![]() | アマデウスの詩、謳え敗者の王 細音 啓 富士見書房 2007-07 by G-Tools |
【各地の研究機関を次々と襲撃する謎の灰色名詠の使い手。そしてその恐怖はついにトレミア・アカデミーにも。次々と人々を石化させていくその使い手の目的とは・・・】
──クルル、見てくれた? つなげたよ、彼のところまで
つながる想いが、力となる
各地で起こっている襲撃事件を警戒して、カインツが属する超越者たちの組織<イ短調>からやってきたサリナルヴァ。
夜色名詠の使い手であるネイト、史上最年少の祓戈到達者エイダ、そして異常さを増すクルーエルの名詠。
様々な異端因子たちがトレミア・アカデミーに集う中、ついに謎につつまれた灰色名詠の使い手が正体を現します。
クルーエルとネイトのイチャイチャぶりときたらないです。
お互いに相手を守ろうと、一緒に進んでいこうと一生懸命なクルーエルとネイトの仲睦まじさにあてられっぱなしでしたね。
自信を持ちはじめたクルーエルの名詠が神がかっていく一方、ネイトの方の夜色名詠にも進歩がありました。
タイトルからついにアーマ復活かと期待しましたが、まだもうちょっと成長が必要ですか。もったいぶるなァあの飛びトカゲめ。
バトルにおいては、意外にもミオの活躍が外せませんね。
恐怖に身を震わせながら、仲間を信じて必死に助けを求め。
クライマックスでは絶体絶命の状況をひっくり返す架け橋となって、クルーエルからミオへ、ミオからネイトへと勝利へのバトンを渡していく友情のコンビネーションに震えましたね。
三人の活躍で今回はなんとか撃退できたみたいですけれど、
世界観にまつわる謎のほんの一端が明かされたという感じで、さらにいくつもの新要素が絡み合ってきて、ますます物語が広がりを見せてきていますね。
灰色名詠の老人が語る「緋色の髪の少女」って、まさか・・・。
いろいろと不安要素が持ち上がりましたが、ダークな展開だけは勘弁して欲しいなァという期待感で続編待ってマス。
ときに最後のクルーエルの爆弾発言。
なにこれ、甘っ!!!www