![]() | レンタルマギカ ありし日の魔法使い (角川文庫―角川スニーカー文庫) 三田 誠 角川書店 2008-04-01 by G-Tools |
お気楽社長と若手社員の苦悩
魔法使い派遣会社<アストラル>に布留辺市を流れる霊脈の調査依頼が舞い込んだ。初代社長、「魔法を使わない魔法使い」伊庭司は、調査を開始したが、そこに待ち構えていたのは、<螺旋なる蛇>の禁忌の魔法使い達だった・・・。
今回は、いつきの親父の司と若かりし頃の猫屋敷の物語。
伊庭司。駄目人間を絵に描いたような不良社長ですが、
ダラダラしていてもイザというときは魔術結社の首領としての貫禄というか、覚悟を秘めた迫力がありますね。
まあもし自分の上司だったら相当ウザイでしょう。
こんな大人気ない社長イヤです。
こんな部下にイタズラばかりする社長に付き合っていたら、そりゃ隻蓮も猫屋敷も年のわりに達観しちゃうだろうなぁ。
いいように司の手の上で踊らされて、振り回されて、気がつくといつの間にか<アストラル>の空気に馴染んでしまってる自分に愕然とする猫屋敷のツンデレっぷりに萌えw
「魔法使いだからって人並みの幸せを望んではいけないのか」という司の信念は、普通の魔法使いにとっては、甘っちょろい戯言として笑い飛ばされる類のものでしょうが、全てを犠牲にして魔法を追い求める<螺旋なる蛇>にとっては、己の存在理由を否定される<協会>以上の脅威でしょうね。
改めて<アストラル>が魔術社会で異端かが分かります。
いつきが親父のこのレベルに達するのは相当先か、もしかすると一生こないかもしれんな。
妖精眼発動状態ならまだマシだが、普段がヘタレすぎる。
最初の頃のユーダイクスが、いつきの社長就任にごねたのも納得できるけれど、まあいつきにはいつきの人望や魅力があるんじゃないかなと思う。
さて、司の信念を継いだいつきは、アディや穂波と魔法使い達の世界をどう変えていくのか。
出来ることならば、魔法使いの誰もが魔法使いであることを幸せに思える結末を見たい。


