2008年09月21日

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 6/入間人間

4048672126嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 6 (6) (電撃文庫 い 9-6)
入間 人間
アスキー・メディアワークス 2008-09-10

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体育の授業をサボり中、人間をお辞めになったらしき侵入者が学校に来訪した。殺傷能力を有した、長黒いモノを携えて。そしてそいつは、無言でいきなり長黒いモノをぶっ放した。気づけば、体育館の床一面には阿鼻叫喚の赤い花が狂い咲き始め……。さよなら、まーちゃん。……嘘だといいなぁ。

体育館で卒業式(人生的な意味で)

嘘つき狼少年とヤンデレ少女のサイコサスペンス。最終巻。

銃を乱射する犯人よりも、周り中血だらけな状況で平然としているみーくんが不気味でした。
イっちゃってる乱射魔を言葉で誘導し、人質すらも利用してみせるみーくんは実にペテン師。
適当なことを言わせたら一流ですね。ハリウッドの三流アクション映画並には格好良かったです。
空気を読めないまーちゃんは、頑張っているみーくんにイチャイチャを強要するお荷物さんかと思っていたら、最後にやっちゃってくれましたね・・・・・・、よくも悪くも・・・・・・。

「おお みーくんよ しんでしまうとは なさけない」

って、なんですかよこの結末はっ!
えええええええええ!!!これで本当に終わりなの!?
すさまじい謎が残ってしまったんだけれど、やめてよ! こういう後を濁しまくりな終わり方は!
う〜ん、表紙から推察すると、「みーくん"が"」でいいんだよね? そしていつになく裏表紙が怖い!
なんというか、人生の途中で落とし穴にはまって、そのまま穴の底で暮らしていたら、
ある日、土が崩れて生き埋めにされてしまいました的な一生でしたね。みーくん、満足かい?

あとは、他の登場人物の後日談というか、そろいもそろってダメ人間の戯言が続いてたんですが、
みーくんが絡んでなくとも、すでに変人奇人の群れなんですね。
耕太とあんずちゃんは再登場を期待してたんだけどなぁ。恋日先生のダメ姉ぶりに萌え。
シリーズのラスボスだと信じていた湯女は、結局、完全な蚊帳の外で終わってしまったのが残念。
みーくんと『人間失格』の座をめぐる勝負に決着を着けて欲しかった。
まあみーくんには、『人間失格』というよりは、『人間失敗』が正しい気がするけれど。
そしてジェロニモさんは、今日も元気にジェロニモってました。

あと不満があるとすれば、最終巻なのにいつもよりネタが少なかった。
「ユナ・ナンシィ・オーエン」には笑いましたけれど。
前々からオタだと思っていたが、東方厨でもあったのか作者。
衝撃の結末というよりは、唐突な結末という感が拭いきれないのは何故だろう。
相手が小物過ぎたんでしょう、あまりに見事なぶん投げENDでした。

入間人間先生の次回作に奇態します。
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2008年09月18日

マギ・ストラット・エンゲージ/松山シュウ

404867224Xマギ・ストラット・エンゲージ (電撃文庫 し 12-1)
松山 シュウ
アスキー・メディアワークス 2008-09-10

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赤司世郎は、ある日『王者の法』の縹琉璃緒により魔術機構を体内に埋め込まれ、『大同盟』の魔術師、ルルーラにその才を認められる。否応なく戦いに巻き込まれた彼は、自らの運命をかけ戦うことになるが――。

魔術師たちの宴がはじまる

もう何番煎じなんだかわからないけれど、ごく平凡な少年が世界や人々に仇なす敵を討伐する使命を帯びた少女と出会って戦いに巻き込まれていく、といったお話です。

無気力志向な世郎と真面目で勤勉なルルーラが、お互いに理解し合おうと歩み寄っていく姿勢がよかったです。
最初は超然とした雰囲気のあったルルーラですが、性格も行動も実直すぎるが故にそう見えてしまうだけで、本当は世間知らずで人間関係に不慣れなだけというのがわかってくると、彼女の紋切り型の態度にも親しみやすさが沸いてきました。
世郎と弟子としつつも、あくまでも対等にみて尊重しているのが伝わってきます。素直ないい娘ですね。
無闇やたらにツンツンしてくるツンデレに疲れた胃にはいいかもしれません。

ただ世郎とルルーラの間で信頼関係が整いすぎな感はありました。
ルルーラと出会うまでは、とくに趣味や部活にうちこむものもなく、漫然と日々を過ごしていたメンタルの人間にしては、やたら士気が高いんですよね。
一歩間違えば命を落す戦いにいきなり巻き込まれたら文句をいうか、怖気づくのが真っ当なリアクションだと思うのですが、状況を受け入れて覚悟を決めるまでが奇妙なほど早いような。隠れ熱血?

ルルーラが所属する『大同盟』と敵対する『王者の法』とで戦争状態にあるといっても、作中じゃあラスボスですら、敗れても手加減されてて、話の中じゃ誰一人死んでないですからねぇ。甘いなぁ。
組織の内外でも怖れられて散々苦戦させられている相手を、ひとり都合よく秘めた力に目覚めただけで倒せてしまうというのも、なんだかあっけないように思いましたね。
決してつまらなくはないとは言いませんが、バトルシーンでもちょっと殺伐とした空気が吸い足りない。
まあ敵対勢力だけれどもルリオは面白いキャラでした。

ストーリー自体は王道でしたが、味付けは薄味で、軽めのファーストフード感覚といったところかな。
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2008年09月15日

境界線上のホライゾン 1 上/川上稔

4048672185境界線上のホライゾン 1上 (1) (電撃文庫 か 5-30 GENESISシリーズ)
川上 稔
アスキー・メディアワークス 2008-09-10

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遙か遠い未来。“重奏統合争乱”を経て、人類の命運を懸けた“聖譜”をもとに歴史の再現を行う国々。そして、さまざまな思惑と決意を胸に、未来を切り拓こうとする人々。 重なり合う中世の世界を舞台に、学生達による学園国家間の抗争が始まろうとしていた!

世界は水平線の彼方へ

各国の境界線上を航行する都市戦艦の上で学園生活をおくる学生達が、末世をのり越えて世界を存続させるべく戦っていくお話なんですが、わかりにくいいいいいいいいいい!!!

