■ライトノベル作家の文体:まいじゃー分室
└■追記
■[雑文]ライトノベルの文体についての雑感:一本足の蛸
■[雑記]ラノベ文体とラノベ脳の話:平和の温故知新
ラノベの文体論について:tukinohaの絶対ブログ領域
ラノベ文体についてまとめ:ライトノベル名言図書館
■[雑記]文体にまつわる幻想、ライトノベルに求められているもの:雲上四季
■[雑記]ライトノベルの文体?ネタについて:いつも感想中
ほとんど議論は収束してるけど、せっかくだし遅ればせながら反応してみます。
まずは問題提起となったgginc氏の最初のアプローチが間違ってるんじゃないかと。
古典や純文学とライトノベルを同列に比べてはいけません。
2年前このサイトを立ち上げたときにもこう↓書きましたが、
まず純文学とラノベは違う。
ラノベは純文学のような文学的完成度が全てではない。
自分の哲学をいかに面白く、より読者の興味を引くか。
そして自己満足ではいけない。
古典文学のように、よさが解る人だけ解れば良いという伝統芸能ではいけない。
ラノベは誰でも面白味を得られる大衆娯楽。
それがラノベの絶対条件である。
はい、私は古典文学がさっぱり理解できない人種です。
古典文学や純文学ってのは、あくまで作者の自己満足で書かれていて、それで構わないし、本来文学はそうであるべき。
でも、ライトノベルはぶっちゃけて言うと「商品」なんですよ。
純文学は売れなくても、そこに"文学的な価値"があればそれでいい。しかしラノベはそこにどんな"文学的な価値"があろうと、読者にウケて売れなきゃ無価値なんです。
極楽トンボさんも仰ってますが、「ライトノベルにとっては需要と供給がすべて」です。
だからラノベ作家の文章が「ある種の業務文書風」なのは当たり前。誰にでも伝わることを前提に書かねばなりません。
だって純文学の文章は読み取り難いでしょ常識的に考えて。
それにまずラノベってティーンエイジャーの読み物ですよ?
国語を勉強してるわけじゃないんです。
私なんていつも文章を読むときは、いちいち時間をかけて文章的意味なんか解釈してませんよ、直感で読んでますから。
それに私も凝った文章表現なんかよりも、新人さんの拙い文章とかのほうが面白くて好きなのですがね。
たとえば「マテリアルゴースト」や「イチゴ色禁区」は、一巻の文章はクセだらけで正直読み難いのに、巻を重ねるごとに格段に読み易くなっていくのですよ。成長ぶりが見えて面白い。
ni-toさんの仰る、「文体の最適化」の好例だと思います。
つまりライトノベルの文体を"文学的な考察"によって把握しようとしているから、ラノベ脳人間との間で齟齬が生まれる。
いいですか、ライトノベルに求められているのは、
可愛いヒロインの表紙です☆
ラノベラーは誰も文章なんて注目してません!
ライトノベルの魅力とは、すべて「可愛い女の子」の存在如何にかかっているのです!!
「可愛い女の子」がいないラノベは、ラノベじゃない!!
作家の文章スキルなんて、ラノベにとっては無用の長物。
ラノベを楽しく読む方法?
そんなの表紙の萌え絵を受け入れられるか否かです。
まず表紙の女の子のパンチラで引いたアナタ。
絶対にラノベを読むべきではありません。アナタは高尚な人間です。我々の領域にまで堕ちることはありません。
まだ遅くはありません、すぐに引き返すべきです。若気の至りだったのです。悪い夢だったのです。忘れてしまいましょう。
そして帯で隠されていはいるが、いかにもキワドイ表紙のラノベを迷わず上に向けてレジに持っていったアナタ。
おお、その行為こそはまさしく勇者の行い。アナタはこの世界でひとりの存在ではありません。ここにいるアナタの同志が、いつでも見守っていることを忘れないでください。
ライトノベルとは低俗である。しかし低俗は素晴しい。
つまり私が言いたいのは、そういうこと。
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追記:
Q
ときに愛咲優詩は、いつも話をそらして最後にちゃかしているが、まともな議論に参加する気はあるのか?
A
そんなものはありません。ただ書いている自分が面白ければそれでいいのです。低俗な自分、大好き!∩(・∀・ )∩
Q
ウザいですね。同じラノベ読みにもたくさん敵作ってますよ。
A
最近、「泉こなた」キャラを目指そうかと思い。いま人気だし。
Q
「泉こなた」は確かにウザいところが可愛いが、それは元々が「可愛い女の子」だからで、20過ぎたリーマンがやるとイタい
A
・・・・(考え中)・・・・・。Σ(lll゚д゚)ハッ!
遊びすぎました、ごめんなさい。
目からうろこがはがれた気分ですよ☆
うっ、おふざけを素直に受け取られると罪悪感で胸が痛い。
>hatikadukiさん
「文章的な面白さ」と訊かれると、どんな作者でも多かれ少なかれ独特の個性が滲み出ていて面白いんですが。
真面目にラノベで一番美しい文章を書く人を挙げるとすれば、『薔薇のマリア』の十文字青かな。
ラノベで一番クセのある文章を書くのは、間違いなく『され竜』の浅井ラボ。コツを掴むと読みやすいんですが。
あとは『EME』の瀧川武司なんかは、小説全般で敬遠される「擬音」を上手く使ってるのが凄いですね。
でも、やっぱり文章はあくまでオマケで、ラノベの魅力はキャラクターやストーリーに集約されると思いますよ。