデレの暴力衝動というのは、いきすぎた独占欲の発露であって、どうして独占欲が満たされないのかというと、何故なら彼女たちの心に穴が空いていて、せっかく受け取った愛が零れ落ちてしまっているんじゃないかな。

 どんなに一途に想っても、想われている相手にとっては重く感じるでしょう。けれどその重みを恐れて逃げることなく受けとめる強さが零王にあって本当によかった。
 ツンデレもヤンデレも、自分の気持ちが制御不能で、他人に素直になれない、自分をさらけ出すのが怖い、本当はそういう弱者の存在なんですよね。
 そこに気づいてあげれることが、彼女たちを理解する第一歩じゃないかと思いました。

 この作品は、ドラマCDとのコラボ企画ということで、ドラマCDの後日談という位置づけらしいですが、内容は別にどこも詰まることもなく読めましたね。制作サイドがどちらが先でもいいようにしてくれてるんでしょう。
 気になる声優陣ですが、伊藤静、田中理恵、堀江由衣、能登麻美子、等々、よくもまあ今人気の声優をこれだけ集めたなぁ。ドラマCDも気になってきた、真剣に購入を考えてるなう。

 あ! けど、そういえば、ツンデレCDだというのに釘宮理恵が出てないというのはどういうことだ!
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2009年07月30日

ベン・トー 4/アサウラ

4086304953ベン・トー 4 (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 9-6)
集英社 2009-07

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HP同好会は、夏休みを利用した強化合宿に向かう。到着した合宿地で、ある悩みを抱える二人の少女、淡雪えりかと禊萩真希乃に出会う。そして今回の合宿の最終目的である至高の半額弁当を手に入れようとする佐藤たちの前に、全国から規格外の力を持つ強敵・難敵が続々現れ…!?

 狼よ! 火花を散らし、燃え上がれ!

 半額弁当を求め、夜な夜なスーパーの弁当売り場に集まる狼の誇りと命を懸けた戦いの物語。

 奢我と佐藤は、もうつき合っちゃえよ! 仲が良過ぎて気持ち悪い!(めだか箱風)
 というわけで、夏休みの合宿編。所変われば戦い方も変わる。早朝から駅の構内を舞台としたサラリーマン戦隊との駅弁レースは、いつもと毛色の違った戦いぶりが面白かった!
 本人たちは真面目にやってるのはわかるが、その光景を想像すると変態じみていて可笑しい。

 相変わらず、ここぞというタイミングで描写がエロいなぁ。
 気付かないのをいいことに佐藤は槍水仙の背中や生足をガン見しすぎだろう。そして白粉花も佐藤の筋肉やケツ穴を狙いすぎだろう。白粉花こええええええ!!
 女子だけのお風呂場のキャッキャウフフボイスには、妄想を掻き立てずにはいられない。そうか、美乳かぁ・・・・・・。やっぱり、大きさよりも美しさが大事だと思うの。

 もちろん、定番の弁当争奪戦も見所でした。各地から集まった二つ名持ちの狼相手に善戦を見せた佐藤でしたが、『ナックラヴィー』の奇策に不意を討たれ、窮地に陥った彼の前に颯爽と現れる奢我の勇姿には惚れました。やべぇ、格好良すぎだろこの女・・・・・・。
 槍水仙より奢我とタッグを組むことが多いんですよね。ますます奢我とのコンビーネーションが磨かれていく。佐藤と同じ布団に潜り込んだりしてナチュラルにエロいんだよ! 俺を萌え殺す気か!

 合宿といいながらも、物語のフォーカスは新キャラの中学生百合ップルに当たっていました。
 奢我の佐藤への想いの吐露も描かれていて、槍水仙より正しくヒロインしていた。槍水仙は始終色気より、食い気だったなぁ・・・・・・。お祭りの場面で微妙に女の子らしさも出てきたかなという空気はあったけれど。
 う〜ん、次巻くらいでHP同好会の過去が明かされてくれば、槍水仙のターンになるのかしら。

 登場人物はみんな変態なのに、どうしてこんなにこころを揺さぶられるのかわからない。佐藤がいい男に見えてきた俺はもう駄目だ・・・・・・。
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2009年06月30日

