ダフロン

2011年05月04日

オーディナリー・ワールド/槙岡きあん

4086306050オーディナリー・ワールド (集英社スーパーダッシュ文庫)
槙岡 きあん KL
集英社 2011-04-22

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君が君で居られる場所を、僕が一緒に探す!! 栃木の山奥出身の蕪木大空夢は高校入学を機に親戚の超高級タワーマンションに住むことに。一人暮らしと聞いていたのに、その部屋に居たのは、黒髪ストレート、和風美人の猫屋敷うらみだった!?

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 主人公の大空夢がオトメンというか、よくいるただの妄想男子になってしまっていて、妄想がなければマトモな主人公なのに、余計な設定を加えたせいで無駄にダサくなってしまっている。
 田舎育ちうんぬんよりも都会へ出てきてリア充になろうと高校デビューに必死なところが痛々しい。
 森泉いばらと付き合いたいというのも、外見だけしか見ていなくて、恋愛感情が薄っぺらいなぁ。

 いばらの側にしても、基本はツンデレ然としていながら、大空夢が好感を持たれるような行為を何もしないうちから「貴方とは気が合いそうね」とか、「コワオモテの男性がタイプなの」とか、ホイホイなびいてくるあたり、チョロすぎるだろこのお嬢様。難易度をもうちょっと高く設定して欲しかったな。
 そして高飛車ないばらの態度に最初から媚びている大空夢がクズだと思った。男なら少しは反感を持て。

 もう一人のヒロインのうらみも、大空夢のドコに惚れたのかイマイチわからなかった。
 彼女の後ろ向きな性格を矯正しようとか言っても、思い込みが先走って空回りしているだけで、結局何もしてやれてなかったじゃん、彼女が自分の力で立ち直ったんじゃん。
 うらみが自分の居場所を守るため冷泉院に立ち向かったとき、大空夢は何してたよ?キョドってただけじゃね。

 ご当地ネタがクドくないですかね。読んだ後に宇都宮餃子も焼き饅頭もどっちも美味いしそうに感じなくなってしまったんだが。栃木県民と群馬県民の確執なんていつまでも引っ張ってもウザいだけですよ。
 品川駅と田町駅の描写だけは賞賛できるな。通勤したことのある人間だけがわかるあの地獄ェ……。
 前髪を切った覚醒モードの修羅場もいいですが、貞子モードがもう見れないのであれば続きは別にいいかな。
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2011年05月03日

物理の先生にあやまれっ!/朝倉サクヤ

4086306093物理の先生にあやまれっ! (集英社スーパーダッシュ文庫)
朝倉 サクヤ pun2
集英社 2011-04-22

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アキバに突如現れた巨大ゴーレム、通称“AAE"。その存在理由を知る日米ハーフの天才科学者ソフィーの下に日本中から集められた21人の高校生たち!! その一人、橋良九星はパイロットとして名乗りを上げるが、黒髪の美少女、綾瀬川椛にその座を奪われ……世界の平和は彼らが守る!

 目指せ!世界平和!

 未知の巨大ロボットを託され世界の行方をゆだねられた高校生たちの熱血スーパーロボットコメディ。

 高校生たちが熱い!若く青臭い理想を語る彼らがとにかく熱い!物理の先生はとくに関係なかった!
 世界中に突如現れた巨大ロボット"AAE"を操ることのできる特殊な若者たちが集められた学園で、国籍も主義主張も異なる"AAE"同士の戦いを止め、世界平和を目指す主人公キューの姿に燃えました。
 物理法則無視のトンデモ科学読本だけれど、スーパーロボットがガチバトる話はロマンをかきたてる!

 最初は才能を笠に着たライバル・椛の高慢ちきな態度に、いくらなんでもこのヒロインは可愛くねーよとも思いましたが、読み進めていくと彼女も彼女なりに女の子の身で重責を背負う覚悟を決めて、誰にも頼れずに意地を張るしかなかったんだとわかってくると仕方がなかったのかなという気になってきました。
 彼女の素顔を引き出したのも一歩も引かずに正面からぶつかっていったキューがいたからでしょうね。

 他の国のパイロットの少女たちもみんな世界の平和を考えているのに、ちょっと方法論が違うだけで、どうして戦わなくてはいけないんだろうか、どうして相手を信じることができないんだろうかと虚しさと悔しさがこみ上げてきましたが、自分と考えの違う相手の主義主張も否定せず、まずは受け入れ、体当たりでぶつかりあってお互いの妥協点を探ろうとするキューの姿勢が立派でした。

 動いて世界を変える決意も大切だけれど、動かずに世界を支える決断も大事なんだってことを、力を持つ人たちは忘れちゃいけないよなぁ。平和を実現するためにはその理想論をみんなで力を合わせて現実にしなくては。
 世界平和という目標のスケールは大きいのに、実際にやってることはハーレム作りというのもラノベらしくて愉快でした。ドタバタラブコメとしても面白くなっていきそう。あと残る2人のパイトロットに期待。
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2011年05月02日

G.L. 〜気がついたら女の子になって妹を守ることになったから、とりあえず揉んでみた!〜/長野聖樹

4086306069G.L. 〜気がついたら女の子になって妹を守ることになったから、とりあえず揉んでみた!〜 (集英社スーパーダッシュ文庫)
長野 聖樹 切符
集英社 2011-04-22

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愛洲隼人は宇宙人との衝突事故によって身体を損傷してしまう。1年2カ月後、彼は藍田伊織という少女の姿で義理の妹マリアと同居することに。それはマリアを陰ながら護衛するためだった…!!

 我が剣は、妹のために

 女の子の身体に身をやつして、義妹を陰ながら見守るお兄ちゃんの超銀河系バトルラブコメ。

 こんなあからさまなタイトルで釣られる奴がいるわけ……あれ、俺だった。
 地球に落ちてきた宇宙人の巻き添えで肉体を失ってしまうものの、少女型アンドロイドに脳を移植して蘇った主人公の隼人が、義妹の平凡を守るために陰ながら奔走する姿が愉快で格好良かった。
 まあ、タイトルが酷すぎたせいか、どんな内容でもわりとまともに感じてしまう罠。これは新しい手法!

