ダフロン

2018年07月14日

「好きなライトノベルを投票しよう!!2018上半期」に投票します

好きなライトノベルを投票しよう!!」に投票します。

長い感想を書く時間がなかったので、感想は一言コメントで。

『錆喰いビスコ』
【18上期ラノベ投票/9784048936163】

新人とは思えぬキャラ、ストーリー、文章力がいずれも高い次元で融合した完成度、そして独特の世界観に圧倒される。

《このラブコメがすごい!!》堂々の三位!
【18上期ラノベ投票/9784094517323】

ラノベ業界をぶった切るストーリーが衝撃的。内容の正否については賛否両論あるけれど、業界に関わる者であれば必読。

『青春失格男と、ビタースイートキャット。』
【18上期ラノベ投票/9784040728032】

正直、キャラや展開については煮え切らない点もあり不満もあるが、ぶっ飛んだ性癖をためらわず読者の顔面に投げつけてきたところが個人的には高評価。

『ミリオタJK妹!』
【18上期ラノベ投票/9784797394306】

異世界でミリオタを無双させるという、誰もが考えついたけど誰もまともにやれずにいるネタをど直球にやっているのがよい。ファンタジーで対空戦術を議論する前にまず読んでおいて欲しい一冊。

『ファイフステル・サーガ』
【18上期ラノベ投票/9784040726991】

王道戦記もの。半年に1作品くらいはこういう王道のファンタジー戦記ものが出てこないと不安になる。いい意味でクレイジーな主人公がお気に入り。

『真・三国志妹』
【18上期ラノベ投票/9784040726243】

どうして三国志と妹を混ぜようと思ったのか。『織田信奈の野望』がシリアス路線に行ってしまったけど、本当は妹のおっぱいを書きたいんだよという作者の真摯な思いは伝わった。

『オタギャルの相原さんは誰にでも優しい』
【18上期ラノベ投票/9784040699547】

ギャルがオタクに流行っているという噂を聞きつけた取材班は、その真相を探るべくオタギャルの生態に迫った。結局、オタクの僕らは積極的でヲタトークができる美少女に弱いことがわかった。

『教え子に脅迫されるのは犯罪ですか?』
【18上期ラノベ投票/9784040691794】

働く大人の男の格好さが現れた年の差ラブコメ。作者本人も塾講師の経験がありそれがリアリティに生かされている。変態王子シリーズの世界観と若干リンクしている(?)のが気になる。

『西野 〜学内カースト最下位にして異能世界最強の少年〜』
【18上期ラノベ投票/9784040698595】

「小説家になろう」で二回も警告を受けてカクヨムから出版化したという怪作。世にスクールカーストもの学園ラブコメは数あれど、主人公がまったく救われないスクールカーストの最底辺主人公である。主人公の西野とバーテンダーのマーキスとの茶番が唯一の癒やし。それ以外、ヒロインも同級生も全員クズ野郎でストーリーも始終不愉快すぎる。誰一人好きにはなれないが、だからといって作品に低評価をつけたら負けかなと思っている。マイナス方向に振り切っているとは言え、物語に心を揺さぶられ、感動させられたということには違いない。読者がどこまで許容できるか、寛容さを試されている。西野はズレたところもあるが他人にないセンスの持ち主であり、主人公として濃いキャラに自分は好感を持っている。ただ「西野も気持ち悪い」という他の人の感想を否定はしない。それもわかる。評価が真っ二つに割れるというか、この作品を純粋に楽しめるのは絶対に少数派だ。わかりきっている。それでもこの作品に目をつけて出版化にゴーサインを出したMF文庫は英断だった。このような作品が世に出ることで読者の凝り固まった価値観や意識を変えてカテゴリエラーの壁を壊し、新しい作風を吹き込んでいくのだ。この作品は壁に空いた穴そのものだ。穴であるから何かがあるわけでも何かを得られるわけでもない、空白の虚無だ。しかし穴は確かにそこにある。自分たちは穴を通していままでにない世界を垣間見ているのだ。

以上です。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする