ダフロン

2009年02月09日

貴方に捧げる「ありがとう」/野梨原花南

4086012553貴方に捧げる「ありがとう」 (コバルト文庫)
野梨原 花南
集英社 2009-01

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シンギンガンド城に、スマートやサルドニュクスと残されたホルイー姫は、女王となることを宣言する。一方、サファイヤは、魔王の八翼白金と一緒にいたのだが…!? 魔王とスマート、永遠に!

 仰げば鬱陶しい、我が師の存在

 魔王サルドニュクスと流浪の美貌の大賢者スマート様の世直し異世界放浪記。完結。

 八様とスマートのイチャラヴもクライマックス、バカバカしく盛り上がりました。
ロリっ子キューティーなくせに、スマートはジゴロすぎる。俺様ちゃんいいよね俺様ちゃん。
恋愛下手な八様がサリタにヤキモチを焼くところが、もうデレデレでステキです。
サリタのお師匠様ラブなセリフも飛び出てきて、三角関係の泥沼化に小躍りしたのは事実です。
スマートとサリタ、性格は違うのに、かけ合いの相性は抜群なんですよね。
スマート、愛されすぎだな。五股かけてるクセに! 男でも女でも構わないクセに!
もう刺されたらいいよー。罪状は乙女心窃盗罪とかでー。

 そして相変わらず、女性陣は可愛らしいのですが、それ以上にタフで根性たくましい!
ホルイー王女のほえほえキャラは、クセ者ですね。いつのまにか家来をまとめ上げて女王即位してるし。
ティルファの好き好き攻撃に振り回されるギンガとかを見ていると、恋する乙女って最強だよなぁとしみじみ思っちゃいます。

 反対に男どもは、ちょっと壁にぶつかったくらいですぐヘタレること、ヘタレること・・・。
男として情けない上に頼りないばかりですが、しょげている姿が妙に可愛かったりする。
物語のヒロインとしての立場が逆転してない? まあシリーズ毎度のことだけれど。
それじゃあ、いくら威勢がよくとも女性に手玉にとられて振り回されるのも当然かのう。
いまから尻に敷かれるのが眼に浮かぶ。きゃつらのポジティブシンキングには、勝てる気がしない。

 野梨原ワールドは、"空気を読む小説"だと思っています。
言葉と言葉の間に含まれたニュアンスを読む小説と言い換えればよいのでしょうか。
描写が具体的ではないというか、登場人物も何を考えているのか読み取り難いんですよ。
なんというか、目の前で女の子同士の会話を聞いているみたいな心境に陥りますね。
「はっきりいわなくても、わかんでーしょー女心を察しなさいよーだからモテないのよー」と存外に言われているみたいで、ちょっと男であることが、辛くなって泣きたくなるときがあります。だって、オトコノコだもん・・・・・・。
脳内に乙女回路をもっていないと、この女の子トークのノリに馴染めないよねぇ。
そんな女尊男卑イズムも慣れてしまえば、大変、面白いのですがね。

 さて、これで『ちょー』シリーズも完全に終幕か。名残惜しいものです。
新シリ−ズはまたファンタジーやってほしいなぁ。現代モノはちょっと作風とあわない気がするのですよー。
でも、もしラブコメとか書いたら、相当ベタベタに甘ったるくなるんだろうなぁ。これまでの作品すべてがラブコメだったといっても過言ではないけれどー。
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2007年09月18日

ダナーク魔法村はしあわせ日和 いとしのマリエラ/響野夏菜

4086010704ダナーク魔法村はしあわせ日和 いとしのマリエラ
響野 夏菜
集英社 2007-10-01

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【おてんば魔女のビーに惹かれる自分に戸惑い中のイズー。そのビーが体調を崩したと聞き、見舞いに向ったイズーは、ビーにそっくりな女の子に箒で突撃をうけて・・・】
「俺の知らないところで泣くな」

愛しさと涙の理由を抱きしめて

女性はみんな魔女、男性も三割は魔法使いというド田舎のダナーク魔法村で巻き起こるドタバタメルヘンファンタジー。
季節の変わり目に体調を崩したビー。その間に村にやってきたビーそっくりな妹マリエラ。子守を命じられたイズーは、ちいさな彼女に振り回されてばかり。一方、母親と喧嘩をしたベルがシーカーと共に失踪して・・・というお話。

次第にビーの「えへっ」が可愛く思えてきました。
ビーを意識してしまって仕方がないのに、本人を前では必死に表情を取り繕っているイズーの姿が初々しいかぎり。
しかし、彼の複雑な恋心も村中にバレバレだったとはw
シーカーに恋愛を説かれるのはなんかムカツクわー。

ビーの出生の秘密やゾーラとフランの因縁やら、ダナーク村の秘密が徐々にイズーにも明かされてきましたね。
とくにフランの母親としての情愛の深さに胸を打たれます。
普段明るいビーも笑顔の裏で相当な重圧を抱えていますが、そんな彼女の背負った重荷もまとめて受け入れる決意を固めたイズーが格好よかった。村に来た頃は、自分の気持ちですら持て余していた彼も、今ではすっかり大人になりましたね。

最後はしんみりとしてどこか暖かい気持ちになれました。
イズーとビーの絆も深まったところで、次回はまたデイル絡みですかね。あまり殺伐とした雰囲気は彼らにそぐわないので、ダナーク村のまったりとした日常も楽しみたいところです。
初めてダナーク村の冬を迎えるイズーの悲鳴なんかも聞けるといいかもー。
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2007年05月08日

ダナーク魔法村はしあわせ日和 ドラゴンが出たぞ!/響野夏菜

4086010143ダナーク魔法村はしあわせ日和~ドラゴンが出たぞ!
響野 夏菜
集英社 2007-04

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【魔女長アガードに突然呼び出しを受けたイズー。イヤな予感は的中し、暴走魔女のビーと一緒に、国境に出現したドラゴンを調べるという指令が!学校サボってドラゴン退治!?】
「魔女に魔法。妖精にドラゴン。とっくに、おとぎ話の世界ですよ」

田舎にゃ、普通にいるよ

ド田舎の魔法村で巻き起こるドタバタメルヘンファンタジー。
ある日、ダナーク魔法村の近くの国境でドラゴンが現れる。
警察署長イズーは暴走魔女ビーと共に調査に向かうが、
突如ドラゴンがビーを乗せて、どこかに飛び去ってしまった。
イズーは同じく調査に訪れた魔法使いライとビーを追いますが、彼ともビーをめぐってややこしいことになっていきます。

ドラゴンよりも、新たな恋敵の出現にドキワクですよ。
初対面でやたらビーに馴れ馴れしいライに、仄かに嫉妬する
イズーがツンデレでたまりませんな。
ちょっとずつビーを意識し始めている様子がチラホラあって、
その甘酸っぱさに、ついついニヤケてしまいます。
ライに張り合って色々と口を滑らせているイズー、それ本音?

そしてイズーの宿敵デイルがついに顔をみせましたね。
ビーを人質にとって、評判通り卑怯な野郎です。
怒りでカッとなったときはまだしも、冷静になったイズーにはまだ彼に対する動揺と葛藤が見えますな。
やはりデイルとまともに正面対決するまでには、過去の傷は癒えていないんでしょうね。今後の二人の決着に注目です。

魔女を怖がっていた村の外の人々が、驚きつつもちょっぴり魔法(で送られた料理)を受け入れている光景が好きです。
イズーも魔法恐怖症が克服したかと思ったのに、やっぱりダメなのか。つくづく頭が固いなぁ。どうしてそんな嫌がるのか。
魔法は人を幸せにする、みんなへの贈り物ですよ。

不思議で可愛くて、ちょっとしたシリアスが隠し味。
このシリーズなかなかの良作になってますよ、皆さん。
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2007年04月02日

占者に捧げる恋物語/野梨原花南

4086008874占者に捧げる恋物語
野梨原 花南
集英社 2007-03

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【極寒のローラント王国。翌日、処刑の決まった占い師スーチャを助けるため、カリカは城の床に魔方陣を描いて長い呪文を唱えた。すると現れたのは魔王と妙な魔法使いで・・・】
「女の子は外で泣かないのよ。いいこと。
 涙を見られて誰かに恋でもされたら大変ですもの」

女の涙は無敵の魔法!

魔王サリタと流浪の美貌の大賢者スマートの放浪記。
理由もなく処刑を言い渡された占い師スーチャを救うため、カリカが召喚したのは異世界の魔王と魔法使いの二人組。
呼ばれたのにまったく働こうとしない彼らに業を煮やし、自らでなんとかしようと奔走するカリカが面白くていいです。
『竜退治』からホントに続いたじゃないかっ!祝シリーズ化!

なんといってもカリカをはじめ女性陣が魅力的です。
自分に自信がなくて男の子っぽく振る舞おうとするカリカが、
王妃や侍女たちの手にかかって、女の子らしく着飾るようになって、徐々に成長していく姿が可愛くてなりません。
いやいや、恋する乙女は存在そのものが可愛いのですが、さらに女の子っぽいと、もうそれだけで男は大興奮なんですよ。

そして相変わらずスマート様が素敵カッコイイ!
いつものようにマイペースな俺様キャラで場を和ませつつ、身の程知らずにも向かってきた敵はきっちりシバく。
頑張るカリカを陰からそっと手助けする気配りがニクイ。
スマート様ファンなら間違いなく悶絶ものですよ今回は。
あー、代わりにサリタはあんまし活躍ないですねぇ。
なんか始めから最後までずっと寝てました。いいのか魔王。

ついついニヤっとしてしまう野梨原ワールドは健在です。
男は分からず屋の石頭かひたすらバカかの二択で、そして何故か女性は惚れ惚れするほど男らしくて逞しい。
バカな男に惚れると女は強くならざるを得ないんだろうな。
スーチャと王様は、なんか確実にバカだアレはwww

この『魔王』シリーズは毎回変わるヒロインの恋をサリタとスマートがテキトーに助けていくってカンジでしょうかね。
『ちょー』シリーズのスピンアウト作品ですが、まあこれ単体でもご飯に三杯はイケるんじゃないでしょうか。
とにかく昔大好きだった作品なので、これからが楽しみです。

ちょー美女と野獣ちょー美女と野獣
野梨原 花南

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王子に捧げる竜退治王子に捧げる竜退治
野梨原 花南

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2007年02月14日

ダナーク魔法村はしあわせ日和 ひみつの魔女集会/響野夏菜

4086008750ダナーク魔法村はしあわせ日和~ひみつの魔女集会
響野 夏菜
集英社 2007-02

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【ダナーク魔法村に転任して約一ヶ月。イズーは、突撃魔女娘のビーに「夜になったら外へ出てはいけない」と警告される。ひみつの魔女集会があり、守らなければ恐ろしいことが起こると言われるが…!?】

ひみつがいっぱい!

ツンツン警察署長とお転婆魔女のメルヘンファンタジーです。
村の女性は老いも若きもみんな魔女。男性も三割は魔法使いというダナーク村にも『冬始まりの日』がやってきた。
そして魔女にとっては大切な魔女集会が開かれたその夜、
男子禁制の集会をシーカーが覗いて囚われてしまう。
イズーは彼に代わって魔女たちから試練を受けることに。
普段クールなのに案外お人好しな警察署長。見事なツンデレ

にしても生真面目というか、イズーは本当に頭固いなぁ。
いちいち魔法にビビリすぎだよ、いい加減順応しましょう。
でも、ビーに優しくした後で、ふと我にかえって恥ずかしさに悶える姿は、ちょっと微笑ましい。
なんだか最初の頃に比べキャラが柔らかくなってきましたね。
よくも悪くも村の暢気さに毒されてきてますか。

「半端者」と言われて傷ついて落ち込んでいるのに、無理をして明るく振る舞っているビーの笑顔がなんとも健気でした。
魔法がいっぱい、メルヘンがいっぱいのダナーク村ですが、
魔女も魔法使いも、魔法という理の環の中で生きていて、
望むも望まざるもそれに縛られているというお話でした。

前に気になった「あっち」は大体なんとなくわかったけれど、
魔女集会、何やってたんだろう。<マリークの瞳>や失われかけている魔法の力といった全体ストーリーに関わってきそうな構成要素もチラホラと出て、また新しく気になることが。
それにビーとギャラントの関係とか・・・・・・マヂデスカアレ。

でもこのシリーズは、なんでか後半シリアスだなぁ。私としては、もっと可愛くて楽しくなるようなド田舎ライフストーリーを期待してるんですが・・・。まあキャラは嫌いじゃないので、次回こそほのぼのとなりますように。
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2007年02月13日

ねじまき博士とガラスの時計/樹川さとみ

4086008777ねじまき博士とガラスの時計
樹川 さとみ
集英社 2007-02

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【野生少女リーを引き取って、暮らしている天才少年博士アレックス。ある日突然博士のもとに「リーの両親」を名乗るニセモノたちが次々やってくるように。さらに次々に面倒事が飛び込んできて!?】
「ぼくも愛してますよ、このくそじじい!!」

くそじじい、帰る!!

