ダフロン

2007年09月19日

螺旋のプリンセス 1/椎野美由貴

4044287155螺旋のプリンセス 1 (1) (角川スニーカー文庫 162-20)
椎野 美由貴
角川書店 2007-08-31

by G-Tools

【放課後の校舎裏で、竜を駆る親子に拉致されかけた吉乃聖を救ったのは異世界「天箱園」からやってきた騎士・果月直哉だった。その日から、聖は自分が異世界人だと知ってしまい・・・】

お姫様の騎士は、自転車でやってくる


赤ん坊の頃に異世界から地球にやってきた王女さまが、これまでは男の子として性別を偽って暮らしていたのに、いきなり元の世界の犯罪者に拉致されかけたせいで、正体が周囲にバレてゴタゴタが巻き起こるといったお話。

とりあえず、ヒロインの聖がちゃんと女でよかった。
しかし、相手方の直哉は体力バカというか、見た目クールで冷静っぽいのに、その実、短気で行き当たりばったりだな!
まあ地球に暮らしていても全然楽しそうでなく、「自分の居場所がわからない」という悩みを抱えた聖にとっては、自分の意地だけで生きてるような、それ以外は何も考えてない直哉みたいな男に憧れるのもしょうがないんでしょうかね。

それにしても異世界の人々の厚顔さはなんなんですか。
なんか登場してくるキャラは、性格が自分勝手で最低な奴らばかりで、まともな協調性を持っている奴はおらんのかね。
まあ人間さまたちにひきかえ、葉村をはじめ煉魂受皿器(見た目動物のぬいぐるみ)のキャラはコミカルで面白いわん。

直哉が聖の悩みを諭して、二人がまったりイチャつくところはいいのだけれど、直後の戦闘シーンが唐突だな。
こういうところ、作家ってどうしてバトルを無理矢理挟もうとするんですかね。毎回、とっても冗長な気がするんですが。
まあ追い詰められて秘めた力に目覚めて、それまでの問題もまとめて解決!ってパターンにしたいんでしょうが。

ストーリーの設定としては定番ですが、そんなことよりも私が許せないのは日常パートのつまらなさかな。
それと結局は聖の優柔不断で煮え切らない態度が読んでいて非常にダルいというのも大きな要因かな。
いかにもキャラ回しが重ったるくて、面倒くさそうなんだけど、
これどうやってシリーズ続けていくんだろ。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 角川スニーカー文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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