ダフロン

2013年08月13日

フルスケール・サマー/永島裕士

4048918184フルスケール・サマー (電撃文庫)
永島裕士 紅緒
アスキー・メディアワークス 2013-08-10

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夏の始め。転入生の少年・慶介は席が隣になった少女に懐かれた。昼休み、彼女に案内された先には、なんと、90式戦車が!!どう見てもホンモノのそれを、鮎美はなんと“プラモ”だと言う。すごいけど迷惑なこれらの作品たちのせいで生徒会から目を付けられた模型部を守るため、慶介は協力を求められることになるが

 
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 廃部寸前だった模型部を蘇らせるため、主人公・慶介とヒロインたちが力を合わせて、かつての先輩たちが道半ばで挫折していた等身大ロボットを完成させ、東京で行われるロボットコンテストでの上位入賞を目指し、様々なアクシデントに遭遇しながらも乗り越えてがむしゃらに駆け抜ける姿が、いやぁ、青春だな……。
 って、これまんま『ROBOTICS;NOTES』じゃねえかあああああああ!! 読む人にとってはアウトだと思う。

 ガノタの鮎美やミリオタの美樹とかキャラはいいんですよ。可愛いけれど中身がどうしようもなく残念で、周囲にバカにされても、自分の好きなことに一途に取り組んでる姿が活き活きしてとっても眩しい。
 慶介も平凡な高校生活を過ごしたいとは言ってても、一人で頑張る女の子を放っておけない優しさと、生徒会の一存で理不尽に取り潰されようとしている模型部の現状に義憤を燃やす熱い心を持った真の男だよ。

 ただ、やっぱり設定の類似性が気になるし、ストーリーも先の展開が読めてしまうのが問題です。
 しかし、面白かったか聞かれたら、正直、面白かったと言わざるを得ない。素人集団が知恵を絞って、プロも納得するクオリティの高い外装を作り上げる工程とか、コンテストの予選クリアするための試行錯誤とか、アクの強いキャラがわいわいハイテンション、ノンストップで全力疾走している光景が、すげぇ楽しかった。

 設定でワンアウト、ストーリーでツーアウト。物語の途中からオチにかけてはまた違う方向に行って、そこは評価できるんで、スリーアウト直前で持ちこたえたという感ですが、それでもロボノを連想させちゃう時点でいろいろマズイんじゃないかと思う。まあ廃部の危機だったり、突発的なアクシデントはスポ根もののお約束で、ロボットを主題にしたら自動的にロボノと似てしまう、と言われたらその通りなんだけど……うーん。

 似ていてもいい。むしろ似た作品が読みたいという人にはオススメです。それ以外にはオススメしません。

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2013年08月12日

ソードアート・オンライン 13 アリシゼーション・ディバイディング/川原礫

4048917579ソードアート・オンライン (13) アリシゼーション・ディバイディング (電撃文庫)
川原礫 abec
アスキー・メディアワークス 2013-08-10

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カセドラルの外へと投げ出されてしまうキリトとアリス。キリトと離ればなれになったユージオは、相棒の存命を信じ、単身塔を上り続ける。そんな彼の前に現れたのは、最古にして最強の整合騎士、ベルクーリ・シンセシス・ワン。子供の頃から憧れていた伝説の武人を前に、ユージオは青薔薇の剣を抜く。

 騎士の使命と果たすべき誓い

 現実に限りなく近い仮想世界《アンダーワールド》に閉じ込められた黒の剣士のVRファンタジー。

 で、でたーライトノベル主人公の最強の技『説教』からの『仲間に引きいれる』の連携技だー!
 塔から落ちたものの協力し合い壁を登ろうとするキリトとアリス。たった一人で塔を登るユージオ。それぞれのルートに分かれながらも、思いを一つに頂上を目指す三人の姿に、今は無き幼き頃の絆を感じました。
 キリトの戦いとは別のユージオの戦い、二人の主人公がそれぞれの道を歩み出す巻でした。

 高いところに剣一本でぶら下がっているのにのんきに口喧嘩だなんてアリスとキリトは元気だなぁ。
 一時休戦として力を合わせて壁を登る合間に、アリスにキリトへの信頼が生まれ、公理教会への疑念が湧きあがっていくのはよかったが、出会って2、3日程度の相手との説得で解けちゃう洗脳って、最高司祭と元老院は普段、整合騎士たちからどんだけ胡散臭いと思われてんの……正直、疑ってるのアリスだけじゃないし。

 ユージオと騎士団長ベルクーリとの一騎打ちは、技術も経験も武器も遥か格上の相手に、その場にあるリソースをすべて使って立ち回り、冷静な分析で駆け引きを制しての予想外の大健闘に興奮しました。
 キリトの活躍の陰に隠れてやや見劣りしがちだったのを改めて見直したところだったのに、「お前ら簡単に洗脳されてるのが許せないんすよ」とか言ってたユージオは自分だって闇堕ちしてるじゃないですかやだー。

 公理教会の闇がまた明らかにされましたが、独裁者と宗教の組み合わせは本当にタチが悪いですね。
 色仕掛けにハマり敵になってしまったユージオと対面したキリト、薄々、予感がしていた対決ですが、それでも親友として以心伝心、共にここまで苦難を分かち合って歩いてきた二人だけに、やるせなさが募ります。
 キリトの説得は通じるのか、それとも剣士同士の会話は剣を交えなければいけないのか。続きが気になる。

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2013年08月11日

放課後の魔法戦争 2/鈴木鈴

4048918559放課後の魔法戦争(アフタースクール・ブラックアーツ) (2) (電撃文庫)
鈴木鈴 さらちよみ
アスキー・メディアワークス 2013-08-10

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辛くも前回《魔法戦争》を生き抜いた三九郎たちの前に、先の戦争で共闘した呉葉の所属する工房《マーチラビット・ワークショップ》の長・蜜月蕩乃が現れた。彼女は父・団慶亡き後の工房運営に支障をきたしていた三九郎へ協力するかわりに、子を作らせてほしい(!)という驚愕の交渉を持ちかける。

 男とは、戦うたびに強くなる

 魔術の使えない主人公が魔術師たちと命がけのバトルロイヤルを繰り広げる学園魔術バトル

 伏桜製作所の一番の人望ってか、権力を持っているのって、三九郎じゃなくて、ねねこじゃね?
 不調の続く工房の設備の修理を依頼したところ、手違いからメイジたち狙われる存在になってしまった幼馴染ねねこ、襲い来るメイジたちから幼馴染を守るために力を合わせて奮闘する三九郎たちの姿が熱かった。
 残酷で不条理に満ちたメイジの世界で、信念と愛を貫こうとする少年少女たちの姿に魅せられる。

