ダフロン

2014年07月16日

のうりん 9/白鳥士郎

4797377534【Amazon.co.jp限定】のうりん 9 書き下ろし4PリーフレットSS付き (GA文庫)
白鳥 士郎 切符
SBクリエイティブ 2014-07-14

by G-Tools

忙しい忙しい。……あ、どうも。木下林檎です。農業高校生やってます。今はもうすぐ始まる緑園祭の準備で大忙しです。この学校に来て半年たちました。 自分がどれだけ変われたのか、それはわからないけど……毎日がすごく楽しいです。このままずっと、耕作たちとこの学校で――えっ!? あ、あなたは……どうしてここに

 野に咲く花の農林魂

 元・超人気アイドルと純朴な田舎者の少年の農業学園ラブコメディ。

 シリーズで1番面白かった。そしてベッキーマジ教師だった。40BBAとか言ってすんませんでしたー!
 美濃田茂農業高校の百周年を記念する体育祭、文化祭、そして生産物直売会の緑園祭の3つのイベントに奔走する耕作と林檎たち農林高校生の姿が楽しそうで、青春が充実していて若さが眩しかった。
 一般人からは見えにくい、新しい日本の農業の未来を育む希望の種たちの存在を教えてくれました。

 ついに姿を現した旧四天農・三年生との体育祭バトルで、次々と仲間達が倒れていく中、待ちに待った真打ちのおっp……良田さんの登場で、思わぬ展開を見せるのは、うん……知ってた。こういう作品ですしね。
 そんな耕作たちを苦しめた旧四天農までも圧倒する真の敵……やはり本当に倒すべきはヤツだったか。先輩たちを乗り越えるイイ話だったのに、一部の濃すぎる人のせいでキャラ薄くなってしまったのが惜しかった。

 普段、手間暇をかけて育てた野菜たちが目の前で売れていくのはきっとすごく嬉しいでしょうね。各科もそれぞれ趣向を凝らした商品を用意してて、時間経過と共に売上げ額が跳ね上がっていく展開がワクワクする。
 生徒からしたらなんてことない物も付加価値をつけることで利益を生み出し、畑を耕すだけじゃない農業の奥深さを垣間見て、まだまだ農業もビジネスとして発展していく余地があるというのも学べて面白かったです。

 農業の伝統を守りつつも、新しい農業の技術を更新し続け、後進に伝えていく。古臭い、泥臭い、男臭いと思われがちで、劣等生のレッテルを貼られている農業生こそ、社会に必要な意識の高い学生じゃないですかね。
 そしてこの作品も、中高生たちの持ついままでの農業高校の古いイメージを払拭しているんじゃないかな、白鳥先生パネェっす! ただリアルで他人にオススメしにくい下ネタなんとかしてください!

posted by 愛咲優詩 at 00:00 | TrackBack(0) | GA文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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