![]() | リリアとトレイズ 6 (6) 時雨沢 恵一 メディアワークス 2007-04 by G-Tools |
【トラヴァスと別れ、リリアたちと合流したトレイズ。マティルダ王女を護衛するトラヴァスたちは襲い来る武装集団を撃退するが、本当の狙いはさらに別のところに!?】
「そうさ!自分の気持ちにお上品に悩むな!恋愛なんて、もっと自分に我が儘でいいんだよ!我が儘に自分の気持ちをぶつけて、相手もそれに本気の我が儘で答える!二人のベクトルが重なり合ったときに、そこに幸せが生まれるんだ!」
変態は、いつも真理を語るな!w
すれ違いバカップルの冒険ファンタジー、完結編。
王女殿下と別れ、リリアに危険がおよばないことに一安心のトレイズ。だが、それすらも敵の仕掛けた陰謀の一部だった。
囚人四十二号の巧みな計略に不意をつかれ、囚われたリリアを救うべく、トレイズが至極バカバカしい戦いへと赴きます。
囚人四十二号がつき抜けるバカで大変変態でよろしい。GJ!
しかし、君には本当にガッカリだよ、トレイズ。
結局、王子だって先に他人にいわれちまぁんの。
しかも、あそこまで整った舞台で、告白ひとつできんのかー!
自分を助けにきた白馬の王子様から、あんな歯切れの悪い告白されれば、リリアじゃなくてもキレる。
ヘタレもここに極まったな! お約束でよかった!
気がかりだったトラヴァスとアックスの確執も一応は解消。
ってか、アックスに親の仇だって教えたの本人じゃないすか。
でも仇討ちをさせるというより、現在進行形で世界を変え続けている自分を彼女に裁かせるつもりだったんだろうな。
なんかもういい年で妻子もいるんだから、そんな自己満足に浸ってないでいい加減に開き直れよ、英雄さん。
『Comic SYLPH』での漫画化の方はこれからですが、
小説本編での『リリトレ』は一段落といったところでしょうか。
いくらでも続けられそうなエンディングだったので、ここは是非とも続編を期待したいですね。
しかし、この終わり方だと次回作は『学園リリアとトレイズ』しかないじゃまいk・・・。
『学園キノ』に味を占めた作者が、再び破壊神を世に生み出さないことを祈る。
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