![]() | 刀語 第五話 賊刀・鎧 西尾 維新 竹 講談社 2007-05-08 by G-Tools |
【虚刀流の剣士・鑢七花と奇策士・とがめは、薩摩の濁音港へ。十二本の変体刀の中で『守り』に重点をおいた賊刀・鎧を持つ次なる対戦相手は海賊団の首領、校倉必!】
「力ずくでわたしを守ってみせろ!」
とがめフィーバーきたぁあああ!!w
四季崎記紀の12本の伝説の刀をめぐる新本格時代活劇。
西洋甲冑を模した日本刀、賊刀・鎧をまとった大男、校倉必。
七花は賊刀・鎧ととがめを賭けての試合を持ちかけられる。
校倉必の鉄壁の防御をいかに打ち破るかが勝負の見所です
どんな変態な刀が登場するかと思いましたが、まんまかよ!
七花と校倉必の対決よりも、とがめたんのテコ入れに注目。
温泉で混浴だったり、按摩で足揉みさせたり、「ちぇりお」の勘違いがついに発覚してパニくって七花を押し倒したり、
あまつさえ校倉必に一目惚れされて、七花との決闘の賞品にまでなってしまうという、見事なまでのプリンセスっぷりw
校倉必と交渉したときの毅然とした姿ひっくるめて(・∀・)イイ!!
一方、七花も未発達な情緒が成長してきて、とがめに嫉妬する仕草や彼女の真意が読めずに迷いが生まれたりと、
ようやく刀ではない、人間としての自分に気づき始めました。
それでも"いやらしさ"や男女のグログロしたところがない、
七花ととがめの淡白な仲睦まじさが楽しくってしょうがない。
とがめは「なにすんじゃー!」が口癖になりつつありますねw
七花にとって、ひとつ問題を乗り越えた内容の今回でしたが、
刀語も中盤にさしかかって、刀集めに新たな勢力の出現。
かませ役一辺倒だった「まにわに」も、一筋縄ではいきそうにない強敵の存在を漂わせてきて、前巻で刀集め参戦を決めた人類最強お姉ちゃんも含めて混戦模様になってきました。
さて次回は、口を滑らせた七花とそれを聞いたとがめの関係がどう変わってしまうのか。不安もありますが楽しみです。