【Amazon.co.jp限定】 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア4 書き下ろし4PリーフレットSS付き (GA文庫) 大森 藤ノ はいむら きよたか SBクリエイティブ 2015-05-14 by G-Tools |
「どうして君は、そんなに早く、強くなっていけるの?」「……何がなんでも、辿り着きたい場所があるから、だと思います」「私も……」──悲願(ねがい)がある。何がなんでも、辿り着かなければならない場所が、遥か先の高みにある。少女にも、少年にも。ついに始まる『遠征』。未到達領域59階層への挑戦。
冒険を越えた英雄たち
ロキ・ファミリアの美しき女剣士アイズの視点から描くダンまち最強スピンオフ
レフィーヤ頑張った。外伝はこの娘を応援していこう。アイズは放っておいてもベル君とイチャるし。
レベル6になったアイズに触発され、遠征を目前に特訓ブームが訪れたロキ・ファミリアの少女魔術師レフィーヤが、憧れのアイズや先輩団員の背中を追いかけて必死に手を伸ばし成長していく姿に胸が熱くなった。
本編のように初々しい成長物語もいいですが、最前線で活躍する攻略組の物語も壮大でいいですねぇ。
ベルとアイズが秘密の特訓をしているところを目撃してしまい、驚愕と嫉妬にかられるレフィーヤが可笑しく、アイズがベタ褒めする少年にライバル心を抱いてより修行に励む彼女の真っ直ぐな負けん気が眩しいです。
未到達領域59階層への挑戦を目標に掲げるロキ・ファミリアを支援する他派閥もあれば、迷宮深層への潜入を望ましく思わぬ勢力もあり、アイズたちの一挙一動を中心に世界観が回っていく展開がワクワクする。
遠征に向かう途中、ベルとミノタウロスの死闘を目撃し、下級冒険者が成し遂げた偉業に奮起され、はやる気持ちを抑えきれないベートやティオネたちも若さが溢れていいですね。彼らもまだ伸びしろがありそうだ。
予想外のアクシデントに遭遇しながらも目的の59階層へ到達した彼らが見たのは未知の世界と未知の怪物で、都市最強クラスの冒険者たちが全力を振り絞り、連携を繋いだ迫力満点の大激戦に魅せられました。
神々の眼の届かない地下深くで繰り広げられていた闇派閥の企みを知り、さらに事態のスケールが都市や世界規模に広がっていきますが、もう外伝でやるレベルじゃないですよねこれ。世界の危機がこわい。
本編での思わせぶりなヘルメスの言動が意味わかめでしたが、ベル君に何を期待しているのか、なんとなく見えてきますね。今後は本編にも繋がってくるのでしょうか。それまでにベル君はどこまで強くなっているのか。