ひねくれ少年博士アレックスと野生少女リーの物語です。
リーとの関係をマスコミにスクープされてしまったアレックス。
さらに屋敷の執事のロレンスの過去や自動人形のジャックの出所までスキャンダラスに書きたてようとする記者たち。
忍耐の限界に達したアレックスは、公式会見を開いて疑惑を晴らすことに。次々と明かされる仰天事実にΣ(゚Д゚;エー!です。

いつも寡黙なロレンスに、そんな数奇な身の上があったとは、
でもまあ過去があるからこそ今が素敵なんだろうなこの人は。
そしてアレックスに迷惑をかけまいと、家出して自分自身を道端に捨ててしまうジャックの姿に無性に悲しくなった。
なんて繊細なカボチャなんだよ、お前は・・・・・・。・゚・(ノд`)・゚・。
ジャックを迎えに行くアレックスが、もう可愛くて、可愛くて。
ジャックは幸せ者ですね。てか、あの口調は作ってたのか!

突如、現代に帰ってきたじじい、ついに判明したリーの家族。
前半は、新たな謎を浮き上げつつ、あとの後半でそれを含めてシリ−ズ全体の謎解きを綺麗にまとめたといった感。
これまで完全に行き詰っていた謎が、スラスラと糸がほどけるように解かれていく最終章はおもわず唸りました。

リーとアレックスを見守る人々も賑やかでいい人ばかりで、
いやぁ、家族って温かいなぁと思える最終巻でした。
完結といわず、もう少し続けて欲しかったのに残念です。
ヒロインよりも、ツンデレ博士かわいいー!と、つい叫んでしまうようなドタバタメルヘン。気分がささくれてるときに、小さな笑いを届けてくれる一品です。
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2006年11月22日

王子に捧げる竜退治/野梨原花南

4086008394王子に捧げる竜退治
野梨原 花南
集英社 2006-11

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【貧乏貴族の娘ドリー。国王主催の舞踏会で「いちばんみっともない」という理由で王子にプロポーズされてしまった。王子への復讐を誓うドリーだったが!?】
「この居並ぶ年頃の娘達の中で、この娘が一番ちっぽけでみっともない! 父上、私はこの娘を妻にすると誓うよ」

うは、王子さま最低・・・

国中の淑女が集まる中で屈辱的な求婚を受けたドリー嬢。
悔し泣きをして王子への復讐を誓った彼女のとった方法。
それは「王子に釣り合う偉大な人物」になること!
そのために国境を騒がせる竜退治の旅に出発します。
いつもながら野梨原ヒロインは逞しすぎて惚れてしまう。

王子から受けた侮辱は絶対に許せない。
しかし、本当に悔しいのは、それを否定できない自分自身。
まず自分を磨いて見返そうとするドリーが健気でいいですね。
ドリーの竜退治を邪魔するために旅に出たはずの王子も、
旅を続ける間に、少しずつ綺麗になっていく彼女から目が離せなくなっていきます。というか、もう途中からバカップルw

恋とはどんな女の子も綺麗なパピヨンにする魔法ですなぁ。
まったくもって乙女リリカルな内容で大満足だった。
野梨原花南×宮城とおこのコンビが、むちゃくちゃ懐かしい。
思えば、私の思春期はこの人たちに育まれたんですよ。
野梨原テキストは「いい加減すぎる」という声も聞きますが、
そりゃ「ちょー」シリーズを読んでないからです。

つまり野梨原の作品は最適化が進んでるんですよ。
すでに読者との共通理解が出来ていると思われる部分は、
しつこく心理描写を重ねたりしない。むしろあえて描かない。
あとは読者の想像力にまかせて自由に楽しませる。
「ちょー」シリーズさえ読破しておくと、そういったコミュニケーションめいたニュアンスを自然と感じとれるようになります。

終盤には、その「ちょー」シリーズからキャラが出張してます。
スマートは、あいかわらず素敵に無敵にイイ男だなぁ。
サリタもそれなりに気楽に魔王やってるようで安心した。
長年のファンにとっては「ちょー」シリーズの番外編ってだけでもご馳走様でしたが、せっかくだしシリーズ化して欲しい・・・。

そしていつの間にか「ちょー」シリーズ第三部とか評判になって、打ち切るにも打ち切れなくなって泥沼化してしまえっ☆

ちょー美女と野獣ちょー美女と野獣
野梨原 花南

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2006年11月21日

乙女は龍を導く!/榎木洋子

408600836X乙女は龍を導く!
榎木 洋子
集英社 2006-11

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【世界の秩序を司る一角、火龍族の新たな長を選ぶ『選定眼』を持つ者として風龍セレイルにより召喚された椎名理花。しかし、大の蛇嫌いの彼女は、彼の元から逃げ出してしまい・・・】
『龍は蛇ではない!』

OK!OK!ときにもちつけってw

『緑のアルダ』から約10年後を舞台にした守龍ワールド新章。
今度の主人公、女子高生の椎名理花は、あろうことか龍族を蛇だなんて言って逃げ出すアホな娘です。
いつもよりドタバタ風味なコミカルファンタジーになりました。
世界で最も優美で崇高な生き物を『蛇』とはなんだ失礼な!
それに龍には、ちゃんと中の人がいるじゃないか!!

