ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (2) ―セカンド・スクワッド・ジャム (上)― (電撃文庫) 時雨沢恵一 川原礫 KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2015-03-10 by G-Tools |
第二回スクワッド・ジャム。知らせを受けた前回優勝者のレンこと小比類巻香蓮だったがあまり気が乗らない様子。しかし、「第二回スクワッド・ジャムの夜に、人が死にます」敵として出場するピトフーイを《SJ2》内で倒すことでしか、"最悪の事態"を避けられないと告げられ。香蓮は苦悩の末、大会への参加を決意するのだが
戦場の美しき殺戮姫
仮想世界でチビのアバターを手に入れた女子大生が戦場を駆け巡るガンアクション。SAOスピンオフ。
また幼女詐欺かよぉおおおおお!? これだからゲームのアバターの見た目は信用出来ないんだって…。
第二回スクワッド・ジャムの開催が告知され、その大会中、友人であるピトフーイが死ぬかもしれないという話を聞いた香蓮が再び『ガンゲイル・オンライン』の世界へ舞い戻り、大暴れする姿が痛快で爽快でした。
参加者たちも個性豊かでアクが濃い! 新体操チームのメンバーのなかではミラナちゃんが一番好きです!
ゲームに文字通り命をかけるピトフーイの情熱は、狂気とも思える徹底ぶりにビビリつつも、理解できるところもある。デスゲームだとしてもSAOの世界に行けるなら私だって行きたいですよ。VR技術実現しないかなぁ。
そんなピトフーイに惚れるエムさんの愛も同じくらい狂気めいていて、できるならお近づきになりたくない種類のカップルである。ゲーマーとしては優秀でも味方もろともというスタイルではゲー友少なそう。
エムの代わりとして助っ人に呼んだ香蓮のリア友・美優のアバターもレンに劣らずチビのアバターで、ダブルグレネードというロマン装備で榴弾をバラ撒いて遠距離から一方的に虐殺しまくるプレイが、スピード重視のレンのスタイルとも違った爽快感があってスカッとする。一方、エムの率いるチームは、ベテランプレイヤーならではの相手の意表をつく作戦で数の不利を覆すプレイングが玄人好みで、どちらも甲乙つけがたい。
見事にピトフーイのかませ役になってしまった7チームのモブプレイヤーたちですが、こういうゲーマー同士の友情が感じられるシーンはいいですね。モブだけど。でも、一緒にゲームするならこういう人たちに限る。
上下巻構成ということで、ライバルチームである新体操部JKチームや新顔の狙撃手チームたちの見せ場はほどほどですが、次回は熱い激突を期待したいですね。エム&ピトフーイの牙城をいかに崩すのか、楽しみです。