 ごく普通の一般人なのに、またしても海千山千のメイジたちのド肝を抜く幼馴染のねねこが痛快です。
 故障した設備の修理の報酬として三九郎との性交渉を求めてきたマスターメイジ蜜月蕩乃の企みを、予想外の方法でぶち壊す天然さが小気味いいが、工房長相手に一歩も譲らない向う見ずさがハラハラさせられる。
 三九郎の心配通りに、またしてもメイジから狙われる状況に陥っていく光景は目も当てられない。

 奪われたねねこを追いかける三九郎と妨害をするメイジとの追走劇に、他勢力である雷火やその姉の仄火までもが参戦して三つ巴に発展して、一般市民を巻き込んでさらに激化していくメイジたちの戦争に息を呑む。
 親友でありながら、お互いに譲れない意地を張って殺し合う三九郎と雷火をバカらしいと思いつつも、親友を認めているからこそ対等でありたい、メイジとして誇りを賭け全力をぶつけ合う男たちの友情に燃えます。

 熱血臭くて汗臭い男どもに比べ、お互いに助け合う女の子たちの友情は微笑ましいですね。それぞれ男子顔負けに勇ましいのだけれど、本当に友達のことを思いやっていて、特に呉葉株がウナギのぼりです。
 華夜はデレ化すぎてこっそり三九郎のシャツをクンカクンカする残念なヒロインになってきたけれど、いいんじゃないですかね。本妻と愛人の修羅場がもっとみたいです。本妻は雷火だろって気がしないでもない…。

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2013年07月13日

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?/聴猫芝居

4048917994ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? (電撃文庫)
聴猫芝居 Hisasi
アスキー・メディアワークス 2013-07-10

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ネトゲの女キャラに告白!→残念!ネカマでした☆そんな黒歴史を秘めた少年・英騎はある日、ネトゲ内で女キャラに告白された。ネトゲでの「嫁」になったアコ=玉置亜子は本物の美少女で、しかもリアルとネトゲの区別が付いていない…だと…!?「おはようルシアン!」って、や、やめて!ハズイから名前で呼ぶなっ!

 これはリアルであって、ゲームではない

 ネトゲの嫁にリアルでも振り回される主人公の学園ラブコメディ。

 こいつら早く垢BANされればいいのに! ネトゲでもリアルでもバカップルすぎてむず痒かった。
 オンラインゲームで結婚している女性キャラ・アコに現実世界でも懐かれてしまった主人公・英騎が、リアルとネトゲの区別がついてない彼女の悪癖を直そうと仲間と四苦八苦する姿が面白可笑しかったです。
 ネトゲ好きの美少女と恋人扱いされて何が不満なのかよくわかりませんね。BOT通報されればいいのに!

 オフ会で顔を会わせたギルドメンバーが全員美少女で、ゲームでの『俺の嫁』のアコのオタク趣味のメンヘラっぷりは確かに強烈だけれど、美少女だからいいだろ!(怒)ゲーマーなら現実よりゲームの方が大事だろJK
 ネトゲとリアルの区別がないアコに無防備に好かれて、ストーカーのようにリアルで付きまとわれるようになって、「いやいや、さすがにこれはダメだろ」と自制する英騎は正しいが、リアルなんて投げ捨てろ!

 ギルメンと結託してアコを矯正しようとするんだけれど、危なくて放っておけなくなるアコのキャラにほだされて、逆に英騎の方がネトゲとリアルの垣根を忘れてしまいそうになるのがニヤニヤ。アコの中毒性ぱない。
 別の女性キャラに相談していたところをアコに浮気を疑われて、ヤンデレ化していくアコと、思い込みの激しい『俺の嫁』を守るために立ち上がる英騎のラブラブっぷりにすっかり惚気られました。お腹いっぱいです。

 アコは超面倒くさいヒロインですが、旦那がしっかりしていれば最高の嫁なんじゃないですかね(適当)
 ゲームでどんなプレイをしようが本人の自由ですよ。自分なりの主義主張やポリシーを持つのもいいが、それを嫌がる他人にまで押し付けるのは、直結厨以上に最悪のプレイヤーだと思います。ネトゲはあくまでネタとして使われてるだけで、基本はラブコメなので気楽に読めますね。ネトゲ好き女子とか最高だろ。
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2013年07月11日

ブラック・ブレット 5 逃亡犯、里見蓮太郎/神崎紫電

4048917617ブラック・ブレット (5) 逃亡犯、里見蓮太郎 (電撃文庫)
神崎紫電 鵜飼沙樹
アスキー・メディアワークス 2013-07-10

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蓮太郎や木更、延珠、そしてティナは、楽しく平和な時間を満喫する。しかし蓮太郎のもとへ、小学校時代の友人が久しぶりに訪ねてきたことをきっかけに、彼らの日常は暗転する…。いわれなき殺人の容疑をかけられることになった蓮太郎。孤立無援の状態で決死の逃亡を図るものの、かつてない強敵が次々と襲いかかってきて

 闇に堕ちた救世主

 人類を脅かす怪物と戦う少年少女の近未来ヒロイック・アクション。

 相変わらず幼女が無残に死んでくけれど、この作者は幼女を殺さないと済まない病気か何かなの。いいね!
 何かの秘密を知ってしまった小学校時代の友人・水原が殺され、殺人容疑の冤罪で指名手配された蓮太郎が、警察組織の包囲網を躱し、襲い来る刺客を退けながら、事件の真相に迫っていく逃走劇が手に汗握りました。
 また蓮太郎は新しい幼女と出会って、二人っきりで逃避行とか、そのロリを呼び寄せるスキル欲しいわー。

 木更さんにお見合い話が持ち上がり、恋人でもない蓮太郎には「行くな」と言い出すことができなくて、木更さんも止めて欲しがっているのだけれど、お互いに意地を張ってしまう二人の恋愛模様がもどかしい。
 さらに蓮太郎の元にはかつて友人だった水原が訪ねてきて、事情がありそうな彼の態度も気になって、気掛かりに捕らわれているうちに冤罪事件に嵌められていく展開が、うん、これどこのミッションインポッシブル?

 冤罪を晴らすために脱獄した蓮太郎ですが、警察との逃走劇の合間にも、人助けに必死になる筋金入りのお人好しぶりですが、そうした行為が捜査員や民間人に好感を与え、ファンを増やしていく光景が微笑ましい。
 水原のパートナーだった少女・火垂と合流し、真相を求めて反撃に動き出すうちに、蓮太郎を嵌めた謎の組織も口封じとして次々に刺客を送り込んできて、追う者、追われる者が入れ替わる水面下での暗闘が熱い!