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\\-..、               n
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   `ト、\\、\        ニノ、 |:::l
   _l__ニー |:::|^v   _-、ノ\\\l  中の人などいない!
   ニーt_:]:::::|   フ;;\ー、ニ\  \_  て
    _ニ--ト、::\ニ;;;;;;_ー`-_/\   。廴 て
      ̄\ー、::::\;;;-_ー//_/L !.n`ー、_]
   ノ`ーイ \ \::::_〕i l l lノ /'   `ー、`コ
    /       \/r-'Tヽ/   `i
-=、'.   rー 、  レ'ノ`^`~|   l  /`ニi
_|.   | w"ー' r、_=' / ,,,イ /ノ`^
\     `ノ  `'   /\ | ヽV/Lヽ
  \        /\  \\ `
   \     / \ トー\ \
     `ー- 'ー、イ    `フ
           \_   \
              ノ,,イ  |
      -=ニヽ__  n `' ノ   |
         \_ `'' `ー''   /
           レ----- ーi/

『蛇』扱いされたセイレルはもう半ギレ状態だったな。
龍族があんなマジギレするのも珍しいんじゃないだろうか。
守龍ワールドにおける龍族への崇拝ぶりはハンパないから、
街中でそんなバチあたりなことを言ったら、周りの人々から袋叩きにあいますよ。精霊が聞いたら呪われますね。
ってか、すでに大量の守龍ファンの怒りを買っていそう。
ってか、俺のことです。

えぇー!こんなヒロインやだー!って叫ばせて。
王様相手にハッキリとものを言う度胸は認めてもいいけど、
衝動的に動いて事態を引っ掻き回すようなタイプは嫌だな。
この後もさらに龍を探す旅が始まるみたいですが、
相手が本性を現す度に、この娘は逃亡して行く先々で騒動を巻き起こすんでしょうか・・・。

主人公はもう見捨てるつもりで、脇役に期待かな。
今回も龍族がインフレを起してたくさん登場すると嬉しい。
アルダ・ココたちは、出てくるとしたらもう子持ちかねぇ。
コーサは国土も潤って、ヨールはとっくに復活してる頃かな。
けどリダーロイスは30代・・・、それはちょっと見たくねぇ・・・。

翔くんは永遠の美少年なんですよ、ええ。

緑のアルダ―石占の娘緑のアルダ―石占の娘
榎木 洋子

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東方の魔女東方の魔女
榎木 洋子

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2006年11月13日

ダナーク魔法村はしあわせ日和/響野夏菜

4086008416ダナーク魔法村はしあわせ日和―都から来た警察署長
響野 夏菜
集英社 2006-11

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【クールな首都警察特務捜査官イズーは、捜査中に負った傷を癒すため、田舎の警察署に赴任することに。赴任先は世界最後の秘境、ダナーク村。そこには驚くべき秘密が!?】
「女は、みんな魔女だよ」

いまは魔女っ子と呼ぶ時代

ごく普通のエリート捜査官イズーは、ごく普通の挫折をし、
ごく普通の左遷で、ごく普通の田舎の警察署長になりました。
でも唯一つ違っていたのは、彼が赴任したダナーク村の女性たちは、みんな魔女っ子だったのです!
という書き出しを思いつき、やってみたが元ネタは聞くな。

事件の捜査で心に傷を負った堅物捜査官イズーが、
魔法村なんて常識外れの田舎の警察署長に任命され。
お節介な村人たちに戸惑ったり、お転婆な魔女っ子ビーに振り回されたりしながら、村に馴染んでいく様がいい。
クールなようでお人好しな一面もあったりするイズーや、
いつも元気なビーの意外に律儀な性格も好印象でぐっど。

街中を買い物カゴをぶら下げて箒で空を飛ぶ主婦や、
学校に遅刻しそうになってカッ飛んでいく女学生なんて光景が日常茶飯事のメルヘンいっぱいダナーク村。
でも、見とれてはいけません。ご婦人のスカートを下から覗くような不埒者は袋叩きにあいますのでご注意ください。
「なんでズボンをはかない」というイズーの意見も一理ある。
だが、わかってない! 魔女っ子にスカートは伝統だろう!!

のどかで朗らかな世界観にほのぼのしつつ、
平穏な村にかつてイズーの関わった事件が影を落とします。
しかしまあ凶悪犯以上に魔女は容赦がないですね。
というか"あっち"ってどこでしょうか。とても気になります。
最近、不足がちな乙女分の補給をしたくて読みたくなったが、
これはコバルトに親しみがない男性読者にもオススメ。

そういやどこかで見た絵だと思えば、「桜乃きらほ」か。
あいかわらずこの人はツンツン男を描くのがやたら上手い。

桜乃きらほの恋愛処方箋桜乃きらほの恋愛処方箋
月見 草平

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2006年11月12日

魔王サマと勇者の私/真朝ユヅキ

4086008467魔王サマと勇者の私
真朝 ユヅキ
集英社 2006-11

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【突然、異世界に召喚された女子高生ココ。「勇者」になってしまった挙句、敵のはずの魔王と神を倒す旅へ出ることに…!? 元ヤンキーの女勇者と魔王殿下の珍道中!】
ここに鉄パイプの一本でもあったら、
簡単に晩飯なんかにはなってやらないぜ!

そんな素敵な勇者は嫌だ!w

人間を導き魔族と戦争をすべく召喚された女子高生ココ。
長い間、神の命令で起こるその不毛な戦争に納得のいかない魔王の息子マオと共に、神様を倒しに出かけるという話。
まあストーリーそのものはわりとありがち。最近のRPGって、それこそこんなパターンが定番になってきてますよね。
そして勇者の武器といえば、今では鉄パ・・・・・・ねーよ!w

美形だけど子供っぽいワガガマばかり言うマオと、
元ヤンで性格のさっぱりしたココとの掛け合いが痛快。
いままでそれなりの修羅場をくぐってきているとは言え、
所詮は平和な日本の普通の高校生でしかないココ。
初めて殺人を目の当たりして、自分にも責任の一旦を感じて苦悩したり、過去に抱えた人間不信への懊悩があったりと、
コメディの中のシリアス分も見捨てたもんじゃない。

神様が戦争を起こす理由も理不尽なものでなくてよかった。
でも、この神様は他の世界を見たことがないのかな。
戦争を止めて、魔王城に住みはじめたココのモテっぷりは、
なんなんじゃこりゃw ゴスロリ剣士に獣耳の下僕ですかw
ここにきて腐女子ウケ狙いかよ! しかしルー様カッコヨス!!w

うーん、全体的にとてもバカバカしい。
昨日と同じく、作者は17歳の現役女子高生という肩書き。
文章を比べると、こちらは主人公の独白調な一人称でクセは強いが、キャラクターは受け入れやすい。
どっちかと言えば、ちゃんとキャラ小説やってるこっちが好み。
お互いに一長一短だけど、努力次第で伸びる可能性はある。

よりバカに、さらにバカに、どうかよろしく頼むぜプリーズ。
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2006年10月20日

ねじまき博士と謎のゴースト/樹川さとみ

4086008289ねじまき博士と謎のゴースト
樹川 さとみ
集英社 2006-10

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【リーのために雇った家庭教師メアリー。“動物に育てられた”というリーの自己紹介に面食らった彼女は、他にも多くの謎を持つアレックス邸に不気味さを覚えてしまい・・・】
きみひとりを死なせるぐらいなら生きていけない。

いやもう、素直になれよw

ひねくれ少年博士アレックスと野生少女リーの物語。
リーにつけた家庭教師が屋敷の中で幽霊を目撃したり、
離婚したアレックスの母親がやってきてひと悶着あったり、
バカンスに出かけた先で二人して遭難にあったりと、
リーの周囲で巻き起こる騒動は後を絶ちません。
女の子らしい格好をしたリーに「気持ち悪い」って、ひどッ!w

博士は相変わらずのツンケンした毒舌と偏屈ぶりですが、
手がかりすら掴めないリーの両親の無責任さに憤ったり、
友人オリビエのお見合い話では、普段はバカにしているはずの彼を擁護してやったりと、高慢なようでいて本当は友達のために怒ることができるイイ奴です。
ははは。これはよいツンデレさんだ。博士かわいいよ博士。

リーよりもアレックスの方がツンデレ可愛い。
口いっぱいに広がるメルヘン分がいいですねぇ。
だんだん女の子らしくなってくるリーを苦々しく思いながらも、
意識せずにはいられないアレックスの戸惑いぶりが手に取るようで、ついついニヤケがとまらなくなる美味さ。

博士のお母さんや双子ちゃんといい、女は強いですな。
キャサリンとオリビエのかけ合いは、お似合いだったのに振られてしまったのは残念です。
博士とリーはもうラブフラグ十分ですね。
くそぅ、うらやましい! どちらかというと、むしろリーが!w

最近はこういう、ほのぼの日常系のシリーズが珍しいので、
二人には余計なものを背負わせずに気楽に続けて欲しい。
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2006年08月02日

緑のアルダ 龍の歌/榎木洋子

4086007983緑のアルダ 龍の歌
榎木 洋子
集英社 2006-07

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【西の自治領を目指すラダと連れ去られたアルダ・ココ。アナンシアは守龍探しを一時中断し、合流したルダートと共に跡を追う。コーサ国に守龍は訪れるのか。守龍の旅完結!】

まだ引っ張るか三下


和解できたアナンシアとルダート王子。
ますますヘタレってるカートラムが萌えるんだけど、
最後までラダに振り回される顛末はホント勘弁して・・・。
あまりにも頭がガキんちょで疲れてきましたよ。

それにルーエが龍の中の人ってのはバレバレなので、
「ピンチでもどうせなんとかなっちゃうんでしょ?」
という甘えがあるから、どうしても戦闘で緊張感に欠ける。
戦力差では圧倒的にアルダ・ココたちの方が強いのに、
いつまでも決着を先延ばしにする展開が非常にダルい!
シリーズ全体で敵対する相手としては完全に力不足。

一冊丸ごとラダエピソードは紙の無駄使いですよ。
やっぱりラダは前々巻ぐらいで殺しておくべきだった。
その分、アナンシア×カートラムの恋ドラの進展と、
守龍をGETするまでの過程にページを厚くしないと。
さらにコーサ国が復興する光景なんかが見られればベスト。
その点が肝心だというのに、最後のたった数ページ・・・。

エピローグ詰めすぎ!

長年の榎木ファンの私からしてみれば、
まったく本気を出してるように思えなかったなー。
完成度で言えば、片手間に作れる、まかない料理の出来。
とくに第二部inしてから、何もかもが薄っぺらくグダグダ。

刊行スピードは三ヶ月に一冊という速筆だったけど、
すべてにおいて仕込みの時間が十分でないのは明らか。
このシリ−ズを体言する四文字熟語は、まさに『竜頭蛇尾』。
次回作もまた守龍ワールドの物語らしいですが、
もっとじっくり練り込んで、煮詰めてから描いてくだせぇ・・・。

あれ?シェイラばーちゃん登場すると思ったのに出てねーや
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2006年06月20日

1/2のヒーロー/七穂美也子

40860077891/2のヒーロー
七穂 美也子
集英社 2006-06

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◆第一話 百目の章
【瑞垣聖。好きなものギャンブル。「人生はギャンブルだ!」と、さまざまな賭けをしかける日々。そんなある日、従兄の鷹矢が東京から帰ってきた。今年の祭りで百目神社の“巫子”になるというのだが】


代々、聖の住む日影村で信仰される神様"百目様"。
従兄の鷹矢の突然の帰郷が発端となり、遠見と透視の力を持つその神が、瑞垣家の子孫に憑りつくことで実在していた事実を知ってしまう。
大好きな従兄を救うべく、聖はその身を賭けて百目様に博打の勝負を仕掛ける! 果たして賭けに勝つのは人か神か!

主人公、卑怯くさっ!


「確率は1/2」とか口では言っておきながら、
こっそりやってることは手品モドキのトリックの数々。
全部イカサマじゃねーか! 賭けになってねぇよ!!
ペテン師な聖とドSな従兄の鷹矢が悪目立ちしています。
バーサンもバーサンだが、それ以上に性格悪い瑞垣家男子。

博打というよりは、神と人との騙し合い。
イカサマのタネ自体は有名なトリックですね。
真実しか口にできない神様と嘘つく人間じゃ神様負けるわ。
都合が良すぎる場面もあり、田舎の高校生ってイメージに合わない聖にも違和感バリバリですが、七穂美也子だから・・・。

◆番外編 最初のギャンブル

プチ聖たん賢っ!


そんな幼い頃からイカサマを・・。
むしろ現代より大人で悪知恵の働くお子様は好みだ。
気取ってない分、キャラ設定はこっちの方がよかったな。
それより譲葉へもっとフラグを投下してください。

◆番外編 赤まむしの章

   〃∩ ∧_∧
   ⊂⌒( ・ω・)
     `ヽ_っ⌒/⌒c
        ⌒ ⌒

    ∩ ∧_∧て  !?
   ⊂⌒(;・ω・) て
     `ヽ_っ⌒/⌒c
        ⌒ ⌒

    ∩ ∧_∧ チョトマッテ
   ⊂⌒(ω⊂)
     `ヽ_っ⌒/⌒
        ⌒ ⌒

    ∩ ∧_∧  !!
   ⊂⌒(;・ω・)
     `ヽ_っ⌒/⌒c
        ⌒ ⌒

    ∩ ∧_∧  
   ⊂⌒(;-ω-)  ・・・・・・。
     `ヽ_っ⌒/⌒c 
        ⌒ ⌒   

ウホッ!展開ぎゃあああああ!!!!

