A&A アンドロイド・アンド・エイリアン 星にいくつかの願いを (角川スニーカー文庫) 北川 拓磨 MAaYA 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-09-30 by G-Tools |
光輔の意識がアンドロイドに転移してしたのは、どうやら疑似生物を発生させている“スイッチ”と関係があるらしい。そして地球の知識がハチャメチャな宇宙人少女イリアたちと学園生活を送る光輔に異変が!!
星に願った約束
ネコ耳型宇宙人の少女とアンドロイドの少年のボーイミーツガール。完結。
まずまずの出来かな(ホジホジ→「本書でひとまずお終いです」→えええ!?
「スイッチ」が意識の転移のカギとなる可能性を得て、光輔にもやる気が出てきたものの、恋愛を学ぼうとするイリアによってミステリー研究会の内で恋バナの華が咲いていくのが面白かった。
よく考えると日常パートでのラブコメが多すぎて、ストーリーがまったく進展してねぇ。これでいいの?
光輔の身体に新機能がどんどん追加されていくが、透視能力とかまさに男の夢ですよ。
なんで彼はそんなステキ能力を日常生活で使うという発想がないんだ、宝の持ち腐れじゃないか……。
それにしてもアンドロイドの身体は便利ですね。いっそ戻らなくてもいい気がするんだけれども。イリアと一緒に宇宙を旅するのもとても楽しそうな気がするんですよね。
恋愛、恋愛と言っているわりには、ラヴ分がもうちょっと欲しかったなぁ。
デートでもドキドキしているのは光輔ばかりで対するイリアは非常に淡白で、途中で照れ顔のひとつでも見せれば萌えるところを全力スルーしてしまって、これではどうにも肩透かし感が……。
アホな子ちっくな言動や仕草が面白くはあるんですが、ヒロインとしてはそれだけではねぇ。
いやぁ、でも、この2巻での打ち切りは早かったなぁ。まだまだ話を広げられそうだったのに。
今回でも伏線を大量に残していたのに……。ドールの出現とか、まさに意味ありげじゃない?
『疑似人格プログラム』という言葉も出てきたあたりから、将来、光輔が自分は本当に神崎光輔の意識なのか、作り物のプログラムじゃないのか、と我思う故に我あり的な葛藤に行くと思ってました。
凄まじく尻切れトンボですが、まあ次回作を星に願って待ちますか。