![]() | シャギードッグII 人形の鎮魂歌~defeated~ [GA文庫] 七尾 あきら 宮城 ソフトバンククリエイティブ 2007-06-14 by G-Tools |
【帰ってきたオズに、〈青い遺伝子改変者〉時沢沙織まで加わり、サークル活動に張り切るまりん。だが、大介に訪れたつかの間の平穏は、いともたやすく破られ・・・】
サイバー熱血スポ根SF
格闘者と異能者が蠢く近未来ハードアクション。
突然、大介のアパートの隣の部屋にオズが越してきた。
まともに学校へ通い始めたオズ、さらに異局の殺し屋亜夜までもが教師として赴任してきて、大介は振り回されっぱなし。
そうした平穏な日常の中で、大介はかつて慣れ親しんでいたジェットボードの世界へと戻っていきます。
オズかわいいよオズ。亜夜かわいいよ亜夜。
学校生活に解け込もうとするが、奇行が浮きまくるオズ。
プライドが高くて、そのくせ寂しがり屋で不器用なオズの成長を温かく見守るまりんや級友たちがいいですな。
そして普段は格好イイのに教壇に上がるとドジになる亜夜。
まるで不慣れな新任教師そのものです。この人までこんな可愛くする必要があったのだろうかw 何気に教師天職じゃw
再びジェットボードに乗り始めて、妙にハイテンションな大介からは、いかに好きなのかというウキウキ感が伝わってきます。
しかし、自分に大切なものがない、というのと大介が自分に構ってくれなくなったというだけでオズに殺されかける大介が哀れかと。そこまで固執しているくらいなら、もう十分に大介にフォーリンラブだと思うのですが、自覚してくれんのでしょうね。
まったくもって素敵なヤンデレさんです。
あと、終始、まりんは大介そっちのけでいいのかな。
オズに胸ドキドキしてたような・・・。百合ルートの気配。
新キャラの時沢沙織も大介フラグが立ってるみたいだし、
女性陣の動向が面白すぎるんですが、ほのぼの合宿シーンの裏では、大介を戦いへと放り込む事件が発生しています。
最後、すごい酷い結末で次巻へ続いていますが、
甘っちょろい大介のままでは勝てない相手みたいですね。
また「幽霊」の狂気に囚われてしまうのかと不安なことはありますが、彼の"不殺"の信念を信じていたい。
新人なのに相変わらず凄まじい文章力ですが、次巻の発売をとにかく早く、素早く、可及的速やかにお願いしたい!
私としては、この作者のすべてが好きすぎる。
言われて調べてみたら、確かにそうみたいですね。
でも、この人の本まったく見かけたことがなかったのですが・・・。
っと、前作が02年じゃノーマークもいいところでした・・・。