ダフロン

2015年05月06日

屍鬼祓師 塩飽島の巫女/粟生慧

4881442058屍鬼祓師−塩飽島の巫女− (クリスタルブックス)
粟生 慧 おおぐろてん
創芸社 2015-03-30

by G-Tools

黄泉の鬼・屍鬼を祓う、美少女の屍鬼祓師・一宮晶良。そのマネージャー兼相棒をしている俺・諏訪陽仁の二人は、行方不明者を捜す依頼を受けて岡山県の孤島・塩飽島に巣くう、妖しげな新興宗教・眼暗教の調査に向かった。そこで俺たちの行く手を阻んだのは、全身が鳥肌になるような不気味な異形の姿だった!

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 孤島に蠢く闇を討つ

 美少女屍鬼祓師が現代社会の闇に潜む黄泉の鬼を祓うオカルティック・サスペンスアクション

 今回は作者様から献本いただきました。粟生慧先生、ありがとうございます。
 日本の各界に絶大な影響力を持つ霊能者の一族一宮家の末娘・晶良と相棒の少年・陽仁が、岡山の孤島・塩飽島で起きた集団失踪事件の調査を依頼され、島の伝承と新興宗教の謎に迫っていく展開に引き込まれました。
 王道的な現代伝奇ファンタジーで、最近だとラノベというよりはキャラ文芸に分類されるんでしょうか。

 ヒロインの晶良は一族で最強の霊能者でありながら、世間知らずなズレた感性の持ち主で、年齢不詳な見た目とボクっ娘な不思議ちゃんぶりも相まって妙にあどけないのが魅力ですね。そんなマイペースな晶良に振り回される陽仁くんは怪異退治にも同行するものの、異能などない一般人の身で、仕事といえばもっぱら彼女の食事の支度をしたり、お節介を焼いたりで、相棒やマネージャーというよりは、うん、どうみても家政婦だこれ!

 孤島・塩飽島に本殿を構える眼暗教という怪しげな新興宗教の信者たちが連続して失踪しているという怪奇事件の調査を依頼され、教祖である巫女が悪しきものにとり憑かれているのではないかと晶良と陽仁だけで島に乗り込んで潜入調査を始めるのですが、島の伝承を手がかりに史跡を探索する2人の前に次々と妖魔が現れて、グレーだった疑惑が黒を通り越して深い冥府の暗黒色に変わっていくおぞましさに背筋がゾッとしました。

 美しい風光明媚な島を舞台に名探偵が隠された事件の真相を暴くといったストーリー構成で、推理小説か2時間サスペンスドラマを見ている気分になりました。同タイトルの作品がすでに出版されいるそうですが、あとがきによると時系列としてはこちらが先とのことで、この巻から読んで構わないそうです。晶良や陽仁を取り巻く環境や家庭事情も興味深いので、次回はもう少し掘り下げて欲しいと思いました。一宮五人姉妹が気になります。
posted by 愛咲優詩 at 00:00 | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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