 都市の英雄として祭りあげておいて、あっさりと切り捨てる政治家連中の切り替えの速さには反吐が出る。
 それにしても落ち込んでばかりの木更さん、役立たずだなぁ……。こうも自分たちばかりに災難が続いたら、さすがに誰かの関与を疑いません? さらに空気の延珠にティナ。深刻なヒロインの無能化がパない。
 まあ次回で蓮太郎がヒロインを立ち直らせて、悪そうな謎の組織をぶっ潰してくれるのを期待しましょう。

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2013年07月10日

巨大迷宮と学園攻略科の魔術師/樹戸英斗

4048917978巨大迷宮と学園攻略科の魔術師 (電撃文庫)
樹戸英斗 玲衣
アスキー・メディアワークス 2013-07-10

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私立天乃川学園―異世界ゼラに広がる巨大地下迷宮の攻略を目指す生徒達が集う学園。その名も「攻略科」では、生徒たちが大規模サークルやパーティーを組んで、未踏のダンジョン制覇を目指していた。今年入学した荒田維留もまた、ダンジョン攻略を目指す魔術師であった。

 異星の迷宮を踏破せよ

 惑星ゼラに広がる地下世界の攻略に挑む少年少女の波乱万丈リアルRPGストーリー

 ウィザードリィじゃないっすかーもろウィザードリィじゃないっすかー。大好きですよこういうの。
 広大な地下迷宮が広がる惑星ゼラにゲートで繋がる天乃川学園攻略科に入学した主人公・維留が、そこで個性豊かな同級生たちと出会い、お互いの背負った苦悩をわかちあう仲間へと成長していく姿が胸に迫りました。
 最近では高校生が生きるか死ぬかの冒険に出かけることに、さっぱり違和感を感じなくなってしまったなー。

 行方知れずになった姉の後を追いかけ、天乃川学園にやってきた維留ですが、魔術師の家系としては落ちこぼれの役立たずでしたが、スピードを活かした前衛アタッカーに転向してからの活躍ぶりが晴々しいですね。
 タンクの健吾、補助系魔術師の紗夜香、医療系魔術師のリオと、優秀で信頼できる仲間たちに惠まれるのだけれど、彼らもそれぞれに重い事情を抱え学園に来ていて、次第に明かされていく境遇や過去が物悲しかった。

 維留と同じ寮に住む万能魔術師の少女・織姫も、魔術の才能を持ちながら過去のトラウマとパーティ戦では問題となるデメリットを抱えていて、周囲から忌避され危険なソロでの冒険を強いられている現状が切ない。
 新入生パーティの中で次第に頭角を現していく維留たちのパーティに入り、少しずつ仲間と慣れていく織姫だけれど、突然モンスターに襲われ魔法を暴走してしまって維留を傷つけて自分を責めてしまう姿が辛かった。

 維留もまた周囲から忌避されるような秘密を抱えていて、その秘密を知られてしまった織姫とぎくしゃくしてしまうのだけれど、少しずつ歩み寄り、慰め合い、励まし合い、お互いを受け入れていく光景が感動しました。
 攻撃系、精霊系、召喚系、封印系と様々な魔術師がいるのに加え、前衛も普通の人間からサイボーグや自動多脚兵器なんてのもあって実に様々。ウィザードリィではなくファンタシースターオンラインだったかー。
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2013年06月27日

覇剣の皇姫アルティーナ V/むらさきゆきや

4047289779覇剣の皇姫アルティーナIII (ファミ通文庫)
むらさきゆきや himesuz
エンターブレイン 2013-06-29

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難攻不落の敵要塞を見事に制圧したアルティーナ。そこへ一通の書状が届く。それは第二皇子ラトレイユから建国記念祭に出るようにとの要請だった。宮廷には軍権を握るラトレイユだけでなく、その参謀ジェルマン、第一皇子オーギュスト、地方貴族を束ねる公爵家の女傑など、幾つもの勢力が策謀を巡らせていた。

 陰謀の宴を斬れ

 読書狂の青年軍師と伝説の宝剣を振るうお姫様が織り成す戦記ファンタジー。

 戦場から離れた途端、役立たずなアルテーナがおバカ可愛い。君はピュアなそのままでいればいいと思う。
 功績を立てたことで一躍名を上げた第四皇女アルテーナと軍師レジスが、陰謀渦巻く宮廷での晩餐会に招待され、第一皇子と第二皇子の政争の駆け引きに巻き込まれていく中で見せるレジスの閃きが秀逸でした。
 ついに皇位継承争いの渦中に飛び込んだアルティーナとレジスの出たとこ任せの活躍が面白いです。

 帝都へ里帰りするのにも貴族的な贅沢や虚飾を嫌い、最低限の装いで帰還する庶民的なアルティーナの姿に改めて好感を抱くのですが、腐った貴族ばかりの宮廷でのかつての彼女の暮らしぶりを思うと非常に痛ましい。
 そしてやっぱりアルティーナを始めとした皇族は、みんななんらかの特異体質なんでしょうね。病弱な第一皇子はともかく、第二皇子、第三皇子の身体能力は、いやいや、お前ら人間ってレベルじゃねーぞ……。

 南部の新興貴族の取り込みに成功した第一皇子オーギュストと、差をあけられ焦る第二皇子ラトレイユとの政治争いに翻弄されるアルティーナでしたが、国民のための皇帝になるという初志を貫く姿勢が勇ましい。
 切り札を持ちだそうとするラトレイユに対し、後手に回り続けていたレジスが相手の持ち札を先読みし、逆転に回る一手は、単純明快にして相手の次の手を封じる巧妙さ、狡猾さ、性格の悪さが現れていてニヤリとくる

 しかし、アルティーナは剣と力で解決できない問題に関してはまったくの無能なんですね……。これが皇帝になって本当にいいんだろうか。レジスがついてないとホイホイ騙されそうで危なっかしいですね。
 戦争を止めるとしても、それで生まれる失業者問題をどうするか、最後にそうこう言ってはいられない事態が起きてしまいましたが、さて今後の展開にどう影響してくるのか。それよりラブコメしようぜラブコメ!



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2013年06月14日

ミス・ファーブルの蟲ノ荒園/物草純平

404891703Xミス・ファーブルの蟲ノ荒園(アルマス・ギヴル) (電撃文庫)
物草純平 藤ちょこ
アスキー・メディアワークス 2013-06-07

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18世紀に発生し、瞬く間に世界中へと広がった謎の巨大生物“蟲”。異国への航路上で蟲を操る男たちに襲われた少年・秋津慧太郎は、ある海岸に流れ着く。その左目に奇妙な力を得て―そして辿りついた荒地で慧太郎は、蟲たちを愛し、その研究と対処とを生業とする美少女アンリ・ファーブルと出会った。

 楽園を目指す昆虫記

 蟲と呼ばれる謎の巨大生物により変貌したもう一つの近代の世界で蒸気と蟲と恋が彩るファンタジー

 魔法と科学に、ちょっと不気味で妖しい蟲の存在があわさった世界観がロマンたっぷりです。
 巨大昆虫・蟲が蔓延する世界で、単身、異国の地フランスにやってきた日本人の少年・慧太郎が、蟲を愛する少女・アンリと出会い、国家を巻き込むテロ騒動の渦中で、お互いの絆を深めていく姿に胸を打たれました。
 昆虫学の世界から魔術と科学、歴史、人々を取り巻く自然学へと話を広げていくテーマが興味深い。