迷い猫オーバーラン! 5/松智洋

4086304902迷い猫オーバーラン! 5 (集英社スーパーダッシュ文庫 ま 1-5)
松 智洋
集英社 2009-06

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クリスマスの事件で足を骨折した巧は、病院で正月を迎えた。文乃、希、千世の三人は競って熱烈看護中。だが巧の入院先が千世の友人で財閥令嬢である夏帆の系列病院だと分かって騒ぎに発展。マイペースな夏帆に振り回され退院した巧と迷い猫同好会を待っていたのは、季節外れの転校生だった。

 捨て犬から始まるラブ・ストーリー

 親からはぐれた迷い猫の少年少女たちが繰り広げる、恋と友情の日常系ラブコメディ。

 なんというテンプレ感。ただ時期がバレンタインになっただけで、やってることはクリスマスと同じじゃないかぁ。
 というわけで腹黒お嬢様竹馬園夏帆のターン! とみせかけて、お節介焼きの珠緒先輩のターン!
 バレンタインを前に骨折した巧に急接近し始めた珠緒先輩に危機感を覚えた文乃、千世、希の三人娘が恋の妨害作戦をもくろむ。いつも通り、回避不能のドタバタっぷりが健在ですね。

 文乃、千世、希は他人の足を引っ張り合ってばかりいないで、さっさと潔く告白でもして玉砕してこいよ!と言いたくなるのですが、素直に想いを口にできないのが乙女心。
 人の恋路に茶々いれるのも野暮ってもんですね。まあ最大の野暮天は誰をおいても巧ですが。
 しかし、鈍感だからこそ面白いわけで、不器用なヒロインと鈍感な主人公の組み合わせというのは、いわば漫才におけるボケとツッコミの連携技だよね。
 割り切っていないと辛いけど、これも話を面白くするためのお約束なのだから仕方がない。

 珠緒先輩に対する三人娘の邪推はもちろん勘違いだが、まさかの本命は予想外だった。
 いやぁ、いつも陰ながら活躍しているけれど、地味キャラだしなぁ。っていうか、いつも一緒にいる相方が濃すぎるし、個性派ぞろいの迷い猫同好会のメンバーの中で隠れてしまっているのがね。
 なんにせよこのシリーズでかつてなく恋する乙女だった珠緒先輩はむちゃくちゃ可愛かった。
 女の子にあんな積極的に迫られたら、どんな男も勝てませんよね。お幸せに!

 そして結局、進歩してるのか停滞しているのかわからない三人娘は依然横並び状態のまま。
 フラグ立てるイベントを個々で分かれさせた方がいいんじゃないかなぁ。三人とも同じことをしていたんじゃ、そりゃあ誰もリードできないし、読んでいても変化がなくて飽きちゃうよ。
 今回は黒子役に回りがちだった夏帆ですが、次こそは巧の争奪戦に絡んできてくれるかな。

 まあ一番期待しているのは、女装美少年クリスの再登場なのですがね。伏線張られたよ!(n‘∀‘)η
 次巻の表紙はクリス以外にありえんよ!
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2009年06月29日

魔法少女を忘れない/しなな泰之

4086304910魔法少女を忘れない (集英社スーパーダッシュ文庫 し 4-2)
しなな 泰之
集英社 2009-06

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ある日突然やってきた妹、みらいと共に過ごすようになって半年。高校生・北岡悠也は、まだ彼女との距離感を掴めずにいる。わからないことだらけの妹について、知っているのはたったひとつ――みらいが昔、“魔法少女”であったこと。

 それは魔法のような奇跡の恋

 ごく普通の男子高校生と元"魔法少女"の義妹とのほんのり切ないラブストーリーです。

 これはベスト。なにがベストかというと話の素晴らしさはもちろん美麗な絵との相性やすべてがベスト。
 これまで一般的な社会や学校とは無縁の生活をしていた世間知らずのみらいが、主人公・悠也の悪友たちやヘンテコな女教師に見守られながら高校生活に馴染んでいく。
 鈍感な悠也と能天気なみらいの義兄妹ののんびりとした時間が流れる日常風景に癒されました。

 お兄ちゃんのベッドに寝転んでパンツ丸出し漫画を読み漁っているみらいが可愛くって大好き。
 無邪気な彼女ののほほんとした笑顔には、こちらまでつい自然と頬が緩んできてしまいます。
 どんなことでも珍しがって、大喜びで楽しんでくれるものだから、一緒にいる方も嬉しいですよね。
 何気ないショピングから、海水浴や学園祭。目一杯いろんなイベントを体験させて楽しい思い出をたくさん作ってやりたいと願う悠也の気持ちも分かるなぁ。

 しかし、楽しいことばかりではなく、みらいのことを知るうちに"魔法少女"の悲しい宿命に突き当たる。
 兄としてみらいに恋愛をする喜びを教えてやりたいと思ってしまったために、それまで仲の良かった幼馴染の千花や親友の直樹との関係が崩れていくところは、誰が悪いわけでもないだけにとてもやるせなく、すれ違うばかりで思うようにいかない青春のほろ苦さを味わうかの如く非常にもどかしい葛藤に悩まされました。

 みらいに対しては、いいお兄ちゃんに振る舞っていたけれど、そのずっと前から千花の想いを見過ごしていて、目の前で義妹とイチャイチャしてるんだから悠也も罪作りな男だよなぁ。
 個人的に妹にしたいのはみらいだけれど、恋人にするなら千花かなー。そっちの方が両手に花だぜ。
 というか、作中では硬いセリフからもっと大人のイメージがあるのですが、実際はみらいよりも背の低いちびっこというギャップがー。

 ラストはまさしく言葉では言い表せない感動の嵐! 全俺が絶賛した!
 夜空から降りそそぐ淡雪のように儚く、切なさと優しさがまじり合った雰囲気が美しすぎる!!
 この手の作品だと、エピローグに後日談があるものですが、この話に限ってはこの終わり方がベスト。
 これより先の描写は蛇足にすぎて話の調和を壊してしまう。
 作品の一番美しいシーンでピリオドを打つ。これが読了後に美しい余韻を生んでいる。

 多くを語らない美学というのがわかってない作家さんが多すぎる。そんなのお伽噺の最後で「めでたし、めでたし」の続きを描こうとするようなもんですよ。
 その点、この作者は新人にしては勇気ある行為だったと思いますね。というか、ヒロインを可愛く書くことに並々ならぬ情念を感じると思っていたらこの人『スイーツ!』を書いていた人だったか!? あれは正直、話が無茶苦茶だったけどヒロインの描写だけは特筆すべきものがあったなぁ。

 できれば今後もこのクオリティを持続してくれるうよう願いつつ、次回作も期待。

スイーツ! (集英社スーパーダッシュ文庫)スイーツ! (集英社スーパーダッシュ文庫)
しなな 泰之

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2009年05月04日

迷い猫オーバーラン! 4 みんな私が拾います/松智洋

4086304821迷い猫オーバーラン!〈4〉みんな私が拾います (集英社スーパーダッシュ文庫)
松 智洋
集英社 2009-04

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クリスマス直前。ケーキ作りに聖夜の教会でのチャリティー企画に、迷い猫同好会は大忙し。文乃。千世、希は、巧へのプレゼント選びに余念がない。ある日、巧の姉、乙女が新たな迷い猫を拾ってくる。迷い猫が持ち込んだ大騒動に、乙女の愛が炸裂する!

 拾うベリー・メリー・クリスマス

 親からはぐれた迷い猫の少年少女たちが繰り広げる、恋と友情の日常系ラブコメディ。

 困っている人を見捨てられない、趣味は人助けの巨乳美女、乙女姉さんのターン!
 毎度毎度、お店をぬけ出して人助けに大暴走。いまやすっかり"だめあね"認定されている乙女姉さん。そんな彼女の過剰なまでのご奉仕精神の根源が明かされます。
 1〜3巻が、巧をめぐる文乃、千世、希の三人娘のお話でしたので、今回はみんな大好き乙女姉さんメインということで、若干あだるてぃーなエピソード。まあ、やっぱりドタバタラブコメですけどね。

 クリスマス準備に追われる洋菓子店『ストレイキャッツ』に、乙女姉さんがまたまた拾ってきた新たな迷い猫クリス・ロンドは、金髪ロリ・・・と、みせかけて金髪ショタかよっ!
 最近のラノベは、女装少年がツンデレ並の出現率になってきているなぁ。流行なら仕方がない。
 男でも、小生意気でも、スカートが似合っているなら、ときめかずにはいられないさ。紳士として。
 べ、別に好きなわけじゃないんだからねっ! 可哀想だから吊られてあげているだけなんだからっ!

