ダフロン

2007年11月10日

BLACK BLOOD BROTHERS 8 宣戦濃恋歌/あざの耕平

4829119683BLACK BLOOD BROTHERS 8 (8) (富士見ファンタジア文庫 96-13)
あざの 耕平
富士見書房 2007-10

by G-Tools

「どうぞ見極めて下さい。あたしと『カンパニー』の真価を」

その少女の価値が、いま世界を変える!

吸血鬼と協力し、崩壊する特区から人々を避難させる姿がニュースに流され、一躍全世界が注目する存在となったミミコ。
特区奪還のため、体制を立て直すべくカンパニーの仲間と共にシンガポールへと到着した彼女は、尾根崎から新たなカンパニーの代表になってくれと頼まれて、といったお話。

ミミコ、大役の重圧に押し潰されるの巻。
代表を引き受けたはいいものの、自分よりも遥かに経験豊かな面々に囲まれて一転怖気づいてしまうも仕方がないかな。
「ジローはアリスの嫁」という覆せない事実があるために、自分の恋心を貫けない彼女の葛藤も考えると切ないですね。

そうして自信喪失に陥ってしまったミミコに対し、サマンサ教授の人生経験の深みを感じさせる言葉が、とても素敵です。
いくつものプレッシャーをはねのけて、『豪王』やマスコミの前で自分の思いを語る彼女の姿がやけに眩しく見えました。
ミミコを支えるサマンサ教授や神父もいいのですけれど、
いつの間にかミミコのシンパになってる尾根崎に萌え。

いまはバラバラでも、距離を越え、時空を越え、つかの間の再会を果たした三人の笑顔にちょっと泣きそうになりました。
『真祖混沌』にまつわる遠い過去の出来事も明かされ、いままで一番壮大な演出でもって描かれた巻でした。

ミミコだけでなく、ケインやサユカ、リンスケたちも『九龍の血統』への反撃に向けての準備を整えていっていますが、カーサやウォーカーマンだって黙ってみてはいないでしょう。
さて、これからが本番。ミミコの言葉に人間と吸血鬼はどう応えていくのでしょうか。次回の展開がますます見逃せません。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 富士見ファンタジア文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: BLACK BLOOD BROTHERS 8 (8) (富士見ファンタジア文庫 96-13) 作者: あざの耕平 出版社/メーカー: 富士見書房 発売日: 2007/10 メディア: 文庫 ストーリ..
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