 実際は強いんだけれど平和主義&無抵抗主義という隼人のヘタレっぷりにイラ立ったものの、藍田伊織の姿になってみると我慢できるというか、普通に女らしいのでこれはこれでいい。
 密かに想い慕っていた義兄を失った悲しみを抱えつつも、義兄の代わりを果たすマリアが健気で可愛かったけれど、行方不明の隼人の面影を伊織に重ねて萌えてしまうところにニヤリとさせられた。

 女子になって学校に通ったり、元の実家に下宿したりすれば、当然のことながら美味しいエロゲイベントがあるわけなんだけれども、ストレスを溜めこんでしまうと突然男の身体に戻ってしまうから、単純に楽しんでばかりもいられなくてというのが可笑しかったかな。まあ、どう考えても男の身体に戻る設定は無理があると思ったけれど、だったら最初から男の身体でいいじゃんっていうね。

 全体的には気軽に読めるカンジのラブコメとアクションだったな。てっきり性転換した兄貴が妹に変態行為をする話だと期待したのに、別に義妹の胸や尻を揉みまくってるというわけでもないしな。
 インパクトはあるけれど、どっちかっていうとこの作品はタイトルで損してるんじゃないかなぁ。
 このタイトルを店頭で見て購入を決めた人よりも、そのままスルーした人のほうが多いはず。

 というわけで、みなさん、タイトルはウケを狙わずにもっと考えてつけましょう。

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2011年03月31日

百合×薔薇 彼女の為の剣と、彼の為の乙女の園/伊藤ヒロ

4086306042百合×薔薇 彼女の為の剣と、彼の為の乙女の園 (集英社スーパーダッシュ文庫)
伊藤 ヒロ 高見 明男
集英社 2011-03-25

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僕がお姉様!? 百合の園に咲く薔薇一輪!!花邑べにお。後に“姫百合姫"の名で関東全域の少女たちから『お姉様』と呼ばれる少年の物語が始まる! リリスと呼ばれる特殊能力者を育成する女学院に転入させられた、べにおの運命やいかに!?

 アンチ・女学院

 姉の命令で名門女学院に入れられてしまった女装少年の学園異能バトルアクション。

 舞台だけはコテコテの少女小説なのにやってることは男臭い熱血バトルって、なんだこれは。
 主人公・べにおが男でありながら名門女学院であり異能者だけを集めた学園に入学し、襲いくる女の子たちを倒して全校生徒のお姉様に駆け上がっていくという、凄まじい幻想殺しっぷりに慄いた。
 戦いで敗北したら"妹"になって従わなくてはいけないとか、そんな夢もロマンもねぇ百合は嫌だー!

 『花使い』としての希少な異能を持った女子だけが入学できる特殊な学校のはずなのに、姉に命じられるまま弟べにおがなんの検査も無しに書類一つで編入できるってのはどういうことなのかと。
 いくら姉のしらゆきが暴君とは言っても、操り人形のように唯々諾々と従ってるばかりで、それでグチグチ言っているのは、ちょっとヘタレが過ぎて女々しく映ってしまったかな。

 この女生徒たちも好戦的で力で物事を決めようとするところは男らしいんだけど、ときに勝利のためには卑怯に思える陰湿な振る舞いがまかり通っている辺り女らしいんだか……よくわからない。
 姉の能力を借りているだけで、べにお本人は弱いのではないかというブラフはうっかり騙さかけた。
 あれ、素で能力使えるなら、女装する必要なんかなくて男子として入学すればよかったんじゃねーの。

 コンセプトが大分おかしいが、この設定で話を作るとこういう出来になるよなというもので完成度は低くない。低くはないがはっきり面白いとは言いにくい。要は狙いを外し過ぎなんじゃないかなという話。
 既成の概念をぶち壊したという意味では、意外性と斬新さは評価できなくもないが、これを呼んだ読者がどんな混乱状態に陥るか、設定を作る前に少し疑問に思って欲しかった。マジまぜるな危険。

 まあその辺の行き当たりばったり出してみた感じが、なんともスーパーダッシュ文庫クオリティでした。
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2011年03月07日

ベン・トー 7 真・和風ロールキャベツ弁当280円/アサウラ

4086305941ベン・トー 7 真・和風ロールキャベツ弁当280円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
アサウラ 柴乃 櫂人
集英社 2011-02-25

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ある日修学旅行で槍水が不在になる間、佐藤は彼女の縄張りであるスーパーを託されることに。しかし槍水と入れ替わるようにHP同好会に烏頭みことと名乗る美人OGが現れ、佐藤は彼女に翻弄されてしまうのだった。烏頭はかつてHP部が解散するに至った原因は槍水にあると告げるのだが―。

 強敵にして、戦友なる者たち

 半額弁当を求め、夜な夜なスーパーの弁当売り場に集まる狼たちの誇りと魂をかけた戦いの物語。

 このシリーズの主役って、半額弁当じゃなくてどん兵衛なんじゃないかと思うようになってきた。
 修学旅行で槍水の留守中、突如現れた元HP部・烏頭の言葉の毒により、狼としての活力を失ってしまった洋が、仲間たちの励ましによって一回り逞しくなって復活を果たす光景に胸が熱くなりました。
 徐々に明かされていくHP部崩壊の真相、味と深みを増していくストーリーから目が離せません。

 親からの仕送りが途絶え、仕方なく白粉に食事を貢がすつもりが、逆に洋が餌食になっていたとは……。白粉先生には到底敵う気がしない。ただ白梅は若干ハードルが低めになってきたような。
 著莪との気のおけない関係も相変わらずいいなぁ。アレで何故、恋愛関係に発展しないんだよ!
 洋ももう少し女性の扱いに馴れていたら、ああもあっさり烏頭の手玉に取られることもなかったろうに。

 金城優を釣るエサとして利用されていたと知って、落ち込む洋の背中を押す梗が素敵でした。
 烏頭も嫉妬で他人を陥れるのではなく、自分自身を磨くことに専念していたら。一人で悩まず、支えてくれる仲間がいたら、今頃こうはならなかったでしょうね。元の素材はいいんだから、もっと自信を持ってもよかったのに。神聖な狼の戦いの場に不純な動機を持ち込んだのが彼女の過ちだったのかな。

 終わってみれば、烏頭も可哀想な女の子でした。彼女もいままでずっと失恋の痛手から立ち直れずに苦しんでいたんだろうなぁ。山乃守さんにはしっかりケアしてあげて欲しい。
 ライバルでもあり志を同じくする仲間である茶髪や顎髭といった誇り高い狼たちも格好よかった。
 正直、金城優よりも新顔のウルフヘアがいい味出していたけど、次回への布石なのだろうか……。

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2011年03月06日

テンプテーション・クラウン/雪野静

4086305968テンプテーション・クラウン (集英社スーパーダッシュ文庫)
雪野 静 ゆーげん
集英社 2011-02-25

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選定者。それはこの世界に墜ちた神や悪魔をその身に宿し、力を行使する者。高校生・アキトはある日、悪魔・ゼファの力を得る。ゼファの力はとても弱く、密やかなものだったが、アキトに劇的な変化をもたらすことに。その力“魅惑”は最高の選定者・『王冠』の名を冠される美少女の心を虜にした。

 その恋心は世界を変える

 最高の異能者・『王冠』の美少女を魅了する能力を得てしまった少年が巻き起こす学園異能バトル。

 『ハーレムを作る程度の能力』。ラノベの主人公ではお約束のアレは悪魔の仕業だったんか!
 悪魔ゼファの力により、強大な異能を持つ『王冠』と呼ばれる美少女たちに惚れられてしまった主人公・アキトが、それにより命の危機に晒されながらも、自分を取り巻く不条理に抗う姿に目を見張りました。
 ラブコメにおいてヒロインが主人公に惚れていくプロセスを異能で省略したところに皮肉がきいてるな。

 ちょっと日常に変化を願っただけなのに、その代償に平穏な毎日を一変させてしまいましたね。
 世界的に有名な美少女であるルビィに惚れられても、別の女の子に絶賛片思い中であるアキトにとっては、全然幸せでないどころか、アキトの存在を快く思わない人々によって命を狙われるようになり、やがて世界を揺るがしかねない事態に発展していくというのは、なんとも現実はままならないものだなぁ。

 生真面目で不器用だけど必死に尽くそうとしてくれるルビィや気分屋でワガママだけど新鮮な驚きを与えてくれる彩姫といった魅力的な女の子と同棲できて、少しはアキトも嬉しかったんじゃないかと思う。
 けれど悪魔の力で彼女らの感情をねじ曲げていることに負い目を感じ、誠実であろうとするが故に逆に悲しませたり、傷つけてしまったり、自分自身の恋心に苦しむ三人の姿がとてももどかしい。

 優柔不断で無力なアキトにはイライラすることもあったけど、筋を通すべきところでは筋を通す潔癖さがあったからまあまあ許せるかな。女性陣に惚れられるに相応しい男に成長できるのかは怪しいが。
 肝心のアキトが片思いしている少女について、どこがいいのかさっぱり伝わらなかったので、他の女に夢中でルビィや彩姫をないがしろにしている彼があまり好意的に映らなかったというのが大きいかな。

 この作品もこれはこれでいいんですが、それよりも『逆理の魔女』って、どうしたんですかね?
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2011年03月05日

はるかかなたの年代記 2 荒ましき驃騎兵/白川敏行

4086305976はるかかなたの年代記 2 荒ましき驃騎兵 (はるかかなたの年代記シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
白川 敏行 ふゆの 春秋
集英社 2011-02-25

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生徒会長のアレットとの訓練を通じ、実力を伸ばすユウ。これに伴って無自覚ではあるもののアレットとの仲も接近する。だがその様子を見たカティアは特異な存在である自分に引け目を感じ、ユウを避けるようになってしまう。そんな中、カティア捕縛の密命が下され、精兵中の精兵「驃騎兵」が動き始める。

 運命は勇気ある者に味方する

 それぞれに秘密をもつ3人の少年少女が出会い友情を深めていく学園ファンタジー。

 会長さんがあっさりメインヒロインの座を奪っていきました。なにこれ、可愛すぎるんですけど!
 人造人間であることに引け目を感じ、ユウとアレットの関係が気になりつつも引いてしまっていたカティアが周囲の友人や先輩たちに導かれ、コンプレックスを乗り越えて成長する姿に胸を打たれました。
 カティアもいい子なんだけど、ここにきてアレットの存在が急上昇してきて、どちらも魅力的で困る。

 とにかく今回はユウへの好意がストレートなアレット会長の猛烈アタックにノックダウンされましたね。
 男女が腕を組んで二人きりで買い物に出かけるって、デートするカップル以外の何物でもないだろ!
 アレットだけでなくグロリア先生までユウにベタ甘だし、こうまであからさまなのに気づかないなんて、これが噂の主人公補正……。もうね、ユウの持つ本当の特性は<ラッキースケベ>なんじゃないかと。

 鈍感っぷりならクリスもユウに勝るとも劣らない朴念仁なんだよなぁ。フローラとのお付き合いが、ああ、もう初々しいったらありゃしない! 気づいてー! いま手を握ってるのが、お前の初恋の女の子だー!
 始めはユウ、カティア、クリスの三人だけだった繋がりが、アレットやグロリア、フローラと徐々に交友が広がって、結びつきを強めていく関係が素敵でした。まさに青春を謳歌してるなぁ。このリア充どもめ!

 これはいいラブ寄せ。バトルとかいらない、ラブコメパートだけで存分にブヒれて満足できる。
 パートナーの相性としてはアレット、個人の気持ちとしてはカティアというところかな。今後、どちらを選ぶのかユウにとっては悩ましいところですね。グロリア先生はこのままエロ要員で安定しそう。
 ただ戦闘面では相変わらず主人公トリオがチートすぎるんですよねぇ。次回からは苦戦を期待。
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2011年02月05日

ニーナとうさぎと魔法の戦車 2/兎月竜之介

4086305895ニーナとうさぎと魔法の戦車 2 (ニーナとうさぎと魔法の戦車シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
兎月 竜之介 BUNBUN
集英社 2011-01-25

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美少女市長、ここに立つ!!悪法の街・エンデの改革に励む新市長・テオドーレの招待を受けたラビッツ。一方、ニーナはエンデ近郊の開拓村で両親と再会するが、村は謎の略奪を受けていて…。

 愛するならば、許しなさい

 魔法で動く戦車に乗って街と人々の平和を守る戦車隊の少女たちのミリタリーアクション。

 テオドーレちゃんマジ市長。ぶっ飛んだキャラが好きだったのに、この扱いはどういうことだし……。
 ラビッツから離れて一人旅立ったニーナが、強盗団に襲われている開拓村で自分を捨てた両親と再会し、幼い妹のためにそれまでのわだかまりを捨てて更に成長する姿が素晴らしかったです。
 女の子と戦車を組み合わせたミリタリーとして評判ですが、今回も素敵に百合をこじらせてました。

 一躍、英雄として有名になったニーナですが、本当は傷つきやすい12歳の少女なんですよね。
 ニーナの両親のしたことは、親としてあるまじき行為でしたが、それでも幸せに育っていた妹の存在があって、自分の苦労が決して無駄ではなかったと、それまで憎んでいた両親を許したその強さが眩しいです。
 傷を負っても立ち上がるその強さがテオドーレちゃんとの友情にも繋がったんじゃないでしょうか。

 テオドーレちゃんもこんな魅力的なキャラなのに、こんな展開は勿体無いなぁ。それまでのキャラのイメージからすると極端な行動に逸った部分について違和感がありますが。憎むに憎めなくて釈然としない……。
 貴族の家柄から自由になってレオナルトと結ばれるのには、もっと他の方法もあったのではないかと悔やむに悔やみきれません。そうしたらニーナとも別の出会いがあったでしょうね。惜しい本当に惜しい。

 1巻と比べると、今回は終盤でちょっとご都合主義に流された展開になってしまったかなぁ。
 不意を打たれたはずのラビッツが逆に敵の裏を突けるとか、相手と同じ切り札を持っていたとかね。
 それでもやっぱりキャラクターはみんな可愛いくて、厳しい現実に打ちのめされるけれども、最後には理想に向かって前向きになれるストーリーが胸を打ちます。

 痛みと悲しみを乗り越えて、ますます逞しく成長していくニーナをもっと見守っていきたいです。
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2011年02月04日

姉鬼あんりみてっど/会川潮

4086305933姉鬼あんりみてっど (集英社スーパーダッシュ文庫)
会川 潮 馨。
集英社 2011-01-25

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鬼が笑う姉・弟スラップスティックコメディ!普段は天使のように可愛いけれど怒ると鬼のようにコワーイ、もとい頭から角が生えて鬼になってしまう姉・いばら。その鬼状態を治められるのは弟・桃郎。そんな仲の良い姉弟に突如、兄鬼が出現し!?

