緋弾のアリアXIX 小舞曲を御一緒に (MF文庫J) 赤松 中学 こぶいち KADOKAWA/メディアファクトリー 2014-12-23 by G-Tools |
ジーサードと共にエリア51から瑠瑠色金を入手したキンジは、アリアのいるイギリスへ向かう。しかしアリアはイギリス王室のRランク武偵に取り立てられつつあり、身動きが取れずにいた。緋緋神の謎を解きに単身アリアの妹・メヌエットの所へ向かったキンジだが、英国情報局のとあるエース諜報員が刺客として現れ…!?
探偵姉妹の双舞曲
武装する探偵、『武偵』の卵の少年少女たちが凶悪犯に立ち向かう学園アクション&ラブコメディ。
「小舞曲のステップの如く」ってMy決め台詞なんすかね、確かにメヌエットちゃん中二病だわ。
英国ロンドンにやってきたキンジが、色金の謎を知るアリアの妹メヌエットに振り回され、MI6の諜報員に目をつけられ、鬼たちと死闘を繰り広げと、踏んだり蹴ったりな大騒動を巻き起こす展開が手に汗握りました。
戦いを通じて周囲から認められていくキンジの成長ぶりが、我が子の事のように嬉しくなるこの頃です。
ぼっちをこじらせてヒネクレてしまった美少女名探偵メヌエットとキンジの交流が微笑ましかった。
シャーロックの推理力を受け継いだ天才的頭脳の持ち主ながらも、生まれつき身体が弱くコミュ障なメヌエットの心の壁を力づくで叩き壊してズカズカ分け入っていくキンジの無遠慮で裏表のない態度が痛快でした。
ワガママな要求に尽くしていくうちに次第に頑なだったメヌエットが笑顔を見せていく姿が心温まる。
アリアに一目惚れした王子ハワードに命令され、キンジと敵対するエージェントのサイオンは、冷徹な殺人マシーンかと思えば独特で無骨な人間味も渋くて、これまでに登場した男性キャラの中では一番好きかも。
そんなサイオンとキンジがタッグを組んでアリアを誘拐した鬼たちを追いかけ、ロンドン市内を縦横無尽に駆け巡るカーチェイスや空中スタントを展開しながら鬼族と互角の激闘を見せてくれるから燃えるんだ。
姉であるアリアにコンプレックスを持っていたメヌエットや、自己中なハワード、弱肉強食の世界で生きてきた閻もキンジと関わりあうことで影響を受け、少しづつ良い方向へ改善していく姿がよかった。
色金についても少しつづ謎が明かされてきて、ようやくメヌエットから聞き出した秘密を知るキーマンの名前は……、知ってたわーむしろどうして真っ先に尋ねないのか疑問だったわー。次回、また日本に逆戻りかよ。