ダナーク魔法村はしあわせ日和~ドラゴンが出たぞ! 響野 夏菜 集英社 2007-04 by G-Tools |
【魔女長アガードに突然呼び出しを受けたイズー。イヤな予感は的中し、暴走魔女のビーと一緒に、国境に出現したドラゴンを調べるという指令が!学校サボってドラゴン退治!?】
「魔女に魔法。妖精にドラゴン。とっくに、おとぎ話の世界ですよ」
田舎にゃ、普通にいるよ
ド田舎の魔法村で巻き起こるドタバタメルヘンファンタジー。
ある日、ダナーク魔法村の近くの国境でドラゴンが現れる。
警察署長イズーは暴走魔女ビーと共に調査に向かうが、
突如ドラゴンがビーを乗せて、どこかに飛び去ってしまった。
イズーは同じく調査に訪れた魔法使いライとビーを追いますが、彼ともビーをめぐってややこしいことになっていきます。
ドラゴンよりも、新たな恋敵の出現にドキワクですよ。
初対面でやたらビーに馴れ馴れしいライに、仄かに嫉妬する
イズーがツンデレでたまりませんな。
ちょっとずつビーを意識し始めている様子がチラホラあって、
その甘酸っぱさに、ついついニヤケてしまいます。
ライに張り合って色々と口を滑らせているイズー、それ本音?
そしてイズーの宿敵デイルがついに顔をみせましたね。
ビーを人質にとって、評判通り卑怯な野郎です。
怒りでカッとなったときはまだしも、冷静になったイズーにはまだ彼に対する動揺と葛藤が見えますな。
やはりデイルとまともに正面対決するまでには、過去の傷は癒えていないんでしょうね。今後の二人の決着に注目です。
魔女を怖がっていた村の外の人々が、驚きつつもちょっぴり魔法(で送られた料理)を受け入れている光景が好きです。
イズーも魔法恐怖症が克服したかと思ったのに、やっぱりダメなのか。つくづく頭が固いなぁ。どうしてそんな嫌がるのか。
魔法は人を幸せにする、みんなへの贈り物ですよ。
不思議で可愛くて、ちょっとしたシリアスが隠し味。
このシリーズなかなかの良作になってますよ、皆さん。