やがて魔剱のアリスベル (5) 必殺の時刻 (電撃文庫) 赤松中学 閏月戈 KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2015-01-10 by G-Tools |
仍島での激闘から、急造した"暦鏡"でさらなる過去へと逃げ延びた静刃たち。何度も時間を跳躍したため、自然から"異物"と見なされ始めた彼らが辿り着いた場所――それは2009年のドイツだった。"極東戦役"と呼ばれる抗争の只中で静刃たちは、抗争の敵方にいる『呪いの男』の暗殺を依頼される。
過去を欺け、未来を掴め
異能を持つ少年少女たちが、それぞれの願いをかけて戦い合う学園異能バトル・ラブコメ。
真・お嬢様アリスベルがかわいすぎるんじゃ〜そしてエロい。ありがとうございますありがとうございます
さらに時間を遡り、極東戦役真っ只中のドイツへとやって来た静刃とアリスベルが、時間の修正力に抗いつつ、キンジやアリアといった緋弾のアリアシリーズの登場人物たちと交戦を繰り広げる戦いぶりが胸熱でした。
MF文庫Jの『緋弾のアリア』を読み込んでると、このキャラ同士の遭遇戦はニヤケずには読めませんね。
刹那の生存が気になりますが、暦鏡でかろうじて生き延びた静刃たちも度重なる時間跳躍で歴史の修正力の影響を強く受けて、見知らぬ土地で傷ついた身体に不運と困難続きの状況を強いられてハラハラさせられる。
元の世界に戻る資金を稼ぐため、『眷属』の傭兵として魔女連隊に雇われ、『呪いの男』キンジを狙うことになるのですが、こうやってキンジやアリアとの因縁が生まれていくのかと時間軸のねじれ具合が興味深い。
時系列は『緋弾のアリア』のXVI巻と同じで、戦闘パートも静刃とアリスベル視点で描いていて、ああ、こんなこと考えていたのかと読み比べると面白いのですが、結果は知っているのでそれはともかく、お城に泊まっている時も、クリスマスで街歩いてる時も、こいつらいつもイチャイチャしてるなと静刃とアリスベルのバカップルっぷりに惚気けられました。他のヒロインたちが頑張ってるのに、主人公と本妻はエンジョイしてんなぁ。
無事に任務を終えて、あとは魔術を起動して元の時間に帰るだけのはずが、またしても想定外の事態が起こってという赤松先生お約束のクリフハンガーエンドですが、ここでビビたちの計画が加わってくるのかとパズルのピースがハマるような快感があります。静刃たちは無事に帰れる見込みは立ちましたが、あとは刹那の行方がどうなったかですね。本妻優遇すぎるのでサブヒロインたちにも静刃とのラブコメを与えて欲しいところ。