ダフロン

2014年10月16日

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン 6/宇野朴人

4048690116ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (6) (電撃文庫)
宇野朴人 竜徹
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2014-10-10

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軍事クーデターが起こり、カトヴァーナ帝国内でイグセム派とレミオン派が激突する。イグセム家のヤトリは父のもとに戻るべく、騎士団を離脱。またレミオン家のトルウェイは、父と対峙することを決意。そしてイクタは、父バダ・サンクレイの残した独立部隊「旭日連隊」を率いて、内戦を収めようと立ち上がる。

 未来を決める天下三分の計

 のちに名将と呼ばれる怠け者な少年の激動の半生を描く壮大な架空戦記ファンタジー。

 玉音放送……、やはり精霊はオーバーテクノロジーで作られたロボットなんじゃないかなと思います。
 クーデターを実行した改革派のレミオン派、保守派のイグゼム派に割れた帝国の内乱を治めるべく、第三勢力として立ち上がったイクタ率いる「旭日連隊」が両者相手に繰り広げる駆け引きに思わず唸りました。
 本来であれば同じ帝国軍の味方を敵として戦わなくてはいけない将兵たちの思いや葛藤が切なかった。

 相変わらずのヤトリ無双。イクタと別れたら力押ししかできないのではと思ったが、そんなことはなかった。あっという間に砦を落として父親の軍と合流して体勢を盤石にするその手腕は出世も当然ですね。
 一介の尉官の身でレミオンとイグゼムの両将を相手に一歩も引かず、言葉巧みに正面対決を避けさせたイクタの交渉術も流石というべきですが、なにより父親に叱責されるトルウェイを庇う言葉が胸を打ちましたね。

 交渉カードを得るため、三勢力が総力を上げての皇帝捜索レースの狂騒ぶりが盛り上がる。別勢力の部隊と衝突することもあるんですが、パワーバランスを保つために協力することもあって、その読み合いが興味深い。
 レミオンパパはあんな堅物なのに、トルウェイの兄貴たちはどうしてあんなに不良軍人なのかと思っていたのですが、思わぬところで兄弟愛が垣間見えて、兄貴ツンデレかよぉ!とシリアス場面でニヤニヤが止まらんw

 マシューに続いてトルウェイのメンタル面の成長ぶりも見れて満足です。才能だけなら現在のレミオン家では一番なんだろうな。ヤトリも早くイクタの元に戻ってきて欲しいものです。このままだとラスボスじゃね。
 レミオン派とイグゼム派がお互いに痛み分けで、イクタ達がリードというところか。トリスナイは出番そのものが少ないので、あんまり悪役感ないんですよね。次回どのようなキャラを見せてくれるか楽しみです。

posted by 愛咲優詩 at 00:00 | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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