ダフロン

2007年10月16日

刀語 第十話 誠刀・銓/西尾 維新

4062836432刀語 (第10話) (講談社BOX)
西尾 維新
講談社 2007-10

by G-Tools

【虚刀流の剣士・鑢七花と奇策士・とがめは、陸奥の百刑場へ。十二本の変体刀の中で『無刀』に重点をおいた誠刀・銓を持つ次なる対戦相手は、変幻自在の仙人、彼我木輪廻!】

過去と向き合い、己と向き合い


四季崎記紀の12本の伝説の刀をめぐる新本格時代活劇。
見る者次第で自在に姿を変えるという仙人、彼我木輪廻。
変体刀を渡すのに彼が出した条件は、地中深くに埋めた誠刀・銓をとがめだけの力で掘り返すこと。故郷へと戻ってきた彼女は、そこで己自身と向き合うことなります。

ますます七花エアー。とがめたんメインの巻。
これまで戦うことで刀集めを成功させてきた二人にとって、
彼我木輪廻が誠刀・銓を用いて問いかけた、戦わずして目的を遂げるという発想は、彼のヒントがなければ、なかなか気づかなかっただろうなぁ。
むしろ、いつの間にか戦って勝つことばかりに考えが囚われていた自分自身との戦いだったと言えますね。

相手の苦手意識を写す彼我木輪廻が、七花の前では少女に変身してますが、これは七花の女性不信フラグ。
これまで出会ってきた変体刀の所有者の女性は特殊過ぎるというか、出てくる女はそろって極端にすぎるからなぁ。
とがめにマジ惚れしているあたり、すでにはやまった感がしないでもないが、そういえば今回は二人のイチャイチャシーンがなかったのがちょっと寂しい・・・。

七花の方の問題は一区切りついたので、今度はとがめの過去や刀集めに対する覚悟を振り返ってみたという感じでした。
虚刀流と四季崎記紀との関係については、かなりあっさりと明かされましたが、二人とも割りとどうでもよさそうだなおい。
否定姫についても薄らとその正体が語られつつ、物語の終盤に向けスケールが膨らんでいっています。

さて、次こそは右衛門左衛門と真庭忍軍の決着のようです。
ということは、炎刀・銃VS毒刀・鍍というシリーズ初の変体刀同士の対決が見られるのでしょうか。
なんか放っておけば七花たちは漁夫の利を取れそうな気もしますが、あのヒネクレ作家西尾維新のことだから、さすがにそう簡単にはいかんでしょうね。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 講談社BOX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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[書評][西尾維新][刀語][アクション][和風][★★★★]刀語 第十話 誠刀・銓
Excerpt: 刀語 (第10話) (講談社BOX) 作者: 西尾維新 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2007/10 メディア: 単行本 えー、なんとか生きて辿り着きましたな。 そして騒動があろうとなかろう..
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