『正しい積読の崩し方』
毎日、積読に励んでいるみなさん、おは☆らぶりー(はぁと)
先日のエントリ『正しい積読の崩し方』で、積読解消について語りましたが、本読みにとって積読とは職業病のようなもの。
我々の読書生活とは切っても切り離せないものです。
ならば問題にすべきは、いかに積読を打倒するかではなく、
いかに積読と上手く付き合っていくかではないでしょうか!
そこで今回お教えするのは愛咲家伝来『積読城建築法』。
男ならば山ではなく、己の城を築け!積読城の主となれ!
崩して築く!これぞ愛咲家に代々伝わりし芸術的積読法!
0.はじめに
まずどうして積読が嫌われる存在として扱われているのか。
それは次の三つの理由によります。
@ごちゃごちゃしていて見栄えが悪い
A読みたい本がすぐに見つからない
B新刊を買っても置く場所がない
簡単にいえば、部屋が汚くなる、部屋が狭くなるということ。
『積読城建築法』とは、その三つの問題を発生させないための防止策です。『積読城建築法』を実施するために、まず以下の三つのスキルを身に着けてましょう。
@収納術
A整頓術
B予測術
では、次から順番に説明していきます。
1.本棚は積読のためにある
積読というと、部屋の床や机の上に積み上げているか、ダンボール箱やプラスチックのBOXに押し込んでしまっているパターンが典型的かと思いますが、これはいけません。
これは下に積んだ本が取り出しにくい上に、可視性も悪く、あとで本を探すときに非常に困る、最悪の置き方です。
なにより平積みは本が痛む原因になるので止めてください。
積読をするならば、ちゃんとした本棚を買いましょう。
本を収納するのに本棚以上に相応しい家具はありません。
本がむき出しで積み上がってたり、貨物倉庫みたいに箱が転がってるのに比べ、本棚はとても見栄えがいいです。
参考資料
書棚(本棚)専門サイト e書棚.com
本棚にもいろいろありますが、ポピュラーな文庫本用の本棚だと、奥行きがあって、奥と手前に二重置きになってしまい、奥に置いた本が隠れてしまい、長期保存用としては最適ですが、短期間に出し入れを繰り返す積読用としては不向きです。
薄型もありますが、今度は収納できる量が心配になります。
レールのついたスライド式本棚というのがベターかと思いますが、積読用の本棚として、見やすさと取り出しやすさを考えた場合、実はキャスター着きの回転式本棚が有効です。
卓上ならば、CDラックを流用するのもオススメです。DVDラックなら新書サイズの本も収納できます。
(ちなみに愛咲は組み立て式のCDラックを使っています)
"見せる"本棚としては、ウォール式ラックにお気に入りの本の表紙を並べてディスプレイにするという方法もあります。これはドアの裏側などに置くとデットスペースの活用になります。
他にも、家具の合間やクローゼットの中にしまえる隙間式、
雑誌などの収納に便利なフラップ式、フィギュアや関連グッズなど雑多な品を格納できる複合タイプなどがあります。
積読のためだけでなく、部屋全体の外観を踏まえ、様々な目的用途に合った本棚を活用するとよいでしょう。
どんな本棚を選ぶにせよ、床面積を効率よく使うため、購入時はケチらず天井まで届く背の高い本棚を買うべきです。
本棚のデメリットとして移動させにくいというのがありますが、そこは部屋の配置をしっかり考えて置いてください。
さて、まとめますと『収納術』の心得は、『本棚の有効利用』です。これで積読城の骨組みができました。
では、次に本棚に本を詰めていく設置工程に入りましょう。
2.シンプルに見やすく並べる
現状で短期積読用と長期保存用の二種の本棚があるとして、購入した本は、積読用の本棚に詰めていくと仮定します。
ここでの第一のポイントは、変に整理整頓を意識せずに、単純に購入順、発売日順に並べること。
別に発売日順に読めとは言いませんし、読みたい本から読んでいって構いませんが、目先にあるものから読んでいくと、優先度の低いものが幾度も後回しにされ、いつの間にか忘れてしまい、思い出した頃にはすっかり古くなり読む気が失せてしまうということが往々にしてあります。
少なくとも、どの本がどの本より新しくて古いのかは常に把握できるように並べておくべきでしょう。
第二のポイントは、読み途中のものは本棚に戻さないこと。
読み進んだ場所に栞を挟んだだけで本棚に戻してしまうと、安心してそのまま忘れてしまう可能性があります。
読み途中の本は、ブックストッカーや書見台などを利用し、中断状態であることを意識付けるようにするとよいでしょう。
(ちなみに愛咲は、ファイルスタンドをブックストッカーに流用して使っています)
第三に、書店購入時に紙カバーをかけてもらったときは、積読用の本棚に詰める前に外すこと。
表紙の日焼けやすり傷などを防止するのには最適ですが、紙カバーをつけたままだと、タイトルが分からないため探すときに混乱してしまいます。積読時には必ず背表紙のタイトルが見えるように並べ、読み終えたら再び紙カバーをかけて保存用の本棚へ移しましょう。
『整頓術』の心得は、『可視性の向上』です。
上記の手法に限らず、積読の状況が一目で見て取れるように並べられていれば、どんな方法でもOKです。
積読城を築く工程はここまでで、最後に城を崩した後に長期保存用の本棚へ再構築する工程に移ります。