アホでエロゲ小僧の主人公、葵トーリを始め、登場人物たちのメインは学生。
一騎当千でぐうたらなお姉ちゃん教師、金髪巨乳好きなパシリ忍者、実家が寝具屋なメカ半竜、百合っぽい黒&白魔女、エロキャラを押し付けられてる巫女さんといったクラスメイト(まだ全員ではない)だけでなく、教師、おっさんおばさん爺さん外国人自動人形と、登場人物を数え上げていけばキリがない!
一巻なのにありえないくらいキャラが多いよ!せめて半分にしましょうよ!それでも十分に多いけど!
っていうか、もう最初のページから、設定資料集と用語辞典になってるんだもん!なにこれ!Σ(゚Д゚;

ストーリーをかいつまむと、世界は一度滅びて、再び歴史を"やり直し"ている。
戦国時代まで進んだところで未来の歴史がわからなくなり、人々は「末世」と呼んで怖れている。
末世をのり越えるべく九つの大量破壊兵器を各国が奪い合う戦いが突如として勃発。
そしてその兵器のひとつである自動人形「P01-s」に葵トーリが恋してしまうのですが、その想いが単なる浮ついた気持ちではなく、辛い過去をともなう真摯ものであったという事実が明されてくると、普段お調子者な彼の珍妙奇天烈な行為も、過去の罪悪感の裏返しなのかなと、ちょっと理解できてくる。

大人たちの思惑に若者たちが踊らされている感がなくもないですが、若いなりに閉塞的な状況を打破しようと動き始めている者たちなんかもいて、
これまで目指していた将来に疑問を持ち始めた正純、新しい生活に踏み出そうとしている東、進む道を自ら選ぶことを提示された二代など、今後、彼らがどのような選択をしていくのかが興味深い。
まあ葵トーリや他のクラスメイトは、とてもマイペースというか、個性的というか、アクが強いというか、一言でいうと"おバカ"な集団なので、シリアスは期待できないというのもある。
彼らは彼らで、どんな若気の暴走を繰り広げてくれるかが楽しみです。

『終わクロ』のSfも素敵でしたが、今回の自動人形も言語センスが最高ですね。
無表情で毒を吐きまくるところとか、妙にピントのずれた受け答えをするところとか、まともに話していると脱力感必至なヒューマンインタフェース美少女にはニヤリとせずにはいられない。
魔族とか妖精とか、人外のキャラもフツーに出てきちゃってるところがなんでもありですね。
現存する国家や宗教の"言い換え"も遊び心がきいてます。

キャラの顔見せと世界観の説明で一巻まるごと使い切った感じです。
若干、『終わクロ』と通じる言葉も出てきて繋がりを考えながらワクワクしてました。
相変わらず、素人には絶対オススメできない、玄人御用達の一品となっていますね。
というか、昔『終わクロ』全巻を二週間で読んだ私ですが、それでも読むのに一日がかりでした。
私見ですが、『終わクロ』より難易度が上がってる気がします。
そして早くも来月に下巻か・・・、読み続けられるか不安なってきた・・・。
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2008年08月20日

僕は彼女の9番目/佐野しなの

4048671812僕は彼女の9番目 (電撃文庫 さ 12-2)
佐野 しなの
アスキー・メディアワークス 2008-08-10

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クリスマス・イブに事故に遭った不幸な高校生、木蔦東司。退院した彼の部屋に、ある夜、訪ねてきた少女は、自分はサンタクロースで、東司を轢いた犯人だと告白した。お詫びに何でも欲しい物をプレゼントするという彼女に、寝ぼけた東司は「きみが欲しい」と言ってしまい・・・。


サンタが部屋にやってきた!

天然サンタ少女が巻き起こすドタバタコメディです。

罪滅ぼしにやってきて東司と同居をはじめたサンタ娘、黒須にこらは、世間知らずで徹底的に『個』というものがない。
自分でなくともサンタの代わりはいるという理由で、その身を投げ出してまで他人に尽くすところは、天然というだけでは軽くて、常識では理解しがたい感性にちょっと引きましたね。
もっと自分を大事にしろと東司が叱ってみても、あまりの意思の伝わらなさに、呆れるよりも疲れを覚えてしまいました。

にこらにはうんざり気味ですが、幼なじみの柊美早子はナイスツンデレ。メインヒロインの座を明け渡して欲しいくらい。
男女間の生々しさがなくて、気の合う親友や年の近い姉弟のような気安さがあってよかった。
普段から凛々しくてカッコイイイメージがあるんだけど、バレンタインのチョコをカレーに入れてわたすとか、遠回しにでしか気持ちを表せない、微妙な乙女心もいじらしい。

ってか、ストーリー自体は結局のところ、クリスマスに人を轢いたり、子供に目撃されたり、失敗ばっかりのにこらの行動が時間を置いてトラブルに発展していってしまい、その尻拭いに東司や友人たちが追われているだけのような気がまします。
サンタ娘、マジでハタ迷惑すぎる。

当事者を無視して勝手に議論を決定していくサンタの委員会とか、個性溢れすぎて東司の周囲を引っ掻き回していくトナカイトリオとか、ファンタジー世界のキャラクターは、みんな自分達が人間社会へ及ぼす影響を全然考えてないなぁ。
まあ経緯はどうあれ、にこらもこれから経験を得てマトモな人間性というものを身に着けていってくれればよいと思います。
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2008年08月19日

森口織人の陰陽道/おかゆまさき

4048671790森口織人の陰陽道 (電撃文庫 お 7-12)
おかゆ まさき
アスキー・メディアワークス 2008-08

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妄想少女は陰陽術で恋をする

山間にある吝華高校へ通うことになった森口織人は、転校初日、校内一と誉れ高き美少女、遥奈原初雪とぶつかった。
その瞬間、何故か彼女の思考が伝わってきて・・・。
被害妄想で誇大妄想癖の美少女陰陽師とごく普通の男子高校生が妖怪退治に奔走する学園ラブコメディです。

これはヒロインの初雪が病気というか、可哀想な娘ですね。
本来は清純派でおとなしい女の子なのに、実は頭の中はえっちな妄想でいっぱいという落差になんだか、そそります。
ほっとくとネガティブな方向にばかり妄想が広がってしまい、
なにかにつけて自分で地雷を埋めて自爆しに行くかのようのようなテンパリっぷりが、はっちゃけてておもしろかった。

普段は特製の手袋で封印しているけれど、主人公の織人だけには、そうした妄想が伝わってしまって、片思いの女の子の妄想にあわわ!と赤面したり、気まずい思いをしたりするのですが、そのことで得をしているのか損をしているのか。
正直、本人にしてみたら微妙な感覚でしょうね。

妄想力が陰陽師としての霊能力に直結しているということで、初雪のピンチになる度に式神のレキにとりつかれて身体を操られるまま、彼女の被害妄想を焚きつけたりするんですが、何故かその状態になると急にセリフや仕草が妙に芝居がかかってキザったらしくなってしまうところには苦笑を禁じえません。

勿論、このお話では万が一、死んでも「ぴぴる蘇生」はありませんので、ごく一般人でしかない彼は妖怪相手には無力。
それでも誰にも言えない彼女の秘密を知ってしまった彼が、妖怪に囚われた彼女を救うために真正面から立ち向っていくんだから、これは文句なしに格好いい。男はハートで勝負だ!