信じてたんですよ・・・。
いくら登場人物が美青年&美少年ばっかでも、
七穂美也子だけはBLに走らないと信じてた。
なのに、この仕打ちはあまりに酷すぎる・・・_| ̄|○川

七穂も所詮は腐女子作家ということなのかもしれんね。
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2006年06月19日

ねじまき博士と迷い猫/樹川さとみ

408600772Xねじまき博士と迷い猫
樹川 さとみ
集英社 2006-06

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【人間嫌いの天才少年アレックスは、森の動物に育てられたリーという野生児をひきとることに。リーが屋敷に来て起こす大騒動に振り回されてばかり。おまけに博士はリーが実は女の子だと気づかないままで・・・】

「博士って、たのしみとかシュミとかないよね、
 何かほしいものってないの?」
「朝起きてメガネを探すためのメガネが欲しい」

このひねくれもの!


カラクリ作りの天才、少年博士アレックス。
屋敷に引き篭もって、おかしな発明ばかりしている彼は、
愛らしい顔に似合わず、人間嫌いのどうしようもない偏屈屋。
だが、彼のその小憎たらしいキャラクターや、大人顔負けの毒舌が逆に小気味いいくらいの爽快感を与えてくれます。
嫌いな相手に渡すくらいなら、大切な人形すらブッ壊す!

なんてへそ曲がりだ!

            ∩_
           〈〈〈 ヽ
          〈⊃  }
   ∩___∩  |   |
   | ノ      ヽ !   !
  /  ●   ● |  /
  |    ( _●_)  ミ/ <こいつ最高に大人げねぇ!
 彡、   |∪|  /
/ __  ヽノ /
(___)   /

            ∩_
           〈〈〈 ヽ
          〈⊃  }
   ∩___∩  |   |
   | ノ      ヽ !   !
  /  ●   ● |  /
  |    ( _●_)  ミ/   ・・・・・・。
 彡、   |∪|  /
/ __  ヽノ /
(___)   /


    ∩___∩
    | ノ       ヽ
   /  ●   ● |_
   | /// ( _●_) ⊂ ` ̄\ いや、俺も偏屈だけど、
  彡、   |∪|   ` ̄ ノ 正直こいつには負けるって
  /__  ヽノ   / ̄ ̄
 (___)     /

非常に頑固でセメントぶっていますが、
天才ゆえに世間ズレして、マジボケ気味な一面もあり。
無邪気に駆け回って騒動を起こすリーに感化されて、
段々とツンが丸くなっていくアレックスが可愛いですよ。

学問はできないけど心優しい友人のオリビエ。
彼の賑やかな双子の妹ディオンヌとダイアナ。
そして博士が作った、かぼちゃ頭の自動人形ジャック。
彼らと過すクリスマスの光景が、ほんわかとしてお気に入り。

一応、舞台は空中都市だし、星間航行も可能な未来らしい。
でも、中世を思わせる街並みや貴族制が残っていたりと、
絵本のようにまったり、ぬるぽなメルヘン風味の世界観。

まあそれはいい、樹川さとみはメルヘン作家だから。
こういうあくどい性格のファンタジーこそが旨味ですよ。
それにこの人がリアリティに走ると、ちょっとナニだし・・・。
「ブラインド・エスケープ」は例外的な傑作ハードサスペンスでしたが、アレは神の奇跡か、悪魔の仕業に違いない。

一気に読者を惹きつけるようなインパクトはないですが、
しばらくして、ふと読み返したくなる温かさがあります。
すでにいまから続巻が決まってるそうですが、
このままスケールが広がっていくなら期待できそうかな。

ってか、ジャックのポンコツ具合が好きだ。やはりパンプキン属は偉大だな。
ブラインド・エスケープブラインド・エスケープ
樹川 さとみ

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空ノ鐘の響く惑星で空ノ鐘の響く惑星で
渡瀬 草一郎

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2006年06月09日

侯爵夫妻の物語/野梨原花南

4086007738侯爵夫妻の物語―よかったり悪かったりする魔女
野梨原 花南
集英社 2006-06

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【ついに魔女大会が近づき魔女が集まり始めた。マダーたちは総出でパーティの準備をする。フリンギーにかけられた魔法は解けるのか。よかったり悪かったりする魔女と、そして侯爵夫妻の物語。完結!】

「好きよピーター、あとで結婚かなんかして、
 初恋だから責任とってね」

ちょwwwあっさりwww!!!


うわぁ、さらりと告りましたよ。
しかも半ば脅迫まじりの逆プロポーズまで添えて。
なんかもう、告白といえば乙女の一大イベントなのに、
「いまさら分かりきったこと言わせないでよ」と言わんばかりのこの雰囲気はなんなのか。能天気だなオマイラ。

ゴマパン旋風キタコレ!

よかったり悪かったりする魔女強し!
ピーターが一生、尻に引かれるのは決定事項として。
相変わらずポムグラニットさんは、物怖じしないというか、
度胸が座ってるというか、やたら男前だなぁ。

今回、挿絵は少なかったわりに、妙に構図が凝ってました。
ピーターとポムグラニットの抱き合う絵とか、箒に跨って対峙するアストレアとポムグラニットの絵とか、かっちょいいっす!

