![]() | 暗闇にヤギを探して 3 (3) 穂史賀 雅也 メディアファクトリー 2007-04 by G-Tools |
【風子の学校には、夜の屋上に、星を撃ち落して流れ星にする髪の長い女の子が現れるのだという。願い事を叶えるというその「星落とし姫」と出会った風子は・・・】
「風子、好きだ」
幼馴染、逆転勝利!
ちょっと不思議な心優しい変人たちの学園ラブコメディ。
ミリオン先輩から告白された合人は、幼馴染の風子に相談を持ちかける。しかしそれを聞いた風子は怒って帰ってしまう。
風子の本当の気持ちを知った合人が選択を迫られる最終巻。
合人のいない風子の生活ぶりが痛々しくて見てられない。
ずっと一緒にいた大好きな幼馴染が傍にいない寂しさ。
高校に入学してからもクラスメイトと打ち解けれない孤独感。
これまで風子が抱えてきた辛い思い、やり切れない思いが彼女のエピソードから溢れ出てきて胸がしめつけられます。
着ぐるみは、風子にとって嗜好以上に鎧なのでしょうね。
強がり続けて自分を傷つけて、ふとしたことでも罪悪感に耐え切れずにすぐ逃げ出してしまうか弱い女の子なんですよ。
そう考えれば、合人争奪戦のこの結末は、彼を一番必要としている人のところに収まるべくして収まったといえるのかな。
いや、でも待って。前巻のあの最後の告白シーンから、
この流れってちょいと不自然じゃない?
1、2巻と完全にミリオンルートでシナリオが進みながら、
いきなり風子ルートが発生してそのままエンディング。
しかもミリオン先輩が・・・。誰も予想できねぇ、こんな超展開。
私は風子ファンだからこのエンドでも無問題なんだが、
物語運びとしてはかなり強引な感は否めないなぁ。
まあともあれ、実にまったりとした物語でした。
ちょっと変わった日常のほのぼのとした雰囲気がよかったが、さすがに現実感に乏しくて、後半ダラダラとやってしまう場面が何度かあったのが難。まだまだ改善の余地ありですね。
決して嫌いな作風ではないので、次回作お待ちしています。