もし『ドクロちゃん』だったらギャグにオチてしまうパターンを、ばっちりキメてくれていたたのが痛快だったなぁ。
適度にエロく、敵度にシリアス、適度にギャグで、適度に友情で、適度にラブ。バランス配分のさじ加減がちょうどいい。
色々やりすぎてカオスになりつつある『ドクロちゃん』のおかゆまさきが、作風は保ちつつ、一旦、リセットされた感じですね。

読者の望みに奇を衒わず素直に応えてくれるという点では『ドクロちゃん』よりも好きかも。続きも楽しみ。


撲殺天使ドクロちゃん 10 (10) (電撃文庫 お 7-11)撲殺天使ドクロちゃん 10 (10) (電撃文庫 お 7-11)
おかゆ まさき

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2008年08月18日

ふしあわせなら手をつなごう!/日比生典成

4048671766ふしあわせなら手をつなごう! (電撃文庫 ひ 4-3)
日比生 典成
アスキー・メディアワークス 2008-08-10

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やさしさをありがとう

人の幸福と不幸の天秤が見えてしまう高校生・優哉は、その天秤が不幸に傾いている人を見かける度にその手を握る。
握手をすることで自らの幸運を分け与え、不運な境遇に苦しむ人々救いを与えていく不思議な少年の物語です。

困っている人を見かけるとつい手を差し伸べずにはいられないという優哉は、お人好しで善人なのは確かなんだけど、人に騙されてもまったく気付かないで笑っていそうな、他人の悪意に鈍感な性格は、危なっかしくてやきもきさせられるなぁ。

そんな浮世離れした親友を見守る我王がいい感じです。
口は乱暴で見た目ヤンキーなんだけど根は優しくて、身を犠牲にしてまで他人を助けようとする優哉を止めようと思いつつも、毎度毎度、彼のお節介に付き合ってしまうところに、彼の不器用な心優しさが表れていてほんわかさせられます。

でも、いつも他人優先でどこか自分を低くみている優哉に対しては、たまにイラつくときがありますね。
他人に優しくするあまり、自分を大事にしないのは、それはそれで倒錯的というか、歪んでいるのではないかと。
他人からしても、自分の身代わりに相手が嫌な目にあっているとわかったら、いい気分にはなれないですよね。
それこそ自己犠牲と自己満足の身勝手な暴走ですよ。

天の使いと決別するシーンで、これまで優哉が助けてきた人々が集ってくるなんてミュージカルな展開はさすがに奇妙に感じましたが、まあそれで優哉の思い違いは改善されたかな。
あまりに聖人君子なキャラで逆に共感しにくかったので、それよりも多少は現実感があるキャラだった方が、読み手としては親しみやすかったかもしれないなぁ。
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2008年07月25日

付喪堂骨董店 4/御堂彰彦

4048671367付喪堂骨董店 4―“不思議”取り扱います (4) (電撃文庫 お 9-7)
御堂 彰彦
メディアワークス 2008-07-10

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うまい話に代償は付き喪のだ

不思議な力を持つ古道具『アンティーク』とそれに関わる人々の複雑怪奇な人間模様を描いた短編集

◆影
存在感を薄くする塗料の話。
存在感とか、個性ってのは誰しも持っていて、要はそれが他人に伝わってるかどうかなんだと思いますけどね。
傷つくのを嫌がって、ひと付合いを敬遠して、自分から隠れていれば、そりゃ存在感がないと言われても当然でしょう。

相変わらず、最後は救われない話だなぁ。
自分の過ちに気付くことはできましたが、遅すぎでしたね。
もうちょっと周囲に心を開く勇気を持って、他人と向き合っていれば結末は違ったろうに・・・。


◆ギャンブル

刻也が咲を賭けてギャンブルする話。
ギャンブルごときに使うような能力じゃないのに勿体ねぇ。
いつもアンティークは、あまり相応しくないユーザーの手元にばかり行っているような気がする。
この話の道具も、例えば、警察官が重大事件の容疑者の尋問に使うとかなら、まだ健全な有効利用だと思うのだが。

確かに凶悪な能力だが、刻也のように危険な橋を渡らずとも、パトロンがいるんだし、手札はブタでも賭け金をどんどん吊り上げていって資金力で上回れば勝てるでしょう。
能力と特性さえ見破れば封殺する手段はいくらでもありそう。

からくもの勝利は、咲ちゃんへの愛の力ですねw
しかし、この二人はいつもアンティーク相手に無防備すぎる。


◆小指
運命の赤い糸がみえる指輪の話。
ああ、これは男も女も両方ともダメ人間だな。
幼馴染みの恋を応援するのはいいが、こっそり道具の力で想いを叶えてやって、それで満足と考えているようじゃねぇ。
ただ彼女の惚れっぽさを増長させてるだけじゃないか。
もし刻也が止めてなければ、そのせいで死んじゃってたし。

本当に幼馴染のことを想っているなら、諫めるべき。
真に優しい人間というのは、相手に嫌われても、相手のためになると思ったことをしてあげるものです。
まあ結局バカップルでお似合いといえばお似合いか。


◆秘密
ちょっとした隠し事から刻也と咲が空回りする話。
もしどっちかでも本当にアンティークを使っていたら、とても愉快なことになっていただろうに、惜しかった。
お互い意識しあってるのはバレバレなのに、いつまで経ってもじれったい二人ですねぇまったく。

でも、その煮え切らなさが見ていてたまらないです、はい。

今回も存分にニヤニヤさせていただきました!
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2008年07月20日

銀色ふわり/有沢まみず

4048671308銀色ふわり (電撃文庫 あ 13-23)
有沢 まみず
アスキー・メディアワークス 2008-07-10

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あなたは、そこにいますか?