 可愛いお姉ちゃんは好きですか?

 可愛いけれど怒ると角が生える姉とそんな姉に溺愛される弟のホームコメディ。

 う〜ん、これは面白いとも、つまらないともどちらとも言いがたくて微妙だなぁ。
 普段は可愛くて面倒見がいいけれど、怒ると角が生えて文字通りの「姉鬼」となる姉・いばらと女の子のように可愛い美少年の弟・桃郎。仲の良い姉弟とそれを見守る友人たちの姿に心温まりました。
 ただストーリーが王道すぎるかな。お涙頂戴エピソードがありきたりで安っぽく見えてしまいました。

 いばらの弟への溺愛っぷりというかブラコンぶりは、姉萌えの人にはたまらないんだろうけれど、思春期真っ盛りな男子である桃郎本人としては、ああもベタベタされては確かに恥ずかしいよなぁ。
 魅力的な姉のあまりに無防備な態度に戸惑いつつも、桃郎も姉であるいばらを大切に思う姉弟愛がひしひしと伝わってきて、仲睦まじく支えあって暮らす姉弟の姿が微笑ましかったです。

 鬼と人間の種族の差に苦悩するいばらの気持ちもわからなくはないんだけれど、ちょっと引っかかる。
 それまでの弟への過剰な溺愛っぷりからすると、それほど大した悩みでもないような気がするんですよね。むしろ、これまでそうした悩みがなかったんだろうかと、事の重大さがいまいちピンとこない。
 いばらのキャラなら、桃郎と血の繋がりがないと知ったら悩むどころか小踊りして喜ぶんじゃないか?

 尊氏が怪しいのは登場時からわかってましたが、そもそも正体を偽る必要性なくないですかね。
 妹を探しているのは本当なのだろうし、いばらがそっくりなのは明白だし、嘘をつく意味が無いでしょ。
 「兄鬼」ってワードを使いたかったんですね、わかります。そんなに面白いネタとも思えないんだが……。
 決してつまらなくはないが「姉鬼」という一発ネタだけでは物足りなくて、話のウリが弱いのが難点かな。
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2011年02月03日

ほうそうぶ^2/宮沢周

4086305925ほうそうぶ2 (集英社スーパーダッシュ文庫)
宮沢 周 山×2
集英社 2011-01-25

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彼女たちの、やんごとなき事情、調査せよ。皇沙門は、名探偵を目指す高校一年生。ある高校の事件の依頼を受け、早速潜入してみると、容疑者の女の子たちは、皆、放送部に関わっていることがわかる。沙門も入部し、捜査を開始するが…!?

 放送部員の掟

 名探偵を目指す主人公と学園の悪事を暴く放送部の4人の女の子との新感覚学園ラブコメディ。

 ありのまま今起こったことを話すぜ! 探偵ものかと思ったら、戦隊ヒーローものだった。な、何を(ry
 名探偵に憧れる主人公・皇沙門が依頼を受け、学園の悪事を暴く「兎レポーター」の正体を探っていくうちに容疑者の女の子たちと親しくなり、それぞれアクの強い彼女たちとの掛け合いが面白かった。
 それにしても最後の展開の投げっぷりがなんともすごい。どうしていきなり変身し始めたし……。

 容疑者として近づくことになる放送部に属する4人のヒロインたちがとても魅力的でした。
 ちょっと乱暴だけど正義感の強い超絶美少女の水藻、お固いけれど美人でスタイル抜群の舞花、やることはおバカだが天才発明少女の手紙、存在感は薄いけれど潜在能力は随一の久代。
 それぞれスペックは凄いのにどうしようもない欠点や意外な一面が見えてくるのがよかったです。

 まあヒロインたちは可愛かったのですが、主人公がかなり無神経でニブい奴で困りました。
 相手の気持ちを想像できずに問題発言を口にし続ける沙門は、探偵の素養を感じ無いんだが……。
 偶然、「兎レポーター」の正体を突き止めてしまったことで、ヒロインたちを窮地に陥らせることになるのも、そもそも依頼人も知らずに依頼を受けるなんて、それこそ探偵としてありない無責任な行為だろ。

 そして終盤の名探偵無双っぷりは、見事に読者の予想の斜め上をいきました……なにこれぇ。
 ミステリ要素は皆無で、結局、何がしたいのかわけがわからなかったけれども、ラブコメとしてはそこそこ楽しめました。ヒロインが可愛いってだけでまあまあ許せてしまうのがラノベのいいところ。
 個人的には舞花さんの残念なところがツボでした。メンバーが出揃って、次回からが本格始動かな。
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2011年01月04日

影≒光 突破編/影名浅海

4086305836影・光 シャドウ・ライト 突破編 (影・光 シャドウ・ライトシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫 か 10-6)
影名 浅海 植田 亮
集英社 2010-12-25

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お前の感じてる痛み、全部消し去ってやるよ。ミンティを連れて学院に向かう途中、光輝たち一行は“花の街"ハロゲイトに到着する。御影とルーシーが光輝の主導権を争う中、光輝と一緒の時間を喜んでいるはずのミンティだけが浮かない顔を…。

 人は誰しも傷ついて優しくなれる

 ブラコンで陰陽師の姉とシスコンで精霊術師の弟の双子のオカルティックアクション。

 三年越しの新刊。待っててよかった。ほとんどキャラを忘れかけてたけど……。
 幼い魔術師ミンティを助けたことで懐かれてしまった光輝。哀れな境遇の彼女を気にかけつつも、光輝を独占されて嫉妬を抑えられないルーシーと御影の姿が可笑しかった。
 前中後編で後編だけ3年後とか、もう絶対やらんでくださいね。

 それにしても相変わらず、お姉ちゃん無双でルーシーが日陰者。ってか、お姉ちゃん怖ぇ。
 小さい子供相手にマジにならないでください。こういう時こそ年上の女性としての余裕を…ですね。
 必死に打ち解けようと頑張る御影はともかく、ルーシーはもうちょっと妥協してやってもよくないか。
 幼いミンティですら周囲に気を配れるのに、この一行の中で一番年長のルーシーが一番大人げない。

 ベルタの憎悪はちょっと度の過ぎた反抗期だったんじゃないかな。普通だったら喧嘩や家出で済むような問題が、刃傷沙汰にまで及んでしまったのはモラルから逸脱しがちな魔術師だったからか。
 三年間、他人から拒絶され傷つくことを恐れていた彼女もミンティと出会い、誰かを守る側の苦悩を理解したからこそジュエルや光輝たちの説得が届いたんだと思います。

 根の深そうなジュエルとベルタ、ミンティの問題でしたが、わりとスマートに片付いて一安心。
 最後まで御影と光輝がベタベタで、ルーシーがまったくいいとこなしだったけど、さすがにワガママすぎるだろこの女……と思ってしまったので、当然の報いと言う他ない。
 次回があれば、もう少しルーシーの高圧的なキャラをなんとかデレに寄せていって欲しいですね。
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2010年12月26日

宅配コンバット学園/軽井沢洋一

4086305879宅配コンバット学園 (集英社スーパーダッシュ文庫 か 15-1)
軽井沢 洋一 大田 優一
集英社 2010-12-25

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戦場の女子高生たちに届く宅配便の中身は!?政府の実験により過去の戦場に送り込まれた女子高生天童春菜とその仲間たち…。死と隣り合わせの絶望の中、唯一の希望は念じた物を届けてくれる宅配便だった!!

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 夏休みに自A隊の奇妙な体験訓練に参加した高校生たちのコンバットアクション。

 これはひょっとしてギャグで書かれているのか? これを酷評しても誰からも文句は言われまい。
 とにかく登場人物の行動原理が突飛すぎて共感できない。設定が非常にいい加減でリアリティがない。心理描写、背景描写も漠然として全体的に文章力が稚拙すぎる。
 ストーリー自体もかいつまむと、現代の最新兵器を持った高校生たちが過去の戦場で無双するという中学生の妄想レベルで、何故、スーパーダッシュ文庫の編集部はこれを出版しようと思った!!

 (以下、長文注意。これより下は特に読む必要がないです)

 まず主人公たちが自A隊の体験訓練に参加しようと決意するところからしてただの興味本位で、イマドキの高校生が貴重な夏休みをわざわざ過酷な上につまらない訓練をして過ごそうと思うだろうか?
 設定上は彼らは軽音部員となっているが、音楽をやる人間が指や手を怪我しそうなことはしないだろうし、一ヶ月もの間、楽器から離れることがどれだけ腕を鈍らせるか理解してないはずがない。

 自A隊の体験訓練にしても参加費が無料なのはともかくとして、日当が1万円も貰えて、極秘任務をクリアすると100万円とか、そんな怪しさ大爆発な話に何の疑問も持たないのがおかしい。
 訓練には拳銃、ライフル、マシンガン、対戦車砲の実射訓練まで含まれているが、本物の自衛隊員でも実包じゃなくてエアガン使って訓練してるのに、民間人のそれも未成年に実弾を撃たせたなんて世間に知れたら防衛大臣の首が飛ぶ。ましてや爆弾の作り方とか教えて悪用されたらどうするの。

 フィクションとしても、この時点で作者は元ネタとなる自衛隊という組織についてまったく調べてないんだと読者にリアリティの欠如を疑われても仕方がないどころか、むしろ当然である。
 あまつさえタイムマシンで過去の戦争に介入してこいとかいう超展開。それはない。ありえない。
 タイムパラドックスの危険を示唆してるが、過去に兵士を送り込むのは問題ないのだろうか……。

 新兵器の実験も兼ね、万が一の危険が伴うから、選抜した優秀なチームにしか依頼しないとか。
 いやそれ、わざわざ民間人の素人を起用する意味ないよね。イザというときに口封じできるとか、だったら本職の隊員使えよって話ですよ。むしろ民間人を使う方が機密が漏れる危険性高いわ。
 それに素人がたった1ヶ月訓練しただけで実戦で戦えるなら、平時に軍隊なんて維持する必要ない。

 動きやすさを重視しましたって理由で女性陣がやたらと露出多いボディアーマーになってるが、伝染病の媒介する蚊とか、体温調節の観点から素肌の露出は避けるべきだろ。エロさしか考えてないな。
 どんなに技術が優れてるからって武器の開発でノーベル賞は貰えない。作者の非常識がモロバレ。
 そしていくら装備が充実しているとは言え、自分の命を軽く考えている精神性が気に食わないが、戦場に行くまで自分たちが人を殺してしまうかもしれない可能性にまったく気付けないのは馬鹿すぎる。

 プロローグでヒロインの春菜がそれまでの自分を変えると決意しているが、どうしてそう思ったのかの理由も結局語られずに消化不良だし、あらすじには「生きる意味を考える」とか書いてあるが、そんな文章は一切なかった。そもそも春菜を含めてキャラクターに個性がない。「○○が得意」という役割分担だけで、登場人物の性格が見えない。文中、誰がセリフを喋ってるのか、全然わからなかった。

 これを読んだ友人も言ってたけど、タイトルの『宅配』と『学園』になんら繋がりがない。
 それどころか、どこが『学園』なのかがサッパリ。学校の場面なんて最初10ページだけじゃん。
 『宅配』にしてもわざわざ民間の宅配業者を装う意味がわからない。戦場に宅配便がくるというだけで違和感が凄まじい。そして肝心のその設定さえギャグでオチていてバトルになんら活かせていない。

 戦いの結末もなんともご都合主義で中途半端な幕切れだし。酷い、とにかく酷い。
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2010年12月02日

それがどうしたっ 2 天使に好かれる、キケンな嘘のレシピ/赤井紅介

4086305801それがどうしたっ 2 天使に好かれる、キケンな嘘のレシピ (集英社スーパーダッシュ文庫)
赤井 紅介 得能 正太郎
集英社 2010-11-25

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悪魔少女レムと同居中の真尋に、子猫の親探しの依頼が舞い込む。だが、謎の少女に子猫を奪われ大ピンチ! 事態は可憐を巻き込みとんでもない方向へ!? そんな中で可憐が演技でひた隠しにする真実とは? 真尋が一人ぼっちになってしまった理由とは?

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 作者は好きなんだけど、今回のこのシリーズはイマイチよろしくないなぁ。
 ラブストーリーとしては甘酸っぱい恋愛要素もなく、エロコメディとしてはきわどいエロ描写もなく、アクションなのか、ファンタジーなのか、青春物語なのか、作品の個性やウリが弱いと思う。
 1巻の頃は様子見で2巻まで我慢して読んでみたけど、残念ながら評価は変わらなかった。

 ハッキリ言って、一番多くの文字数を割いているキャラの掛け合いが面白くないんですよね。
 レムはアホキャラならもっとロリにしないと。頭が悪くてもロリなら可笑しさに化けるが、中途半端に育ってしまってると、それはただの電波でイタイ子ですよ。発言にもギャグとユーモアがない。
 可憐の真尋いじりも相手にすると面倒くさいだけで、どうせならもっと開き直ってドSな方がいい。

 物語の目的やテーマというか、ストーリーの最終着地点が見えないんですよね。
 真尋の人見知りを直して友達を作ることなのか、可憐の心臓の病を治すことなのか、あるいはそれらの願いを叶える方法を探すことなのか、読者としてはどうなることを待ち望んでいればいいのかが曖昧なので、先の展開への期待感がさっぱり湧かない。普通の淡々とした日常を描くだけなら、それこそもっと小刻みに笑いを取りにいかないと飽きてしまいます。

 天使と悪魔という非現実的な存在が側にいても、ストーリー構成上、なんの役にも立っていないどころか、リアリティを欠如してるだけですよね。レムとカエキリアがいなくても物語動かせるじゃんっていう。
 話をかいつまむと、猫を追ってたら穴に落ちましたというだけの話に270ページも必要だろうか。
 勿論、それだけではないんだけど、その場面以外はやっぱりあってもなくても物語に影響がない。

 あらすじで語ってるように、基本的に真面目な人なのか、設定をギチギチに詰めるような話を書かせたら凄いんだけど、こういったドタバタラブコメに向いてないんじゃないだろうか。
 というか本当に前作の『パーフェクト・ブラッド』と比べると、完成度ががくっと落ちているんだが、マジ頑張ってくださいよ。またあのクオリティを見せてください……。

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2010年12月01日

ロイヤル☆リトルスター 2 〜小さなアイドルは永遠に〜/餅月望

4086305763ロイヤル☆リトルスター 2 〜小さなアイドルは永遠に〜 (集英社スーパーダッシュ文庫)
餅月 望 千葉 サドル
集英社 2010-11-25

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新米アイドル&プロデューサーとしてがんばるセノンと信一。銀河規模のイベントのプロデュースを任された信一だったが、セノンをひいきしていると非難される。そんな時、地球人のアイドルが…?

