ダフロン

2007年09月11日

イメイザーの美術/灰原とう

4094510249イメイザーの美術
灰原 とう 太郎
小学館 2007-08-17

by G-Tools

【弟の祐の世話にかこつけて、できたばかりのお絵かき教室『アトリエファミーユ』を訪れた真深。彼女はそこで、子どもはみな魔法使いなのだと言う不思議な少女、砂夜と出会い・・・】

子どもの世界は魔法がいっぱい


小学生の真深が近所にできた「お絵かき教室」で出会った少女・砂夜は、その不思議な魅力で真深を惹きつけていく。
無垢な子供が描いたラクガキや作ったガタクタは命を宿す。
それは子供だけが使える魔法なのだと砂夜は言う。
そんな子供たちの想像が生みだす魔法にまつわるお話です。

大人びた真深が、夢いっぱい元気いっぱいな砂夜と出会って、本来の子供らしさを見せていくところが可愛いですね。
弟の祐が、魔法で生徒を絵の中に消してしまい。その責任を感じた真深が、弟を救うために絵に飛び込んでいくシーンは、
お姉ちゃんとしての姉弟愛にあふれていて胸が熱くなります。

ラクガキからユニークな怪獣を生み出す『怪獣画伯』のまーくんの話は、子供を信じない大人と空想の怪獣を信じる純粋な子供たちとの対比がよかったですね。
子供にとってはラクガキでも自分の大切な友達で、まーくんとクッキーが親の勝手な都合で離れ離れになってしまう姿につい涙ぐんでしまいそうになりました。

だが、後半のロシェの話とクッキーと戦う砂夜の話は、それまでと雰囲気が正反対でそぐわないな。
折角、真深の性格も丸くなりはじめたのに出番ないし。
真深と砂夜をメインにしたほのぼのとした物語なのかと思っていたら、怪獣とバトったりなんかして、期待した展開とズレいっていってしまったのが、ちょっと肩すかしな感じ。

まあこういう子供を主体にした話は好きです。
続編あるなら、次こそは真深と砂夜でほのぼの百合路線を。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(2) | ガガガ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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