冬のある日、安住春道は雑踏の中で少女とすれ違った。
再会した少女はデジタル機器を使わなければ、誰にも知覚されず、誰も知覚できない特異な子供だった。唯一、肉眼で彼女を見ることができる春道は、彼女と関わっていくことに・・・。
互いに孤独を秘めた少年と少女のボーイミーツガール。

なんというか銀花の過酷すぎる境遇に引きました。
ビデオカメラや補聴器といったデジタル機器を通さない限り、
誰にも気づいてもらえず、誰のことも見ることができない。
おまけに触ったり、聞いたりすることまで認識できないなんて、生きながら幽霊になっているようなものですね。
おまけに人間はおろか動植物までその効果範囲に入るというから恐ろしすぎる。まさに究極の孤独・・・。

そして何故か常人には感知できるはのない彼女に接することができる主人公、春道ですが、こいつもまた重い話を・・・。
お互いに一人ぼっちの二人が慰め合うようにして心を通じ合わせていく姿が無性にやるせなくて切ない!
春道だけが銀花を認識できる世界でたった一人の存在なのに、それすらも長くは続かなく、いつか繋がりを失って別れるときがくるというのだから、これはもう報われない!

うぐぁあああ!!! なんて救われない話ですかっ!
できれば読むんじゃなかったあああ!こんな話は嫌だ!
どう考えても絶望以外の未来を信じることが出来ません。
処女作の『インフィニティ・ゼロ』もそうでしたが、何故そんな登場人物に酷い設定を思いつくんだ、ブラック・有沢まみず!
とりあえず、これは泣かずにいられないっ・・・(´つω;`)

コメディでいいじゃないですか、有沢まみずといえば、バカと変態だらけのラブコメというのが大衆のイメージですよ。
いまさら真面目なのは読みたくないのです、だってこの人の本気シリアス路線はマジ容赦なくて辛いんだもんよ。
書いてもいいんですが、救済の道は用意しておいてください、こういう話に弱い私には、あまりにもショックが大きすぎる!

涙もろい自覚がある読者には到底オススメできません!
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2008年07月19日

カクレヒメ/佐竹彬

4048671286カクレヒメ (電撃文庫 (1615))
佐竹 彬
アスキー・メディアワークス 2008-07-10

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こころとこころのかくれんぼ

"触覚を物体の中に潜り込ませる"という力を持つ高校生・瀬畑明殊は、その力が「感覚拡大症」と呼ばれる病気であることを知る。「感覚拡大症」専門の病院へ通い始めた明殊は、そこで同じ病気によって苦しむ少女・巫部梓と出会うことになる。
五感が拡大し、超能力のごとき力を得た少年少女の物語。

ヒロイン・梓は不器用だけど、とっても優しい女の子ですね。
人間嫌いで他人を拒絶しているようで、本当は自分の力で他人を傷つけまいとして遠ざけて孤独になっている。
学校生活に憧れたり、病院の外の世界にも興味はあるんだけれど、そうした気持ちを押し殺して、寂しさに耐えている姿を見ちゃうと、明殊でなくとも傍にいてあげたくなっちゃいますね。
望まない能力を持ってしまったことが彼女の唯一の不幸か。

明殊の能力は、物体を透過して内部の感触を感じることができるという、いわゆるソナーのような知覚能力なんですが、
他人をどれだけ触っても、相手には触られている感覚はないだなんて、なんだその痴漢し放題な能力は、譲れ!w
明殊の力は、ON/OFFが出来て、それほどリスクがないせいか、梓のような同類にも優しくできる余裕があるんでしょうね。

便利なような能力から、まったく有難くない能力まで様々あるようですが、能力を得るまでにそれぞれトラウマを経験する必要があるようで、心に傷を負った上にさらに厄介な能力まで得てしまうことを考えると、かなり踏んだり蹴ったりな話ですな。
でも、明殊が自分の力を病気と知って、その力を人の役に立てようと決心し、梓に過去を打ち明けるところはよかったなぁ。

ストーリーはありきたりといえばありきたりですが、そんなの気にならないくらいに二人の思いの深さに感動しました。
ただもうちょっといろいろと事件が起こってくれると面白くなったかも知れない。(テロはいくらなんでも大げさすぎる)

この後、二人で力を合わせたりなんかして次々と大事件を解決していくみたいな活躍が描かれるのでしょうか。
今は無理でも、いつか二人で病気を乗り越えて欲しいなぁ。
この二人が普通に街をデートしている光景を想像すると、それだけでなんだか幸福な気分になってきちゃいました。
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2008年07月18日

ゼペットの娘たち/三木遊泳

4048671383ゼペットの娘たち (電撃文庫 み 11-3)
三木 遊泳
アスキー・メディアワークス 2008-07-10

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機械じかけの乙女たち

自らの意思を持ち行動する「機鋼人形」の少女ハリケーンは、機鋼技師であるサツキと共に大都会マリスにやってきた。
借金を返すため早速仕事を探しに向かう彼らだが・・・。
機鋼人形作りにしか興味のない少年と生まれたてで常識のない少女が頑張るのほのぼのストーリーです。

サツキの少年らしい単純さと頑固さが微笑ましい。
機鋼人形のことになると夢中になって身の回りの事が疎かになってしまうところはいかにも天才肌っぽいが、いつも一緒にいるハケリーンやトルネードにとっては困りものでしょうね。
最初は社会で暮す上での生活能力がない奴なのかなと思いましたが、案外しっかりしてて自立心の強い奴ですな。
幼いながらも職人としてのプロ意識を備えているのが立派。

技師により作られ意思をもつ存在である「機鋼人形」ですが、サツキに懐いているハリケーンや説教臭い犬のトルネード、主人に愛想を尽かして家出してしまうエレガンテなどなど。
登場してくる人形は、どれも感情豊かで人間臭くて、なんとも夢があって楽しかったです。
私も一体くらい欲しいですね、少女型のハリケーンやエレガンテよりもむしろトルネード。まさに相棒ってカンジですよね彼。

「機鋼人形」の彼らをただの人形や道具としか見ない傲慢な人もいるようですが、彼らを人間と同等の存在として接する人々も数多くいるのがよかったなぁ。
ニコとエレガンテなんか、端から見るとまるで恋人だよw
サツキやハリケーンを取り巻く優しい雰囲気に和みました。

これはまったりしたいときに絶賛オススメです。
物語はやっと都会の暮しに足掛かりができたといったところ。
もっと主人公たちの人間関係の輪を広げいって、どんどん話を続けていくと、さらに旨味が出てくるタイプの作品だと思う。
是非とも続きが読みたい。
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2008年07月17日

司書とハサミと短い鉛筆/ゆうきりん

4048671294司書とハサミと短い鉛筆 (電撃文庫 ゆ 1-18)
ゆうき りん
アスキー・メディアワークス 2008-07-10

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ひらいて飛び出て穿いてない!