あとマダーが美人だし

なにあの美少女フェイス・・・。
今になってマダーもヒロインだったんだと認識。
いやぁだって、いつもなにかってっと女を口説いているナンパ師のイメージじゃないっすか、このときめき奥様。
口調が天然デフォだからヒロインっぽさがないのよ。

まあそれでなくとも野梨原ワールドのヒロインは、
基本的に美人&美少女なのに性格があけっぴろげで、
「萌え」は男性キャラに任せ、自分たちは男前一直線だしな。
スノウ王女とか、あの男装は絶対に宝塚出身だよ。
ってか、なにちゃっかり結婚してやがんのアストレア・・・。

さて総括だ

前巻までまったりやってたのに、急にまとめにきた最終巻。
シリーズ前半のドタバタ感が、フリンギー編になって極端にテンポが悪くなったのはいただけなかった。
物語の都合上、メイン登場人物しか出番なかったのが痛い。
デヴォン男爵とか、カデット嬢のような美味しいキャラをうまく切り回せば惰性にならずにすんだような・・・。

まあ野梨原に期待してるのは、惰性だからいっかーべつにー。
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2006年05月09日

シャイニング・ウィザード7/嬉野秋彦

4086007266シャイニング・ウィザード ハルマゲドンバスター!
嬉野 秋彦 上田 信舟
集英社 2006-02-01

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【魔道書『赤の書』を用い、悪魔たちを現世に召喚させる偉業、ハルマゲドン。叡智を追い求めるドルンハイムと善ノ介の最後の決戦が始まった】

魔術を志す者なら誰もが望む。悪魔の使役。
力と叡智を得る代償として、破滅の危険性を孕むその行為に逡巡する世界最強の魔女マダム・アニエス・・・。
そして人間を堕落させる禁書『赤の書』を待つ、ドルンハイムによる大規模な悪魔召喚が果たされようとしていた。

そういや天才でした

善ノ介って一応は天才陰陽師なんだよね。
普段がマンガ、菓子、ゲーム三昧のぐーたらニート生活なんでとてもそうは見えないが(なんだかイラついてきた!)
本人は「つかえねー」と言ってるが、数百年の歴史を覆す新術をほいほい開発できるあたり天才なのは間違いない。

ラスボスがロリって・・・

マダム・アニエスとマハ・ガランヒル。
戦う相手がゴスロリ美幼女二人って、よく考えたらナニコレ。
まあ中身は数百歳の魔女と変態青年ですが、絵面的には、いたいけな美幼女を串刺しにしたり、焼き殺しちゃう善ノ介。
うわっ、通報・・・。なにか思うところはないのかゼンノスケ。

完結ってか


キャラの因縁や伏線のまとめに一冊費やしたカンジ。
廃刊したスーパーファンタジー文庫から続いたこのシリーズ。
嬉野作品の中ではシリアスで好みだったが、コバルトに再編成されてから、明らかにいい加減になったのは否めない。
街歩けば敵が勝手に襲い掛かってくるって、いかにもご都合主義的じゃないですか? ラスボス戦もあっけなさ杉。

コバルト文庫からが第三部ですが、その前の第二部のカスバド編が一番ストーリーの起伏が富んでて面白かったな・・・。
駆け引きも混じるオカルトサスペンスだったのが、アクションだけ抜粋した単純な展開に終始していってしまったように思う。

結局のところ、8年間で15冊も続いた名作シリーズ。
「チキチキのわーる」や「蘭堂家」のようなギャグコメディも悪くはないんだけれど、たまにはシリアスなのも書いて・・・。

これが「皓月に白き虎の啼く」と同じ御方かと思うと、時間って残酷。

チキチキのわーる烈風伝!!〈1〉ショットガンマリッジチキチキのわーる烈風伝!!〈1〉ショットガンマリッジ
嬉野 秋彦

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蘭堂家の人々蘭堂家の人々
嬉野 秋彦

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皓月に白き虎の啼く皓月に白き虎の啼く
嬉野 秋彦

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2006年04月30日

緑のアルダ 占い師の宿命/榎木洋子

4086007576緑のアルダ (第2部〔3〕)
榎木 洋子
集英社 2006-04

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【ラダの罠にはまり、しもべとなったウルファ。守龍探しをあきらめるのを条件にウルファを返すと言われ、窮地のアルダ・ココ一行。夢のために仲間を切り捨てるのか? そして占い師の宿命とは!?】

アルダ・ココの呪いを解くため、一人でラダの元に先走り、
逆に操られアルダ・ココに剣を突きつけるウルファ。
アナとウルファの仲を誤解したまま責任を感じるアルダ・ココは、ラダの持ち出した条件に乗ってしまう・・・。

うは、頭悪っ!

アルダ・ココますます失望。
ウルファが戻ってきても、君を放置してアナが守龍探しに行くと思うか? 助けにいくのに決まってるジャマイカ!!
責任をすべて自分の犠牲で背負おうとして、ここまで一緒にやってきたパーティの絆を全然信じてないのな。自分勝手な。

まだラダ倒せないの!?

もうラダはつまんないから出さなくていいよ。
「強いヤツが偉いんだ」とか子供の理屈じゃねそんなの。
アルダ・ココが隙だらけなのも問題の一因なんだけど、
ラダのやることなすことすべてが薄っぺらい。
今回で哀れに死んどけば物語として綺麗だったのに。

かなりダッセー

第二部から惰性で続いてしまってる気がします。
1巻読み終わるのが早い早い。この希薄感ナニヨコレ。
ストーリーに無駄な箇所が多くて榎木洋子らしくない。
榎木の実力なら前の3巻分を1巻弱で書けるハズ。

長くするのならその辺を心理描写に割くべきなのに、
主役のアルダも敵方のラダも進歩の欠片もありません。
サブタイの占い師の宿命ってのも意図が伝わらなかった。

執筆早くてもダメだ、日日日を上回る雑作製造機だわ。
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2006年03月21日

緑のアルダ 緋のウルファ白のラダ/榎木洋子

4086007304緑のアルダ〈第2部〉守龍編―緋のウルファ 白のラダ
榎木 洋子
集英社 2006-03

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【守龍探し一行として、山脈を登るアナンシアたち。しかし、アルダ・ココには、いまだラダの呪いが残っていた。ウルファは彼女を救おうとひとつの決心をするが…】

「火龍さま!」
何事かと皆が、洞窟の奥で寝ていたアルダ・ココに眼をやる。
「いかにも」
腹に響く声とともに、ぬっと龍の頭が入ってきた。

洞窟内に悲鳴と怒号がとんだ。

龍の中の人ワロス

_
\\-..、               n
  \\:\              ト:l
    ] \::\           / |::l だからっ!
   `ト、\\、\        ニノ、 |:::l  中の人などいない!
   _l__ニー |:::|^v   _-、ノ\\\l
   ニーt_:]:::::|   フ;;\ー、ニ\  \_  て  
    _ニ--ト、::\ニ;;;;;;_ー`-_/\   。廴 て 
      ̄\ー、::::\;;;-_ー//_/L !.n`ー、_]
   ノ`ーイ \ \::::_〕i l l lノ /'   `ー、`コ
    /       \/r-'Tヽ/   `i
-=、'.   rー 、  レ'ノ`^`~|   l  /`ニi
_|.   | w"ー' r、_=' / ,,,イ /ノ`^
\     `ノ  `'   /\ | ヽV/Lヽ
  \        /\  \\ `
   \     / \ トー\ \
     `ー- 'ー、イ    `フ
           \_   \
              ノ,,イ  |
      -=ニヽ__  n `' ノ   |
         \_ `'' `ー''   /
           レ----- ーi/

