ダフロン

2014年11月01日

覇剣の皇姫アルティーナ 小綺譚/むらさき ゆきや

4047299782覇剣の皇姫アルティーナ 小綺譚 (ファミ通文庫)
むらさき ゆきや himesuz
KADOKAWA/エンターブレイン 2014-10-30

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覇剣の皇姫が、読書狂の軍師を知った最初の物語―『~前夜~』。亡き兄皇子の身代わりとして生きる妹フェリシア。彼女を救う運命の騎士とは―『銀の皇女オーギュスト』。第三皇子バスティアンと、女王の座を奪われたエリーゼの新たなる旅立ちを書き下ろし―『明星の誓い』。大人気覇道戦記ファンタジー小綺譚

 皇室兄妹の恋話

 読書狂の青年軍師と伝説の宝剣を振るうお姫様が織り成す戦記ファンタジー。短編集。

◆〜前夜〜
 遠く離れたシエルク砦の倉庫から消えた物資の謎をレジスが解き明かすお話。
 抜け穴はミステリーの掟破りだろ……。、まあトリックの謎よりも、如何に犯人をあぶり出して犯行現場を抑えるかの知恵の方が描かれていたかな。脳筋王女のアルティーナが、武力だけでは解決できない知恵の重要性を認識するエピソードとなっていて、軍学校にいたレジスの価値に気づいて、彼を拾い上げたテネゼ侯爵は生きていれば二人の理解者にも心強い味方になっただろうに、亡くなっているのが惜しまれますね。

◆銀の皇女オーギュスト
 第一皇子オーギュストの身代わりとなったフェリシアとエディの出会いのお話。
 あっまーい! そうそう、こういうベタなラブロマンスも読みたかったんですよ。男装だと気付かずに彼女のことを意識するようになって、自分は同性愛者なのかと葛藤するエディの姿が初々しくて萌えました。
 深夜の寝台でキスの後、その先までいっちゃったんですか事後なんですかどうなんですか(ゲス顔)

◆明星の誓い
 ハイブリタリニアでエリーゼと共に逃亡を続けるバスティアンが親友ロランドと出会うお話。
 アホアホなバスティアンと秀才タイプのロランドの趣味を通じての意外な友情が微笑ましく、それだけに結末には涙せずにはいられなかった……なんでや! なんでこのままハッピーエンドにしなかったんですかー!
 レジスとアルティーナを不幸にできないからって、作者がバスティアンとエリーゼ組にやたら冷たくしてるような気がするんですが、不公平いくない。ベルガリアに戻ってきたらちゃんと活躍させて欲しいな。

 皇室兄妹のカップルをそれぞれの視点で描いた短篇集でしたが、エディとフェリシアを見習いなさい。
 本編に出しにくいからこうして外伝的なエピソードでキャラクターを補完してくれると楽しいですね。
 個人的にはジェロームさんの出世話左遷話やエリックの日常エピソードとか読んでみたかったです。きっとエリックはフェリシアみたいにこっそり恋愛小説とか読んで一人妄想を走らせちゃうタイプだと思う。

posted by 愛咲優詩 at 00:00 | TrackBack(0) | ファミ通文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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