読書嫌いの高校生・文人が手にした「飛び出す絵本」。
そしてその本から本当に飛び出してきた女の子フィフにより、実体化し人間に害をなす「禁書」を封印する「司書」のパートナーに選ばれてしまい、一緒に暮らすことになるのだが・・・。
よく見ると表紙からしてやっちまった感がある、ちょっとHな学園文学(なんだそれは)コメディです。

主人公、文人は全世界の本読みを敵にまわしているな。
別に読書嫌いでもそれは他人の嗜好だし口出しするつもりはないが、その言い分がいちいちカチンとくる。
本当は息子を顧みない両親を嫌っているのに、その苛立ちを認めたくなくて本に八つ当たりしているようにも思えます。
コイツとは絶対に友達になれないだろうな。

実体化する本という、これまた読書家の夢か中学生の妄想かというヒロインのフィフですが、こちらはまあ可愛い。
社会を混乱させる「禁書」を狩る「司書」としての使命感に燃えるあまり非常識な行動で文人を困らせるのは、このテのお約束でいいのですが、パンツを穿いてないのは何狙いだ。
本から出てくるたびに生チラですか、美味しい光景だな。

クラスメイトの変貌に違和感を覚えて「禁書」の在り処を探し出すまではいいのですが、敵がいるとわかってるところに準備もロクにせずに突っ込むのは、いかがなものでしょう。
自分たちの力が弱体化してるっていうのはわかってるんだし、情報収集なり、作戦なり立ててから戦いに望むべきでは。
あと折角の文人の能力も本人の考えが至らないせいであまり活かされてないような・・・。やや流れが安直だった。

子供の読書離れの原因は、いまの子供の若い親たち自身が他の娯楽にかまけて本を読まないからなんですよね。
親と一緒に本を読んで育った子供は、進んで本を読みます。
文人は子供の頃に読み聞かせをしてもらわなかったのかな。
私に言わせると、本を読まない子供ってのは、想像力が貧困で考えが浅く、表面的で画一的な物事の見方しかできない。
文人にもいくつか当てはまる部分があるのですが・・・。

あとやたらネットに依存しきってるのもなんだかなぁ。
私もIT関連の業種にいるけど、私も同僚もみなgoogleやwikiで検索するのと同じくらい本もよく読むよ?
ネットを使える人ほど、ネットを過信しないものです。
ネットは確かに便利だがそれだけだ。書籍にしかない『趣き』というものが理解できん人種にはわからんだろうな。

文人にも本の素晴しさを知って欲しいと願うばかりである。
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2008年07月16日

乃木坂春香の秘密 8/五十嵐雄策

4048671278乃木坂春香の秘密 8 (8) (電撃文庫 い 8-14)
五十嵐 雄策
アスキー・メディアワークス 2008-07-10

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みっかみかにしてやんよ

急にあらたまった春香から初デートを申し込まれた祐人。
アキバ系イベントの関らないお出かけに、いつもとは違った感動を覚える祐人だが、それが後々思わぬ展開をみせて・・・。
お約束を愛せない素人お断りの硬派(?)なラブコメです。

今回は、すっかり美夏様にフルみっかされました。
ヒマを持て余した祐人が、美夏の中学校に呼び出され、二人して夜の校舎に閉じ込められてしまうのですが、このツインテール娘のテンパリっぷりはいろいろアウトでしょう。
おまけに美夏に飽き足らず他の子まで膝の上に侍らせて・・・どんなロリハーレムだ。その膝、俺と交換しろ!

メイドと執事の親睦会では、ちびっ子メイドのアリスにフラグを立ててみたり、相変わらずフラグの嵐で結構なことです。
育てる気はなくともフラグはたくさん稼いでおいて損はない。
ヘタレなのにこういう好感度イベントの選択肢だけは絶対に間違えない祐人には、まったく恐れ入る。

そういえば天王寺さんちの冬華さんは、もう登場はないのでしょうか、ぶっちゃけ椎奈よりも春香の恋のライバルとして期待していたのですが・・・。
春香も椎奈もキャラが平凡だしねぇ。やはりヒロインを増やすなら、それぞれが際立つキャラ配置をしないとな。

なかなか祐人を巡る三角な関係に発展しないのは、春香がリードしすぎて、ちょっとやそっと距離が近づいたところでどうしようもないからでしょうか。
一応、春香メインのお話が一本入っているけれど、やっぱり春香はオマケ扱いだなぁ。展開がパターンですよ。

毎度懲りずにラブコメ濃度が高いです。激甘です。
アニメ版も始まりましたが、あまりの妄想全開ぶりに軽く冷や汗が出ましたよ。
ラブコメ糖分の取りすぎで糖尿病になりそうです。
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2008年07月14日

オオカミさんと長ブーツを履いたアニキな猫/沖田雅

4048671340オオカミさんと長ブーツを履いたアニキな猫 (電撃文庫 お 8-12)
沖田 雅
アスキー・メディアワークス 2008-07-10

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男なら誰かのために強くなれ

男らしくなりたい。大神涼子のためにそう願う亮士くんの思いに現れたのは、美少年でアニキな猫さんだった。
一方、久しぶりに鬼ヶ島高校が悪企みをしていた。その魔の手は御伽銀行のメンバーへと伸び・・・。

おおかみさんは、もうどうしようもなくツンデレ体質ですね。
やたら自分を賛美する匿名掲示板の書き込みがあったせいで居心地の悪い思いをするおおかみさんですが、投稿者の正体よりも、亮士くんの反応の方が気になるようで、素直に聞けずにぐるぐる思い悩んでしまうところは、やっぱり可愛い。

まあ犯人は言わずもがなですが、弁護させてもらえば、好きな女の子が周囲から乱暴者と思われているのが、亮士くんとしては我慢ならなかったんじゃないですかね。
普段から周りに壁を作ってるおおかみさんも悪いよ。
徐々に同性の友人も増えてきた少年の男心も察してあげて。

思いがけない魅力に気づいたといえば、今回は宇佐見さんの"悪ぶってるけど実はいい人"な一面がいっぱい見れました。
自分の失態を素直に認めるなんてのは、誰でもできることじゃありませんよ。ましてや敵対している御伽銀行の前でなんて。
本当はとても優しい人だと思うのですが、純粋で居続けるには世間を知りすぎてしまっているが為に、わざと憎まれ口を叩いているような気がします。偽善者ならぬ偽悪者ですかね。

頭取とアリスさんのエピソードは、普段のクールな姿と、油断しきって素のアリスさんとで、これまたギャップがあって微笑ましいんですよ。本当にご馳走様です。
いつもは役立たずだけれど、イザというとき頼りになる頭取さんを好きになってしまうあたり、見る目があるのかないのか。

タイトルにもなっている"長ブーツを履いたアニキ"な猫宮先輩ですが、これがすっごい男らしくて格好よかった。
過去におおかみさんに対して引け目があり、やたら卑屈になってしまう猫さんですが、そうして心の中に譲れないものがあるからこそ、少年はそれをのり越えて一人前の男になっていくもんじゃないでしょうか。

さて鬼ケ島高校のほうでは、再び宿敵羊飼が悪企みをしていますが、パワーアップした亮士くんをなめるなよ。
追い詰めれば、追い詰められるほど力も根性も成長するマゾなあんにゃろうだからな。
そろそろおおかみさんを巡る争いにも決着がつきますように。


ときに女性は足だ、胸だ、うなじだと議論が白熱してますが。
私にいわせるならば、女性は腰ですな。
たとえ立派な胸や尻を持っていても、腰が太いと全体が太くなってしまう。逆に腰が細ければ、多少ふとももや腕が太くてもスタイルが綺麗に見えるものです。
腰まわりがシャープになると、上下のボリューム感も強調されます。女性の身体は、腰が印象を決めているのですな。
腰の骨が歪んでいると姿勢や動作まで美しくないですしね。

そして腰を見れば、大抵その女性の生活習慣が読み取れます。腰の美しいくびれを維持するのは、大変なのです。
ダイエットで病的に細くしているのは論外ですが、あくまでも自然なバランスのとれた腰を保つには相応の苦労がいるもの。
極論を承知で言えば、おっぱいやお尻などは、所詮、脂肪の塊であるが、腰のくびれは努力の結晶なのだよ。

いやいや、他のフェチを侮辱するわけではありませんぞ。
おっぱいは世界を産み出し、足は世界を支えております。
そういえば、おおかみさんの生足。あれは目の毒ですな。
見せるならばニーソを履くべきであろう。日本の女性たるもの慎みの美徳を忘れてはなりません。

これから夏本番ですが、次第に増えてくる"ヘソ出しルック"。あれも腰フェチとしては邪道ですな。
努力を自慢したい気持ちはわかりますが、努力とはそれとなく他人に知らせるものであって、見せびらかすものではございません。そういうときは素肌を出さずに腰のラインが見てとれるパンツ姿がよろしかろう。

そして我々、見る側にとっても決して対象物を正面から直視したりはせずに、それとなく視界の隅に捉えて愛でるのが紳士のマナーでありますな。良識の節度を越えてはなりません。
ここでやたら「おっぱい見せろ、ケツを出せ」と言っている輩に少々言いっておきたいことがある。

お前のその愛は、口先だけの単なる一人よがりだ。
そんなに好きならば、もっとパーツのことを大切にしてやれ。

とな。

いかなるときもパーツを敬い、パーツを崇める。
そしてパーツへの感謝を忘れない。
すべてのパーツは平等である。それがパーツ道の精神です。

え?腰のくびれが好きなら、くびれのない幼女は対象外なのかって?

いや、寸胴体型は寸胴体型で、また魅力があってだな(ry
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2008年07月13日

メグとセロン 3/時雨沢恵一

404867126Xメグとセロン 3 (3) (電撃文庫 し 8-26)
時雨沢 恵一
アスキー・メディアワークス 2008-07-10

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勇気が彼らの愛言葉ぁ

"新生"新聞部に演劇部の副部長から、"ある物"を探して欲しいと依頼が持ち込まれた。捜索に乗り出したメンバーだったが、その"ある物"がわからずに捜索は難航してしまい・・・。

セロンくんは、筋金入りのムッツリ青少年ですね。
メグに思いをよせるセロンの悶えっぷりが、ところどころでいい具合に笑いの種を投下してくれてかなり吹きました。
メグの言葉で頑張りすぎて倒れてしまう場面なんかもあって、
彼は案外ラリーよりも単純な性格をしていますよね。
そこまで好きな女の子がいるなんて、ちょっと羨ましい。

時間的には、前巻のすぐ後のストーリーになります。
告白の手伝いをして欲しいという、演劇部の副部ソフィアの依頼を受けて、片思いの相手が欲しがっているという「五十の蜂」なるものを探し始めるんですが、肝心の謎解きの方はちょっとこじつけすぎですよ。
なんかもっと違った解釈で話を展開できなかったものかと。

告白する勇気の出ないソフィアを炊きつけるメグの演説が、素直な彼女らしい堂々としたもので気持ちがいい。
しかし、傍で聞いているセロンにとってはハートをザクザクえぐられているようなもので、本当に彼が哀れでまた吹いたw
もう止めて、メグミカ。セロンのライフはもうゼロよ!w

まあセロンは知る由もないことですが、メグの心境がちょろりとでも描かれていたところは、要注目です。
天然で男に興味がないように見えて、セロンのことはちゃんと格好いい男の子としてみていたんですねぇ。
でも、目を離すと危なっかしい弟みたいな感覚で見ている可能性も皆無ではないんですよ。うーん。やはり年の差が・・・。

今回は厄介な事件に発展することもなく、ごく平凡な学生レベルの出来事に収まりましたが、これからみんな揃って学校の外へ出かけるたびに事件に遭遇するようになるのかしら。
ジェニーの実家とか、いろいろ恨み買ってそうだもんなぁ。
別荘になんて行って大丈夫なのでしょうか。
まあ万が一、戦闘でセロンが役立たずなときは、ラリーがなんとかするでしょう。ついでに傷心のセロンを慰めてやってくれ。
今回のお話の彼はさすがに可哀相でした、南無。

しかしそれにしても、セロンが手も足もでないほど、ベゼル語って難しいのか・・・。なんせ宇宙語だから?
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2008年06月24日

桜田家のヒミツ お父さんは下っぱ戦闘員/柏葉空十郎

4048670921桜田家のヒミツ―お父さんは下っぱ戦闘員 (電撃文庫 か 15-1)
柏葉 空十郎
アスキー・メディアワークス 2008-06-10

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桜田家は、しあわせ日和

悪の秘密結社の下っ端戦闘員である桜田源之助は、ある日上司の幹部から名指しで任務を受ける。
それは組織が誘拐してきた世界有数の資産家の令嬢の世話をするという身も蓋もないものだった。
ところがこの娘、顔は可愛いがとんでもないワガママで・・・。

ストーリーも設定も地味で古臭くて、イマイチ暗い。
なんでしょう、この作品全体に漂う昭和のスメルは・・・。
選考会でも賛否両論があったらしいですが、確かにこれは審査員も頭を抱える。本当に作者は現代人ですか。
1980年代で感性が止まってませんかね。何故か読んでいて加齢臭を感じてちょっと気持ち悪かった。

