ダフロン

2014年11月22日

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 6/大森藤ノ

4797380594ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 6 小冊子付き限定版 (GA文庫)
大森 藤ノ ヤスダ スズヒト
SBクリエイティブ 2014-11-14

by G-Tools

『戦争遊戯(ウォーゲーム)』──対立する神々の派閥が総力戦を行う神の代理戦争。勝者は敗者の全てを奪う。そして敵神の狙いは──「君の眷族、ベル・クラネルをもらう! 」戦争開始まで期限は一週間。更に追い打ちをかけるように今度はリリが【ソーマ・ファミリア】に捕らえられてしまう!

 炎と鐘の門出

 冒険者見習いの少年と、残念美少女の神様が紡ぎ出す、眷族の物語(ファミリア・ミィス)

 神様ズにとってこの世界はキャラ育成ゲーなんだろうなというのがよくわかる。俺もプレイしたいもん。
 LV2最速記録、そして階層主撃破によって有名人になった超新星・ベルに目をつけたアポロンの策略によって、ベルの処遇を賭けた派閥間抗争『戦争遊戯』を申し込まれたヘスティア・ファミリアの窮地を救うべく、友情と絆によって集った新しきファミリアの仲間たちの勇姿に胸が熱くなって、男泣きしたくなります。

 前巻の階層主との戦闘について緘口令は敷かれたものの、噂話としてベル君の活躍が評価されるようになり、それが原因でショタ好きな変態神・アポロンの標的になってしまうのは、もう災難で同情するしかない。
 ヘスティアが弱小派閥なのをいいことに、一方的に言いがかりをつけてきて、戦力差では勝ち目のない『戦争遊戯』をふっかけてベル君を強引に奪い取ろうとするアポロンのやり方はなんとも身勝手で腹立たしい。

 アポロンと結託し、リリをベル君から引き離して幽閉したソーマ・ファミリアの悪辣さは相変わらずだなぁと思いながらも、中にはマシな人もいたり、凝り固まっていたソーマの心を動かしたリリの根性を見直した。
 ベル君への友情や恩義に報いるため、それまでの派閥を抜けてヘスティア・ファミリアへの入団を決めるバカ正直な奴らがリリの後に何人も続くから泣ける。ベル君のこれまでの活躍が実を結んだのだと思うと感無量。

 対戦相手のアポロン・ファミリアも、観戦者のオラリオの住人も、戦う前から勝負が決まった『戦争遊戯』だと油断していたところに、これまで隠していた力と魔法の数々で驚愕と混乱を巻き起こす光景が痛快でした。
 首領同士の一騎打ちはほんとうに紙一重の差で手に汗握った。ベル君、ついこの間LV2になったかと思えば、もうすでにパラメータのほとんどがSS、SSSかよ! これは今度こそLV3か! アニメ化も楽しみです。

posted by 愛咲優詩 at 00:00 | TrackBack(0) | GA文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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