 魔女であり昆虫学者の卵のアンリのあけっぴろげな明るさが魅力的で、剣の腕は立つものの蟲を殺せないほどお人好しな慧太郎の生真面目な誠実さも好感を抱けて、故郷の薩摩に居場所が無く追い出されるようにして異国にやってきた少年と、名門女学院に通いながらも変わり者で友達がいない少女との似た者同士な二人が、互いにとってかけがえのない理解者となり、押し込めていた自分の理想を貫いていく姿が活き活きして眩しかった。

 蟲に寄生され変異した人間<裸蟲>のテロ組織の、自分たちの人権を求める犯行動機は、人情的に理解できなくもないけれど、事件を起こせばそれが悪者の偏見を産み、彼らの首を締めていく負の循環がやるせない。
 組織と政府のどちらが善か悪かは決めきれずとも、目の前で起きていることから間違いを正そうと立ち上がる慧太郎とアンリの正義観は、綺麗事と言ってしまえばそれまでだけれど、それだけに希望を感じました。

 蟲とは一体何なのか、という謎については、不明なまま、さらに新たなワードと謎を残されてしまって、勿体ぶられている感があるのですが、おいおいストーリーで解明されていくのを期待しましょうか。
 おっぱいクラス委員長とのラブコメがもっと見たいぜとも思うんだけれど、この設定だと百合だよなぁ……。
 そしてそして、前作の『スクロリ』の続きはいつになったら出るんでしょうかヒーホウ……。
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2013年06月09日

魔法科高校の劣等生 10 来訪者編 中/佐島勤

4048916092魔法科高校の劣等生 (10) 来訪者編(中) (電撃文庫)
佐島勤 石田可奈
アスキー・メディアワークス 2013-06-07

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『吸血鬼』事件の全容は次第に明らかになりつつあった。達也のヒントと幹比古の古式魔法によって、『吸血鬼』の正体が『パラサイト』と呼ばれる『魔性』であることを突き止める。しかし、別次元から意図せずに招かれたその『来訪者』は、ついに魔法科高校に襲来する。その『吸血鬼』の正体(宿主)は、意外な人物で―!

 見えざる魔を討て

 現代のエリート校である魔法科高校に入学した兄妹が繰り広げるマジカルバトルアクション。

 リーナのポンコツ美少女ぶりが笑えてきます。いや、ポンコツなのはリーナだけじゃないのですがね。
 魔法師を襲う『吸血鬼』の正体が異次元から侵入した情報体だと見抜き、包囲網を狭めていくUSA軍と日本の魔法師たちですが、その吸血鬼が達也の通う高校にも現れて、次第に身近に迫る危機にやきもきさせられる。
 そんな騒動を抱えつつも、バレンタインデーに一喜一憂する少年少女たちの姿が微笑ましくてなりません。

 達也との戦いの敗北でリーナのメンタルの弱さ、幼さが改めて浮き彫りになって、普通の女の子にしか見えなくなってきたなぁ。達也の周囲のヒロインたちよりよっぽど女の子してると思うんですがどうだろうか。
 魔法界全体で『吸血鬼』に厳重警戒を敷いているなか、あっさりと学校に侵入されちゃうのは、正直ないなぁ。魔法師の密度が高くて腕が未熟な学生が集まってる格好の狩場じゃん。なんでそんな警備がザルなんだよ。

 まあ一高に限っては、達也を始めとする一般の魔法師のレベルを超越したチート級の魔法師がわんさかいる魔窟なわけで、なんでよりにもよって一番の危険地帯に来たんだと戦慄を隠せない。逃げてー吸血鬼超逃げてー。
 実体のない精神体であるパラサイトには、物理的なエネルギー攻撃はおろか、視認すら困難という状況で、地味カップルが珍しく面目躍如大活躍を見せてくれた。地味な者同士、早くくっついてしまえばいいのにね。

 バレンタインエピソードでは、ほのかのストレートな片思いが甘酸っぱくて、七草先輩が腹黒さを発揮したかと思えば、最後にやはり深雪さんが本妻の風格を窺わせてきたりと、ニヤニヤしっぱなしで美味しかった。
 しかし、こままでとは違って設定の穴……もとい、お笑いポイントはそれほどなくて、ちょっとお堅いんじゃねという雰囲気になってきたな。次回はもっと読者にシリアスな笑いを提供して欲しいです。

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2013年06月07日

ストレンジムーン 宝石箱に映る月/渡瀬草一郎

4048916947ストレンジムーン 宝石箱に映る月 (電撃文庫)
渡瀬草一郎 桑島黎音
アスキー・メディアワークス 2013-06-07

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妹と二人暮らしの高校生、月代玲音。ある日の放課後、彼は友人の文槻クレアに連れられ、地元の紅街中華街を訪れる。異変の刻は彼の知らないうちに着々と近づいていた。封印を解かれた「マリアンヌの宝石箱」。その内側に封じられていたのは、かつて欧州を席巻した異能者、“皇帝”のブロスペクトとその部下達だった。

 災厄の箱は、開かれた

 異世界より来たりて超常の力を持つ異形の神と、その力を宿した異能者達が紡ぐ騒乱劇

 全世界の渡瀬ファンが夢にまで見た! 『パラサイトムーン』の世界が帰ってきた! もう感無量です!
 神具『マリアンヌの宝石箱』に封じられていた迷宮神群の一柱・リコルドリクと、かつてキャラバンと対立していた権力者ブロスペクトとその部下たちが解き放たれ、キャラバンと彼らの抗争のキーマンになってしまった主人公・玲音が、大切な人々を守るため、非日常へと飛び込んでいく物語に幻想が溢れて陶然に浸ります。

 名前が少し変わっているということ以外はごく普通のイマドキの高校生だった玲音と幼馴染クレア、その友人たちの平穏な日常が微笑ましく、そんな平和を一変させてしまう一部の異能者たちの悪意が憎らしい。
 不慮の事故でキャラバンの一派が長らく隠してきた神具『マリアンヌの宝石箱』に封印されていた人物の記憶と能力を宿してしまい、状況によって玲音と友人たちの繋がりが敵味方に引き裂かれていく姿がやるせない。

 キャラバンを敵視するブロスペクト派と、事態を抑えこもうとするキャラバンとの間で衝突が巻き起こり、戦いの鍵をにぎる"記録者"と呼ばれる特殊な位置づけの能力を得た玲音が、両陣営から正体を隠しつつ、騒動の中心へと迫っていく緊張感に手に汗握る。『夢を具現化する』という能力を持つリコルドリクの異能者たちのバラエティに富んだ能力と、おなじみの異能者たちの都市全土を巻き込んだ大激突が興奮を煽ります。