 クリスが持ち込んだ人探し騒動も気になりますが、それよりも重要視するのは、もちろん迷い猫三人娘による主人公・巧をめぐる恋のさや当てイベントでしょう。
 抜け駆け上等といいつつも、ライバルのプレゼントが気になってしまう。かといって、お互いに協力したり、手の内を探ったりといった駆け引きができずに、プレゼント選びに悩む三人娘のなんと初々しく愛らしいことか。
 女の子の手作りが嫌いな男子なんかいません! 出来はどんなであれ、女の子が自分のために手間や時間を割いてくれたというだけでプレイスレスな価値があるのですから。

 が、最後の最後で、乙女姉さんが俺のプリキュアなハートを奪っていった。
 あのタイミングで、あのセリフはずるいなぁ・・・。こころ温まるハッピークリスマスエンドでした。

 もうすでにSD文庫でかなりの人気作になってきているこのシリーズ。
 無事にシリーズとして軌道に乗ってきたようですが、さてこれで現在のところ登場しているヒロインはすべて一回ずつメインをこなしました。次回は一体どうなるのか。
 個人的には三人娘+姉もお気に入りなので、最終的に一人には選びづらいのですが難しいところですな。別にハーレムエンドでも、ワシは一向にかまわんぞ?

 そういえば、大穴でクリスという選択肢もありかもしれんね。
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2009年01月27日

ベン・トー 3/アサウラ

4086304678ベン・トー 3 (3) (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 9-5)
アサウラ
集英社 2009-01-23

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半額弁当争奪バトルに青春を賭ける高校生・佐藤洋は、自分に凄腕の『狼』の証である二つ名がついていることを知る。しかし、その名は理想とはかけ離れた悲惨なものだった!同じ頃、戦場に圧倒的な力を持った双子の沢桔姉妹が現れ、次々と弁当を奪取していく。彼女らには訳ありの過去があり…!?

半額弁当は奪ってこそ、美味い!

半額弁当を求め、夜な夜なスーパーの弁当売り場に集まる狼たちのお話。帯で平和さんが絶句してた

 佐藤洋と著莪あやめの濡れ場シーンは、いいよなぁ。
長時間ゲームをぶっ続けて、その疲れのまま一緒にベットに倒れこんで、どちらからともなく抱きしめ合って、脚を絡ませて、ふいに無言になって見つめ合って・・・・・・、もーー甘甘な空気がたまらん!!
幼なじみ故の気安さというか、お互いに心を開いている信頼感というか、理解し合っている間柄の安心感とかが滲み出ていて。簡潔に言うと、すげーエロいわ、お前ら。グッジョブ!

 佐藤と先輩の仲も親密度も若干うpですかね。風邪のお見舞いがてら、ようやくお互いのお宅訪問に。
相変わらず弁当の描写が秀逸で、読んでいるとヨダレこぼれそうになるんですが、今回はチキンラーメンが一番美味しそうに思えてなりませんでした。ここだけで1ページ半もあるんだぜ? こんなところにどれだけ表現技巧を凝らしているんだよ。

 東区に突如現れた双子姉妹<オルトロス>。圧倒な力で狼たちをなぎ払い、弁当を奪っていく彼女らですが、敗者に投げかける思わせぶりな発言には悲しき過去が隠されていた。
一度は彼女らに敗れてしまう佐藤と先輩ですが、体調不良の先輩に代わって彼女たちを追いかけて、双子のコンビネーションに打ち倒されるも、同じく彼女らを追う元ガブリエル・ラチェット・二階堂と心ならずとも共闘し、まさかのタッグバトル勝負にという展開が燃えました。
敵同士であっても、強敵を前に手を取り合える男の関係っていいですよね。『筋肉刑事』的な意味じゃなくてな!

 <オルトロス>を陥れる<ヘラクレスの棍棒>の提案はとても下種なものでしたが、それに対する狼たちの返した応えは、とても小気味いいものでした。あんな話に乗ったらそれこそ一生負け犬ですよ。
その選択は決して賢いとはいえないが、そういう意地とプライドをもってスーパーにやってきている大バカだからこそ、誰よりも半額弁当を美味しく食べることができるのかもしれません。

 さて、佐藤についてしまった不名誉な二つ名ですが、これはいったいどうなるのか。もう決定でいいじゃん。だってまさにその通りだし。二文字でシンプルすぎるってんなら、<光速の異名を持ち重力を自在に操る高貴なる変態>とかでいいよもうどうせ。

 ときに内輪話ですが、まいじゃー推進委員会の極楽トンボさんが、ベン・トーのMAD制作を企画しているそうな。
先週の定例会で、「『少年が自宅を出た瞬間にブービートラップによって地上数メートルまで瞬時に釣り上げられる』的なMADを希望」とお願いしたら、「そんなMADは無理w」と爽やかに返されてしまいました。ベリー残念です。
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2009年01月26日

戦乱学園!/藤原京

4086304708戦乱学園!―合戦の第一法則・弱い武将はよく攻める (集英社スーパーダッシュ文庫 ふ 2-2)
藤原 京
集英社 2009-01-23

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週末に合戦をする全寮制の学校のお話。

msg.jpg

 すっごい読みにくい!!!(怒

 なんかもう、ページいっぱいに文字を詰めすぎなんですよ。
そして時代劇モノとか戦国モノの相当なマニアじゃないと、何が書いてあるのかさっぱりわからない。
最初から唐突に始まっていて、物語の世界観や舞台の把握に難航する。そして挫折した。というか、途中から読む気をなくしました。文章が無味乾燥、事務的ですぐ飽きる。
不必要な描写が多すぎる。状況を説明するのに必要最低限な部分だけに絞れなかったのだろうか。

 登場人物の肩書きとか、ややこしすぎ。わざわざ時代がかった呼び名をする意味はあんの?
リアル志向もいいが、もっと現代的にシンプルな呼び名でいいじゃん。寮長とか、委員長とか。
誰が、誰より偉くて、誰がどんな役職なのか理解するだけでも苦労する。
あと登場人物に個性がない。キャラが画一化されすぎて、セリフだけだと誰が誰だかわからない。
それで脇役だけでも48人もいるとか、ふざけてんの?

 徹底的に読者に優しくないですね。
自分の書きたいものを好きなように書いて、読み手のことを一切考慮していません。
読者に読解力を求める以前の問題として、表現力説明力が足らない。ただ正しく詳細に書けばよいというものではなく、誰が読んでも内容が伝わる文章こそが優れた文章なんです。
それが分かっていて、執筆時に読み手への配慮があれば、決してこんな文章を書こうとは思わないはずです。文字をたくさん書きたいだけなら、ライトノベルで書かないで欲しい。

多分、作品のクオリティは高いんだと思いますが、読んでいて面白い、楽しいとは到底思えませんでした。
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2008年12月01日

激辛!夏風高校カレー部(いもうと付)/神楽坂淳

4086304597激辛!夏風高校カレー部(いもうと付) (集英社スーパーダッシュ文庫)
神楽坂 淳
集英社 2008-11-21

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桐野魁は夏風高校の名門カレーブの幽霊部員。カレーに対する情熱は誰にも負けない。ある日、「全国高校カレー選手権」に出場するはずの精鋭たちが、事故で参加できなくなってしまった。魁は部の威厳とカレーに対する思いを賭け、素人同然の仲間を集めて優勝を目指す!

カレー愛! 無限大!

 カレー馬鹿の高校生たちが、カレー日本一を目指す熱血スパイシーコメディ。

 これは熱い! というか、辛い! 読んでるだけで汗がふき出そうだ!
カレー部という、ちょっと変った部活に所属する高校生たちが、創作カレーの全国大会である「全国高校カレー選手権」の優勝を目指して勝ち進み、ついに決勝戦というところでスタメンが運悪く事故でリタイヤ。
 人員不足に頭を抱えたカレー部の中核である「激辛の姉御」こと国崎李里は、カレー作りの腕はありながらも、大会参加を避けていた主人公・桐野魁にピンチヒッターを求めるんですが、勝負事を嫌う穏かな性格で、どことなくボケーっとしていて、どうにも頼りない。これでは周囲が危惧するのも当たり前かなぁと確かに心配になる。

 勝利への執念というものが見えない彼に先輩友人家族が、「私のために勝って」と誘惑されたり、幼馴染の御堂紅が「勝ったら付き合って」といってきたり、魁のテンションをあげるために様々な方法でラブコディをくりひろげちゃってくれるのが愉快ですねぇ。
 とくに妹が極度のブラコンで健気で可愛いんだこれが。美人の先輩と巨乳の幼馴染みは独り占めしていいから、妹さんをください。

