![]() | レッド・ノクターン―鋼殻のレギオス6 雨木 シュウスケ 富士見書房 2007-05 by G-Tools |
【ツェルニに戻ったレイフォンを待っていたのは行方不明となったニーナだった。無力感を味わい、精神的スランプに陥るレイフォン。都市の暴走は止まらず、新たな汚染獣の襲撃が!?】
「君は、自分の戦う理由を他者に預け過ぎだ」
武芸者の一分
電子精霊ツェルニと共に行方不明になってしまったニーナ。
戦う理由を彼女に預けていたレイフォンは、目的を見失う。
一方、遠く離れた学園都市マイアスでは、ツェルニへ向かう途中のリーリンが事件に巻き込まれてというお話。
相変わらず、レイフォンは面倒くさい奴。
ニーナがいなくとも戦わなければいけないと思いながら、
その理由が見出せない彼の焦りが、なんとも歯がゆい。
学園都市という、いつか去らねばならぬ通過点とはいえ、
そこには大切な友人たちが居て、大切な思い出がある。
一時の仮初めの巣なれど、その場所にどんな価値を見出すかは、人それぞれですよね。
そして武芸者は、それぞれの理由で戦っている。
戦えぬならば、守れぬならば、強さは何のためにあるのか。
自らの誇りを胸に戦陣に立つ武芸者たちのアイデンティティをかけた生き様に魅せられます。
けれども、未だ過去を引きずるレイフォンにとっては、
自分に誇りをもって戦うことは、まだ難しいだろうな。
けどツェルニには、そんな自分を認めてくれた仲間がいる。
そしてもう一度、自分をやり直す場所でもある。
命をかけて戦う理由は、それで十分じゃないのかね。
今度の件でそれがわかってくれるといいのですが。
しかし、なんだろう、この新要素の数々は・・・。
リグザリオ機関、狼面衆、オーロラフィールド。
遺伝子情報の拡散。電子精霊の系譜。原型。
ドラマガの短編とリンクしているそうですが、文庫本しか読んでない身には、いまいちついていけない・・・。
次回より学園都市同士の戦争が始まるみたいですが、
汚染獣との戦いを乗り越えた経験値やチームワークなら
楽勝してしまいそうなので、そこはうまく見せ場が欲しいな。
ついにレイフォンとリーリンが再会して、ツェルニ三人娘にどんな波紋が広がるか楽しみです。
そういや、ツェルニ三人娘の一人は今回出番なかったな。
フェリにはカリアン兄様が、ニーナには
ハーレイがいます。
あ!レイフォンが余ってしまいます!!
ではハーレイにはキリクが(笑)
ハイアにはミュンファが、
そしてニーナにはツェルニがいます。
また、余ってしまいました(笑)
ん〜じゃあレイフォンにはサヴァリス
(すげぇ嫌・笑)
ん、なんでしょう?この鋼糸は?
その赤い糸は、きっとシャイな彼からアナタへの精一杯のアプローチ。
・・・・・・小指をぶった切られる前に逃げるんだ!!