ダフロン

2007年09月18日

ダナーク魔法村はしあわせ日和 いとしのマリエラ/響野夏菜

4086010704ダナーク魔法村はしあわせ日和 いとしのマリエラ
響野 夏菜
集英社 2007-10-01

by G-Tools

【おてんば魔女のビーに惹かれる自分に戸惑い中のイズー。そのビーが体調を崩したと聞き、見舞いに向ったイズーは、ビーにそっくりな女の子に箒で突撃をうけて・・・】
「俺の知らないところで泣くな」

愛しさと涙の理由を抱きしめて

女性はみんな魔女、男性も三割は魔法使いというド田舎のダナーク魔法村で巻き起こるドタバタメルヘンファンタジー。
季節の変わり目に体調を崩したビー。その間に村にやってきたビーそっくりな妹マリエラ。子守を命じられたイズーは、ちいさな彼女に振り回されてばかり。一方、母親と喧嘩をしたベルがシーカーと共に失踪して・・・というお話。

次第にビーの「えへっ」が可愛く思えてきました。
ビーを意識してしまって仕方がないのに、本人を前では必死に表情を取り繕っているイズーの姿が初々しいかぎり。
しかし、彼の複雑な恋心も村中にバレバレだったとはw
シーカーに恋愛を説かれるのはなんかムカツクわー。

ビーの出生の秘密やゾーラとフランの因縁やら、ダナーク村の秘密が徐々にイズーにも明かされてきましたね。
とくにフランの母親としての情愛の深さに胸を打たれます。
普段明るいビーも笑顔の裏で相当な重圧を抱えていますが、そんな彼女の背負った重荷もまとめて受け入れる決意を固めたイズーが格好よかった。村に来た頃は、自分の気持ちですら持て余していた彼も、今ではすっかり大人になりましたね。

最後はしんみりとしてどこか暖かい気持ちになれました。
イズーとビーの絆も深まったところで、次回はまたデイル絡みですかね。あまり殺伐とした雰囲気は彼らにそぐわないので、ダナーク村のまったりとした日常も楽しみたいところです。
初めてダナーク村の冬を迎えるイズーの悲鳴なんかも聞けるといいかもー。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 集英社コバルト文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 初雪も降り始めようかという頃、ビーが体調を崩したという。村の人に寄れば、毎年のことのようだが、さりとて安心できないイズーは、お見舞い品をもって、ビーの家へと向かった。が、途中で、箒にのった魔女に体当た..
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Tracked: 2007-09-23 21:28