 鈍感な玲音を巡って好意を寄せる幼馴染クレアと義妹の香恋の三角関係が興味を掻き立てますね!
 それまで一般人だった人物、あるいは一般人だと思っていた人物、争いからは身を引いていた人物も運命のイタズラに翻弄されるかのように騒乱の渦中に放りこまれ、奇妙な縁で結ばれていく人間関係の群像劇となって、一人一人の行動がどう全体に影響するのか、今後の展開が読めなくて面白い。これは新たな名作生まれたな。

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2013年05月14日

魔遁のアプリと青炎剣 2/天鴉蒼

4048915975魔遁のアプリと青炎剣(アウローラ) (2) (電撃文庫)
天鴉蒼 ねりま
アスキー・メディアワークス 2013-05-10

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鳰の街に鐘の音が鳴り響く。それは、ユマの父が遺した極秘研究データ『エリアス・ライラの遺産』が10年もの眠りから目覚める予兆だった。封印されていた遺産を巡って不穏な動きを見せる人権団体「ホワイトドーン」。それぞれの思惑が交差する中で迎えた四季競技祭。橋が爆破され、街から孤立した学園島で壮絶なバトルが

 街を照らす希望の光

 様々なアプリを駆使してランクを競い合う、異能を持つ少年少女たちの近未来ガジェットアクション。

 あ、あれ? なんかいろいろ謎が解明されたし事件も片がついて完結ムードだけれど、これで終わり???
 高天原学園の体育祭・サマーオリンピアを襲った人権団体「ホワイトドーン」の威盗人たちを相手に、青龍院と白虎院の垣根を越えて主人公・拓真たち学生が団結し、学園を取り戻すために立ち上がる姿が燃えました。
 旧文明崩壊の理由、10年前の父親の死、そしてアプリとは、次々と明かされる真実に引きこまれました。

 拓真とユマと彩華の三角関係が可愛らしくてずっと眺めていたいですね。ヒロインたちは、それとなく好意を向けてるのに、拓真は父親の死の真相を突き止めるために必死で気づきもしない朴念仁ぶりが呆れます。
 極秘情報を賭けてサマーオリンピアに出場したものの、EXランカーの数で劣る青龍院は、団体戦では苦戦を強いられてしまうのですが、一発逆転を狙って持てるアプリを駆使して試行錯誤する駆け引きが面白いです。

 体育祭も平穏無事に終わるかと思えば、謎の集団が学園を占拠して、ユマの父親の遺産を横取りされてしまい、さらに頼りのEXアプリまで使えなくなり、アウローラという相棒を失って失意に暮れる拓真の姿が切ない。
 互いの父親が犠牲となって救った街を再び守るため、タッグを組んだ拓真とライバルである菊之進、そして特別な力を持った者の責務として、違法者に対して反撃を開始する学園の生徒たちの光景に胸が熱くなります。

 伏線回収やストーリーはそれなりいにまとまっていましたけれど、どうにも駆け足で消化した感があるな。
 本来なら、もっと舞台の世界観を広げて、登場人物も戦わせたり動き回らせて徐々にヒントを散りばめつつ、もっと事件のスケールを広げてから解答編をすべきなのに、話の膨らまし方が小さくなってしまったな。
 設定や世界観は斬新なんだけれど、活かしきれなかったのが残念ですね。次回作に期待しましょう。
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2013年05月11日

一つの大陸の物語 下 アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他/時雨沢恵一

4048916009一つの大陸の物語 (下) ~アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他~ (電撃文庫)
時雨沢恵一 黒星紅白
アスキー・メディアワークス 2013-05-10

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トラヴァス少佐を乗せた軍用機が突如爆発。制御を失ったその機体は、人里離れたルトニ河の川縁に墜落してしまう。その頃、ロクシェ首都では、消息を絶ったトラヴァス少佐が麻薬犯罪に関与したという疑惑が持ち上がり、過剰とも思える証拠が次々と明らかになっていく。

 ハッピーエンドは結婚式のあとで

 一つの大陸を舞台にしたアドベンチャー・ストーリー×ドキドキハラハラワクワクドタバタ学園物語

 まさかあの時のあんな脇役にまで、もう一度出番が!というようなサプライズが満載でした。
 ルトニ河に墜落し、瀕死の重傷を負いながらも生き残ったトラヴァス少佐ことヴィルが、昔のツテを頼って、自らに書けられた冤罪の容疑を晴らし、黒幕を追い詰めていく展開にハラハラドキドキさせられました。
 変わり者の両親が隠していた真実をいっぺんに明かされて戸惑うリリアの姿が可笑しいです。

 航空機墜落による重傷に苦しみながらも冷静に状況を分析し暗殺のターゲットが自分だと推察して、何が何でも生きのびて、巻き添えになった操縦士たちの仇討ちを誓うトラヴァスの強い執念に思わず身が竦みます。
 幸運にも善意の人々に助けられ、予想外の人物との再会に涙するヴィルの姿にはもらい泣きを誘い。イクストーヴァの二人の力も借りて、黒幕の手掛かりを探っていく先での刺客との遭遇戦には息が詰まりました。

 これまでのヴィルとアリソンの道順を逆に辿っていくかのような場面転換は歴史の流れを感じましたね。どんなときもヴィルを信じてあっけらかんとしたアリソンのポジティブさだけは変わらないのが魅力的でした。
 ヴィルとアリソンの悪巧みを知らされず、次々と巻き起こる衝撃的事件が振り回されて心労を募らせていくリリアが哀れでなりません。トレイズはこういう時に頼れる男アピールをすればいいのに、甲斐性ないなぁ。

 学園の新聞部や大使館の仲間たち、王族関係者たち関係者を一同に集めての、ネタばらしと真相究明は、我々、読者だけは真実をすべて知っているだけに、お前らようやく気づいたのかと、ニヤリときますね。
 アリソン組やリリトレ組だけでなく、さらりと爆弾発言をかましてくれるメグに噴き出した。作者はやり切ったようですが、いち読者としてはメリエル王女の話がもっと読みたかったですね。とまれ新作に期待しましょう。

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2013年05月10日

僕と彼女のゲーム戦争 5/師走トオル

4048914227僕と彼女のゲーム戦争 (5) (電撃文庫)
師走トオル 八宝備仁
アスキー・メディアワークス 2013-05-10

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関東ゲーム部ネットワークのメンバーである甲斐ヶ原女学園の祇方院つかさは、「学校対抗戦」への参加を呼びかけにきた。二つ返事で快諾し、現代遊戯部は一泊二日の学校対抗戦へ参加することに。だが、伊豆野宮学園以外の参加校7校は、すべて女子高。ということは……男は岸嶺ひとり!? 果たして無事に一晩過ごせるのか

 そこはゲーマーたちの幻想郷

 名門女子校のゲーム部に入部した少年がチームメイトと共に世界大会を目指すゲームライフラブコメ

 ホントに女子高生が東方やってる……( ゚д゚) ラノベでの東方ネタは、多分これが一番濃いと思います。
 関東にある7校のゲーム部が一同に集まる一泊二日の「学校対抗戦」に招かれた主人公・岸嶺たち伊豆野宮学園現代遊戯部のメンバーが、同世代の強豪を相手に繰り広げる熱戦に次ぐ激戦に手に汗握りました。
 参加者はすべて女子、男子は岸嶺ひとりだけのお泊りゲーム大会というシチュエーションが美味しいです。

 女子校だけの「学校対抗戦」に特例として参加を認められた岸嶺ですが、豪華な旅館に一人だけ狭い物置部屋に押し込められ、けれども遊びに来る女子高生がひっきりなしにたむろし始めて、なんともうらやま死刑。
 一日目の個人戦トーナメントは、ゲーム知識や実戦経験で劣る岸嶺には不利な展開に陥るも、持ち前の集中力と特訓の成果により任意で発動可能になった≪魂転生≫を駆使して勝ち抜いていく展開に胸が躍ります。

 岸嶺の地力だけでなく、このシリーズのお約束の『初心者でも勝てる方法論』や相手の油断や隙を突く奇襲を用いて、実力も経験も格上の対戦相手たちを手玉にとっていく光景も、若干ズルいですけれど痛快です。
 お泊りという非日常イベントを通じて、お互いに男女を意識していく岸嶺と天道が初々しくてたまらない。杉鹿と鷹三津は喧嘩しあってる場合じゃないですね、もっと胸チラすべきだと思います!浴衣フオォォォォ!!!

 今回の岸嶺は≪魂転生≫や≪走馬燈≫といった特殊能力をガンガン使って勝ち進んでて、チートとか読者から叩かれそうですが、訓練されたポケモントレーナーは未来を読み取れるし、決闘者は伏せられた罠カードを透視できるし、ハンターは画面外の敵に矢を命中させれるし、そうした超能力が使えて初めてゲーマーとして一人前でしょう。むしろ超能力も使えないとか、にわか乙!wと言わざるを得ない! 次回、後編のチーム戦が楽しみです。

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2013年04月15日

氷の国のアマリリス/松山剛

4048915789氷の国のアマリリス (電撃文庫)
松山剛 パセリ
アスキー・メディアワークス 2013-04-10

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氷河期が訪れ、全ては氷の下に閉ざされた世界。人類は『白雪姫』という冷凍睡眠施設で眠り続け、そして、それを守るロボットたちが小さな村を形成し、細々と地下での生活を続けていた。副村長の少女ロボット・アマリリスは『白雪姫』の損傷や、村人たちのケアに心を砕く日々を送っていた。

 ひとつの命をわけあう方法

 人間と共に歩む未来を夢見て地下シェルターで暮らすロボットたちの感動の物語。

 これは泣ける。冬にできた氷が春になってゆっくりと溶けていくように、ホロリと涙がこぼれる。
 氷河期が訪れた未来の地球で、地下シェルターで暮らすロボットの少女・アマリリスと村人たちが、人工冬眠ポットに入った人間を生き残らせるために次々に犠牲となっていく姿に心を揺さぶられました。
 人間よりも思いやりと優しさに溢れたロボットたちの生き様と精神性が素晴らしかったです。

 氷に覆われた地表から地下深いシェルターで、生き残った人間の眠る冬眠ポッドを百年以上維持しながら、人間とほとんど変わりない感情を持つアマリリスたち、ロボットの村の暮らしぶりが微笑ましい。
 平和だけれど物資不足で大人も子供も故障や異常が絶えず、不安を抱えて過ごす日々にも限界がやってきて、人類を存続させるか、それとも自分たちを犠牲にするか選択を迫られる場面が辛かった。

 ご主人様と暮らしていた氷河期前の記憶を呼び起こして、もう一度、その幸福な時間を取り戻すために、氷が溶け始めた地上を目指して村人一丸で動き始めるシーンは胸に熱いものがこみ上げた。
 地上に行くまでも様々なアクシデントで多くの仲間が脱落して、それでも諦めずに仲間の遺志を継いで、バッテリーを人間の眠る冬眠ポッドに使って笑顔で倒れていくロボットたちの献身に魅せられました。

 しっかり者のアマリリスとお調子者のアイスバーンの恋愛の結末は、ただただ美しいですね。
 アマリリスたちの決死の行動によって、生き残った人類が地上で再び生活を取り戻していく未来の光景は、亡くなった者たちの願いがまさに実現していて、それだけでも救われた気持ちになりました。
 分け合うことの大切さ、命の重みが心に染み入りました。ああ、なんて清々しい、いい話だった。
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2013年04月14日

ソードアート・オンライン 12 アリシゼーション・ライジング/川原礫

4048915290ソードアート・オンライン (12) アリシゼーション・ライジング (電撃文庫)
川原礫 abec
アスキー・メディアワークス 2013-04-10

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“公理教会”の象徴“セントラル・カセドラル”の地下牢に繋がれたキリトとユージオだが、キリトの機転でどうにか脱出を果たす。キリトが“外部”の人間であることを見抜いた謎の少女・カーディナルの助けをかり、二人はアリスを“本当の姿”に戻すため、塔の頂点を目指す!

 神の塔を駆け登れ

 現実に限りなく近い仮想世界《アンダーワールド》に閉じ込められた黒の剣士のVRファンタジー。

 また表紙の女の子をキリトさんが攻略するんだろうなと思って読んでました。やっぱり攻略してました。
 カーディナルによってアンダーワールドの真実を知ったキリトが、ユージオと共に力をあわせて"セントラル・カセドラル"を駆け上がり、待ち構える整合騎士たちと激戦を繰り広げる展開に熱くなりました。
 アンダーワールド編もクライマックスが近づいて、テンションも最高潮に盛り上がってまいりました。

 公理教会の歪んだ成り立ちや、差し迫ったダークテリトリーからの侵略の脅威など、恐るべき新事実が立て続けに明かされて、予想以上に危うい薄氷の上に成立っていたんだと、穏やかじゃないですね。
 二百年以上もの間、アドミニストレータが産む過ちをどうすることもできず、見守り続けるしかなかったカーディナルの心中は察して余りあるが、キリトとの出会いで少しは報われたんだと思うと救われます。

 新技・武装完全支配術をそんな簡単にゲットしちゃっていいんだろうかとも思いましたが、それくらいないと整合騎士に立ち向かえないよなというのと、神器と普通の武器って、どこが違うの?ってことをわかりやすく説明できてるからいいか。必殺技を会得しても、整合騎士の強さは飛び抜けていて、彼らを真っ向からぶつかるキリトとユージオの連携、アインクラッド流の意表を突く戦いの智恵が光っていました。

 カーディナルの長い解説にちょっとダレつつも、中盤以降はフルスロットルで駆け抜けるキリトとユージオらしい勢いがあって痛快でした。そういえば今回もアスナさんまったく出てきてない。完全空気嫁。
 再会したアリスが最強の剣とか持っててボスっぽい。相打ちとなったキリトの運命や如何にというところで引いてるけれど、きっと直前に登場したあの人が助けてくれるんじゃないかとメタな裏読みをしてみる。

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2013年04月12日

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン 3/宇野朴人

4048915339ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (3) (電撃文庫)
宇野朴人 さんば挿
アスキー・メディアワークス 2013-04-10

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アルデラ神軍の大軍と向かい合う、疲労困憊の帝国軍。勝ち目の見えない状況で、イクタは起死回生の奇抜な作戦を決行する!そして、帝国軍を攻めるアルデラ神軍の中に、ひときわ目を引く一人の軍人がいた。彼こそ、『不眠の輝将』と讃えられる英才。強敵としてイクタの前に立ちはだかる男であった。

 白き英雄と黒き英傑

 のちに名将と呼ばれる怠け者な少年の激動の半生を描く壮大な架空戦記ファンタジー。

 天才軍師VS天才軍師! これだよ! こういう知能の戦いが戦記ファンタジーの醍醐味だよ!
 アルデラ神軍の侵攻により、追い詰められた帝国軍を救うべく、イクタたち騎士団と僅かな手勢だけで大軍を食い止める作戦に奮闘し、そこで起こる敵将とイクタの仕手戦の駆け引きに唸らされました。
 前巻も十分に殺伐としていましたが、今回はさらに血生臭い最前線での戦ぶりに背筋が凍った。

 アルデラ神軍との戦いにシナーク族の力を借りるため、和解を申し出たイクタの取った手段は常軌を疑うもので、効率のために自分すらも犠牲にする彼の計算づくの誠実さが悲しくて腹立たしい。
 敵の進軍を炎上網によって阻み、時間稼ぎを行う合間にも日毎に部下たちに犠牲が増え続けて、ただ防御に徹して耐えるしかない戦いに置かれた兵士たちの悲哀と絶叫に身が引き裂かれる思いでした。

 敵側について帝国軍を攻める『不眠の輝将』ジャンも、イクタに匹敵するほどの策士で、最新兵器を惜しまず投入してくる彼とイクタの互いに互いの手を読み合う知略戦には引きこまれましたね。
 当初の不利を覆せずついにジリ貧になったイクタの作戦は、相打ち狙いのチキンレースとでもいうべきものでゾッとする。ジャンの敗因は頭がいい奴が頭のおかしい奴にまともな戦いを挑んだことでしょうかね。

 イクタの切り札としてトルウェイやヤトリにも格好良い見せ場があり、マシューやハロも過酷な戦場で成長していく姿に心を揺さぶられた。こんな部下たちに恵まれたサザルーフ大尉は幸運なのか不運なのか。
 命からがら凱旋できたものの、失った犠牲はあまりにも多く、代わりに得たものは少ない不毛な結末でしたが、シャミーユ殿下が労ってくれると信じよう。次回は殿下の出番がもっとあるといいなぁ。

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2013年03月14日

放課後の魔法戦争/鈴木鈴

4048914723放課後の魔法戦争(アフタースクール・ブラックアーツ) (電撃文庫)
鈴木鈴 さらちよみ
アスキー・メディアワークス 2013-03-09

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世界の裏側で暗躍する“魔術師”。日夜抗争を繰り広げる彼らは、ある学園を舞台に“魔法戦争”を開始した。“魔術師”の父を持ちながら魔術の才に恵まれず、また“魔術師”の世界を嫌い、日常に身を置いていた少年・三九郎は、幼馴染みの少女・ねねこと共にその『戦争』に巻き込まれてしまう。

 伏してもなお咲く桜

 魔術の使えない主人公が魔術師たちと命がけのバトルロイヤルを繰り広げる学園魔術バトルもの

 少年少女が欲望のままに殺し合う、これぞ鈴木鈴だなというサツバツとしたアトモスフィア全開でした。
 魔術の使えないおちこぼれの主人公・三九郎が、亡き父親の遺した魔術工房の遺産相続の争いに巻き込まれ、幼馴染・ねねこを守りながら魔術師を相手に命がけで戦い抜いていく展開が燃えました。
 キャラ設定といい、主人公たちの能力といい、直球の王道異能バトルもののお約束を心得てますね。

 魔術が使えず、魔術師を嫌う三九郎にやる気を起こさせるためだけに、殺し合いに巻き込まれた一般人のねねこですが、ただの食いしん坊キャラかと思えば、天然ぶりを発揮してライバルの魔術師とも仲良くなってしまったり、バカに見えて三九郎を信頼しているが故の脳天気だったりと、ヘタレで逃げ腰の三九郎に比べて肝が据わっていて、こやつなかなか侮れぬ……。本妻の余裕の輝きが眩しいよ。

 魔術師たちは、それぞれ自分の所属する工房の利益や自分の欲望のために殺し合いを楽しんでたりする性格破綻者なんだけれども、"魔法戦争"の参加者の中には切実な願いを抱えている者たちもいて、それぞれが一時的、永続的に駆け引きを繰り広げ同盟を組みながら戦い抜いていく様に魅せられた。
 三九郎の能力は升気味だけれど……まあ、よくある話ですようん。あえて誉めも貶しもしない評価。

 お互いに一進一退のせっかくの好勝負を、汚い大人たちに横槍を入れられたのは残念でしたが、親友同士で殺し合い……と虚しい鬱エンドにならなくてホッとしたようなガックリきたような複雑な気持ち。
 三九郎は工房がいらないなら、相続権を担保にもっと有利に立ち回れたと思うんだけどなぁ。
 これ続編はどうなるのか。気の合う友人だけを集めて、工房を運営していくのも、面白そうだが。

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2013年03月13日

一つの大陸の物語 上 アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他/時雨沢恵一

4048914383一つの大陸の物語<上> ~アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他~ (電撃文庫)
時雨沢恵一 黒星紅白
アスキー・メディアワークス 2013-03-09

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アリソンに見送られたトラヴァス少佐は、軍用機に乗り旅立つ。しかし機体はその後、爆発とともにルトニ河へと墜落。一方、リリアの通う第四上級学校では、“謎の転校生”トレイズを巡って新聞部メンバーが校内の大調査を開始する。すると、思いがけず臨時ロッカーで起こっている不審な現象が明らかに。

 事件はロッカー室で起きている

 一つの大陸を舞台にしたアドベンチャー・ストーリー×ドキドキハラハラワクワクドタバタ学園物語

 冒頭でいきなりトラヴァス少佐が出落ちならぬ、出落死してるじゃないですかやだこれふきんしーん。
 謎の多い転校生・トレイズの正体をスクープしようと、セロンたち新聞部が身辺調査を進めていくうちに、学園のロッカーに隠された事件に気がついて、思わぬ方向へ転がっていく事態に引きこまれました。
 しかしまあ挿絵がリア充だらけで、ライフルで狙撃してやりたくなりますね。おっと誰か来たようだハーイ!