悪いことだとは分かっていながら家族を養うために悪の組織で働く源之助の葛藤なんかは哀愁を誘うものがあるけれど、同じように悪の組織ものを扱った『コッペとBB団』や『雅先生の地球侵略日誌』と比べると、どうにもギャグが少なくてまったく笑えない。コミカルなんだけれど、全般的にノリが悪い。

甲斐性がないのにやたら態度のデカい中年親父に苦労させられる母子という部分ばかりがクローズアップされてて鬱った。
というより、桜田源之助という、このやたら格好つけのクセに小心者のオッサンがすべてを萎えさせる元凶だと思う。
イメージとしては「日本の古き良き頑固親父」なんですが、見せかけばかりで、いっつも怖気づいてばかりでちっともそれらしくない。ただの鬱陶しいダメ親父でしょうこれじゃあ。

まあでも、その息子の源太郎はまさに真の男でしたね。
男の子らしい男らしさというか、意地っ張りと強がりで出来ているようなイマドキ珍しい気概に溢れた男の子ですな。この有り余るやせ我慢と根性を親父にも見習って欲しいくらい。
子供っぽいところはあるけれど、それが好ましい。
桜田家のどこか素朴で温かい家庭の雰囲気はよかった。

しかしながら、やはり面白いというには程遠い。
作中のセリフも妙に薄っぺらくてシラける。
源太郎に恋をしたことで、ワガママ娘だった麗華が徐々に丸くなっていきますが、それも当たり前といえば当たり前にみんなやっていることだし。とくに褒められることじゃないよーな。
そしてやたら理不尽な正義のヒーローたち・・・・・・ダサ。

う〜ん、これがどうして出版されたのか、とっても不思議。

雅先生の地球侵略日誌 (ファミ通文庫 な 5-1-1)雅先生の地球侵略日誌 (ファミ通文庫 な 5-1-1)
昼間行燈

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コッペとBB団 その3 (ファミ通文庫 た 1-2-3)コッペとBB団 その3 (ファミ通文庫 た 1-2-3)
はしもと しん

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2008年06月22日

Xトーク/来楽零

4048670905Xトーク (電撃文庫 ら 4-6)
来楽 零
アスキー・メディアワークス 2008-06-10

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怪奇と妄想の世界へようこそ

怪奇小説サイトのオフ会で集まった5人の男女。
ホラー好きの彼らが、それぞれ物語を語り出す。
しかし、彼らの話はあまりにも生々しく・・・。
四話の短編による怪奇小説短編集。

はっきり言おう、面白くなかった。
少なくとも私にとっては、なんら面白味を見出せなかった。
私も大概ジャンルを選ばない方ですが、普段から怪奇小説、ホラー小説といった怖い話系のものは読まんのですよね。
理由は単純に読んで『怖い』と思えないから。

なんていうか、怖い話っていつも展開が不自然、理不尽というか、非現実的すぎて逆にフィクションっぽくなっちゃってて全然怖くないんですよねぇ。物語の世界観が不条理であればあるほど、無茶苦茶だなぁと呆れてしまいます。
んでもって、毎度毎度オチが投げっぱなしな場合が多い。

例えばこの本の二話目の『ヘッドハンティング』なら、「朝起きたら頭が割れてました。完」。この終わり方ナンダコレ?
普通、この展開ならどうにかして『首狩り』の正体を突き止めて、激闘の末に奪われた首を取り返すって流れじゃない?
ラノベ的には、この後、美少女退魔師が登場しますね。
それから二人して『首狩り』退治に駆け回っている姿を恋人に見られて誤解され、三角関係に発展するパターンだな。

最初から「なんか事件が起きます、でも解決まではしません」みたいな前提で進められると、それじゃあ読者は何を期待して話の続きを読めばいいのかわからないと思うのですが。
それにこの短編に出てくるような事件程度なら、ラノベだと定番ですからね、今更ですよ。

できれば登場人物は萌えて、会話にもユーモアが欲しい。
怪奇な事件が起こるというだけでは、読者すぐに飽きてしまって当たり前、もっと他に続きを読ませたいと思わせる要素があるといい。
手法としては『ひぐらしのなく頃に』と同じですよ。
日常パートと非日常パートでのギャップが大切、なのです☆

まあ私個人がまず怪奇小説うんぬんにまったく興味がない人間だったという話なだけですが、怪奇小説が読みたい人ばかりがこの本を買うわけでもなく、ジャケ買いする人だっているわけだし、もう少しそういう人の嗜好も考えてはどうでしょうかね。
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2008年06月18日

ほうかご百物語 2/峰守ひろかず

4048670913ほうかご百物語 (2) (電撃文庫 (1606))
峰守 ひろかず
アスキー・メディアワークス 2008-06-10

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世にも放課後な物語

イタチさんが美術部の一員になってからしばらく。
なぜか学校内の怪奇事件は美術部の担当になっていた。
今日も階段の踊り廊下で調査を開始した彼らだが、その前にイタチさんを狙う短髪美少女が登場し・・・。
ピュア可愛いイタチさんとのちょっと不思議な物語第2弾。

白塚とイタチさんは、バトルシーンでのラブコメ自重。
ところ構わずイチャつく二人にもうお腹いっぱいです。
純情なイタチさんを誑かす白塚の天然スケコマシぶりに、さらに磨きがかかってましたが、せめてシリアスな空気は嫁よ。
でも、恥ずかしげもなく、ああして本人を前にしてクサイ台詞をサラリと言える天然属性は、ある意味うらやましい。

お話のパターンとしては、いつものように学校内で妖怪がらみの事件が起こり、ドタバタとすったもんだの末に解決しているという流れですが、今回は季節毎のイベントにまつわる妖怪を話のメインに挙げていったという感じですね。
何気に経島先輩の妖怪薀蓄が興味深かったりする。
河童の生態の話には思わず、へぇ〜。

特別に何が面白いってのはないが、さくっと読みやすい。
これはこれで作者の才能だとは思うのだけれども、この作品以外で作者はどんなお話を書けるのか、まったく別ジャンルの作品を読んでみたい気もします。

できれば、次こそは新シリーズで。
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2008年06月15日

とある魔術の禁書目録 16/鎌池和馬

4048670867とある魔術の禁書目録 16 (電撃文庫 か 12-17)
鎌池 和馬
アスキー・メディアワークス 2008-06-10

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「いくぞ!我ら天草十字凄教のあるべき場所へ」

見よ!これが凡骨の意地だ!

