ダフロン

2008年02月11日

マルタ・サギーは探偵ですか? 6 オスタスの守護者

4829164077マルタ・サギーは探偵ですか? 6 オスタスの守護者
野梨原 花南
富士見書房 2008-02-09

by G-Tools


名探偵を愛していますか?

オスタスへ帰還したマルタは、ドクトル・バーチにしてマリアンナ・ディルベルタへ想いを伝えるためにデートへ誘う。
そんな中、マリアンナに求婚者が現れる。お相手は、マルタとは比べ物にならないくらい容姿も家柄もいい東洋の宝石王。
怪盗と名探偵の恋の行方に、新展開が訪れる!!

ちょっぴり大人になったけど、やっぱりマルタだなぁと。
精神年齢と肉体年齢のギャップが心配でしたが、ウジウジしたところがなくなって、何事にも意欲的になったのはマル。
一気に大人になってしまったように感じる場面が多かったですが、マルタらしいお気楽気分も残っていて、彼本来の性質みたいのは変わってないなぁと、ちょっと安心しました。

大人になってしまったマルタですが、それは誰かに無理矢理させられたことで、その事で心を痛めるリッツが健気です。
いっそ二人とも一人立ちするいい機会なのかもしれません。
できればリッツには、将来マルタに依存しない生き方を選んで欲しいので。リッツはリッツだけの夢を目指すべきだよ。
まあマルタには、まだまだ「お母さん」が必要っぽいですけどw

今回はマルタにドキドキっぱなしのマリアンヌが可愛かった。
恋愛事に馴れていそうで、実は自分の感情には鈍いひと?
マルタの急成長で一番心が揺れているのはこの人ですね。
ジャックもいい加減認めてあげればいいのに。まあ彼にとっては娘の行く末を心配する父親みたいな心境なんでしょうな。

どうにも後半で、かませ犬になってしまった宝石王のランですが、こういう短気で不器用な男は嫌いじゃないです。
なんだか訳もわからぬまま『カード使い』の争いに巻き込まれて、フラれてしまった彼が可哀相でもあるが、まあいい気味。
やっぱ男は、愛する人だけじゃなくて、守りたいもの全部ひっくるめて守れるようになんなきゃダメだよ。
7年をかけて戻ったマルタの誓いが叶うように祈ります。

さて、次回はいよいよ最終巻。最後までラヴでいきましょう!
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 富士見ミステリー文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。