 魁も周囲のそんなプレッシャーに潰れることなく、ちょっとしたヒントを得て創作カレーへのアイデアをいくつも編み出していくところが。超激辛カレーに超甘い薬味とか発想の組み合わせは奇抜なんですけど、それが実に美味しそうというか、そんなに辛い、辛いと騒いでいるものならば、試しに一口だけでも食べてみたいかもと好奇心をそそられる。

 まったくスポーツではないのに何故かスポ根以上の熱気がムンムン伝わってくるんですよね。内容は熱血青春物語なのに、それでいで甘ったるいラブコディでもあるというのがまたいい。これがもし熱血シーンばっかりだったら、きっと読んでいて疲れてしまったでしょうね。ラブコメ要素が入っているからこそ、激辛な白熱キッチンバトル場面も際立っていて読みやすかったです。まさに作品内で魁が作ったカレーみたいですね。
 辛いのが苦手な人にも、辛口評論家な読者にもどちらにもオススメ。

ちなみに「人力車を牽いたり、落ち葉を箸で掴む」なんて特訓方法は、そりゃ作者の別作品だろ。

大正野球娘。 (トクマ・ノベルズedge)大正野球娘。 (トクマ・ノベルズedge)
神楽坂 淳

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2008年10月29日

迷い猫オーバーラン! 拾ってなんていってないんだからね!!/松智洋

4086304503迷い猫オーバーラン!―拾ってなんていってないんだからね!! (集英社スーパーダッシュ文庫 ま 1-1)
松 智洋
集英社 2008-10-24

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都築巧は姉と二人暮し。潰れかけの洋菓子店『ストレイキャッツ』店長である姉はお人好しで不器用でドジっ子なために、近くに住む幼なじみの手を借りながらなんとか店を切り盛りしていた。そこに、姉が謎の美少女を拾って帰ってきてしまい。

捨て猫少女の騒動歌

困っている人を見捨てられない性質の姉が女の子を拾ってきてしまい、一緒に暮し始めるというお話。

絶対に本音と反対のことしか言わない幼馴染の狼少女・芹沢文乃。
いつも嘘しか言わないということは、つまり逆の意味で考えると、いつも本当のことしか言わない正直者とも言い換えられるわけで、それがこの作品のテーマにもなっています。
主人公の巧を尻に敷いて、なにかと暴言のみならず拳や蹴りが飛んでくるツンギレな彼女ですが、意地っ張りの嘘で隠した素直な気持ちが透けて見えるところが大変可愛らしかった。

巧の姉に拾われてきた女の子・霧谷希は、文乃とはまったく正反対で無口無表情な少女なのですが、天然な姉と文乃に振り回される巧や、それを囃し立てる級友のオタク少年に時代錯誤の日本男児やら、大金持ちのワガママロリっ娘など騒がしい面々に囲まれながら、巧の側に新しい自分の居場所を見つけていく光景に胸が温かくなりました。

人助けとなると飛び出していってしまう姉をハタ迷惑なお節介焼きと称している巧だけれども、そんな姉を見捨てずに家族として受け入れていたり、周囲の女の子たちが巻き起こす騒動のフォロー役がしっかり板についている彼自身も十分、お人好しじゃないかな。
というか、姉は自分の世話もできないのに生き物を拾ってきちゃダメだろうと。

ミステリアスな無表情系美少女とツンデレ幼馴染みのダブルヒロインものになるのかな、これは。
ロリっ娘を含めるとトリプルヒロインものですね。端からだと女子に虐げられているように見える巧ですが、本当は女の扱いが上手いのでないかと思うこともしばしば。これが天然フラグ体質というものか。
気の強い美少女にマイペースな美少女、テンション高い美女にワガママな美幼女。
可愛い女の子に振り回されたい願望のあるひとにとっては実に美味しいシチュエーションですね。
始めから終わりまで、ハイスピードで駆け抜ける展開に爽快な読み応えを味わえて素晴しかった。
この作者には、これからも注目していきたい。

ちなみに昨今のスーパーダッシュ文庫らしく、オタクネタもかなり仕込まれているので、興味があるなら元ネタ探しに挑戦してみてください。(「俺の股間の斬魄刀が卍解」はさすがにキモイ
というか、「カトゆー」とか「アキバ.blog」とか実名を載せてしまってるのはいいのかよと思わなくもない。
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2007年09月14日

薔薇色にチェリースカ/海原零

4086303566薔薇色にチェリースカ
海原 零
集英社 2007-08

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【マシュテバリ学園に入学した綺羅崎ヒロは横暴な学園長の手先として不本意な学生生活を送っていた。仮面舞踏会で幼馴染の真希と乱闘を演じた夜、チェリースカと名乗る美女と出会い・・・】

反逆のヒロイズム


極悪な学園長の手下となって名門エリート校に通う主人公・綺羅崎ヒロが蛇に変身する謎の美女チェリースカと出会い、
学園を支配する優生会を始めとする選民思想に凝り固まった貴族主義の生徒たちを打倒していくという学園もの。

主人公のヒロに始終サドな才女アイスヒル嬢ヤバイ。
真希とアイスヒルのツンデレ対決はマジパねぇ迫力です。
つーか、ここまで美少女から憎まれていると逆に興奮する。
プライドが高いわりにヒロと真希をいたぶるやり方が妙にこすっからかったりもしてるけれど、その冷酷ぶりがゾクゾクする。

チェリースカについては、かなり変な可愛いこちゃん。
蛇の姿でヒロの身体に巻きついて生活しつつ、彼を脅して命令をきかせたり、美女の姿で翻弄したかと思えば、寝ぼけてイチモツに噛み付いたりと、ややピントのズレた面白い人。
一方的にヒロを振り回しているようで、いつの間にかお互いに信頼関係が出来上がっていくところがいいですね。

ただ全校生徒から憎まれて村八分にされて、毎日嫌な目に遭ってまで無理して通わなくてもいいんじゃないかとか、
前時代的な校風とはいえ、さすがに学生でそこまではやりすぎだろうという決闘シーンとか、ちょい違和感があったかな。

キャラを作りすぎていて、舞台負けしている感じでしょうか。
ヒロの初恋の女性とチェリースカの関連や優生会会長との絡みなんをさらに膨らませていくと物語に深みが出てくるかも。

ときにチェリースカは日本語だと「さくらちゃん」くらいのニュアンスなんだろうか。
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2007年09月12日

影≒光 暴走編/影名浅海

4086303620影≒光 暴走編
影名 浅海
集英社 2007-08

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【修行中の光輝を訪ね、英国にやってきた御影は、光輝の師匠ルーシーと衝突ばかり。秘境の森で氷付けにされ囚われていた魔術師ジュエルを助けてみたものの・・・】
「お姉ちゃん、光輝に会いたくてここまで来たんだよ? 光輝、お姉ちゃんのこと好きだって言ってくれたもんね。だから当然お姉ちゃんに付き合ってくれるんだよね?」

ブラコン有利ツンデレ不利

氷の結界に囚われていた魔術師ジュエルを実家に送り届け、
再び三人旅に戻って、引き続きルーシーと御影によるツンデレVSブラコン対決、注目の第ニラウンドというところですが、
すっかりルーシーは御影のかませ犬になっています。

今回は、なんというかルーシーは嫌われ役でしたね。
いくら光輝を他の女に近づけたくないからとはいえ、ジュエルへのあの優しさの欠片もない対応はないよなぁ。
そしてそうやってルーシーが周囲に冷たくするほど、御影の優しさが引き立つという。また私の御影株があがりましたー。
この嫉妬深さとプライドの高さをなんとかしないと、いつまでも光輝とヘタなラブコメを繰り返すんだろうなぁ。そこがいいが。

幼女ミンティと現時点でのベルタの交流はよかったです。
家族と信じていた人々に捨てられる孤独をわかっているはずのベルタが、自分と同じ境遇のミンティを突き放してしまう姿は、なんだか見ていてとても悲しく思いましたね。
捨てた側のベルタが、逆にミンティ捨てられたかのように感じているのが、彼女の心の傷の根深さを表してます。

ベルタと同じくミンティも結局は親から拒絶されてしまうわけですが、相手に嫌われることを恐れずに向き合う勇気があったからこそ、光輝と御影も彼女を支えてくれたんでしょう。
ベルタにもジュエルを許してもう一度向き合う勇気が生まれるといいです。まず自らが受け入れるからこそ、相手にも受け入れられるということを分かって欲しい。

ジュエルとベルタの過去の愛憎劇は一休みしてましたが、
次回こそは、この二人の和解が描かれるはず?
まあそれよりもブラコン優勢の御影とルーシーの対決がどんな最終ラウンドを迎えるのか楽しみで仕方がありません。

最後の最後で光輝に懐くミンティに釘を刺す御影がナイスw
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2007年05月26日

