ダフロン

2014年12月28日

姫騎士征服戦争/深見真

4040704274姫騎士征服戦争 (富士見ファンタジア文庫)
深見 真 中乃空
KADOKAWA/富士見書房 2014-12-20

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魔族の末裔が支配する帝国で「祖魔の姫騎士」と呼ばれるルアナには野望があった。それは、敵国の美しい姫騎士を捕らえ、いじめ、屈服させること。くせ者揃いの部下たちに支えられ、破竹の勢いで姫騎士を堕としていくルアナ軍団の行く末は―この戦に正義も大義もない。ただあるのは、欲望のみ!

 高貴な姫騎士に恥辱を刻め

 姫騎士を陵辱することが大好きな姫騎士が、姫騎士ハーレムを目指す姫騎士征服ファンタジー

 これアカンやつや。富士見ファンタジアの変態面に迷い込んでしまった……タイトルからわかってたけど。
 帝国貴族で「祖魔の姫騎士」と呼ばれる姫騎士ルアナが「姫騎士を陵辱したい」という理由から、仲間と共に各国の姫騎士に戦いを挑んでは捕虜にして、拷問や精神攻撃で堕として自分の下僕にしていく様が酷かった。
 時事ネタで『姫騎士これくしょん』って一発ネタをしたかっただけなのでは感。作者と編集の悪ノリかよ!

 ルアナは「気品ある高貴な女性を支配するのが好き」という性癖を持つぶっ飛んだヒロインなんですが、これで帝国の名門貴族の姫君で、動力鎧を使っての戦闘ではスゴ腕で、権力も武力も財力もあるからタチが悪い。
 標的の姫騎士を自分のものにするため、従騎士の少年ベニーを始めとして、くノ一のカナタ、インテリオークのイアン軍曹など、実戦経験豊富な一流のメンバーを仲間に次々と引き入れていくから手に負えない。

 周辺諸国の姫騎士を倒して、従えていくうちに「姫騎士を狩る姫騎士」の悪名が立って、その噂が元でとある王国の王位継承争いに巻き込まれていってしまうのですが、欲望に忠実でブレない姿勢がむしろ感心した。
 さすがにただ「姫騎士を陵辱したい」というだけではなく、姫騎士たちの幸せをルアナなりに考えての行動なのだとフォローがはいるのですが、いやいや、拷問は完全に趣味だろ! その解釈はきびしいわ〜

 ルアナの母親のこととか、ベニーやカナタ、イアンの過去とか、もうちょっと厚めに掘り下げて描いてもよかったと思うんですが、姫騎士たちのキャラクターもあっさりしたカンジで全体的に薄味だったかな。
 ミリタリ要素やアクション要素といった深見真らしさも抜けてしまっていて物足りなくは感じる。 こういう開き直ってゲスい作品も珍しいから、シリーズ化を目指して本気で執筆したら存外ウケると思うんですけどね

posted by 愛咲優詩 at 00:00 | TrackBack(0) | 富士見ファンタジア文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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