ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 7 ドラマCD付き特装版 (GA文庫) 大森 藤ノ ヤスダ スズヒト SBクリエイティブ 2015-04-14 by G-Tools |
激戦を乗り越え新たに眷族となったリリ、ヴェルフ、そして命。命を追ってベルが迷い込んでしまったのは【イシュタル・ファミリア】が管理する『夜の街』。そこで少年は囚われの身である極東の少女、春姫と出会う。蠢く陰謀に呑み込まれるベルが下す選択は
破滅を打ち破る英雄
英雄見習いの少年と、ロリ巨乳の女神様が紡ぎ出す、眷族の物語(ファミリア・ミィス)
ダンジョンに潜らないのは間違っているだろうか。迷宮よりも地上の方が出会いがいっぱいおっぱいな気が。
歓楽街で遊女の少女・春姫と知り合ったベルが、女神フレイヤを敵視する【イシュタル・ファミリア】の抗争の道具として扱われる彼女を助け出すため、格上の冒険者集団相手に大奮闘する姿が胸に迫りました。
初心で純真なベル君は本当に可愛いくて、どこまでも真っ直ぐに男の子なところが応援したくなる。
戦争遊戯を乗り越えてベル君がレベル3に到達し、ファミリアの名声も高まったにも関わらず、ヘスティアナイフで負った多額の借金が公になり、新規団員はゼロのままという平常運転ぶりが可笑しくもホッとする。
彷徨い込んだ歓楽街でアマゾネスの娼婦たちに追い掛け回されやっとの思いで逃げ帰ったかと思えば、朝帰りで周囲の女性陣に白い目で見られる境遇が
逃げる途中、命の探し人である狐人の少女・春姫と知り合ったベル君が、遊女として売られた彼女の過去にオラリオの闇を見てしまうのですが、そこで目をそらさずに女の子を助けようとするお人好しぶりが好きだよ。
しかし、事態は遊女一人で片付く話ではなくて、ファミリア間の戦争の道具として生贄に使われる事を知ってしまい、勝ち目のない敵だとわかっていながら、それでも己の英雄願望を貫くために挑んでいくから燃えるんだ。
卑しい身に堕ちた自分を蔑み、すべてを諦めていた春姫の心に再び火を灯すベル君の情熱に、読んでいるこちらの身体まで火照ってきました。破滅に向かって進みながらも破滅を乗り越え、またしても偉業を達成したベル君が格好良かったのですが、幼馴染のために自分の身を顧みずに役目を尽くす命の生き様も素晴らしかった。
それにしても女の嫉妬は恐ろしい。ヘスティア様だけはああはならないでください! なんでもしますから!