3.本棚と心に余裕を持て
読み終わった本は当然、長期保存用の本棚に移して保管していくことになりますが、ここでもひと工夫することで積読に余裕が生まれます。
大抵の方は、レーベル>作者>シリーズ>巻数と細分化して並べて保管しているかと思いますが、それで十全です。
しかし、端から端までギチギチに詰めずに、本棚全体にまんべんなく散らばるようにし、将来、シリーズの新刊が増えることを見通して、前もってある程度の余裕を空けておきましょう。
まず考慮すべきは、レーベルごとの比率です。
新刊と一口にいっても、毎月発売される新刊の数はレーベルによって開きがありますし、個人によって購入する数も違います、世の中には一つのレーベルしか買わないという人もいると思いますので、まず自分自身の比率を考えてみてください。
ちなみに自分を例に挙げると、本棚のレーベル比率はこんな感じです。
3:電撃文庫
1:富士見ファンタジア文庫
1:MF文庫J
1:ファミ通文庫
0.5:角川スニーカー文庫
0.5:GA文庫
0.5:HJ文庫
0.5:ガガガ文庫
1:新書サイズ
1:その他
電撃文庫の購入は毎月6、7冊と圧倒的に多いです。
また文庫本自体も分厚いので広めに場所をとっています。
富士見F文庫、MF文庫J、ファミ通文庫は大体月4、5冊。
それぞれ本棚一段分くらいの割り当てです。
GA文庫、HJ文庫、ガガガ文庫は月1、2冊買っています。
これらはまとめて棚一段分くらいです。
角川靴文庫も月3、4冊と買っていますが、一冊一冊が薄いのでスペースは少なめでも十分に足りています。
新書サイズの本は、C★NovelsFantasia、講談社ノベルズまたは講談社BOXの本が月1冊程度。これも棚一段分。
その他はスーパーダッシュ文庫、コバルト文庫、富士見ミステリ文庫がそれぞれ月1冊あるかないかで、一段で余裕です。
またハードカバーの本については、文庫本とは別の本棚に格納しているのでここでは除いています。
本棚をおおかまなレーベルごとのブロックを区切ったら、次にその中で作者とシリーズの比率を考えます。
作者といっても、速筆でどんどん作品を出す人もいれば、遅筆でなかなか続編が出ない人もいます。全シリーズ揃えるつもりの作者もいれば、もう見切ってしまって今後買わないと考えているシリーズもあるかもしれません。
個人的には、シリーズが続いているものは手前に余裕をもって並べ、もう続きを買わないと思った本、シリーズが完結した本は棚の奥にキッチリ詰めてしまっています。
シリーズがあとどれくらい続くかも予想できれば、それも踏まえて配置を考えるとよいでしょう。
例えば「『シャナ』はもうクライマックスだからあと2、3冊だな」とか、「『禁書目録』はまだまだ続くだろうから、5、6冊分は必要だな」、「『輪環』はどうみても大型シリーズになるから余分に場所とっておこう」といった具合に。
新人作品は単発で終わるか、シリーズ化できるか予測しにくいので、とりあえず3冊くらいは続いても対応できるように一箇所にまとめています。
始めから整理できている状態で本を詰めていけば、あとでシリーズも作者も巻数もバラバラでごちゃごちゃな本棚を整理するという大変な苦労を負う必要も無くなります。
『予測術』の心得は、『自己分析』にあります。
自分がどういう読者なのかを認識し、予め備えておくことで本棚の管理もぐっと楽になるでしょう。
00.おわりに
さて、ここまで長々と語ってきましたが、この方法は半分ぐらいは屁理屈ばかりこねた理想論だと思ってください。
ぶっちゃけどんな方法でも、他人から見たら積読なんて部屋を汚くしている以外のなにものでもないのですから。
積読の方法論なんて、要は本人の意識の問題です。
自分が美しいと自信を持って断言できるのなら、それでいいと思います。部屋中に本が積みあがっていないと逆に落ち着かないという人もいるでしょう。それは個人の自由です。
大切なのは、なにが正しい方法かではなく、本人が自分の積読に満足しているかどうかではないでしょうか。
但し、積読とはその人の心のありようを反映するもの。
普段から周囲に気を配れる人は、積読にも配慮が見られますし、何事もいい加減な人は、積読もいい加減なものです。
愛咲家伝来『積読城建築法』の奥伝は、『自己啓発』です。
いまの積読に不満があるならば、まずそうした積読を作ってしまった自分自身を変えないと何をやっても無駄です。
理想の積読とはなんなのかと考えることは、つまり理想の自分とはどんな人間であるのかと考えることです。
まずは想像すること。そして、できることから始めましょう。
焦らずにゆっくり一歩一歩、自分のペースで進みましょう。
ときには立ち止まって考えたり、戻ることも大切です。
そしていつかアナタの思い描いた積読が実現できたら、
いまとは違ったアナタがそこにはいるはずです。
次回、積読三部作 完結編
『正しい積読の愛し方』 近日公開予定




次回策も がんばってください〜。
気長にお待ちください。できれば半年くらい・・・。
一年くらい待ちますよw
無理なさらずにね〜
私も何か手段を打たないと、
地震が起きたらベットの横にある本に殺されてしまう
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル