![]() | 刀語 第六話 双刀・鎚(ソウトウ・カナヅチ) 西尾 維新 竹 講談社 2007-06-05 by G-Tools |
【虚刀流の剣士・鑢七花と奇策士・とがめは、蝦夷の踊山へ。十二本の変体刀の中で『重さ』に重点をおいた双刀・鎚を持つ次なる対戦相手は、凍空一族の怪力少女、凍空こなゆき!】
「いいか、とがめはな、おれが惚れたこの女はな、どんな苦境にあったって、たとえ死ぬような目になってさえ、自分の決断を後悔することだけはねえんだよ」
とがめたん、どんだけーwww
四季崎記紀の12本の伝説の刀をめぐる新本格時代活劇。
尋常ならぬ重さの双刀・鎚を自在に操る少女、凍空こなゆき
七花は双刀・鎚を受け継ぐ資格を証明するため試合に挑む。
そして七花はこの旅で初めて敗北を喫することになります。
しかし今回の刀は、予想に反してわりと常識的だった。
とがめたんはおバカけさんだが、そこが可愛い。
「私が死んだら『ちぇりお』を流行らせてくれ」とか、「そなたと出会って復讐の無意味さを悟っt〜」とか、その展開早い早いw
ますます萌え要素の広がる奇策士から目が離せません。
口を滑らせた七花の告白で、二人の仲がどうなるかと心配していましたが、とりあえずは問題にならなくてよかったです。
達人がうっかり素人に負けるってことはありますね。
自分より弱い相手と戦うと、どうしても油断をしてしまう。
そういう経験も七花は初めてだったんじゃないかな。
しかし、マトモな相手なら、さらに鋭さが増してる七花の強さ。
何人もの武芸者の経験を蓄積しているはずの、まにわにの狂犬が軽くあしらわれるという、まさにかませ犬の汚名挽回。
とがめの命令に逆らってこなゆきを生かしたことは、七花の人間性が育まれてきたことの証明ですが、それが弱点になってしまうのではと危惧するとがめの不安がより広がりました。
ただ、本当の弱点は、そうした使い手の不安なんじゃないか。
刀として、人間としてどうあれ。自分に惚れたと言ってくれている七花の愛を信じてやればいいと思いますよとがめたん。
ちょろりと登場しましたが、本当にそのまんまでしたね炎刀。
どうみてもそれは日本刀じゃねぇだろうと突っ込みを入れる私は真庭忍軍には入れませんか?
鳳凰があそこで仲間の首を切ったのはブラフだろう。
言うこと、やることすべてを信用してはいけないのが忍者だ。
さて、刀語もついに折り返し地点。
次回はいよいよ人類最強のお姉様の再来です。
凍空一族を滅ぼしたり(途中寒くなかったのかよ)、死霊山を消滅しまったり(どうして刀の場所が)、それはもう人間じゃねぇだろうという存在に七花はどう立ち向かうのか。
というか、最後の一行が強烈すぎだぁああああ!!