万物の頂点に君臨する存在なのに、
井戸端会議したり、若者を非難する年寄りとかいたりして。
一匹だけで人前に出てくると崇高な存在感があるのに、
何人かで群れると、とたんに仕草が人間臭くなる。
第二部になってから、龍の人がいっぱい。豪勢で嬉しい。

カートラムなさけぇ

龍に諭されたことで、コーサ国の未来を考え始めたアナ。
そして彼女が決断し打ち明ける想いに、背を向けるカートラム。本当に期待外れですね、この男・・・。
ヨールたんのセリフであるが、確かに初登場の頃のおんぶ抱っこのお姫様だったのが、頼もしくイイ女に成長してきた。
ああ、この軟弱男には、もったいない。

ラダ萎える

前回に続き、ラダが非常にイラ立つ。
やることなすこと悪役としてのカリスマや美学を感じない。
根性の曲がった子供が、そのまま大人になったかのような言動ばっかなんだもんこいつ。アホらしくて相手にしてらんない。
なぜかファンがいるらしいが、さすがに趣味悪いよ。

また微妙な終わり

ウルファはやはり、いつも最後でツメが甘い。
「いい所」というか、「ヤな所」で続いたなー。
あと二巻で完結宣言してくれちゃってますが、次巻でラダとの決着。最終巻で守龍σ・∀・)σゲッツ! な構成なのかな。
守龍を得てからのコーサの復興話も読みたいんだけどね。

今回もそっちのけですが、オベロ思い出してあげて・・・。
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2006年03月14日

王宮ロマンス続命/藤原眞莉

4086007320王宮ロマンス続命―姫君は自由に恋する
藤原 眞莉
集英社 2006-03

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【クィンシード王国第二王女のエヴァは紫の瞳を持つフツー(?)の15歳。ある日、従姉に誘われ仮面舞踏会に参加してから、妖しい隣国の貴族に狙われるはめに】

十五歳のエヴァは、ちょっと口の悪い退屈姫。
真摯で誠実な婚約者のアレックスもいて、恵まれた生活をおくるものの、面倒な社交界の人々が不思議でたまらない。
現状を変えるため彼女が選んだ道は婚約破棄で・・・。

ジャケ買いですよ

ヒロインのエヴァは、天然なんだか、器が大きいのか。
不自由な境遇にも、決して性格をねじ曲げたりせず、いつも純粋で・直なところが可愛らしい。
誰しもハッキリとは答えにくい問題を投げかけたり、周囲の常識に誤魔化されない主観をもっている。

窮地に陥った役立たずな婚約者を救いにむかったりと。
単に世間知らずなお姫様なだけでなく、
上品さの裏に宿る、真っ直ぐな心根が清々しい。

ロマンヌですよ

剣と魔法のロマンが少年向けレーベルのファンタジーなら、
謎と恋愛のロマンヌがコバルトのファンタジーの族道です。
まあキャラで読ませるような話ではないし、藤原お得意の不意打ち感もなく、「姫神さま」と比べると面白さダウン。

お姫さまといえばアレ

とにかく、縦ロールに萌えなさい、縦ロールに。
あとフリルいっぱいの天然ゴスロリ。男キャラは片眼鏡な。
年配のおじさまダンディ萌えは・人にはオススメできない。
コバルト世界の乙女心を理解していないと、ドコを読んで楽しめばいいのかワケワカラン♪と思われる。

ちなみに私はちゃんとコバルト魂を持った乙女野郎です。
そもそもHNの「愛咲優詩」って、少女小説系のフォーラムで女の子に交じってチャットとかしてた頃の名ですし。
いやぁ、ウケよかったよ。OFF会はハーレムでした。

私って内面からにじみ出る耽美的な輝きがありますやん。
「どうみてもナルシ系ですキモいですイタいです」って皆まで言うな! そんなの本人が一番わかっとるにょ!
そういうトークばかりしてたわけです。昔から。

姫神さまに願いを姫神さまに願いを
藤原 眞莉

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2006年03月09日

フリンギーの月の王/野梨原花南

4086007312フリンギーの月の王―よかったり悪かったりする魔女
野梨原 花南
集英社 2006-03

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【スノウ王女の逆鱗にふれたため、フリンギー遠征を命じられたカリプスン侯爵家一行。意外に穏やかな遠征生活になると思った矢先。闇の軍勢が襲ってきて・・・】

中学生かお前ら


はいはいバカップルバカップル。
自分がわからないだの、相手を傷つけてしまっただの、
マダーとアザーは、どうみてもお互いに意識しまくりだろ。
おめでーてなオマイラ。バカップルなんてあっちいけよぅ。

じれってー

ああ、相変わらずアザーが萎え萎えじゃないか!
まったくほんとにこの宿六は甲斐性もなければ酒ばかり呑んだくれて愚痴ばかりいいやがるし真性のヘタレだ。
このフニャティン男がシャキっとすれば何も問題はないんだよ。
だが、そこに母性本能をくすぐられますか女性読者よ。

それにしたってポムグランニットさんは、ちっこいのにいつも勇敢だよなぁ。打たれ強くてたくましいし。
マダーが乙女モードに入ってから、ヒロインパワーがガタ落ちなのだが、どうにか頑張ってネガティブズを動かしてくれ。

つーか、だるー

いつものように、またーりとしつつ、キャラのセリフが鋭かったり案外毒が混じったりする野梨原節なのだけれど。
好きだの嫌いだの、早くもマンナリ気味なバカ夫婦のお陰様で、ストーリーの主軸がわけわかんなくなってきやがりましたよ。
とりあえず、魔女大会ネタで引っ張ったのに、まだ始まらないってのは、すっごい肩透しだよ。

はーやーくー

なんですかこのグダグダ感あふれるスローライフ・・・。
やたら展開おせええぇぇぇぇぇええEEEEeeeeeee!!!!
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