 小さなアイドルの大きな願い

 アイドルとしてデビューした異星人のお姫様とプロデューサーの少年の一番星ロリコメディ。完結。

 愛があるから犯罪じゃないもん!(作者談 どうみてもロリコンです。本当にありがとうございました。
 地球開国記念式典という一大イベントをプロデュースすることになった信一とパートナーのセノンが、他のアイドルからの非難やアクシデントに遭いつつも力を合わせて乗り越えていく姿が素晴らしかった。
 いいロリだったのに2巻で完結とか、早過ぎる……。さては作者、ついに捕まったか……。

 11歳の幼女と初めてのデートを経験したり、一緒のベットで腕枕して寝たり、パンツ一枚だけの姿をマジマジと観察したり、誰も入れない空間で全裸でキスしたり、そこまでしておいて「ロリコンじゃない」なんて、そんな言い訳が通用するラインはとっくに越えてると思うんだ。六法全書仕事しろ!
 セノンだけでも十分なのに他の美少女アイドルともいい雰囲気だし、マジ恵まれてる。

 その信一と親しげにする地球代表のアイドル・桑名にヤキモチを妬くあまりにやる気が空回りして、スランプの悪循環に陥ってしまうセノンの純粋だけれど折れやすい幼さが痛々しかったですね。
 しかし、桑名とセノンを比べると、どうしてもアイドルとして強い覚悟のある桑名の方が格好良くて、魅力的に思えてしまうんだよなぁ。セノンはアイドルが仕事であるという自覚がイマイチ足りないような。

 ロリキャラとしてはこのままで正解なんだけど、セノンはもう少し分別があるとよかったかな。
 それに前巻で借金を返済して、もうアイドルを続ける理由はなくなっていたはずなので、どうして相変わらずアイドルをやっているのかというところを突き詰めて欲しかった。その理由も結局後付けでしたしね。
 まあ若干駆け足な結末になってしまったので仕方ないか、次回の異星人ロリに期待しましょう。

 ときに、その後の話で、13歳でアイドルを引退って、信一は何をしたんだナニを……。まさかまた妊s(ry
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2010年10月03日

ニーナとうさぎと魔法の戦車/兎月竜之介

4086305674ニーナとうさぎと魔法の戦車 (スーパーダッシュ文庫)
兎月 竜之介 BUNBUN
集英社 2010-09-25

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少女・ニーナが出会った、戦争が生んだ災厄・野良戦車から街を守る私立戦車隊・首なしラビッツ。砲手を欠いたラビッツの隊長・ドロシーは高らかに言い放つ。「今、新しい砲手が見つかった!」

 戦争をぶっ飛ばせ!

 魔法で動く戦車に乗って襲い来る野良戦車から街を守る少女たちのミリタリーアクション。

 これは文句なしに面白かった!苦しくて優しくて切なくて愛おしい少女たちの気持ちが詰まってました。
 戦争によって浮浪児となった少女・ニーナが、私立戦車隊ラビッツのメンバーに拾われ、戦車乗りの一員となって人々を守り、かけがえのない仲間と人としての幸せを得て成長していく姿に目頭が熱くなりました。
 本当に戦うべきはなんなのか、本当に憎むべきはなんなのか、戦争について考えさせられます。

 これまで一方的に虐げられる悲惨な境遇で育ち、いつしか自分以外のすべてを恨むようになってしまったニーナの理不尽に対する憤り、それが傷付いた彼女の心の悲鳴であるかのように聞こえ、幼い少女にそこまで言わせてしまう戦争の爪痕の大きさ、深さに胸が痛みます。
 そんな彼女を受け入れる戦車隊の少女たちが素敵なんですよね。まだ心を開けないニーナを躊躇わずに戦車に押し込んでぐいぐい引っ張って気持ちまで前向きにしてしまう。

 男性よりも女性の方が魔力が強いということで戦車乗りには女性が多いんですが、可愛い女の子たちがいちゃいちゃと戯れているのはイイ! クー×エルザの妄想だけでご飯が美味しくいただけるよ!
 ミリタリーものらしい行軍戦闘シーンの中にも、ファンタジーのような魔法バトルの要素もあり、単純に遠距離から砲弾を撃ち合うだけではない、常識の域を越えた激戦の光景に興奮しました。

 最後のボスラッシュもありえねぇと思いつつ、空想科学的なハチャメチャ感があってワクワクした。
 誰かを憎まずにはいられない状況で、それでもその憎しみに囚われずにいるには、誇り高い覚悟がいる。ニーナに本当に必要だったのは、魔法でも戦車でもなく、そうした"強い心"だったんでしょうね。
 誰かの『戦争』の悲しみが消え去るまで、彼女たちの戦争は続いていくんだろうなぁ。

 いやぁ、これで新人とは思えない。大賞に相応しい作品でしたね。この話はこれで完結なのでしょうか? 続編が読みたい気もしますが、次にどんな作品を書くのかが楽しみですねぇ。
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2010年09月04日

ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円/アサウラ

4086305615ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円 (集英社スーパーダッシュ文庫)
アサウラ 柴乃 櫂人
集英社 2010-08-25

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文化祭を間近に控える佐藤洋たちHP同好会。佐藤は新たに開拓したスーパーで、存在感あふれる半額神と、厄介な好敵手に挑む。一方槍水は、溺愛する妹・茉莉花が文化祭に見学に来ることになり…。 甘美な罠を退け、誇り高く戦い、喰え!「狼」としての底力がいま試される!庶民派シリアスギャグアクション

 最高のロマンは、食の喜びと共に

 半額弁当を求め、夜な夜なスーパーの弁当売り場に集まる狼たちの誇りと魂をかけた戦いの物語。

 齢10歳にして、男を惹きつけてやまないこのエロス……。槍水茉莉花、なんて恐ろしい子!
 文化祭の準備の途中、洋がたまたま見つけたスーパーでの半額弁当を賭け、おりしも槍水仙に会いにやってきていた妹・茉莉花を巻き込んでの強敵ガリー・トロットとの大激闘に手に汗握りました。
 狼としての姉に憧れる茉莉花の期待に応える仙の姉の威厳あふれる姿が格好良かったです。

 最初は、偶然見つけたスーパーの半額弁当というだけの思い入れしかなかった洋ですが、槍水仙ですら奪ったことがない店、さらにはその店だけを縄張りとする特殊な狼・ガリー・トロットに唯一勝利したのがあの最強の狼・魔導士のみと聞いて、彼なりに戦う理由が生まれていく高揚感がよかった。
 初戦では食い気より色気に負けてしまい、狼として不本意な負けをしてしまったものの、あの見事な双丘こそがガリー・トロットの武器だよなぁ。アレには負けても、仕方がない……だって、男はロマンを追い求めるものだもん!