『神の右席』の一人、後方のアックアが上条当麻の「右手」を狙って学園都市に侵入した。
イギリス清教はボディガードに天草十字凄教の五和を派遣する。五和の料理スキルに感涙する当麻だったが・・・。
というわけで、今回は史上最強の『聖人』に挑むお話。

真正面からやってきたアックアに惨敗しましたね、当麻。
まあ『幻想殺し』と相性が悪かったからしゃーない。
魔術を使わない物理的な攻撃は防げないからなぁ。
アックアと同じ『聖人』の神裂にも以前ボロ負けしてたし。
相手が『聖人』ってだけで負けフラグだったかー。

普段、温厚な五和ほどキレると怖いとよくいいます。
当麻を守れなくて落ち込む五和を焚きつけたまではいいが、
うっかり爆弾の導火線に火を点けちゃったテヘ☆みたいな。
ハッスルしすぎて、すっかりバジケちゃってますんもねぇ。
恋する乙女の怒りは建宮さんでなくともビビる。

それにしても戦って改めてわかる『聖人』の反則的な強さ。
『聖人』はジョブとしては、物理攻撃も魔法もできる「魔法戦士」ってカンジですね。しかも、ステータス的には「戦士」と「黒魔道士」を上回るパラメータをもってるんだから、ゲームバランス崩壊もいいところ。

そんなアックアの絶対的な力に一人では勝てないと悟った神裂の声に応える天草十字凄教の姿がよかった。
これまで彼らにあった凡人と聖人の間の越えられない壁、埋められない溝みたいなものを、ついに克服した瞬間ですね。
みんな揃って武器を構えている見開き絵がカッコイイ。
きっとこれが天草十字凄教の本来あるべきだったんでしょう。
熱い!熱いぞ天草式!!!

最後は、まさに一人一人ががむしゃらになってもぎとった、まさに全員のチームワークの結晶ともいえる勝利。
これでもう神裂は、弱いの足手まといだのなんていって彼らを遠ざけることはできませんよね。
アックアの敗因は強すぎるが故にピンチのときに助けてくれる仲間がいなかったという点じゃないかなとも思いました。
アックアの二の徹を踏まないためにも、神裂さんの認識が少しでも変わるといいなぁ。

そしてついに自分の気持ちに気付いた御坂。次回どうなる?
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2008年06月11日

神様のメモ帳 3/杉井光

4048670972神様のメモ帳 3 (3) (電撃文庫 す 9-8)
杉井 光
アスキー・メディアワークス 2008-06-10

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あの素晴しい愛を、もういちど

事件の後遺症でアリスたちのことを忘れてしまった彩夏。
ぎこちない関係のまま園芸部の活動を再開した矢先、生徒会長に呼び出されたナルミは園芸部の廃部を告げられる。
廃部の理由を探るうちに不可解な事件が浮かび上がり・・・。
今回は廃部の危機に陥った園芸部のために奔走するお話。

記憶喪失に負い目を感じる、彩夏が健気で切ないです。
なんとか記憶を失う以前のように振る舞おうと努力しても、
やっぱりどこかぎくしゃくして、それが鳴海を傷つける。
でも、たとえ自分たちのことは覚えていなくとも、いつもと同じように迎える仲間たちの姿には心温まりますね。

降って沸いた園芸部の廃部の話に、少しでも彩夏のくつろげる居場所を守るために動く鳴海ですが、それが彼女にとっては逆に重荷になってしまうというのでは、鳴海も辛いよなぁ。
おまけにそのためにテツ先輩の過去を暴かなくてはいけないというのも鳴海には、心理な抵抗があったことでしょう。

事件の真相を聞きだすために、テツ先輩とガチンコ勝負で決着をつけなくなってしまい、妙にやる気の鳴海の心配をするアリスがほんと可愛い。怒っても結局は折れて鳴海の手助けをするところなんて、もうどうみてもデレデレじゃねぇかと。
鳴海もときどき天然入ってクサイ言葉を口にしちゃうし、ああもう、いろいろとごちそうさまでしたw

彩夏も鳴海も別に焦って無理してすることはないでしょう。
すべてが元通りとはいかなくても、すぎた過去に囚われず、また新しい思い出を作っていけばいいんじゃないでしょうか。
現在さえよければいいのです、それがニートなのですから。
仲間が揃っているというだけで彼らはもう十分に幸せで、愛に満ちていると思います。ニート万歳!
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2008年06月10日

タザリア王国物語 4 獣面の暗殺者/スズキヒサシ

404867093X獣面の暗殺者 (電撃文庫 す 6-8 タザリア王国物語 4)
スズキ ヒサシ
アスキー・メディアワークス 2008-06-10

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神の子は、母を求めて彷徨う

リネアとの息詰まる囚人生活から脱走したシグリッド。
脱走の手引きをした商人ブザンソンと共にタザリアを目指すシグリッドにリネアは一人の男を追っ手に差し向けた。
一方、少女神であるアンブロシアーナも、老婆の助言に従い、ナターシと共にタザリアへと向かう・・・。

相変わらずのリネア様の鬼畜っぷりに背筋が凍った。
シグリッドの切断した左足の骨でペアリングの作成とか・・・。
ヤンデレというか、別に病んでいるわけでもなく、これが素面だから余計に怖い。どういう教育したらこんな娘に育つのか。
シグリッドの方はひたすら憎悪でいっぱいなのに、リネアはあくまでも善意で彼の世話をしていると思っているんですよね。
なんだか見ていて胃がキリキリしてきた・・・。

神殿を抜け出してまで会いに帰った両親に受け入れてもらえなかったアンブロシアーナですが、最後の別れには親子の絆を取り戻せて本当によかった。
彼女を捨てたも同然の両親の言い分は勝手だと思うけれど、まあ彼らの生活を考えれば仕方がなかったのかも。

ナターシもたまには正論を語るなぁと思ったら、シグリッドへの復讐は止めるつもりはありませんかそうですか・・・。
家族だと信じていたから、その裏切りが許せないのかねぇ。
でも、家族だと思うからこそ信じるべきじゃないでしょうか。
いい加減、シグリッドの冤罪に気づきましょうよ。

どこまで続けるつもりなのかわかりませんが、今回に限っては割り合い余裕があるようなのんびりした展開でしたね。
まあ何度も復活してくるサジハッサは正直ウザかった。
ようやくリネアの手を離れ、追っ手の刺客を振り切ったと思ったのに、最後でさらに追い討ちをかける作者ひでぇ。
どこまで主人公を虐待する気でしょうか・・・。

次こそはファンダルタと合流して、いよいよ逆襲開始ですね。
着々とリネア様死亡フラグのカウントダウンが迫りますが、もうはやすでに許されるレベルを超えてしまっているので、できれば一思いにやっちゃってください。
それよりも問題はアンブロシーナですね。再会は長そうだ。
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