 シリーズのカップルの中では、リリアとトレイズの組み合わせが一番好きですね。また会えて嬉しい。
 イクス王室の隠し子という国家級のスキャンダルとは知らず、トレイズを追いかける新聞部の野次馬精神ときたら、勘がいいのか悪いのか。ぶっちゃけ、暇を持て余してるだけだろ、学生は勉強しろよ!
 取材とは別に、リリアとメグ繋がりで、友好を深めるトレイズとセロンのだらだらとした姿も和みます。

 何故かいつも使用中になっている共用ロッカーが犯罪に利用されているのではと、調査を始めると一人の男子生徒が容疑者に浮かび上がってきて、こっそりと尾行しているうちに口封じに命を狙われた彼を偶然助けることになってと、大勢集まって裏でコソコソ暗躍している姿がスパイ映画みたいで楽しい。
 予想を超えて凶悪な刺客の存在にビビリましたが、そうとは知らず、間一髪でアシストする殿下グッキル!

 トラヴァス少佐の死亡連絡を聞いても、まったく心配してないアリソンがいい。そうかいつものことか。
 大人組ほどの信頼関係と比べると、子供組はまだまだですね。別々の事件に思えたトラヴァス少佐の墜落事件と学園で起きた事件が裏で繋がっていきそうで、いったいどんな結末が待っているのかなぁ。下巻が待ち遠しいです。なんかもうこのままオールキャストであと5、6冊書いてくれないかなぁ。

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2013年03月11日

魔法科高校の劣等生 9 来訪者編 上/佐島勤

4048914235魔法科高校の劣等生(9) 来訪者編<上> (電撃文庫)
佐島勤 石田可奈
アスキー・メディアワークス 2013-03-09

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アンジェリーナ=クドウ=シールズ。雫がアメリカに渡り、入り替わりで魔法科高校に入学したのは、金髪碧眼の留学生。彼女を見た達也は、瞬時にその『正体』に気づく。大規模破壊兵器に匹敵する戦略級魔法師「十三使徒」の一人、USNAの魔法師部隊『スターズ』総隊長、アンジー・シリウス少佐。

 金色の一等星

 現代のエリート校である魔法科高校に入学した兄妹が繰り広げるマジカルバトルアクション。

 アメリカ最高戦力すら手玉に取りますか、真綿で首を締めるように追い詰めていく達也さんおにちく。
 魔法師の血液を奪う『吸血鬼』による連続殺人が発生し、日本とアメリカの魔法師の間で犯人狩り競争が起こって、達也とアンジェリーナの互いに鎬を削る魔法師の東西対決に手に汗握りました。
 新ヒロインは戦略級魔法師。ついに達也さんに匹敵するライバルが現れたかと思いきや……。

 金髪美少女の留学生・アンジェリーナとして一高に潜入したアメリカ軍の戦略級魔法師アンジー・シリウス少佐でしたが、達也さんにあっさりと正体を見抜かれるわ、任務は邪魔されるわ、魔法を破られるわ踏んだり蹴ったりで、アメリカの最高戦力とは思えない無残な扱いに可哀想なぐらいでした。
 確かにバレバレな彼女や任務を命じた政府にも問題あるけど達也さんは女の子にも容赦無いなぁ。

 アンジェリーナ視点で捉えると、達也と深雪は完全に悪役ですわ。彼女としては、やりたくもない脱走兵の処分や慣れない潜入捜査でイッパイイッパイなのに、達也さんの存在でさらに調子を崩されて、魔法戦でも達也と深雪に連敗して、スパイとしても魔法師としてもフルボッコで立ち直れねぇわ。
 学校で親しくしている留学生だと知った上で本気で心を折りにいくこの兄妹、まさに悪魔である。

 というか、達也さんはアンジェリーナと戦う必要性は特になかっただろ。先に犯人捕まえましょうよ。
 っていうか、相変わらず実力を隠さないな! ここまでやったらもう『普通の高校生』じゃ通じないでしょ。一高のメンバーならともかくアメリカ軍相手に知られるのはマズイでしょ。秘密主義とはなんだったのか。
 えっ、それで今回は上中下構成なの? そんなに本気出せるなら、とっとと解決してよねーもー。

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2013年02月16日

ロウきゅーぶ!/蒼山サグ

4048914111ロウきゅーぶ! (12) (電撃文庫)
蒼山サグ てぃんくる
アスキー・メディアワークス 2013-02-09

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公式戦に向け慧心女子バスケ部の練習メンバーも十人になったのだが、チームワークはいまだガタガタのまま全く進展を見せず。おまけに昴に対する五年生の信頼度も万全とは言えない状況で…。そんな折、紗季の商店街主催のお祭りで屋台勝負が始まった。

 幼女たちのメシがウマい100の理由

 女子バスケ部のコーチになってしまった男子高校生と5人の女子小学生たちのスポ根コメディ。

 グルメ漫画かっ! もう『ロウきゅーぶ!』は、バスケじゃなくて料理させてればいいと思うよ!
 ようやく部員が十人揃い、公式戦へ出場できるようなった慧心女子バスケ部が、難点だった六年生と五年生の溝を埋め、ライバル・硯谷女子のメンバー達を一致団結して迎え撃つ光景に燃えました。
 いざ行かん、小学校という希望の大地へ! 今回も、すばるんコーチの名言がキレキレでした。

 紗季の商店街のお祭りで屋台を出すことになり、六年生と五年生で勝負をしようと、女の子たちが料理特訓してる間に、すばるんは何一人だけ人ん家のメイドさんとキャッキャウフフフしてん…ロリコン許すまじ!
 お祭り当日、アクシデントが起きて屋台勝負どころではなくなってしまうんだけれど、助け合って問題を解決していくうちに、六年生と五年生の間に絆が生まれて一つにまとまっていく友情が素晴らしかった。

 硯谷の問題児・葦原怜那を警戒して、五年生のためにアレコレと策を練るすばるんコーチがまたしても冴えていた。幼女のことと、悪巧みをさせると頭が回りますね。むけられる好意や女心には鈍感なのに。
 いざ、試合本番で、脅威だった怜那を作戦通り翻弄してても、これでいいのか、それで勝って満足かと葛藤して、彼女の実力を引き出して『本当のバスケ』で勝負しようとする五年生の姿に感動しました。

 個人技だけではない、チームワークで戦うバスケの戦術がわかりやすく描かれていたのがよかった。
 第二クォーターまで終了して、大差で勝ち越した五年生の大健闘に、先輩たち六年生が、続く第三、第四クォーターでどう応えるか。本気を出してくる強豪・硯谷にいかに食らいつくかが見どころですね。
 公式戦後半戦、宿命のライバルとの戦いの決着は! ところで個人的には、愛莉×綾がみたいです。

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