アリフレロ―キス・神話・Good by/中村九郎

4086303507アリフレロ―キス・神話・Good by
中村 九郎
集英社 2007-03

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【闇の住人たちが「神話的」な武器を使って、闘争を繰り返す裏の世界。闘争に巻き込まれた三井川正人は謎の少女「黒向日葵」に助けられる。正人を殺そうとするαボールとは】

読む価値がありません


かつて『ロクメンダイス、』『黒白キューピッド』という作品で、
読者に圧倒的な無理解と不条理を押し付け、その年のライトノベル版大賞の地雷賞をワンツーフィニッシュで勝ち取った中村九郎が帰ってきました。まだ自殺してなかったんだこの人。

相変わらず話の脈絡がワケわからない。
文章力そのものは平均並にあるのに、説明力が足らない。
うちの作業場の新人にもいますよ、全然物事の要点をとらえなくて、何が言いたいのかさっぱり伝わらない報告をする人。
どんな新人でも1年叩けばマシにはなるというのに、この作者は、さっぱり成長が見られないなぁ。

ってか、読者のことをまったく考えてないよね?
書き手が突っ走って、読み手を置き去りにして気づいてない。
物語を通した対話ができない。相互理解が生まれてこない。
他人に読ませられるような文章じゃないよ、これ。
例えば「神話的」って言葉が多く出てくるけれど、解読不能。
小学生の作文でもまだ意味の伝わる文章になってるよ。
自分の脳内だけで話を進めてんじゃねぇ!

第一、キャラに説明セリフが多すぎる。誰に解説してるの。
キャラの行動原理や動機も唐突かつ非常識でありえない。
ここでも読者が納得できるキャラ回しというのを考えてない。
編集さんもこんなレベルのものを出すなんて何やってんだ。
読んで気持ち悪くなりました。久々に途中で投げ出した。
もうね。金の無駄です、時間の無駄です、資源の無駄です。

これから今後一切、この作者には関わりたくありません。

ロクメンダイス、ロクメンダイス、
中村 九郎

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黒白キューピッド黒白キューピッド
中村 九郎

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2007年03月03日

ゼロ・イクステンド/赤井紅介

4086303450ゼロ・イクステンド
赤井 紅介
集英社 2007-02

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【突然あらわれた少女ラウラ。彼女は超能力者で、何者かに狙われている二人は一緒に生活することに!? ラウラに惹かれていく圭一郎だが・・・】

日常とは、力ずくで作るもの


謎を秘めた少年と超能力者の少女とのサイキックアクション。
二つの平行世界のそれぞれの存亡をかけて長きに続く争い。
その決着のカギとなる圭一郎に襲い掛かる超能力者たち。
争いを避けるべく、平行世界からやってきたラウラと共に、どちらの世界も滅ぼさない方法を探す彼の戦いを描きます。

何事にも無関心で透明な生き方を望んでいた圭一郎が、無邪気で活発なラウラと出会い、平行世界の存在と事実を聞き、
さらに亜由美と和彦から正体を明かされ、大切な日常が偽りだと知ってしまった彼のやりきれなさが見ていて辛かった。
そしてそれから失った日常を力ずくで取り戻そうと、キャラが変わったかのように敵味方相手に立ち回る策師っぷりがいい!

一度は決別したはずのラウラや亜由美、和彦が、再び圭一郎の周りに戻るシーンでは、非情になり切れない愛と友情の甘さとか、青春少年少女たちのしょっぱい味が大変よろしい。
サービス精神旺盛なラウラが弱エロスですが、お堅いようで男心をくすぐる技を知り尽くしている亜由美には勝てんな。
白拍子には何か奥義でも伝わってるのかw

敵と出会えば即戦闘ですが、バトルシーンは悪くないです。
力押しで挑むイクステンドたちの性質を見抜いて、隙をつく。
ロジックが練られた駆け引きを描けていたと思います。
まあ最後は、隠された力が覚醒してあぼーん展開でしたが。

腑に落ちない点といえば、一巻で伏線を回収しきれなかったことでしょうか。シリーズ化が決まっていて、続巻を盛り上がらせるつもりならいいんだけど、そうでないときは一巻目は綺麗に完結しているくらいのほうが読み手は安心するんですよ。
とりあえず設定はベタだが、中身はカッコよさげだったので次巻は絶賛期待中なんだけれど・・・、出ますよね?
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