ダフロン

2007年07月16日

刀語 第七話 悪刀・鐚/西尾維新

4062836343刀語 第七話 悪刀・鐚 (アクトウ・ビタ) (講談社BOX)
西尾 維新 竹
講談社 2007-07-03

by G-Tools

【虚刀流の剣士・鑢七花と奇策士・とがめは、土佐の刀大仏へ。十二本の変体刀の中で『癒し』に重点をおいた悪刀・鐚を持つ次なる対戦相手は、鑢家家長の人類最強、鑢七実!】
「けどさあ、とがめ。
 姉ちゃんはおれに殺されたがったのかもしれないけど、
 おれは――姉ちゃんを殺したくはなかったよ」

殺し殺され姉弟対決!

四季崎記紀の12本の伝説の刀をめぐる新本格時代活劇。
いよいよ今回は七花とその姉、七実との姉弟対決が描かれるわけですが、身体を活性化する日本刀ってなんだよ!
もはや日本刀の形を諦めつつあるのは、まあ仕方ないが、
あんなん刺したら癒されるどころじゃなくて絶対に死ぬって!
毎度毎度ツッコミどころがあって私としては嬉しい!www

さて、注目の無刀VS天才の頂上決戦。
多少はふんばるかと思っていた七花ですが、七実の「見稽古」相手に気持ちのいいくらい見事な惨敗ぶり。
七花が半年で成長したくらいでは、姉ちゃんのレベルにはまったく届きませんか。姉ちゃんどんだけー!

いったいどうやって勝つのかと思えば、とがめの出番きたー。
初めて戦闘で奇策が役に立ったんじゃないですか。
その作戦を思いついた発想力よりも、それを実現させた実行力がすごい。しかもよく正確なタイミングを読めましたね。
いままで言われるほど到底キレ者には見えなかったけど、バカと天才は紙一重っていうやつだったんですね・・・。

二人の決闘の結末は、すごいしんみりしちゃいましたよ・・・。
病魔に苦しみ続けた人生の最後として、愛している弟に殺されたかったっていうのが切なくて、彼女の人生ってなんだったんだ!と、ちょっと虚しい気持ちに陥りました。
しかし最後でなんという大ポカをwwwオチつけんなwww

七実の死で、矛盾を抱えていた七花が覚悟を得ましたね。
彼女の最後を見る限り、自分を倒せるなら、刀としての虚刀流でなくてもいいと許してくてれたのかもしれません。
今回で刀としての七花と人間としての七花が両立したまま安定したのではないでしょうか。
不安材料が多少は減って、ほっとしました。

さあいよいよ次回は、尾張で否定姫との対決。
そして影でこっそり動いてるまにわにの動向も見逃せない。
今回は七花メインのお話だったから、次はとがめメインでしょうと、いまからwktk全裸待機です。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(2) | 講談社BOX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2007-07-17 22:33

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Weblog: 48億の個人的な妄想
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