ダフロン

2014年08月25日

スカイ・ワールド 8/瀬尾つかさ

4040701364スカイ・ワールド (8) (富士見ファンタジア文庫)
瀬尾 つかさ 武藤 此史
KADOKAWA/富士見書房 2014-08-20

by G-Tools

アリス救出の糸口があるとされる、第三軌道『バロックの牢獄』の攻略を開始したジュンたち。そこは緊急脱出を始めとする、テレポート魔法一切禁止の高難度ダンジョンだった。踏み入れたとたんに罠とモンスターが大量に襲いかかってくる、チートフロアに挑む面々。手も足も出ない状況に、ジュンはあることを思いつく。

 己の中の牢獄を破れ

 オンラインMMORPG世界に閉じ込められた少年少女の仮想現実冒険ファンタジー。

 自分に惚れている女の子たちをいいようにこき使うジュンさんパネェっす。いやーひどい男だわーw
 アリスを閉じ込められている大規模戦闘ダンジョン『バロックの牢獄』へとやってきた主人公・ジュン達が、補給や援軍を封じられ制限時間が迫る状況で、知恵や機転を駆使してクリアしていく姿が小気味良い。
 相変わらず、正統派(邪道)のゲーム攻略をやっていて、今回もジュンの考えだす攻略法が興味深かった。

 ダンジョンに仕掛けられたギミックの謎を解くため、歴史や昔話を解析して徐々に進んでいく姿には、ただレベルを上げて物理で殴ればいいという単純な遊びではない、RPG本来の面白味が溢れていますよね。
 不死鳥のアイテムでバッテリーを回復できるようになったとはいえ、検証のためにエリやかすみ達に何度も死に戻りを繰り返させるジュンさん鬼畜やでぇ。女子陣にますます負債が溜まっていくけど返し切れるのかな。

 ダメ人間といえばクァンタムの廃人っぷりやベッキーの酒クズっぷりにも引くわー。ジュンの周りに変人ばかりが集まってくるけれど、戦闘を通して信頼を築いて、攻略組とは思えない和気藹々とした雰囲気が楽しい。
 プレイヤーを完全に殺しにかかってくるチートトラップの数々に対し、さらに一計を案じるジュンの秘策がこれまた痛快。このゲームシステムの仕様の穴をついた、運営とユーザーの知の駆け引きがたまらないんだ。

 アリスの奪還という重大ミッションを無事に果たしたかと思いきや、スパイのあぶり出しに善戦していたサクヤの身に……と、最後の最後でこの鬱展開はやめてよぉ! フラグはあったけどさあ! また次回も続けて空気嫁とか可哀想じゃないですか。いやいや、これでジュンがこの世界をクリアしなければならない理由ができたなとか喜んでませんよ。次はジュンを支えるヒロインたちの活躍が見てみたい。クライマックスパートに期待。

posted by 愛咲優詩 at 00:00 | TrackBack(0) | 富士見ファンタジア文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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