![]() | 時載りリンネ! 1 (1) (角川スニーカー文庫 203-1) 清野 静 角川書店 2007-07 by G-Tools |
【200万字の本を読むことでたった1秒だけ時を止められる「時載り」の少女リンネ。「わくわくするような冒険がしたいな」という彼女に連れられ、僕はひと夏の冒険をすることに・・・】
女の子は時々預言者になる。
いつも心に星の輝きを!
時を止める「時載り」の少女リンネと幼馴染の少年久高が、
小学6年の夏休みに体験した一冊の本を巡る物語。
友情あり、謎あり、ときめきあり、バトルあり、大冒険あり。
いやぁ、これは飾る言葉が見つからないほど素晴しかった!
リンネが、とびきり素敵な女の子ですね。
本のページをめくるときのわくわく、うきうきした気持ち。
いつもそんな好奇心に満ちあふれ、日常のちょっとした不思議に意気揚々と飛び込んでいく姿が魅力的です。
幼馴染の久高を女の子特有のテンションでぐいぐい引っ張って、元気一杯に駆け抜けていく彼女が最高に眩しい。
「時載り」に関わる普通の人間とのギャップもいいですね。
本を主食にするというだけあって、食事時に皿の上に本を置いて差し出すという赤面エピソードや慣れない手つきでケーキを頬張るシーンも、コミカルで愛らしさ炸裂です。
思えば、毎日ラノベを主食のように読み散らかしている私も、
「時載り」なんら変わりない生態をしているのか。
でも、「時載り」にとっては二度目に読んだ本は栄養にはならないようなので、同じ本読みとしては、そこが可哀想かなぁ。
面白い本は何度も読み返したいものですしね。
初めは衝突しながら同じ「時載り」のユウと友達になったり、
恐ろしい「時砕き」と遭遇して、奇妙で謎めいた本の持ち主を探し求めるうちに、別の「時載り」に狙われてしまったりと、
ひと夏の出会いと冒険が、ぎゅっとつまってました。
日差しの照りつける公園や賑やかな市民プール、遠くの山まで電車の旅へ出かけたり、懐かしい風景も郷愁を誘います。
冒頭のリンネのセリフ「すべてが終わったあと、前よりも少しだけ世界が輝いて見えたら素敵よね!」とは、まさにこのこと。
見えました。この本を読み終えたとき、確かに心の中で、ちょっとだけ世界がときめきに輝きました。
そしてその輝きを私は絶対に忘れることはないでしょう。
これほど突き抜けて爽快な感動は久しぶりですね。
これは是非とも、小学生に読んでほしい。そして大人には、自分が少年だった頃の気持ちを思い出してほしい一冊です。
ときめきを胸にー!




と読んでしまった私はワールドエンブリオ読者。
私はいつもキャッチにネタを仕込んでますが、
今回の元ネタは「もっと心に星の輝きを」というマンガです。