 無様な敗北により戦意を失った洋に再び戦う勇気を与える茉莉花の存在が素晴らしかった。
 健気で可憐な子犬系。理想的な妹キャラの三拍子揃った最高の癒し要素でした。無邪気な茉莉花に慕われて、ますます変態に磨きをかけていく洋こそ早く捕まってしまえばいいのに……。
 実はとても寂しがり屋なところや、シスコンっぷりを見せつける仙も妹に負けず可愛かった。姉妹のお互いを想い合う姿がとっても素敵で、最後の晩餐の場面はとても幸せな気分になれました。

 それにしても、あせびちゃんは強烈な出オチでしたね…見なかったことにしよう……。
 ビッグ・マムも凶悪なインパクトがありましたが、もっとマトモなキャラにしておけば、オチも綺麗にまとまったのになと思わずにいられない。一方、今回は(わりと)綺麗な白粉さんの成長にちょっと泣けた。
 さらりとウィザードの帰還とか、新たな二つ名持ちの登場とか、重要キーワードもかなり出ていたような……。これは次回以降も激戦の予感? ときに『茉莉花わふたー』は、どこに送金すればいいですか?

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2010年07月07日

どらごん・はんたぁ 2 あらしと迷子とふしぎ姫/清水文化

4086305526どらごん・はんたぁ 2 あらしと迷子とふしぎ姫 (集英社スーパーダッシュ文庫)
清水 文化 八雲 剣豪
集英社 2010-06-25

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伝説の古代ドラゴンの使い魔を復活させた魔導師。その噂が魔法に反感を抱く者たちを恐れさせていた頃、偉業をなしとげたはずのノルンは相変わらず魔法を使うと自爆してしまう毎日を送っていました。そんなノルンが、バイトに励むふしぎな雰囲気の少女・アエスと出会い、魔法の特訓方法を学び始める

 お姫様は、恐竜愛好家

 魔法を使うと自爆してしまう魔法オンチなお姫様が巻き起こすドタバタ学園マジカルファンタジー。

 相変わらず、ほのぼのと可愛らしい。ファンタジーというよりは、ファンシーというべきか。
 伝説の古代ドラゴンを復活させた魔導師・ノルンを脅威に思う反魔導師団体の人々から襲撃を受けながら、本人たちはなんとも危機感のないゆるゆる〜い感じがいいです。
 深く考えず頭をからっぽにして気楽にまったり読み流したいときなんかに最適ですね。

 魔法を使うたびに自爆を繰り返すノルンですが、失敗を気にせず挑戦し続ける熱意には感心する。
 実技の授業が始まって早々、ぶっちぎりで落ちこぼれていってしまうのがちょっと可哀想ではある。
 森の中で道に迷ったご主人様のために使い魔がいろいろしてくれてるのに、ノルン本人は気づきもしないで勝手に進んでいっちゃうのは可笑しかったなぁ。無自覚すぎるのも困ったもんだ。

 古代ドラゴンを恐れるプレビス教徒の人たちが、あの手この手で恐竜の骨を盗んだり、壊すたびにノルンの使役魔法があっさりと直してしまうのも喜劇的で笑えました。魔法って便利だなー。
 どうやっているのか本人ですらよくわかってないのに、兵器を生みだしているとか、戦争を仕掛ける気だとか、一方的な偏見で決めつける特務神官の滑稽さときたら呆れてものも言えません。
 戦争って、こうした人間の無理解から始まるんでしょうねぇ。バカバカしい。

 心残りのある別れをしたラピスとも再会できて打ち解けたし、エリオにもなんとなく意識してきたし、アエスという新しい友達もできたし、自爆グセを抜けば順風満帆ですが、次第にキナ臭くなっていくんでしょうか?
 いまのノリがすごく和めてて好きなので、次回は化石堀りとか地味でも平穏な話を希望。
 あとがきのお陰でやっとタイトルの意味が分かりました。言われてみると、ベストマッチなネーミングだった。

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2010年07月06日

はるかかなたの年代記 双貌のスヴァローグ/白川敏行

4086305542はるかかなたの年代記 双貌のスヴァローグ (集英社スーパーダッシュ文庫)
白川 敏行 ふゆの 春秋
集英社 2010-06-25

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はるかかなたの星の物語がいまはじまる。女性顔が悩みの少年・ユウは入学式に向かう途中、不良に絡まれる少女・カティアと出会う。そこを超常能力〈換象〉を用い救ったのは、クリスという少年だった。親しくなる3人だが、ユウには秘密が…!?

 それは運命が導いた出会い

 それぞれに秘密をもつ3人の少年少女が出会い友情を深めていく学園ファンタジー。

 男の子なのにユウが可愛くて格好良くて悩ましい。ユウもヒロインに含めていいよね?
 それまでまったく別の国々で育ったユウ、カティア、クリスが入学式当日で初めて出会い、三者三様に秘密を抱える者同士刺激し合い、かけがえのない親友となっていく姿に壮大な運命を感じます。
 その他の教師や先輩といった登場人物も清々しいキャラクターばかりで好感がもてました。

 お人好しのユウと生真面目なカティア、大人びたクリスの仲良し三人組のバランスが好きですね。
 これまでの背景も性格も違った三人が、いい影響を与えあって成長していく関係が素敵です。
 三人とも人には言えない秘密を抱えているが故に一線を引いてしまう距離感がもどかしい。
 お互い微妙に意識しあっているユウとカティアの恋愛模様も甘酸っぱくて切ない。

 女顔なのに、はやくも生徒会長や美人教師相手にフラグ立ちまくりなユウがうらやましい。
 特に生徒会長のアレットは才色兼備なのにユウの前ではやけに無防備なところが可愛かった。
 組織の利益のために襲い来る敵に対し、お互いを庇い合うカティアとユウの姿に感動した。
 強大な力を持て余していたカティアですが、ユウと出会ってようやく自分の道が開けたかな。

 直球の学園異能モノですが、世界観やキャラクターの設定がよく練られていていました。
 ただしもうちょっと世界の広がりを詳しく実感させてくれるとさらによかったなぁ。今回は学園とその周辺だけで話が収束してしまったので、なんとなく物足りない。
 それにクリスの謎については中途半端にしか明かされていないので、続きに期待。
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2010年06月10日

