ダフロン

2014年09月09日

スクールライブ・オンライン 4/木野裕喜

4800231884スクールライブ・オンライン4 (このライトノベルがすごい! 文庫)
木野 裕喜 hatsuko
宝島社 2014-09-10

by G-Tools

2学期末に実施予定の大型アップデートの内容は――入力型BMIの導入、VRMMOの実装――誰もが待ち望んだ、フルダイブ型3Rへの移行だった! しかし、この大型アップデートの陰で、危険な実験が行われようとしていることを知った零央は、計画を未然に防ごうと《心の欠片(フラグメンツ)》と共に立ち上がる。

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 信じる心が、己の限界を超える

 リアルとゲームで想いが交錯する少年少女たちの新感覚学園オンラインゲームストーリー。

 シスコン兄ちゃんに悪い奴はいないってばっちゃが言ってた。つよいさすがお兄さまつよい。
 危険な人体実験が仕組まれている大型アップデートを止めるため、仲間集めに奔走する主人公・零央が、大手ギルド《陽炎騎士団(ミラージュナイツ》のギルドマスター・火西修也と男の友情を結び、されどやむをえない事情で二人の信頼の絆が引き千切られていく様子が辛くて、やるせなさに胸が締め付けられました。

 文武両道の熱血漢といった火西修也のキャラが暑苦しくも清々しく、その妹で穂香も言動が天然で掛け合いが面白くて、他のプレイヤーには真似できないスタイルがゲーマー魂をくすぐる。二人とも仲間に欲しい。
 レベルが高いだけではなく、零央と同じく高いプレイヤースキルの持ち主で、いかなる状況にも毅然とした態度が格好いいな、シスコンだが。脇役では一番好きかもしれない。むしろ主人公より魅力的にすら思える。

 協力してクエストを達成し、ギルドの垣根を越えた男の友情を築いた修也を、きたる《高天原(セレスティア)》との戦いに備えて仲間に引き入れようとする零央でしたが、会堂篁の介入によって、修也との関係が脆くも崩れ去る光景は、薄々は予想してたけどやるせなくて口惜しい。チートまで使って零央勢力の反抗心を封じ込めにくる会堂の陰険さが腹立たしく、一方的に見下される零央の姿が悔しくて悔しくてなりませんでした。

 しかもただ負けただけではなくて、沙耶まで傷つけられて、これには読者も激おこですわ(# ゚Д゚)
 悔しさをバネに立ち上がり、強者との戦いの中で新しいスキルを獲得する展開が燃える。今回、勝利した事が会堂の最大の失敗ですよ。ゲーマーはマゾゲー大好きだからな。負けても研究して工夫して対策して次勝てるようにする。一度踏みつけたぐらいで勝利した気になっている素人に真のゲーマーの雑草魂を見せつけてやれ。
posted by 愛咲優詩 at 00:00 | TrackBack(0) | このライトノベルがすごい!文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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