戦術シミュレーションゲーム『Walhalla』。ヒルドルクランに所属する谷田契斗はクラン戦で自軍が完全敗北を喫す中、唯一人戦功を上げる。スタンドプレーとも思えるその行動はクランマスターの反感を買い、クラン脱退を余儀なくされる。そんな中、契斗の前に電脳自衛隊が現れ──
軍師は戦場の芸術家
類まれな戦局眼を持つ少年が人工知能と電子の盤上で駆け引きを繰り広げる本格戦術VRMMOもの。
人間よりもNPCのキャラが面白い。副官ちゃんに課金したい。いくら貢げばうちにもくるんじゃー。
戦略シミュレーションVRMMO「Walhalla」の世界で、戦況を見通す才能「戦局眼」を持つ少年・八咫烏(谷田契斗)が、知識と経験を越えた直感と閃きの部隊運用で描き出す逆転劇に魅せられました。
いままでありそうでなかったタイプのタクティクスRPG系のVRMMOもの。本格的な戦術描写が熱い!
他人には真似できない勘の良さで危機を回避し、勝機を掴むセンスを持つ八咫烏を称賛するどころか嫉妬して彼を使い潰すクラメンたちが腹立たしい。人間関係の面倒臭さまでゲームに持ち込むんじゃない。
その八咫烏の戦術的才能を見抜いて一番評価しているのが、共に戦った味方ではなく敵であった人間ならざる量子コンピュータに宿った人工知能というのが実に皮肉が効いていて痛快なんだ。
人工知能にライバル視されたことで自衛隊のエリートが集う電脳部隊にスカウトされ、一介の少年が日本の未来をかけたゲームに巻き込まれていくという展開が荒唐無稽だけれどもスケールが壮大でいい。
とにかく本格的な戦術描写がいいです。歩兵を並べて、騎兵を突撃させて戦況に合わせて臨機応変に部隊を動かして、敵の作戦や思惑を読みながら将棋を指していくような深い駆け引きに引き込まれました。
ただ主人公の八咫烏のキャラ立ちが弱くないかな。キャラ背景が描かれないから良くも悪くも影が薄い。自衛隊のおっさんズやNPCがいいキャラしていて人間臭くて愛着が持てるだけにもったいない。
例えば、無課金縛りだったり、不遇キャラを好きで使ったり、チート能力以外にも何かしらのこだわりか感じられるプレイスタイルを持っているとゲーマーとして親しみや共感がわいたと思います。