パパのいうことを聞きなさい! 3/松智洋

408630547Xパパのいうことを聞きなさい! 3 (集英社スーパーダッシュ文庫)
松智洋
集英社 2010-05-25

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家族と仲間達は三女ひなの七五三のお祝いを盛大に行う。長女空も合唱部でソロに抜擢されて緊張の日々。菜香との初デートをすることになる祐太に春が?近づくクリスマスに姉妹と新米パパの気持ちは微妙にすれ違い伯母さんも交えて小鳥遊家大騒動のあったかハートフルラブコメ第三幕。

 聖夜の夜に訪れた幸福

 血の繋がらない三姉妹と主人公が家族となって大騒動を繰り広げるハールフルホームコメディ。

 まだまだ頼りない祐太も、三姉妹のパパとしてようやく体裁がつくようになってきた感じですね。
 両親がいないのに誰よりも多くの人々の笑顔に祝われて迎えたひなの七五三の光景は、なんて温かいんだろう。それでもパパとママが恋しくてたまらない幼い彼女のために、母・祐理と同じ味のハンバーグをクリスマスプレゼントにと料理に奮闘する祐太の熱意に打たれました。

 祐太に限らず、男衆のひなへの溺愛っぷりはちょっと度を越してやしないだろうか。
 まあ、あんなに可愛いひなにちょっかいを出してるらしい克也くんとか、マジ許せないけどな!
 空ちゃんに懸想している大機にしても、なにあれキモい……。まだ部長と百合の方が許せる!
 美羽ちゃんもモテモテだし、パパとしては娘に悪い虫がつかないか気苦労が尽きないでしょうね。
 しかし、そこを祐太には頑張って頂いて、三姉妹ハーレムの完成を!(おい

 小鳥遊家の事情だけでなく、無表情な來香さんの胸の内が少しだけ垣間見えたのと、小言ばかりで厳しかったよし子叔母さんにちょっとだけ人情味を感じられたのが印象的だった。
 男性嫌いだった栞も、次第に祐太を意識するようになってきたかなぁ。フラグまでもうちょいか。
 空ちゃんも意地を張って喧嘩なんかしている場合じゃないだろうけど、それこそ彼女としては祐太に子供扱いされたくなくて、大人として認めてもらいたくて必死だったんでしょうね。
 祐太もそれくらい気づいてあげなさいよ、って、無駄か……奴は來香さんのバストしか見えてない!

 苦心の末に辿り着いた祐理さんのハンバーグの味に秘められた愛情に胸がいっぱいになったなぁ。
 悲しいこともあった一年だけれど、残された者同士が手を取り合って新しい家族になって、まだまだお互いに戸惑うことがあっても、焦らずに少しづつ家族になっていけばいいんですよね。
 最後の最後まで家族愛に満ちあふれて、本当に素晴らしいヒューマンストーリーを見せてくれました。

 ところで、同じ作者の『迷い猫オーバーラン』のアニメが始まってますが、その影響なのかこの『パパのいうことを聞きなさい!』もなかなかの売上で、数字上では『迷い猫オーバーラン』の最新刊を凌ぐとか。
 まあ、この作品のヒロインは、幼稚園児、小学生、中学生、高校生、大学生と年齢層をまたがっているので、読者のストライクゾーンを広範囲で狙い撃ちにできますからね!よりどりみどりですよ!
 ↑みたいなことを某大手サイトの管理人とカードゲームしながら話したら、後日、しっかり引用されてた

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 集英社スーパーダッシュ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月05日

ベン・トー 5.5 箸休め 燃えよ狼/アサウラ

4086305518ベン・トー 5.5 箸休め~燃えよ狼~ (集英社スーパーダッシュ文庫) (ベン・トーシリーズ)
アサウラ
集英社 2010-04-23

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半額弁当×美少女ホラー(?) 佐藤洋はHP同好会の面々と共に、従妹の著莪あやめの高校の文化祭に繰り出す。引きが強すぎる少女・あせびの手作り弁当が事件を巻き起こし…。ほか、「ベン・トーファンタジー編」も収録した箸休め編!

 狼たちに休日はない

 半額弁当を求め、夜な夜なスーパーの弁当売り場に集まる狼たちの誇りと魂をかけた戦いの物語。

◆鳥になった男たち
 あせびちゃんマジ天使! ……人をあの世へ誘う的な意味で。
 あせびちゃんの手作り弁当を求めて、天敵同士の洋と警備のオッさんが手を組む展開は燃えたなぁ。
 待っているのが地獄とわかっていながら、それでも一人の少女の笑顔のために己を犠牲にするその覚悟にいたく感服した。そして二人の合体シーンでホロリと涙が……笑い泣きですけど。

 だが、やっぱり白粉がうぜえ!w まあこの変態神が暴走してこそのシリーズですよね。

◆首なしの白き巨人
 謎のファンタジー展開。やけに設定の細かい夢でしたね。
 夢は本人の内面が現れるといいますが、著莪にとって洋はペット程度の存在なんだろうか……。
 いろいろと思い当たるフシがないわけでもないような気がしてきた。ってか、確かに洋は犬っぽい。
 そしてここでもあせびちゃんマジ魔法少女! ……死神どころかもはや天災じゃねぇか。

◆佐藤洋、十六歳の誕生日
 半額シール付きのバースデーケーキというのが、いかにも槍水仙らしくてよかった。
 そういえば、弁当以外にも半額シールが貼られる商品ってありますよね。デパートの半額セールとか。
 それらにもやはり独自の狼の世界があるんだろうか。そういうお話もあれば読んでみたくはある。

◆名もなき狼たち
 いつも不遇な顎鬚、坊主、茶髪の脇役トリオだけど、彼らの逆襲の回は果たして訪れるんだろうか。
 ないだろうなぁ……。
 
◆白粉花の週末
 この『筋肉刑事』の無駄に洗練された無駄の無い無駄なインターミッションとか、本当に誰得。
 いや、ガチムチ好きな人には大変美味しいだろうけれど、少なくともこの作品の読者層で喜ぶ奴はいない。歪みねぇネタでした。ちゃんと読んでしまった自分がいまでは恥ずかしい……。

◆著莪あやめのお見舞い
 著莪はどうしてこんなにもナチュラルにエロいんだろうか、そしてあせびちゃんマジ祟り神かなにかなの……。この娘の前世でいったい何があったんだろうか。天使のように無邪気で可愛いけれど、弱っているときに会うのには命を捨てる覚悟が必要だな。お見舞いならまかせてーバリバリやめて!

◆白粉花の夏休み
 白粉大先生にとっては、あの汗臭に満ちた会場ですらむしろ心地良いんだろうな。

◆電話のあとで
 著莪と洋のバカップルっぷりがけまい。なんでお前ら付き合っちゃわないの……。

 弁当争奪戦はありませんでしたが、普段目にすることのない脇役の日常が覗けてなかなかよかった。
 巻末の注意書きはワラタ。そういえばアサウラさん、発売日以降から風邪で寝込んでたそうですね。
 そして初版本についてくるおまけの半額シールで、あせびちゃんシールを引いた方はことごとく災難にあっているとかいないとか。あせびちゃんパワーマジ怖い……(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 集英社スーパーダッシュ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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